……長い眠りから覚めた気がした俺が見たのは、見慣れない石造りの天井と、心配そうに俺をのぞき込んでいる綺麗なお姉さん。
そして小さくなってしまった子供の体と、二つの記憶。
一つは日本で冴えないアラフォーサラリーマンをやっていたもので
、もう一つはアムルサール帝国の26代皇帝、アムルサール26世。11歳のもの。
幼い皇帝の記憶によると熱病に罹って死んでしまったらしく、そこに俺の魂が入って生き返ったらしい。
――大国の皇帝とか人生勝ち確なのではと舞い上がったのも束の間、すぐに様子がおかしい事に気付く。
皇帝の死に際だったというのに、殺風景な部屋には付き添いが一人だけ。医者も大臣もいない。そんな事ってあるのだろうか?
不審に思って情報を集めた俺は、間もなく知ってしまう。
この国は宰相によって牛耳られており、皇帝はただのお飾り。宰相の意に添わなければ簡単に挿げ替えられてしまい、その数はこの40年で21人。皇帝の平均寿命は15歳という、まさに使い捨ての存在である事を。
――勝ち確人生のはずが一転、命の危機に瀕した俺はなんとか生き延びる方法を。
できれば王宮から多少の資産と、美人なお姉さんを連れて逃げる方法を探す事を決意する。
この物語はそんな打算に満ちた俺が、恩人の少女と幼い皇帝の記憶に残っていた望みを叶えるために。平凡な人生経験と読書好きだった知識を活かして国を取り戻し、恋した女の子と一生を添い遂げる。そんな純愛帝国再建記……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 05:50:00
714415文字
会話率:18%
ラクラスは、読書好きで魔導研究者になりたい一五歳。力を欲せず、争いを好まない。心優しく可憐な少女。
――少女の世界の始まりは、終わりと同時に訪れた。
氷結世界の極寒すら蒼褪めるような鋭い視線、一点の淀みも無い透き通った翠緑の瞳。その瞳の
奥には、想いを貫く強い意志と、哀愁を帯びた調べ。
奏でる旋律は、滅びへの導き――。
ラクラスは、「死の祝福」と「闇の加護」を宿し、贖罪の十字架を背負う、絶対領域の少女。
「祝福」は力、「加護」は守、「支配」は使者。
「祝福」、「加護」、「支配」を頂点の名前として描いた神の三角形。その三辺の内側領域に属する極一部の者の総称を絶対領域(Absolute Territory)という。
絶対領域……。
それは、禁忌の力。人智の及ばぬ力――。
キメ細やかな柔肌。薄く桜色に染めた頬。絹のような光沢を放つ艶やかで張りのある、腰まで真っすぐに伸びた線の細いサラサラとした金色(こんじき)の髪。小さく華奢で触れると壊れてしまいそうな幼さの残る肢体。
背筋が凍りつくような神気をまとう人形のように美しい幻想的な少女が、力の代償として生まれながらに失ったものは眠りの世界に広がる『夢』。
暗黒が支配する終わった世界の眠りに堕ちた少女は、永久の闇の果てに光差す世界の始まりを求めて、運命に抗うことを決意する――。
ラクラスの『夢』探しの旅と出会いの物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 22:10:24
203354文字
会話率:35%
名門・学修館学院の高等部に通う、水無月蒼空(みなづき・そら)は、物静かで読書好きな一年生。目立たず騒がず、いつも本の世界に沈み込むような日々を過ごしていた。しかし、彼の静かな日常は、ある再会をきっかけに大きく揺れ始める。
キーワード:
最終更新:2025-07-26 16:56:43
74282文字
会話率:45%
ある地方都市の小学校6年生の女子児童、由美子。読書好きで昨年(小5)、担任の村上先生から読書感想文を書いてみないかと誘われ、それを機に夏休みの指導が始まるのだが、V2ミサイルの開発者を取り上げたから、戦争のことはもちろん、なぜか政治や教育
、外国についてなど、討論会の様相を帯びていった。
今年(小6)も同じ担任になったので、また由美子の挑戦が始まる。村上先生に初恋の感情を抱く親友の通子も参戦し、読書会も行うようになった。また、護身術なんかも学んでしまう学校生活もちょっと覗いてみることができると思う。
討論のテーマとしては読書会作品の他、戦争、差別、愛と恋、映画鑑賞?などを連載していくつもりです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 21:36:30
181893文字
会話率:80%
夏休み明けに転入してくる、第1王子の隣の席争奪戦が幕を開けた……らしい。
というのも、読書好きの貴族令嬢セレディナは、王子の隣の席に興味が無い。
そんなセレディナとは異なり、夏課題の成績が秋学期の席を決めるため、周囲の学生は得点配分の
高い「社会貢献活動」に躍起になっていた。出遅れたセレディナは、課題をこなすことに頭を悩ませていたが、大好きな読書にまつわるイベントを開催することになる。するとそこに、ある人物が紛れ込んでいて……
【全3話で完結。本日中に全話公開】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 21:00:00
9099文字
会話率:37%
読書好きだったサラリーマンの瀬央は、なぜかワガママ放題に生きてきた公爵家の跡取りであるセオドア(五歳)に成り代わってしまった。
瀬央は、この世界が前世で読んだラノベだと知っている。
そして、自分の役割は、「罪を犯した父親と一緒に断罪される
」という、モブ中のモブ。
決められた寿命まであと十年。
お風呂も満足に入れないほどの病弱だが、周りの支えもあって、領地改革をがんばっていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 01:01:45
80030文字
会話率:27%
VRMMOが普及してしばらく。
今回発売された新しいVRMMO「abundant feasibility online」は世界有数の財団が資金を湯水のように使い作り上げたゲームであまりの作りこみによりまるで異世界いってしまったような感覚に
なれると評判だった。
読書好きの高校2年生 北条寺 翼 は普段あまりゲーム等に興味無かったが今回発売されたこのゲームではVRMMO初、体感時間の延長に成功したという報道を見て「今まで以上に本を読めるじゃないか!」と今回初めてとなるVRMMOをプレイすることを決める。
小説書くのが初めてなのでミスは沢山あると思いますが今後ともよろしくお願いします。
※不定期です。
ほのぼのメインなのでR指定と残虐描写は保険です。
実在する個人、団体とは一切関係ありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 20:00:00
722709文字
会話率:19%
中学2年生の春休み、気弱で読書好きな双子の姉妹、彼方と此方は、毎夜見る「トラックで異世界を旅する夢」が現実となる。目を覚ますと、淡い水色のセーラーワンピースの制服に身を包み、4トントラックが傍らに停まっている異世界に転移していた。姉妹は直
感的にトラックが自分たちのものだと理解し、戸惑いつつも冒険を始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 20:05:04
14841文字
会話率:42%
大学サークルの合宿で海辺にやってきた7人の大学生。
読書好きな伊藤萌絵は海辺の神話を記した文庫を手にしていた。
「沖に浮かぶあの島には神社があるの。新月の前後の日には近づいてはいけないって言い伝えがある」
そんな話をしていた矢先、体力自
慢の木島航太が興味本位で泳ぎ出す。
他のメンバーも貸しボートで後を追い、残されたのは萌絵ひとり。
だが夕方になっても彼らは戻ってこない。
風は止み、海は静かになり、やがて空は深い闇に沈んでいった――。
登場人物(大学生7人)
木島 航太(体力自慢・好奇心旺盛)
中村 春香(テンション高い女子)
三浦 翼(軽いノリの男子)
山内 理沙(慎重な女子)
吉田 智也(冷静な理系男子)
杉本 雅也(運転と段取り役)
伊藤 萌絵(読書好きで一人残される女子)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 15:02:43
2796文字
会話率:36%
春風に舞う桜の花びら、開け放たれた窓から差し込むやわらかな光。
かつての高校の図書室に吹いていたあの風が、歳月を越えて、今も私たちの心を静かに揺らしている。
『風の図書室』は、ひとつの短歌をきっかけに、再び交わる「私と彼」二人の人生を描いた
、優しい再会の物語です。
いつしか忘れてしまっていた「人生の宿題」に向き合いながら、同窓会で再開した二人が、短歌を通して、静かに思いを重ねていきます。
人生の迷いや挫折を経た先で、誰かと再びつながることのかけがえのなさ。
かつて読んだ一冊の本、交わした一言が、時を越えて人と人を結び直すことがある。
胸の奥でふわりと風が吹くような物語を、どうぞお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 08:20:00
15189文字
会話率:14%
読書好きが集うオンラインサロン「アース」。
そこでは、かつて借金に苦しみながらも再起を果たし、新たなビジネスを始めた男・Bの投稿が注目を集めていた。
しかし、その裏には「事実と異なる経歴」「他者ブランドの無断利用」「曖昧な言葉で信頼を操作す
る手口」が隠されていた――。
管理人たちは、Bの投稿が善意なのか欺瞞なのかをめぐり、確認と対話を重ねるが、やがてそれは、言葉と信用の臨界点を試す“静かな戦い”へと変わっていく。
これは、オンラインコミュニティにおける信頼・誠実・商業活動の境界を描いた、ネット時代の心理サスペンス。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 22:38:58
13278文字
会話率:3%
私が王太子の婚約者候補?
私はエリセ・ヴァルフォード、十八歳。世間的には「美しくて礼儀正しく、欠点のない公爵令嬢」として知られている……らしい。
でも実際は、読書好きで反骨精神強め、自分の人生は自分で決めたいタイプである。
政略結婚?
ご冗談を。
王家に嫁いで、見た目とお行儀だけで一生過ごすとか、まさに人生の牢獄じゃないか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 12:10:00
32382文字
会話率:28%
中学の図書館で交わした、たったひとつの会話。
「読み終わったら教えてね」
――その何気ない言葉が、ずっと心に残っていた。
読書好きな白石結(ゆい)は、偶然声をかけてくれた一ノ瀬悠(はるか)に淡い恋心を抱く。
けれど彼はどんどん遠い存在にな
っていき、話しかける勇気も持てないまま、月日は流れた。
それでも、彼の姿を探してしまう。
彼の声に胸が高鳴る。
終わったはずの初恋を、まだ手放せずにいる自分に気づく。
すれ違い、誤解、そして“本”に託された約束。
変わらないようで少しずつ変わっていく関係の中で、
結は気づく――あの日の言葉が、偶然なんかじゃなかったことに。
これは、想いを伝えそびれた少女と、
想いを伝えたくて待ち続けた少年の、
切なくて、愛おしい、再会の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-29 13:19:17
6393文字
会話率:20%
35歳、安子さんは人が怖い。限られた行動範囲である近所の図書館で働く広瀬という男に話しかけられる。
「あ、またY先生の本ですね! 僕も好きなんです! どの本が一番お好きですか?」
初対面で馴れ馴れしい広瀬に安子さんは警戒心を抱くが、彼の「障
害」に触れた時自分の中の何かと重ね合わせていく。
そして読書好きの共通点から、二人は約束を交わす。
「安子さん、その代わり、小説書いてくださいね!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 10:53:25
8973文字
会話率:60%
高校二年の春、図書館で再会したふたりの時間は、少しずつ、けれど確かに重なっていく。
静けさを好む読書好きの少女・柚月と、素直でまっすぐな陸上部の少年・陽。
誰よりも不器用に、けれど誠実に距離を縮めていくふたりの日々は、四季の巡りの中で繊細に
描かれていく。
一緒に本を読む放課後。静かな旅先の湖畔。名前で呼び合うことの重みと温度。
言葉にしない想いが言葉になったとき、ふたりの心は確かに“恋”へと変わっていた。
これは、誰にも騒がれない、でも誰よりもまっすぐな恋の記録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-12 10:50:46
29130文字
会話率:21%
光男(みつお)は読書好きの大学生。幼なじみの純麗(すみれ)は肉親のいない健気な優しい女性。ある時手に入れた栞(ブックマーク)。その栞は光男の読書した本の内容を養分として彼の願いを現実の物とする不思議なアイテム。その奇跡の鍵を握るのは太陽神
アポロ。デルフィの信託神だ。
栞が変身したタイムマシンで過去に戻り、純麗の父親と母親の願いを結婚式に反映させる光男。王道と言えば王道の、おきまりのと言えばおきまりの古典SFの物語展開。光男の読んだ物語の養分は、光男と純麗にどんな奇跡を起こすのか。古典的至玉のファンタジーSFテイストを令和の世の中で描くとこんな感じかな? と作者の勝手な創作意欲で作るロマンティック・ファンタジーSFのはじまりはじまり……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 13:35:58
12988文字
会話率:31%
前世で乙女ゲーム好きだったレイラは、乙女ゲームの中に転生したものの、ヒロインとしてではなくモブその1として召喚されていた。それなら慎ましく生きていくしかないと思ったけれど、意地悪な継母と義姉の存在に苦しめられ、ささやかな幸せを求めて今世では
読書好きになる(乙女ゲームが存在しない世界だなんて)しかしある日、王宮から使者がやってきて連れて行かれることに。そこで最初に出会ったのは前世で大好きだった乙女ゲームの攻略対象外のサブキャラの騎士様アシュリー。FD(ファンディスク)で攻略できるようになったはずなのにプレイできずに死んだことが心残りだった彼女は、今世こそ騎士様と幸せになりたいと願うのだが……。「そういえば、私はモブキャラなんだったわ」ヒロインは今のところ存在しないようだけれど…。やがて何故か「聖女」として迎え入れられ、騎士様と禁断の恋に落ちていく二人。恋の行方は…?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 16:46:33
110505文字
会話率:39%
【ゆるい四コマ小説的なやつです!! たまにシリアス!!】
高校へ入学して数日、茶道兼模型部、通称「ゆる部」に入部した波瀬智成(はせともなり)。強気でたまにヤンキー口調だけど小柄な部長の貴戸由真(きどゆま)、見た目はギャルなのに中身は真面目な
読書好きかつ同級生な義妹の里奈(りな)、世界的トップシェアを誇る企業のひとり娘で天才肌なのに家出して普通を満喫するNTR嫌いな先輩の茅沼千雪(かやぬまちゆき)、同じく実家を捨てて千雪と付き合っている自称おっぱいとお尻大きくて優しいえっちな先輩の宇城菫(うしろすみれ)、だらしなくてすぐにいじける面倒くさい性格な同級生としか思えないのに顧問と指導員を兼任する古賀瞳(こがひとみ)。そんな六人は、何でもないいつもの日々を過ごしていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-05 00:10:00
150279文字
会話率:64%
これは高貴な乙女たちが集うとされる名門女子高に通う、一人のお嬢様と小説好きの少女のお話。
特待生として一般推薦で入学してきた新一年生の本杉(もとすぎ)文代(ふみよ)は、特異体質の持ち主だった。小説を読むことに夢中になりすぎて感情移入してしま
い、意識を失ってしまうのだ。普段は明るく人懐っこい平凡な可愛らしい女の子。しかしその癖が災いし、学園内でたびたび問題を起こしてしまう。
ふとしたきっかけで、生粋のお嬢様、笠小路(かさのこうじ)綾音(あやね)は、文代を助けるのだが、彼女のことが気がかりで放っておけなくなってしまう。そこで常に寄り添い見守ることに。
そして、たびたび小説に没頭してしまう文代を現実に引き戻す方法を、試行錯誤の上、ようやく見つけだすことに。
それは、読んでいる本に割り込んで、文代と接吻することだった……
これは読書好きな女の子と、そんな女の子が好きなお嬢様の学園ドラマである。
この作品はエブリスタとカクヨムにも投稿済みです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-28 07:20:00
12781文字
会話率:19%
アニセカ募集ページのイラストのお二人がとても可愛らしかったので妄想を膨らませて勝手なイメージで作りました。
【あらすじ】
高校一年生の内山翼は読書好きの凡人。それなりに平和な日常を送っていたが、転校生の一ノ宮栞里の登場により一変。秘密の能力
持ちな翼と、ある目的の為に動く栞里。
ドタバタ女子高生の異能力✖️日常が始まる!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-05 23:59:16
3040文字
会話率:36%