元警察官にして化学を修めた私立探偵・神代慎が、現代社会の闇に潜む事件を、冷静かつ知的な推理で解き明かす本格ミステリーシリーズ。舞台は東京・神奈川を中心に、医療、法曹、学術といった専門分野に踏み込んだ、リアリズムと知性に満ちた物語群。助手の橘
颯、事務員の森下澪、そして旧知の警部たちとともに、神代探偵が“語られなかった真実”に光を当てる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 12:00:00
180054文字
会話率:31%
今回も30句の俳句のポエジーに私たちの詩的想像力や詩的感受性や詩的言語感覚を活性化してもらった理想的な状態で、最後に、私の大好きな大木実の詩を4篇、味わっていただくことになります。
詩を読む前に、今回は、季節をめぐる、バシュラール
の素晴らしく価値ある言葉をいくつか紹介させてもらっています。俳句につきものの季節とか季語とか季にいうことには、これまであまり触れないできました。俳句のむきだしになった純粋なイマージュだけでも極上のポエジーを味わえるはずなので、本末転倒になってはいけないと考えたからです。本文を読んでいただけば分かることですが、これで、俳句が有季定型であることの絶大な効果を、どなたにも納得していただけるようになったのでないかと思います。
「純粋な思い出は日付けをもたない。それは季節をもつ。季節が思い出の基本的なしるしである」「わたしたちの子供の頃のあらゆる夏は、〈永遠の夏〉の証しである。思い出の季節は永遠である」「幼少時代の季節は詩人の(つまり、おなじことになるはずだけれど、わたしたち俳句の読者の)季節となる」(ガストン・バシュラール)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 05:34:30
7112文字
会話率:22%
今回はふつうの詩の出てこない最後になりますが、ここでは前例のない私たちの方法の正当性と有効性の総括をしています。つまり、そう、私たちのやり方に間違いはなかったのだ、と。
最終更新:2025-07-20 05:50:09
10126文字
会話率:14%
今回はじめて、俳句のポエジーに私たちの詩的想像力や詩的感受性や詩的言語感覚を活性化された最後に、大木実の詩を5篇読んでみることになります。
前にも言ったように、意味作用に満ち満ちたふつうの詩(短歌もそうですが)を読むときには、夢想だとか
イマージュだとか詩的想像力だとかをまったく意識しないで、なにも考えずに、詩の言葉の意味をたどるだけのほうが、しぜんと、俳句のポエジーが育成してくれた私たちの詩的なたましいがあらわになって、いやでも、純粋な詩情や詩的な喜びや慰めを感じとらせてくれるようです。
したがって、今回、この作品のなかで読むことになる40句の俳句を深く味わうことだけに集中して、私たちの詩的想像力や詩的感受性や詩的言語感覚、つまり、私たちの詩的なたましいが活性化されたその最後に、大木実の詩5篇を読んでみるのがいちばんだと考えます。
(少し大胆に言ってしまいますが)私の作品に触れる前には思いもしなかったような、詩を読むことの、深くて大きな喜びをご自分のものにすることができるなんて、なんて素敵な人生がはじまろうとしているのだろう!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 07:12:28
6957文字
会話率:22%
これは大手メーカーを逃げるように辞めた主人公が住処にした山手線。
リアリズムとファンタジーが交錯するなかで彼が体験し無職の魔法が切れるまでの短編小説。
最終更新:2025-07-25 22:55:28
33737文字
会話率:7%
16歳になったその日、俺は徴兵された。
魔法も才能もない。ただ生きてるだけの“その他大勢”。
それでも、国家は俺を兵士として戦場に送り込む。
異世界レオメルト。そこに“転生者の英雄譚”なんてもう存在しない。
あるのは命令と、死体だけ。
逃
げられないなら、生き残るしかない――
名もなき少年兵たちが、死と隣り合わせの戦場で足掻く。
チートも勇者もいない、リアル寄り異世界戦争譚、開戦。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 03:54:33
3720文字
会話率:12%
シュールな掌編です。ストーリーはありません。
最終更新:2025-07-11 17:39:45
480文字
会話率:0%
無職の男カサオがパチンコからアパートに帰ると、そこに死体が転がっていた。これは殺人事件なのか?誰かの陰謀なのか?カサオは奇妙な事件に巻き込まれていく。
最終更新:2025-05-27 12:31:06
2357文字
会話率:33%
部屋でテレビを見ていると宅配便が届く。箱の中には少女の生首。僕はそれをこわきに抱えて家を出る。奇妙な人々と出会い、奇妙な体験をする。この旅の行きつく先は?
最終更新:2025-05-16 23:33:37
12153文字
会話率:45%
「中国人が書いたヨーロッパ中世(おそらく)を舞台にしたファンタジー劇。わがままな貴族の令嬢が現状からの脱出を図り、『鉄剣士』の異名を持つ護衛(『装甲騎兵ボトムズ』のキリコ・キュービーを参照)とともに「世界を救う(笑)」旅に出る。内容はリアリ
ズムとハードコア寄りで、恋愛要素も少々。宗教や社会性もテーマに含まれる。なお、AI翻訳による誤った表現が一部あり、読者の失笑を買わないことを願う…」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 01:27:01
4451文字
会話率:21%
※しばらくの間、諸事情で火曜日の更新が不可能な状況の為、本作に関しては、基本的に『水曜日』と『土曜日』の更新とさせていただきます。
とあるファンタジー世界で生まれ育った大魔道士トーマ・アルクワルドは、トーマから見れば異世界である地球から来
た勇者コウイチ・ユウキを始めとした仲間たちと共に、魔王討伐へと赴く。
そして、魔王を倒したと思ったその直後、魔王が死の間際に召喚した破壊神が姿を現す。
破壊神との激戦の末、あと一歩で倒せるという所で、破壊神が究極の技を行使しようとする。
トーマは次元の狭間へと吹き飛ばす魔法を捨て身で行使し、破壊神と共に次元の狭間へと消えた。
……次元の狭間を彷徨い続けた――いや流され続けたトーマは、偶然か必然かは分からないが、勇者コウイチ・ユウキがかつて住んでいた世界――地球へと流れ着いた。何故か青年時代の姿で――
こうして、ファンタジー世界に生まれ、数多の魔法を使いこなす、大魔道士トーマ・アルクワルドの第2の人生が地球で始まる――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 12:00:00
931801文字
会話率:43%
マ・ドンソク拳が正義じゃ!……あとは知らん。
アクション映画に“痛み”と“命の重み”を求めるあなたへ捧ぐ、
魂のアクション映画論!
最終更新:2025-07-06 03:01:48
3398文字
会話率:5%
魔導士と弓士――相容れぬ二つの力が、逃げ場のない距離で激突する。
舞台は、遮蔽物なし・逃げ道なし・距離わずか二メートル。
圧倒的な火力を誇る魔法使いロア。
遠距離からの狙撃を得意とする弓士ダイン。
だが、この距離では、どちらも“いつもの
武器”を活かせない。
弓は引けず、魔法は詠唱できず――
残されたのは、生きたいと願う執念だけだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 17:29:06
2226文字
会話率:15%
高校三年の一学期、田尾珠海(たまみ)はイラつきまくっていた。
趣味がないこと、人生の目標がないこと、身近な人間が大成功して大金持ちになっていること、彼女はいるがぎこちなくなってきていること、その上他に気になる人がいること……しかしこれら
が直接の原因というわけではなかった。
そこそこ恵まれた環境に生まれ育ったはずなのに、彼はなぜこうも毎日イライラしているのか。その原因はどうやら彼が時折見る悪夢に隠されているようだった。自分が実は高校生ではなく、何も成し遂げられず、今まさに人生が終わりを迎えようとしている40代の中年になっている悪夢を……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 18:21:11
122243文字
会話率:54%
語り手舟倉環(ふなくらたまき)は、政財界の拠り所といわれている、れい子先生の助手をしている。れい子先生は一種の占い師なのだが、各界の大物たちには、いつも根拠のない助言や予言をしているので、助手の舟倉たちは後でその辻褄合わせをしなくてはなら
ない。舟倉たちのあいだではそれを「裏奉仕」と呼んでいた。
この夏、舟倉は二つの「裏奉仕」を任されていた。一つは、ある会社の社長が苦悶していた、自社の欠陥健康器具「長寿マシーン」の回収。これはあくまでも、極秘に回収しなくてはならない。そしてもう一つは、顧客の参議院議員より依頼された「甥の選挙事務所への問い合わせを自粛させる」というもの。
舟倉はどちらも深刻なものではないと捉え、のんびりかまえていたのだが……。
『NOVEL DAYSにも』にも、この作品を載せています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 19:59:22
149098文字
会話率:58%
ふと感じてたんだ
自分が何をしたいか
最終更新:2025-06-05 13:49:38
1190文字
会話率:0%
その記憶は、まだ私の中で羽ばたいている。
天井の穴、桃色の鳥、記憶の中の「彼」。
これは、夢か現実か。夢から覚めても確かにそこにいる——。
幻想と記憶をめぐる、自己救済の物語。
最終更新:2025-05-14 22:43:45
5138文字
会話率:17%
「うるさいな!私の体でしょ!好きにさせてよ!」
高校生の十和田風音の日常は、ある朝突然一変した。体の中から聞こえてきた見知らぬ声。それは彼女の内臓たちだった。
胃は不規則な食事に文句を言い、心臓は運動不足を嘆き、脳は哲学的な問いかけを投
げかける。最初は戸惑い、時に反発する風音だったが、次第に内臓たちとの対話を通して、自分自身を見つめ直すようになる。
思春期特有の体型の悩み、風邪との戦い、そして初めての恋。風音は内なる声に耳を傾けながら、自分の体と、そして自分自身と向き合っていく。
「みんなは私の一部で、私はみんなの集合体なんだよね」
声が聞こえなくなっても、体との対話は続く。自己受容と成長の物語が、あなたの心と体に共鳴する。
自分の内側にある小さな宇宙との対話が、今始まる――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 08:00:00
51139文字
会話率:51%
青春×幻想リアリズム
「透明な違和感を描く静かな物語」
最近、世界の音が少しずつ消えている気がする。
チャイムも、誰かの笑い声も、くぐもって遠く響く。
「うまくやる」ことに慣れた高校生・透は、
ある日、教室で“音をまとった少女”とすれ違う
。
それは、死んだ親友・澄が遺した「抜け道」の記憶を呼び起こしていく——
「自分を押し殺したとき、人はもう死んでいる」
生きているふりの社会で、
ほんとうの“声”を見つける物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-04 01:28:29
19045文字
会話率:28%
詩作『理想郷へ』。リアリズムもいいけど、実際にあった歴史から学び、
実現可能性のある理想を描くもの大事よね。
キーワード:
最終更新:2025-03-07 05:16:22
719文字
会話率:0%
決められた寿命を全うできず、非業の死を遂げた人間が集う町、青砂市。
天国や地獄に向かう前に未練を清算する、いわばターミナル駅のような役割をもつこの町で、人々は自身の死と――すなわち自身の生き方と向き合い、その命を終えていく。
そんな青砂市に
は、連綿と続く命の環に還る魂を見送る、「余生管理課」なる組織があった。
今際の際に人々は、一体どんな走馬燈を見て、誰を想って死んでいくのか。
儚くも力強い、命を巡る物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 11:30:00
8905文字
会話率:54%
本を読みすぎて現実と妄想の区別がつかなくなった主人公は……。
最終更新:2025-01-22 11:14:18
2516文字
会話率:4%
著者である私はこの程、神戸市のある地域の伝承に関する学術的調査にボランティアメンバーの1人として参加させて頂きました。
その際、地元の多くの方々にたいへん興味深い伝承と比較的近年の逸話を聞かせて頂きました。
それらの一部を調査の責任者の教授
の許可の元、地域の伝承という性質を壊さないよう、あえてひとりの語り手による聞き書きという形で再現いたしました。
よろしければ一読下さいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-29 00:40:39
6363文字
会話率:2%
戦後まもない兵庫県の須磨。ある漁師村に暮らす少女綾は、かつてその村の馬屋に住んでいた産婆に生き写しだった。その老婆はさまざまな奇跡を起こしたシャーマンで、兵庫県南部の須磨から長田にかけて今も伝承が存在する。ある寒い冬の朝のこと。綾は須磨の海
岸に謎の燃える人影を見つけ、その影を追った…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-25 19:37:11
1639文字
会話率:4%
ローマ帝国支配下の古代イスラエル。その地に年老いた母と暮らすひとりの盲目の漁師の若者シモン。彼の村には死者をも蘇らせる奇跡を起こすという奇妙な男の噂が流れる。ある日の朝、彼はその男とおぼしき人物に出会うが…
最終更新:2024-11-25 19:22:00
4763文字
会話率:21%
演劇用台本
古事記・天岩戸からスサノオが草彅の剣をてにするまでの話
古来寄りのエンターテイメント作品
断片的な記憶をつなぎ合わせた観客に新しい息吹を与える演出家に捧ぐ
舞踊・舞踏・シュールリアリズムのエッセンスをいかに舞台に創作できるかを
期待する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-18 01:14:16
6522文字
会話率:2%
「現実と空想が溶けあう」マジックリアリズムの第一人者。ノーベル文学賞作家ガルシア・マルケスの最高傑作『百年の孤独』についてちょっと紹介させてくれ。
最終更新:2024-09-17 13:10:00
1910文字
会話率:0%