あらゆる優れた芸術作品は、あるひとつの共通のものを描こうとしているに違いない。
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最終更新:2025-02-12 02:13:13
1069文字
会話率:20%
「…………は?」
「だから、これをやると言っておるじゃろう」
一体目の前の老人は何を言っているのだろうか。
「要らないです」
「拒否権は無しじゃ。受け取れい」
授ける受け取るの関係であれば受け取る側にも拒否権が有るの
が通例だが、目の前の老人はそんな事お構い無しの様だった。これが噂の老害か。
「無いなら自分で作ります。はい、できました。拒否します」
「権利などそうそう簡単に作れる物ではないわ。ほれ、手を出せ」
只の一般人如きに権利を創造する事はできないらしい。
「衛兵を呼びますよ」
「全く最近の若者は直ぐに衛兵だ衛兵だと言いおって、自分で何とかしようという気概は無いのか……」
お前だよ、と突っ込んだ。
「呼びますね」
「なら儂はお主に物を奪われたと叫ぼう。なに、そのポケットに入ってる財布を儂の物だと主張すればお主に勝ちの目は有るまい」
この老害は只の老害では無かったらしい。外道老害だ。
「あ、僕今財布持ってないんで。えぇーい⸺」
「あっ、待てぇ! 待て待て待てぇい! 一度でいい! 一度でいいからこれを持ってみろ!」
衛兵召喚を実行に移そうとした途端老害が暴れ始めた。両手で持つ白い物体をグイグイと押し付けてくる。正直触れる事すら嫌だったが、
「一回持ったらもう黙る?」
「うむ。誓おう」
らしいので仕方無く持ってやる事にした。生い先短い老害の余生を牢屋の中の孤独で埋めるのも良心がやや咎めたし。やや。
男は老害の差し出す白い物体を受け取った。
途端、老害の姿は幻の様に掻き消えた。
「……やられた」
白い物体⸺トイレを持った男は往来のど真ん中に立ち尽くした。
※トイレですが下品ではありません。未使用品なのでとても綺麗。或る種の芸術作品です。
※設定が馬鹿げてる分ストーリーはシリアスに進みます。尻assじゃないですよ? siriusです。
※最新の更新情報は作者X(https://x.com/coconat_21)にてお知らせ致します。
※この作品は『小説家になろう』『カクヨム』『pixiv』『エブリスタ』『アルファポリス』『ハーメルン』の計六サイトに掲載しております。
※本作は練習作品です。なので改善点や駄目駄目な点、文句等有りましたら遠慮無く感想にて御報告お願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-11 20:00:00
19100文字
会話率:51%
……頭が痛い。胃がむかむかする。ああ、気分が悪い。おれはいつも昼頃に起きるのだが、今日は外の騒ぎに叩き起こされた。いったい何なんだ、また誰かが文句を言いに来たのか。……いや、一人や二人ではなさそうだ。ついに近所の連中が集まって抗議に――
「おい、何だ! 誰だ!」
突然、スーツを着た男と他にも数人が家の中に入ってきたので、おれは咄嗟に身構えた。
「ご覧ください! こちらが今話題となっている現代社会の病理と孤独、そして批判を表現した壮大なインスタレーションです!」
「は、はぁ?」
おれは顔にライトの光を当てられ目を細めた。手で光を遮り、目を凝らす。今喋った男は手にマイクを持っているようだ。そして、肩に大きなカメラを担いだ男もいる。どうやらニュース番組の撮影クルーのようだ。
またか。前にもこんな連中が家の周りをうろちょろしていたことがある。その時は怒鳴って追い返してやったが、また来たのか。しかし、いくら家の外まで物があふれていて、鍵どころかドアを閉められない状況だとはいえ、人の家に勝手に入っていいはずがない。だからおれは言った。
「おい、取材許可なんて出してないぞ! 今すぐ出て行け!」
「いやぁ、素晴らしい芸術作品ですねぇ!」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-19 11:00:00
3678文字
会話率:65%
東京の華やかな美容業界の中心に、斉藤一郎という一人のカリスマ美容師がいた。
一郎の創り出すスタイルは一つの芸術作品であり、彼の卓越した技術は『魔法』と称されていた。サロンに足を踏み入れる顧客たちは、彼の手によって変身を遂げ、新たな自信
と輝きを得ていく。それぞれの個性と魅力を最大限に引き出すスタイルを創り上げ、彼のハサミが紡ぐのは単なる髪型ではなく、顧客一人ひとりの新しい物語だった。
それはまるで、彼らの人生にまで魔法をかけるかのような効果をもたらしていた。
ある日、彼の前に現れたのは、謎多き『転移の神』。「異世界で新たなサロンを開きませんか?」と誘いを受け、独立し自分の店を開くことが夢だった一郎は興味を隠せなかった。翌朝、彼が目覚めたのは、中世ヨーロッパを思わせる剣と魔法の異世界。生まれて初めて見た魔法、その世界に圧倒される。
転移の神が用意してくれた美容室へ入ると、そこには、彼の愛用していた現代の美容道具がすべて揃っていた。彼はハサミを手に取り、軽やかに動かす。すると、道具はいつも通りに動き、髪を切ることができる。ドライヤー、カーラー、アイロンも、すべてが異世界の空気の中でも完璧に機能している。
彼はすぐに、自分も『魔法』が使えることを思い出し、夢であった自分のサロン経営に精を出す。
「いらっしゃいませ、美容室ファンタジアへようこそ」
「さあ、あなたを主役にする魔法をかけましょう」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-24 18:10:00
128790文字
会話率:9%
ある所に、双子の芸術家がいました。兄はアルファといい、弟はベータといいます。彼らは芸術作品はメッセージであると主張し、本当に人々の心に響く作品を描けば、世界平和だって実現できると信じています。
彼らの活動の舞台は主にストリートです。街中
の壁や地面に自由に絵を描き、様々な人々に自分の作品を見てもらっているのですね。二人は協力し、彼ら独自の芸術表現を確立していきました。だから二人の作風は瓜二つで、クオリティもほぼ同じです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-13 12:06:44
2954文字
会話率:9%
21世紀の芸術作品である時和大学の主人公、時和奏と空和葵の二人は、双送式が完了して、天上の扉の向こうに辿り着き、物語のエンディングを迎えると、謎の通路、そしてその奥にある謎の扉、9999(フォーナイン)に遭遇した。困惑しながらも通路で彷徨
っていると、二人は、謎のプログラムに巻き込まれていくことになる。
そこから一つの作品の主人公は時代を遡り、時代を彩る人類の芸術作品の主人公たちとともに、出会い、冒険していく。少年ジャンプ、ジブリ、マーベル、任天堂などなど、あらゆる芸術の歴史が交差して、一つの物語を紡いでいく。
映画、アニメ、漫画、ゲーム、小説、音楽、あらゆる枠組みを一つに纏め上げた究極的な総合芸術。
人類の芸術の総決算、人類の芸術の一つの終止符、来るべき次なるAI時代に対する人類の一つのケジメを刻む総合芸術。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-12-31 19:08:33
3059文字
会話率:19%
芸術作品についてのあれこれ
最終更新:2023-12-12 10:24:38
256文字
会話率:0%
「死は美しいです。」
と飛び降り自殺をする前に僕は言った。
その答えに満足しなかった先生。塩 蜜柑。
彼は僕の手を掴み、強引に飛び降り自殺を止めた。
話を聞くと、彼は病気でいずれ死んでしまうらしい。
しかし、僕はその病名も余命も分からないま
まだ。
だが、僕は先生の美しさに一目惚れしてしまった。
僕は自分の苗字「砂糖」と「塩」に運命すら感じた。
そして、彼は僕の芸術作品に一目惚れをしたらしい。
その上、彼は自分自身の死を作品にして欲しいと頼んできた。
そうしたら、死の恐怖を乗り越えられると彼は言う。
僕は絵を描くのが好きな単なる高校二年生。
人の死を美しく飾り付けて芸術作品にするなど、できるわけがない。
しかも、好きな人の死を作品になど。
だが、芸術作品にするのを条件に、砂糖と塩は恋人になった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-01 00:03:25
483271文字
会話率:65%
命を削って芸術作品を生み出す病・CLA(カッティング・ライフ・アート)。
通称芸術病。
日々を何となく生きてきた|豊《ゆたか》は、転校先でその病に侵された少女、早瀬と出会う。
苛烈に筆を走らせる早瀬の姿に魅せられた豊は彼女の側にいたいと
願い――。
*他サイトでも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-18 10:38:11
7910文字
会話率:33%
好きな作品に浸り
興味深い芸術作品の展示会に参加したり
生活の後ろにはヒラメキがある
ヒラメキの背景には神なる魂が寄り添っている
最終更新:2023-04-12 15:37:14
2072文字
会話率:0%
ナロード王国国立美術文化会館非常勤職員のローラ。毎年、美術文化会館は優れた芸術作品などに賞を与えているのだが、専門家であるルチオ教授にその中の絵画作品が太古の地球を支配していた危険なクトゥルフを描いた絵であることを指摘されてしまう。ローラは
、美術文化会館の会員の中にクトゥルフが潜んでいて国王陛下に害をなすつもりだと疑うルチオ教授とそんな下らない話は認められない会館側の間で板挟みになる。ローラ自身も半信半疑ながらルチオ教授に協力しつつ勤務を続けるのだが、そんな中、国王陛下を招いて行われる授賞式の日が近づいてくるのであった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-28 05:18:26
115004文字
会話率:37%
僕だって芸術作品に感動するさ。
最終更新:2022-12-19 11:00:00
262文字
会話率:0%
芸術作品をじっくり楽しむわたし。
最終更新:2022-11-25 20:00:00
914文字
会話率:0%
回文は、まさに芸術作品だ。
最終更新:2022-09-21 04:43:48
616文字
会話率:0%
四角い窓にある風景は、最高の芸術作品。
最終更新:2020-06-06 04:00:00
381文字
会話率:0%
絵画、音楽、舞踏、詩、演劇、彫刻、建築。
魔力を持つ者によって作られた芸術作品が「魔法」を帯びる世界。
「魔法」を持つ芸術品は有用であるとみなされ重宝されるとともに、芸術品の劣化によって「魔法」が失われるのを防ぐため、再生や保存の役
割を担う「修復士」という仕事があった。
武人として前半生を過ごしてきたジオラスは、二十代半ばにして転職を決意し、修復士を目指す。
しかし、強い「魔力」を持つジオラスは、修復対象の芸術作品の持つ「魔法」を歪め、自分の持つ魔法特性へと上書きしてしまうという、修復士としては致命的な欠陥を抱えていた。
お前は修復士には向いていない――修復の師匠であるキグナスは再三ジオラスに「修復士」を諦めるように促し、素直に「芸術家」に転向するようすすめる。
しかしジオラスは納得せず、あくまで「修復士」に固執していた。
キグナスは、それならばとジオラスにひとつの仕事を託す。
とある街の壁画の修復。
街に向かったジオラスは壁画の修復を開始するが、早々に問題を起こしてしまう。
壁画に描かれた「戦乙女」の少女を、自分の魔力により絵から引きずり出し、生ける人間としてこの世に具現化させてしまったのだった……。
【他サイトにも公開あり】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-31 07:00:00
24075文字
会話率:34%
エンディングカットというドラマを観てて、ふと思い付きました。
芸術作品は何をもって芸術作品たりえるのか。
そして芸術作品をどうするべきなのかを書きました。
最終更新:2022-03-19 23:19:44
1057文字
会話率:0%
超能力を使い、人を殺め芸術作品を作る怪人、ネクスト。彼らが蔓延る町で、少年『佐伯』が悩み、苦しみながら、人とネクストとの争いに向き合っていく____
この作品は エブリスタ ノベルアップ +にも掲載しています。
最終更新:2022-02-17 15:08:08
3706文字
会話率:33%
太陽が惑星状星雲を形成してから、五百億年後の未来。人類は四次元空間を拠点として発展した第四宇宙連合へ加盟していた。マルチバース宇宙論は確定され、人類も別の四次元宇宙空間へと進出していった。
白井雪華は、フォトグラファーの仕事をしている。銀河
や散光星雲、そして、宇宙の大規模構造のグレートウォールなどを撮影して、芸術作品として発表している。将来の夢は、自身の撮影した作品で個展を開くことである。
しかし、彼女はフォトグラファーの仕事だけでは、生計を立てられず、アルバイトでドキュメンタリー番組のカメラマンの仕事をしている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-23 07:58:13
23632文字
会話率:53%
【注意】
かなり奇抜な作品です。その為、見る人を選びます。
11編ありますが、まともに読めるのは1篇しかありません。
また、この小説の八割は「読む」のではなく「見る」小説になります。これでも書き直しており、最初と比べるとかなりまともに
なっています。
【あらすじ】
小説の抽象化を試み、小説を小説たらしめているのは何なのかを考え、自らの表現のバリエーションの拡大を模索した末に生まれた11の奇抜な短編からなる自己満足的な短編集。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-19 22:20:09
57658文字
会話率:46%
「果ての街」は、ちょっとしたお小遣いで夢を見られる理想郷。
その街の正体はレンタルサーバ内にある、仮想都市だった。
記憶石を浮かべて飲む幻燈カクテルで夢に溺れるも、蠱惑的な芸術作品のような情報を食べ続けるも自由な街。もちろん、美しい機械と恋
愛もできるし。肉体を捨てることさえ…。
私が描くのは、その街の日常と妄想である。
※重複投稿予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-19 01:34:24
1660文字
会話率:57%