この世には 魔法使いという存在がいた。
それは伝説で、フィクションの世界に居る住人。
人間はそう思い込んでいる……。
春風菜乃花は、誰も魔法使いの産まれた事が無い人間の元に産まれ落ちた魔法使い。
彼女は数十年~数百年に一人産まれる【 光の
魔法適性者 】という特別な魔法使いでした。そして彼女と片割れの存在である【 闇の魔法適性者 】も、奇跡的に同じ年でこの世へ生まれ落ちたのです。
【 聖女 】と呼ばれる「 春風菜乃花 」と、聖女を殺すと言われて居る【 闇魔法師 】である「 花柳咲来 」
共に幸せに未来を歩む為、周りに内緒の「相棒」として、自分達の秘密に迫る現代魔法ファンタジー。
( ガールズラブ描写は無く そのような関係性にはなりませんが、カップリングとして見て頂いて構いません。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 04:33:54
136151文字
会話率:38%
迷宮ーー。それはある時突然この世界に現れ、それ以降様々な場所に生まれてその数を増やしてきたと言われている。迷宮内は平原や森林、海、空など多種多様な環境にあふれており、その規模も千差万別である。
当初迷宮がこの世に現れた時、現れた国の対応
はそれぞれ異なっていた。出現により村が一つ消えたことから周囲一帯を封鎖し立ち入りを禁止したり、不審なものとして入り口を封鎖したりとさまざまであった。なかには静観した結果迷宮から魔物が溢れ、周囲の村や街を飲み込んだ結果制圧できた頃には地図から県が消えたと言われている。
一方で、果敢にも内部へ調査隊を派遣した国もあった。その国も初めのうちは少数精鋭で調査隊を送り込んだものの、一カ月が経過しようとも誰一人として帰ってこなかった。しかし、ある時調査隊の一部が帰還に成功したことで内部の様子が判明した。その結果、迷宮内には大きな危険が存在するが、それ以上に資源や未知のモノに溢れていることが判明した。
それ以降、各国はこぞって迷宮探索に乗り出し、時には多大な犠牲を払いながら、時には危険を持ち帰りながらも探索を進めて行った。
その結果、得られた資源や迷宮内の魔術理論の解析などから急速に武器や魔術が発展し、安全性が向上するに連れさらに大きな成果を持ち帰るようになった。
現在においては迷宮内の探索を専門に行う職業である探索者は当たり前のものとなっている。
しかし、今回記して行くのは現在の迷宮探索の様子ではなく迷宮が出現した初期、いわゆる黎明期と言われる時代のことである。
様々な冒険譚や探索にまつわる手記などを読まれた各人に取っては当時の人々の行動や決心は愚かしく感じる部分も多々あると思われる。しかし、これは紛れもなく当時未知の領域に文字通り生命を賭けて挑んだ人々の物語である。その何かが読者諸氏に響くものが有ればこの話を纏めた甲斐があると思う。
ーー序文より抜粋折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 22:11:02
310323文字
会話率:43%
この世には”禍”というものが存在する。
この世に未練を残して死んだ人間に憑りつき、人を襲う怪異。
そんな禍と戦う”禍祓い”として活動しているJK2人組が、ちょっとダルめな事件に巻き込まれるお話。
侍の家系に生まれ、木刀を使って戦う松平瑠牙
(まつだいら るが)。
禅宗の僧の家系に生まれ、令和に虚無僧をしている馬氏みり愛(はし みりあ)。
2人の住む福島県会津若松市では、理不尽に命を奪われ、”無理矢理禍を憑りつかせられた”存在による事件が多発していた。その事件は県内全土に広がり、他の禍祓いまで命を奪われる事件が起きてしまう。
事件解決のために奮闘する2人。しかし、みり愛はイケメン転校生立花零時(たちばな れいじ)に夢中になり仕事をおろそかにするようになってしまい…………?
陰キャと陽キャのJKコンビが頑張るお話です。
出身である福島県を舞台に書いています!瑠牙とみり愛をよろしく☆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 21:38:48
21035文字
会話率:47%
「人工異世界を創生し、その世界へ死者を転生させて主人公に異世界ライフを提供する」
そんな前代未聞のビジネスを行っている協会が存在した。
その名は転生協会。この世に数多ある異世界の内の一つ――『アルカナ・ヘヴン』にその協会は存在している。
天賀谷司の初異世界運用から四ヶ月の時が流れ、彼は協会に正式加入していた。
ある日のこと。司はユエル、琴葉、マキナと一緒に正式加入を祝ったパーティーを満喫していた。
そんな中で司は琴葉とマキナに、今後自分とユエルはタッグを組み、『ダブルラスボス』として『異世界運用評価対決』を行う事を明らかにする。
略称『評価対決』で知られるそれは、同日より二つ以上の異世界運用を開始し、演技やストーリーの良さなどを審査員に点数化してもらう事で競い合うものとなっている。
司とユエルの対戦相手は、ダブルラスボス役としては協会内で最強と言われている二人組――手錠双璧『ムイ&ロア』であった。
いきなりの大物を相手にする事になった司とユエルであったが、どうやら今回の評価対決開催には何か『別目的』が存在しているようだ……
果たして此度の評価対決開催の真の目的は何なのか。
そして司とユエルはムイ&ロアに勝てるのか。
一介のラスボス役に過ぎない少年少女が、あらゆる異世界、人工異世界を舞台に、様々な事件、強敵に立ち向かう!
無数に存在する異世界を巡るバトルファンタジー第二章『手錠双璧』編、ここに開幕!
※当作品は『ラスボス役の異世界奇譚』の第二章となります。第一章をまだ読んでいない方は、先にそちらを読む事を推奨します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 21:23:02
158148文字
会話率:48%
「人工異世界を創生し、その世界へ死者を転生させて主人公に異世界ライフを提供する」
そんな前代未聞のビジネスを行っている協会が存在した。
その名は転生協会。この世に数多ある異世界の内の一つ――『アルカナ・ヘヴン』にその協会は存在している。
アルカナ・ヘヴンで生きている人は犯罪者などの特定人物を除き、誰もが望めば協会が用意した異世界で死後の世界を満喫できるのだ。
そしてその協会では一つの役職(ポジション)が存在していた。
ラスボス役。
まさにこの異世界運用における花形とも言えるポジションだ。ラスボス役はアルカナ・ヘヴンで亡くなってしまった、『主人公』となる人物が転生先の異世界で体験するストーリーにおいて、最後の敵として立ちはだかる重要役職である。
そんな日々異世界転生を果たした人間を相手にしている転生協会で、ラスボス役として活動している一人の少女『皇真ユエル』は、ある日協会にラスボス役の新入りとしてやって来た少年『天賀谷司』の教育係に任命される。
慣れない状況に困惑しながらも何とか司のサポートを行っていく中、次第に司の過去や彼が協会にやって来た本当の理由が明らかになっていく……
一介のラスボス役に過ぎない少年少女が、あらゆる異世界、人工異世界を舞台に、様々な事件、強敵に立ち向かう!
無数に存在する異世界を巡るバトルファンタジー、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-25 19:12:20
142872文字
会話率:45%
はっきりとは覚えてないが、物心ついたときくらいに、自分の中に『何か』があることを自覚した。
得体の知れない時限爆弾めいた感覚。
その感覚は、歳を重ねるたび強くなっていく。
これがいつか最悪のタイミングで爆発するのではないかと、俺はだんだん恐
ろしくなってきていた。
そんな漠然とした不安を抱えていた俺は、高校一年の夏休みを前に命を落とした。
死因は居眠り運転のトラック。
異世界には行けなかった。
代わりに長年抑え込んでた力がドバッと解放されて、この世に舞い戻った。理屈も理由もわからずじまい。
とりあえず人生をまた続けよう。あと新鮮な生き血飲みたい。
そしたらクラス一の美少女が刀持って殺しにきた。
……なんで?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 21:21:10
212789文字
会話率:28%
男爵令嬢、リフレクシア・リターナは、万象の反射という桁外れに凶悪無比な特性を持ってこの世に生まれ落ちた。
魔物の群れを鎧袖一触、ただそこにいるだけでことごとく蹴散らした恐るべき力を買われたのか、さして高くもない身分でありながら、美貌の見事さ
とオツムのよろしくなさで知られる第二王子の婚約者として選ばれたリフレクシアであったが、
「リフレクシア・リターナ! 今日この時をもって、お前との婚約を破棄させてもらう!」
バカ王子が、バカなことして、バカな取り巻きやバカな泥棒猫共々、バカな末路を辿りましたとさ。
かくして男爵家に出戻りしたリフレクシア。
やることがなくなり手持ち無沙汰となった彼女が、ある日、男爵領にある広い森へと暇潰しの散歩に行くと、一人の少年が太い木にもたれるように倒れていた。
「行き倒れですわね。別に珍しくもありませんわ」
そのままスルーするかと思われたが、少年がまだ息があるとわかり、リフレクシアはやむなく彼を助けることにするのだった──これが運命的な出会いだったと知ることもなく。
今作は、短編『婚約破棄はよろしいですけど、私の異名をお忘れではなくて?』のその後の話となっております。短編が未読でも今作を読むのに特に支障や問題はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-10 18:05:15
49538文字
会話率:52%
ある転生者が戦国時代に生まれました
本来なら、この世に居ない筈の存在
父親や親戚の名前を聞いて、絶望感しかない未来を変える為に戦国時代を駆け抜ける
追記 ある方から主人公と他の子供の登場人物の呼び方や関係性がおかしいと指摘がありました
ので、少しずつ直していきます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 21:00:05
764520文字
会話率:61%
キリスト教哲学ではなく、生のイエス・キリストの生涯
「福音書」を含め従来のイエス伝はごくわずかな幼少期と、ガリラヤ、そしてエルサレムで福音宣教に当たったわずか三年間の事績のみ伝えて「イエスの伝記」と称しています。
それでは簡潔すぎるしょう…
…
この世に生身で生活し、呼吸していたイエスの生涯をすべて描きます。
※この作品は「カクヨム」にも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 21:00:00
1320645文字
会話率:42%
今から、長い長い話をしよう。
この話は、そう。
おまえたちがこの世に生を受けるずっと前の話。
この国が建ち、この星森の大陸の生きとし生けるものの安寧がとこしえに続くよう強く願われる前の話。
世が乱れ、多くの者が血と涙を流した世
から一人でも多くの者が幸せになるような世になるまでの話。
星森の大陸の生きとし生けるものの安寧を強く願った人々の話。
*二章まで執筆済みです。
*この作品は「カクヨム」さま、「アルファポリス」さまにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 20:19:26
107294文字
会話率:39%
時は1960年代頃当時私立煉獄中学校の一年生として入学した烏丸雷蔵(カラスマ・ライゾウ)は一般社会に溶け込むと同時に不定期の
様々な依頼を解決して中学生活を続けていく。
サブエピソード:生まれた日
年代は1952年4月1日AM23:59:
59の時間に最年少の息子,雷蔵がこの世に生を受けた。
逆子でも帝王切開でもなく安産だった。
元気に鳴く子供だった,1万500gの体重だった
為担当した助産師はびっくりしたと語る。
よく食べよく寝て,早くも月日は流れた。
英才教育は赤ちゃん3ヶ月後の首が座って即時
始まった,プランクや様々な重量のダンベルを
使い肉体を効率的に鍛えられて行き幼児教育も
同時に進められて行った。
栄養価のバランスが取れた離乳食を摂取し
続けて身体は元気すぎるくらいだった。
骨成長を止めず身体に傷が出来ることもなく,
最適化された中,身体に最適の運動と勉強を
最大限に努めて行く。
風はひかず病に倒れず生まれ持つ壁はなく,
完璧なバランスに調整されたビタミン,
毎日ルーチン化した身体に一番適切な睡眠時間と一番高い質,完璧に調節された運動,適切に
配分されたあらゆる環境のあらゆる度合いの
ストレス耐性,こまめな水分補給,規則正し過ぎる生活リズムやありとあらゆる予防薬品つまり
抗生物質の投入それに加えて完全な予防は
あらゆる病魔すら無効化する健康体を
形成し切った。
年齢は1歳,2歳と子供の成長は光影矢の如し,
その間に様々な世界の言語を学び,あらゆる格闘技を体得して行き子供だから覚えが早いなんて
言うことに甘えず覚えた事を往復して完璧に
脳に刻み身体に覚え込ませた。
世界には蛇の毒液を注入してあらゆる毒に抵抗を持つ人類がいた,その人をモデルとした様々な毒液の少量追加訓練をして完全な毒耐性
を得ていた。
若干11歳の頃既に身長は巨人症ではないのに
220.40cmとなり,体重は200kgに到達していた,体脂肪率は2,8と言う数値を叩き出して
いた。
12歳の頃,成績表は常にトップで担任からの
一言でも良いことしか書かれないまま,中学受験を推薦に加えて一般のものを受けてオール満点を叩き出して余裕綽々で名門中学校,私立煉獄中学校に入ったのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 20:12:14
5017文字
会話率:64%
人は死ねば終わるという。
だが、それを証明した者が、この世にいただろうか。
死は終わりか、救いか、それとも――始まりか。
宗像志貴にとって、「死」とは、他人事ではなかった。
*
黄泉使い――
死後に「問答」を受けられなかった魂を、
悪鬼化から救う者たち。
宗像志貴は、その中でも最も古き宗家の直系に生まれ、
右肩に“王の痣”を宿していた。
だが、術も矛も使えない。
誰よりも脆く、誰よりも危うい少女だった。
そんな彼女の前に、神の獣が現れる。
白銀の狼。
あらゆる術を凌駕する力を持ち、志貴の前にのみ姿を現す存在。
その声は、骨の奥を震わせ、痣を疼かせる。
――懐かしさと痛みを帯びた声。
「壊したいものがあるなら、壊せばええ。
でも、お前に手ェ出す奴は――俺が殺す」
志貴はまだ知らない。
けれど、どこかで知っている気がする。
忘れたくない誰かの匂い。届かない過去の温度。
そして、痣が語る――まだ触れていない真実。
*
これは、「千年王」と呼ばれた少女と、
その命を代償に炎を纏う宿命を背負った者たちの物語。
恋とも言えない。けれど、愛よりも重い執着が、そこにはある。
燃えるように美しく、
終わることすら許されない魂たちの軌跡。
『黙の月 ― 千年の孤独に咲いた紅』
どうか、この焔の奥に、触れてほしい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 19:46:41
11420文字
会話率:12%
この世に生を授かり間もなくして捨てられしまった赤子は洞窟を棲み処にしていた竜イグニスに拾われヴァイオレットと名づけられ育てられた
ヴァイオレットはイグニスともう一頭の竜バシリッサの元でスクスクと育ち十六の歳になる
その歳まで人間と交流する機
会がなかったヴァイオレットは友達を作る為に学校に通うことを望んだ
国で一番のグレディス魔法学校の入学試験を受け無事入学を果たし念願の友達も作れて順風満帆な生活を送っていたが、ある日衝撃の事実を告げられ……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 19:16:59
340157文字
会話率:71%
この世に生を授かり間もなくして捨てられしまった赤子は洞窟を棲み処にしていた竜イグニスに拾われヴァイオレットと名づけられ育てられた
ヴァイオレットはイグニスともう一頭の竜バシリッサの元でスクスクと育ち十六の歳になる
その歳まで人間と交流する機
会がなかったヴァイオレットは友達を作る為に学校に通うことを望んだ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-10 14:27:50
13289文字
会話率:80%
この世に生を授かった者全てに与えられる恩恵(ギフト)を活かして世界各地に存在するダンジョン全てを制覇しようとする者を冒険者と呼んだ
テイマーという恩恵を授かったアッシュも始まりのダンジョンがある町へとやって来て冒険者となったが、彼はテイマー
でありながらいつまで経っても従魔を従えることができなかった
そんな彼のことを周囲の者達は"おちこぼれテイマー"と呼んだ
パーティを転々とし荷物運びをする毎日、そんなアッシュはある日パーティの仲間にダンジョンで囮として使われ命の危機に瀕することとなる
命からがら逃げてきたアッシュは最早誰も自分とパーティを組んでくれないことを悟りソロで活動するように
ソロ活動一発目に薬草採取の依頼を受けて森にやって来たアッシュはそこで一匹のスライムと出会うことになる
そのスライムとの出会いがきっかけでアッシュの冒険者生活が徐々に変わっていく折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-09 20:00:00
152382文字
会話率:60%
禁忌呪術を使い、全てを失った来。絶望し、命を断とうとしたが何者かに助けられ、目を覚ます。
生きる意味など見出せないと、不満を募らせる来に、来を助けた男、成介は優しい言葉など掛けはしなかった。
望むものなど何もないが、不満ばかりが募る中、任
務と称し、闇夜に溶け込みながら任務を遂行していく来。
『この世には、身を隠してでも生きなくてはならない理由を持つ者がいます。僕もその一人です』
同じような境遇の者がいる事を察したが、興味はない。
自分は一度死んだ……その思いは、向上心にはならず、感情が欠落したかのような来に成介は、クセのありそうな麻緋と共に任務を遂行させる。
それぞれに闇を抱え、闇に染まる事で、失った全ての意味を掴もうとする『闇犬』の、任務という闘いが始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 16:28:47
187749文字
会話率:35%
過去、現在、未来。
下界では三つの世に生まれつき星の痣がある子供が誕生する。
その子供には世に現れる降三世明王に体を委ねこの世に起こりうる災いから救うという役目があった。
ところが現在から143年前に人知れず「王生千世」という青年の体を借り
ていた降三世明王は熊に追われて逃げてきたという、下界の女性に恋心を抱いてしまう。
そして相手の女性「烏丸桜」も不思議な魅力を持った千世に惹かれていく。
因果関係は分からないが時を同じくして降三世明王は目の前で災いの根源を取り逃がしてしまう。
災いの根源とは、降三世明王に踏みつけられた大自在天の宿怨であった。
彼もまた人間の心に潜んで三つの世を渡り歩いていたのだ。
143年後、降三世明王が再び下界に現れる。
此度は獣医師で猟友会の若きハンターである「王生三世」という青年の体を借りて過ごしていた。
三世は春の熊追いで入山していた日に登山道で怪我をしていた女性、「烏丸さくら」と遭遇する。
思い出される143年前の記憶。
彼女との出会いは偶然なのか、それとも縁なのか。
降三世明王は忘れられない桜への想いを目の前に現れたさくらに重ね合わせていた。
しかし別れも告げず桜の前から突然姿を消し、未来の約束を果たせなかった自責の念にかられ素直に話すことができない。
一方のさくらは最初の出会いは最悪だったが三世に少しづつ心を許すようになる。
不思議な心境の変化だった。
いつの世も降三世明王現れる所に災いあり。
不穏な空気を察知したのか現在には他の明王たちが目覚めていた。
正に的中。
三つの世において降三世明王の宿敵とも言える大自在天が
現在で一人の人間の心の中に潜んでいた。
輪廻し貯めこんだ宿怨を放出し降三世明王への復讐を企てていたのだ。
その人物は身近にいた。
以前よりさくらに恋心を抱いていた「在原朝臣」という職場の上司だった。
在原は気づかないうちに大自在天にその恋心さえも本人の気持ちとは裏腹に愉快に弄ばれていた。
ここに三人の過去から現在、未来へと運命の糸が繋がっていく。
三つの世を愛おしい人にいつか会えることを祈り生き抜いた「桜」の物語でもある
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 15:28:06
69371文字
会話率:46%
ドイツ西部の田舎町、ヘクスターの片隅に生まれ育った、ひとりの青年・アーダルベルト・ヴァイス。
その手は父の静かな筆を継がず、誰にも描けなかった“もしもの名画”を生み出していた。
カンペンドンク、マックス・エルンスト、フェルナン・レジェ──
。 “存在しない名作”を、完璧な筆致でこの世に蘇らせることで、彼は「誰かの人生」を生きようとしていた。
だが、それは芸術か、偽造か。 彼の絵に魅せられた者たちは、やがて真実と嘘の境界を見失ってゆく。
舞台は1960年代ドイツから現代へと及び、 美術館の館長や警察、そしてひとりの妻との絆を巻き込みながら、 ヴァイスの“空白の時間”に隠された真実が浮かび上がっていく。 ──描いたのは過去ではない、“本物以上の贋作”。
空白を埋めるため、他人になりきった人生とは何だったのか。 芸術と欺瞞のはざまで生きた男の、静かで鮮烈な軌跡。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 14:49:48
34287文字
会話率:30%
中央ヨーロッパのとある都市。この街には、人間の濁った魂を食らう悪魔が現れていた。その悪魔を祓い、濁った人間の魂を救う特別な力を持つ『使徒』と呼ばれる者たちは、人々にヒーローのように慕われていた。
ある日、使徒の戦いに遭遇したペトロはユダ
に声を掛けられ、仲間になってほしいと誘われる。使徒にはなれる条件があり、それを自覚するペトロは使徒になることを決意する。
使徒の一員となったペトロは、仲間たちと共同生活を始める。世間に存在を認められている使徒は企業のイメージキャラクターを生業にするモデルの一面もあり、事務所も立ち上げていた。戦いの経験を積み、使徒とモデルの二足のわらじが始まると、記憶喪失でありながらも社長を務めるユダが自らマネージャーとなり、二人三脚で仕事をしていく。ペトロに恋愛感情を抱くユダは少しずつ思いを伝え、優しいユダにペトロも次第に心を許していくが……。
ある時、悪魔とは違う存在が現れる。その名前は『死徒』。この世に彷徨う怨念の集合体で、『ゴエティア』という悪魔を使役する彼らの存在は新たな戦いを呼ぶとともに使徒の精神を脅かし、ユダとペトロの運命を動かし始める。
ユダの記憶喪失と関係する、彼に課せられていた“責務”と、死徒との“因縁”。それが明らかとなった時に突き付けられる現実とは。
使徒は亡き者たちの思いを受け止め、未来を切り開けるのか。そして、ユダとペトロの未来は……!?
この世界はいったい誰のせいなのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 13:10:00
155854文字
会話率:61%
「神ゲーって、どうやったら作れると思いますか?」
20XX年、この世に生を受けたVRMMORPG『フォッダー』。1000億円という多額の優勝賞金が掛けられた大会を主催するという大々的な触れ込みによって多くのプレイヤーが参入する大人気ゲー
ムだ。
卍荒罹崇卍はそんな話題のゲームを配信する実況プレイヤー。人気のゲームで視聴者を楽しませ、あわよくば優勝を狙っちゃおうかな?そんなふわっとした動機でこの『フォッダー』をプレイし始めるが、彼女はすぐにでも気づくだろうーーーそんな高額の賞金が掛けられるようなゲームがまともである筈がないということに。
イカれたゲームに集うゲーマー達もまた当然のように変人ばかり。己の信念でシステムすらも捻じ曲げる精神異常者に絶大なる課金によって全てを蹂躙する成金共、ゲームをプレイするためなら人間である事すら捨てる究極の不正者に、そもそも人間ですらない方々まで。
そんな魑魅魍魎の巣食う恐るべき世界で、卍荒罹崇卍は最強の配信者を目指して走り続ける!
分の悪い賭けは嫌いじゃない。分の無い賭けをもひっくり返す!
1つを見れば仕様でも、組み合わせ次第で全てが破綻。ある意味自由度は最大級。
あらゆるコンボを追求し続け、仕様とバグの迫間を駆け抜け、まだ見ぬ果てへの扉を開け!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 11:20:00
1208881文字
会話率:41%
かつて、世界全土で戦争が勃発していた暗き時代。
そのような最中、数百という戦場を駆け、その全てを鎮めたその男は、ヴェラリオ王国の騎士長、グフストル・アンバー。
だが、人々から伝説の英雄とまで呼ばれるようになったグフストルもまた人であ
る。年を取り、とうとう天寿を全うする時が来た。
幼い頃から国のため、争い無き世界のためと尽力してきたグフストル。無論それは己の誇りであったが、ふと自分の人生を振り返れば、あろうことか戦場での記憶ばかり。
「この世界、戦場以外には何があるのだろうか?」
生涯全てを城の中と戦場のみで過ごしてきた彼はそんなことを考えながら、永遠にその目を閉じる………はずだった。
だが、その目は再び開いた。しかしそれは長年共にしてきた肉体ではなく、産まれて間もないであろう赤ん坊。しかもなぜだか女の子。
そんな神の悪戯を受け入れたグフストル改めシルカは、再びこの世界で生き、その全てを見るためにかつて自身がこの世に確立させた職業、冒険者となる。
人、魔物、竜。数々の出会い、そして戦いの果てに、シルカは何を思うのだろうか―――――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 11:00:00
1021696文字
会話率:45%
――時は江戸末期。
紅蓮楼(ぐれんろう)と呼ばれる遊郭に、一際目を引く花魁がいた。名を「お蝶」という。
艶やかでありながらどこか人ならぬ気配を纏い、その美貌と立ち振る舞いは、人々を惹きつけ、畏れさせた。
ある嵐の夜、道に倒れていた少女・こ
はるを助けたことを皮切りに、紅蓮楼の奥底に蠢く“異形の気配”が静かに動き出す。
神隠しのように女郎がひとり、またひとりと消えていく中、花魁お蝶と、その背後に控える謎の黒装束の男「黒子」が、密かに事の真相に迫っていく。
欲望と妖しが交差する色町にて――
これは、艶やかなる花の貌を借りた者たちの、哀しき宿命と静かな抗いの記録。
「魅せやす、殺りやす、咲かせやす。この世には、悪の蔓延る処なし。今宵も華を咲かせやしょう」
「夜桜お蝶――毒を持って毒を制しに、参上つかまつりやした」
華やかさの裏に潜む影、その刃が今、闇を裂く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 10:13:45
108807文字
会話率:17%
この世に存在する全てのスキルを使用できるスキル【万能】、常人の数十倍優れた身体、その両方を持つ全身を鎧に包む冒険者テイエラは誰も倒せないと噂される竜王種を打ち倒し【万能の英雄】と噂された。
しかしその彼だけをもてはやす噂はクランの仲間達
との不和を生んでしまう。
そして3体目の竜王種、不動龍を打ち倒した日、その溝は致命的なものへと至り彼はクランを追放されてしまい………?
スキルとスキルが今ぶつかる……!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 10:00:00
27767文字
会話率:52%
ここは、あの世とこの世を死によって行き来することが出来る世界。それによって様々な恩恵を得ることができるが、記憶が引き継がれることはない。
そんな特典を得ることができる世界だが、あの世とこの世の境目が不安定になり、この世にも秩序の乱れという形
で影響を及ぼしている。
ある日不慮の事故で死んでしまった主人公の結城一真は、2つの世界のいざこざに巻き込まれることとなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 07:30:00
1618文字
会話率:63%