【ヒト×ケモの重た~いダークNLファンタジー、いかがですか?】
雪の戦地、トルタンダ。
『一人残らず殺せ』
命じられたその「仕事」に耐えきれず心を壊し、子供のように無垢な狂人となり果ててしまったケモ娘のフィー。
むかし受けた恩のために彼女を
見捨てられない青年イチヘイは、無邪気でどこか様子がおかしいこの幼なじみの相棒と共に、二人が育ったお師匠さまの家へ帰ってくる。
イチヘイは彼女をこんなふうに壊した自身の人間性の欠落に悩みながらも、「残りの人生はフィーの心を見守りながら平穏に暮らしたい」と願う。
なのに彼女を診てもらおうと訪れたこの家にお師匠さまの姿はなく、更にちょっと目を離した隙に、フィーは小さな〈マレビト〉をーーイチヘイの故郷と"同じ世界"から転移してきた花登という幼女をーー拾って来てしまう。
どういう経緯か胸に奴隷の焼き印を入れられている花登。
一方、この子をうちの子にする、といって聞かない気狂いのフィーは、反対するイチヘイに向かって『協力してくれるならあとは、イチヘイに殺されてもいいよ。ボク、イチヘイの言うこと、なんでも聞くから……』と、破れない魔法の誓を結んでしまう。…………それがすべての、始まりとなる。
ひとつ、ふたつと課された禁忌を犯し、幼い頃からそれぞれが『望み』『望まなかった』はずの結末へと流される彼ら。
やがて明かされるフィーの秘密、イチヘイの正体、花登の真実、トルタンダの顛末と、その絶望。
――――果たしてそこに、救いはあるのか。
破滅の中に希望をうたうヒトケモラブファンタジー、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 22:33:49
73838文字
会話率:24%
処刑された聖女は再び目覚める——
魔王を倒せず「裏切り者」として火刑に処された聖女フィーネ。
命を救ったのは、敵であるはずの魔王だった。
魔王はフィーネを『最後の武器』として使うという。
力も信仰も失って、それでも彼女はもう一度立ち上が
る。
聖女ではなくただの“フィーネ”として世界を見つめ直すために。
フィーネが選びとった未来は——復讐か、破壊か、それともか愛か。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 20:20:00
38169文字
会話率:47%
植物すらも「世界の終わり」から逃れるために走っている、この不可思議な世界で、滅ぶことが確定している祖国を救うことができるのか?
◆主人公のミージュが暮らすメルリー王国は、植物(しかも走って移動する)でできていて、「世界の終わり」にのみこまれ
ないよう常に進み続けていた。だがある事件が起こり、植物の国は危機を迎え、それを解決しようと奔走したミージュは処刑されることになる。けれどミージュが目を覚ますと、事件が起こる数か月前に遡っていた。驚いたミージュは、この世界が繰り返されていることを知る。そして破滅エンドへと進む祖国を救うべく、異世界に旅に出た。世界の終わりの闇に対抗する、心に光を灯すような「愛」を集めるために。
◆プロローグ ミージュの話/第1話 追放された魔法使いのアレン/第2話 婚約破棄され復讐に燃えるエリス 等、ミージュは祖国を救うため、異世界で様々な人たちに影響を与え、愛を集めていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 20:00:00
88603文字
会話率:26%
「アナスタシア・リーベルライト男爵令嬢……お前を追放するッ!」
大陸全土を巻き込んで最悪の大戦禍を生み出した「統一戦争」、一〇〇〇年もの長き間続いた終わりのない戦争がついに終結した。
戦争の勝利者であるゼルヴァイン帝国の軍人として暮らして
いた私「アナスタシア・リーベルライト」男爵令嬢は転生者である。
異世界に転生した理由も目的も分からないまま、帝国貴族の勤めとして軍人を選択し、戦場を駆ける最強の人形使い(ドールマスター)として、英雄と称され終戦を迎えた。
戦後に帝都近衛部隊へと配属されていた私は、隊長であるクラーク大佐より解雇・追放を告げられた。
帝都で生きていく術を失った私は故郷である辺境都市ライオトリシアへの帰路へと着くことに。
その旅路の中で望まない婚約から逃げ出してきた侯爵令嬢にして規格外の魔術師であるパトリシア・ギルメールと出会った私は彼女と共に事件に巻き込まれてしまう。
戦争で培った英雄としての能力とパトリシアの魔術を合わせてバディとなり、困難を乗り越えた私たちは実家を頼り、故郷での新しい生活のため新設された衛兵隊へ志願する。
衛兵隊で出会った一癖も二癖もある仲間たちと共に、衛兵としての生活を始めた私とパトリシアは次第に帝国全土を巻き込む陰謀の渦に巻き込まれることに……。
最強の人形使いアナスタシアと最強の魔術師令嬢パトリシア、二人の前に待ち受ける運命とは一体?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 19:33:42
151796文字
会話率:39%
“願わくば、同じ君へ。”
そんな想いをここに閉じ込めました。
部活文化や美しい四季を背景に、高校生の等身大の尊さを書き留めた、詩集のような、アルバムのような、そんな作品を目指しました。
複数の視点が織りなす、ピュアで切ない恋愛小説です。
また「部活にすべてを懸ける高校生たちの青春」と「一途で切ない恋模様」を描いた青春群像劇です。
同窓会の為に実家に帰ってきた瀬山遥は、思わぬ懐かしさに胸が苦しくなる。あの頃の全てが尊くて愛しい、空の向こうに思い描くのは、君の声と笑顔だった。渡せなかった手紙を胸に、瀬山は明日の同窓会に向かっていく。
時間は遡り十年前、神奈川県立雪が丘高校に通う1年生・佐々木葵斗は、入学早々硬式野球部の練習に胸を躍らせていた。真面目で不器用な彼は、甲子園に憧れを抱く純朴な少年だ。そんな彼が一人の女子生徒──バスケ部の瀬山遥に目を奪われることから物語は静かに始まる。
瀬山遥は、女子バスケ部で、一目置かれる存在だった。しかし、部活に邁進する心の裏には、過去の失敗やトラウマ、理想と現実とのギャップ、そして心の奥にしまいこんだ想いがあった。彼女が心を寄せるのも佐々木だった。朝練終わりの数分、部室棟の階段で話すようになる二人は、お互いに絆を深めていく。
佐々木、瀬山、そして彼らを取り巻く仲間たち──幼なじみの十条逸、気さくな親友・高橋徹、バスケ部の親友・佐藤ももか、お天気大好きな野球部・真田陽太郎ら。それぞれの目線で語られることで、恋愛だけではなく、友情、葛藤、そして成長の過程を多角的に見つめることになる。
部活動と勉強と恋愛、そして進路──すべてに真剣だからこそ、誰もが不器用で傷つきながらもまっすぐに歩こうとする。その姿は、時に尊く、時に切ない。
互いの気持ちに気づいていながら、それでも「今は選べない」と決断する彼らの想い、たった数分の朝練後の会話が、誰かの心を支えていること。手作りのチョコ、降りしきる雨、後夜祭の花火──そうした一つひとつの出来事が、かけがえのない時間として積み重なっていく。
十年後、物語は再び、大人になった佐々木葵斗の視点で幕を閉じる。あの日の想いを届けるために、彼は電車に乗る。あの日の自分を超えるために。
その先に待つのは、変わらぬ笑顔の瀬山遥だった。
彼らの「想い」は、時を超えてひとつになる。
願わくば、同じ君へ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 19:00:00
36955文字
会話率:34%
オンラインゲーム『ソーサラー・マスター・オンライン』、略して『SMO』。高性能AIを搭載したフルフェイス型モニターデバイスを起用、360度パノラマの臨場感あふれる映像と自身の声を人気声優の声色にリアルタイム変換しボイスチャット可能、しかも多
言語翻訳機能も搭載した世界初のMMORPGとして大々的に販売された。日本企業とアメリカ企業の共同開発デバイスと起動ソフトとセットで日本円にして約30万円という高価格にもかかわらず、コミュニケーションツールとしても画期的だったため全世界最高同時接続数10億人を記録し大ヒットをする。
――しかし、そんなゲームにも終わりの日は訪れる。
SMOを楽しむプレイヤーたちが集うリアル女性限定ギルド『深紅の薔薇』。そこに属する主人公『シノブ』はサービス最終日に突然、まぶしい光につつまれてゲーム世界に転移してしまう。
戸惑いながらもゲーム世界を彷徨い、広大な草原でかつての仲間『サクラ』に出会う。喜びと安堵もつかの間、そこで彼女はある秘密を知ることになった。
実はサクラは男性で、俗にいう『ネカマ』だったのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 18:00:00
161456文字
会話率:43%
―この気持ちがいつか、君に届かないハズは無いと思っていた、あの夏の日―
古びた個人商店の前にある、自販機とその脇に並んだ赤いベンチ。
その光景を思い出した時に浮かんだのは、10年前に恋焦がれていた彼女と歩いた、仕事終わりの帰り道の
事だった。 悪戯そうに笑って揶揄いに来るクセに何処か張り詰めた横顔にいつの間にか恋に落ちて、想いを伝えて、それで……
そう、あの夏が来るまでの短い時間だったけれど、この気持ちは変わらないと信じていたんだ。
失恋の帝王・川中島ケイが送る、切ない夏の恋物語『あの夏に、君と』
打ち上げ開始。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 17:00:00
36104文字
会話率:50%
世に数多ある電子ゲームの中で、また一つのオンラインゲームがその生を終えた。
『クロスマギア・ミッション』通称ロスマギ……そのゲームは数ある他のオンラインゲームと同じく、プレイヤーの中の記憶だけを残して消えていった。全てのユーザーがログアウト
し、サーバーからデータが削除されていく。
だがその誰も知る由は無かった。その世界は電子の塵と消えずに、その終わりの時より地続きとなって続いていることを。
その時その世界の住人は感じた、我らは生きている。そして、自由だ。
クロスマギアのPC(=プレイヤー・キャラクター)の一人サザン・エア・クロウもまた、後に大変革と呼ばれるその出来事で、自分を作成したロスマギプレイヤーであるユウを失う。
ユウに思い入れがあったがためにクロウはその事実に絶望し、しかし立ち直った。
彼女は自分を造り共に歩んだ“ユウ”との思い出を胸に、世界を生きる。
何をしたいのか?何ができるのか?この先何が待ちかまえているのか?そんな自由という名の最も不自由で、そして最も暗い闇。
これはロストマギア――造られし者達の、人生の謳歌である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 13:55:50
226293文字
会話率:57%
赤井ゆのはただ一つの未来を勝ち取るために数多の時間を繰り返す時間遡行者である。終わりの見えない時の繰り返しを続ける彼女に「協力しないか」と持ち掛ける少年が現れた。
今日とは違う明日を目指す貴方におすすめな超能力バトルサスペンスストーリー。
最終更新:2025-07-26 12:00:00
38244文字
会話率:64%
ある日、世界中を巻き込んだ大戦争が始まった。歴史と言う大河は、その時代に生きる人々に安息の人生を与えることを一切合切拒否することにしたのだ。
覇を競い合うあらゆる陣営の中でも、当初は陸軍大国で知られる帝国が際立って圧倒的だった。
行く先々で快進撃を続ける帝国軍の機甲部隊。
しかし、帝国と対峙した国の一つである連邦の広大な大地と根強い抵抗、極寒の冬の到来が帝国軍の快進撃を阻み、あっという間に終わるはずだった戦争は際限なく泥沼化して行き、終わりのない戦いへと姿を変えた。
そしてそれが、輝かしい栄光を手にするはずだった帝国の運命を変えつつあった。
これは、世界の片隅で精一杯その時代を生き抜いた人々の物語―――
※本作を読まれる方は、必ず以下の点をご留意ください
・この物語はフィクションです。第二次世界大戦がモチーフではありますが、政治的思想や民族的主義等を主張、支持するものではありません。
・特に戦車については、史実の戦車たちがあまりに魅力的すぎて、オリジナル戦車の設定を作ることが作者にはできませんでした。描写についてはリアリティより面白さを重視する場合もあります。様々な作品で実在の銃器が使われているのと同じ感触でお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 08:09:18
507518文字
会話率:28%
主人公白鳥可憐は何不自由無く育った、お金持ちのお淑やかなお嬢さまで、広島でも有名な偏差値の高いお嬢さま学園で幸せに暮らしながら、日産のプレジデントで学校通いをしていたのですが。
広島市の春の祭典フラワーフェスティバルの中の日、4日に、白鳥
家の執事をしている爺やのセバスチャンが風をひいてしまい高熱……。とても可憐の送迎をできるような様子ではなく。可憐はタクシーにて学園へと登校……。
でッ、帰りも寄り道などすれば大変に危険だから、学園からタクシー会社へと迎えにきてもらい、直ぐに帰宅をしてください、お嬢様! と口煩く言われていた筈の可憐なのですが。
彼女は基本、好奇心旺盛で何でも興味を示すと言った悪い癖がある。
だから彼女はついついと春の陽気に触れ、『少しぐらいならばいいかな?』と悪者達……。
そう昭和の終わりの時代はヤンキー達が何処でも、かしこでも居た恐ろしい時代! 世紀末でした! そんなヤンキー達が巣食らう【仁義なき戦い】の街! 広島のフラワーフェスティバルへと解き放たれた可憐!
そんなお嬢さまである可憐さまなのだが、別に何かしらのトラブりに巻き込まれこともなく平和公園から原爆ドームへと向かうルートで電車通りへと出て、タクシーを拾い帰ろう! と言う手前で、彼女の同級生達が世にも恐ろしいヤンキー達にからまれ、強引なデートの御誘いを受け大変に困っている様子を見つけてしまう。
だから好奇心も強いが! 正義感も強い可憐は! 同じ学園の乙女達を救出する為に、大変に恐ろしいヤンキー兄ちゃん達へと立ち向かうのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 08:00:00
86956文字
会話率:41%
広島の南区に伝わる昔話の妖怪おさん狐の像を見てヒロインにしてみました。
完全オリジナル作品です
時は昭和。それも、もうすぐ平成の世となる頃のお話です。
まだまだ地方では、コンビニエンスストアも余り無いそんな時代です。
主人公藤原健二
は田舎のとある小さな購買部での片付けの最中銀色に輝く綺麗なモフモフ狐をを助け、保護します。
まあ、保護して助けるのだけなら良いですが。なんとそのお狐様はは広島に古くから伝わるおさん狐の一族の娘様で御座いました。
さてさて主人公どうするのでしょうか?
移動販売・ショッピングモールの店内での試食販売等によるスローな日常商い日和で御座います。
昭和の終わりの頃の広島の街を舞台にしなが物語を書いてみようと思います。
お時間あれば宜しくお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-06 16:00:00
60433文字
会話率:16%
時は昭和、それも、もうすぐ平成の世となる頃のお話です。
まだ地方ではコンビニエンスストアも余り無いそんな時代です。
主人公山本一樹は田舎のとある小さな購買部で女性を助け保護します。
まあ、保護して助けるだけなら良いのですが。なんとその
女性は、異世界からきた勇者様なのですよ。
さてさて主人公はどうするのでしょうか?
昭和の終わりの頃のとある地方の都市の、お話をモデルにしながら書いてみますので、お時間あればお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-06 08:31:49
42162文字
会話率:25%
「天布山」標高千メートルに満たない低い山に、その施設はある。
山頂に雪が積もる様が、地上からは観音様の天衣に見えることから名付けられたその山の施設が、
地方の劇場スタッフを退職した『私』は、転職先となった。
その山では季節も無く、朝でも
夜でも若い学生達が血汗を流していた。
一つの頂を目指す様々な人間模様を、
『私』が山で経験した体験談を軸に、語る長編。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 06:07:21
24132文字
会話率:16%
候暦一九〇〇年、アイネーデ共和国。
国土を東西南北と中央の五つに隔て、自由と平等と平和を掲げて殷賑を極めてきたこの国は、されど近隣諸国との戦争によって衰頽の一途を辿る。最も甚大な被害が及んだ自然の汚染により、国民は終わりのない飢餓と貧困に喘
ぎ続けた。
やがて、ひとりの植物学者が開発した、栄養の涸れ果てた土壌の代替となる苗床でのみ芽吹く特殊な種——のちに『人類の希望』と称されることとなる技術を筆頭に、共和国は復興へ向けて立ち上がる。
時は進み、候暦一九九八年。
『何でも屋』として共和国各地を転々と渡り歩く青年・シオンは受け取った手紙に従い、東区〈オスト〉へと赴く。そこで育ての親から持ちかけられた新たな依頼は、記憶喪失の少女・マリーを故郷へ送り届けること。
これは、死が定められた果敢ない生涯のなかで、それでも誰かを愛し、愛されたいと願う人々の物語。
あるいは、青年が分かたれた愛する人を取り戻すまでの物語。
※第二章までは隔日投稿、第三章以降は毎日投稿を予定しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 20:00:00
75881文字
会話率:38%
お情けでヒーロー仕様になったモモンガ(転生女性)が、ほのぼののんびりと旅をしながら、レンジャー魔法で世直ししていく物語です。
・チート魔法になりますが、色々おかしいです。
・戦闘描写はほとんどありません。
・物語はのんびりとしか進みません
。
・一緒に旅をする飼い主に出会うのは、第1章の終わりの予定です。
・モモンガのリリはポジティブで、飼い主であるルカラウカ命で行動します。
・恋愛が絡んでくることもありますが、モモンガに恋愛は関係ありません。
・明確な悪は存在しますが、モモンガがいつそれに気付くかは不明です。
◯第1章は毎朝9時30分に1話ずつ予約投稿します。第2章より毎週木曜日に予約投稿します。更新するページ数は未定です。木曜日の更新ページが1ページの場合、金曜日も投稿する予定です。
◯1ページの長さは一定ではありません。2,000〜3,000文字を目安にしますが、短かったり長かったりします。
◯字下げはしていません。?や!の後は半角スペースにしています。←横読みだと、作者がこの方が読みやすいため。
◯恐ろしく長編になる予定です。気長にお付き合いくださいませ。
※カクヨムにも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 09:40:00
93414文字
会話率:41%
夜の浜辺で出会った「僕」と「君」。空から降る星屑がダイヤモンドのように輝くその場所で、僕たちは指先を重ね、温かな光と波動を感じる。寄せては返す波音に包まれ、金色に輝く砂に互いの名前を綴ると、それは内側から光を放ち、永遠の魂の契約を告げた。
「願い事を書いてみよう」という君の言葉に、僕たちは未来への希望を込めて言葉を紡ぐ。波が砂を洗うと、文字は消えるどころか光の泡となり、夜空の星々へと昇っていった。それは純粋な願いが宇宙と共鳴した証。その夜から、僕たちの世界は愛と奇跡に満ち溢れ、困難が訪れても常に光が道を照らした。
しかし、一度だけ全てを闇に包むような嵐が訪れる。轟く雷鳴と荒れ狂う波が浜辺を打ちつけ、砂に書いた名前も願いも消え去ってしまった。絶望の淵で、互いを強く抱きしめ合った瞬間、信じられないことが起こる。僕たちの抱擁からまばゆい光が溢れ出し、荒れた砂浜に、消えたはずの輝く文字が再び浮かび上がったのだ。「永遠」「愛」「奇跡」――それは、どんな力も消し去れない僕たちの揺るぎない愛の証明だった。嵐は去り、夜明けには二つの虹が架かる。
幾度となく季節が巡り、髪には白い輝きが増しても、手を繋ぐ温もりはあの日のまま、深く強まっている。今も僕たちはこの浜辺を歩く。足跡は淡い光の軌跡を残し、波の音は愛の詩を奏でる。砂を握りしめるたび、温かな奇跡が湧き出し、目に見えない光の粒となって互いの心を祝福する。
今日、再び魔法の浜辺に立つ僕たち。あの夜と変わらぬ星の輝きと、穏やかな波に包まれ、感謝と希望を込めて互いの名前を書き記す。波が砂浜を撫でた瞬間、僕たちの周りはダイヤモンドのような光で満たされ、七色の翼を持つ鳥たちが舞い上がり、天上の音楽を奏で始めた。
この浜辺で始まった僕たちの愛は、星砂のように透明で、波音のように永遠。砂に書いた願いは宇宙の力となり、僕たちの道を幸福へと導き続けるだろう。星屑が照らし、波が愛を囁くこの場所で、僕たちはこれからも永遠に、互いを愛し、支え合い、人生全体を温かい光で満たしていく。この浜辺と、砂に書いた願いこそが、僕たち二つの魂だけに許された、甘く幸せな終わりのないファンタジーなのだから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 18:41:13
1786文字
会話率:0%
最愛の妻を亡くし、深い後悔と未練に囚われる健太。生前の妻との冷え切った関係、そして「もしあの時、別の選択をしていれば」というもう一つの人生への憧れが彼を苛む。そんなある夜、疲れ果てた健太はAI自動運転タクシーに乗り込む。そこには、「人生の分
岐点に戻る」という奇妙な選択肢が点滅していた。
朦朧とした意識のままボタンを押した健太は、光に包まれたタクシーの中で眠りに落ちる。目覚めるとそこは未来のeスポーツ会場。健太はそこで、亡き妻の魂が具現化した謎の少女と出会い、ここが自身の後悔と願望が作り出した「幻想の世界」であることを告げられる。彼は既にこの世の者ではなかったのだ。
健太は幻想の中で、かつて結婚を考えた元恋敵そっくりのプロゲーマーと出会い、自身が夢見た「もしもの人生」を体験する。栄光を掴み、愛らしい子供に恵まれる理想的な日々。しかし、その完璧に見える世界にも、現実と同じように人間関係の複雑さや満たされない孤独が存在することを知る。そして、この幻想の旅を通じて、健太は妻が自分をどれほど深く愛し、彼の幸せを願っていたか、そして自身の後悔が何に起因していたのかを痛感する。子供を授かることができなかった現実の妻の悲痛な願いと、健太の幸福のために自分との結婚が最善ではなかったかもしれないとさえ考えていた妻の献身に気づく。
幻想から現実へ戻る鍵は、妻との絆を象徴する記念品だった。その真の意味を悟った時、健太は事故現場で大破したタクシーと、既に息絶えた自分の遺体を目にする。彼はすでにこの世にいないことを悟るのだった。
健太の魂は、幻想の旅で得た気づきによって二つの結末を迎える。「私は妻を選んで正解だった」と心から確信し、妻の喜びの声に包まれ、光となって消える「魂の救済」。あるいは、「やはり元カノを選んでいれば」と後悔し続け、妻の悲しみに囚われたまま影となって消え去る「魂の悲劇」。彼の選択が、魂の行く末を決定づける。
エピローグでは、健太の肉親が彼の死を悼む中、残された深い悲しみと、「なぜ彼らの人生は報われなかったのか」という問いが残る。そしてあの白と黒のタクシーは、また別の魂を誘うかのように夜の闇へと走り去っていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 22:01:10
4066文字
会話率:12%
小説家志望の「私」は、かつて有名作家・神崎彰が住んでいた趣のあるアパートに引っ越す。この部屋で、神崎彰の息吹を感じながら小説を書くことに胸を躍らせていた。
翌朝から、「私」の生活は一変する。毎朝目覚めると、これまでとは異なる鮮明な小説のア
イデアが夢から浮かび上がるようになったのだ。SF、ミステリー、ホラー……驚くほどの速さで次々と物語を書き上げる「私」だが、同時に拭えない疑念も募っていく。「これは本当に自分のアイデアなのか?」。まるで神崎彰の筆致が乗り移ったかのような奇妙な感覚に、「私」は自分が詐欺師になるのではないかという恐怖、そしてこの現象が**「呪い」**なのではないかという強迫観念に囚われていく。
一年後、大掃除中に押し入れの奥で古い木箱を見つける。中には、私が書き上げてきた物語と寸分たがわぬ手書きの原稿が、神崎彰の直筆メモと共に収められていた。メモには「この部屋の呪いか、祝福か。病に倒れたあの人の願いが、夢となり、物語となる」と記されていた。
その直後、神崎彰の弟・亮が訪ねてくる。亮は、兄が数年前に病で亡くなったこと、そして今世に出ている神崎彰の作品は、実は彼が発表し続けている偽装であることを告白する。さらに、その原稿の多くは、兄がこの部屋で得た「夢のアイデア」、つまり病で亡くなった前の作家の未発表作品を継承したものだったと打ち明けた。亮は、この素晴らしい物語を世に埋もれさせたくないという文学への愛から、兄の遺志と「秘密の継承の伝統」を受け継いでいたのだ。
盗作の不安も「呪い」の諦めも乗り越えた「私」は、亮と協力し、歴代の作家たちが命を削って紡いだ物語のバトンを受け継ぐことを決意する。亮を担当編集者として、未発表作品の編集作業を通じて「私」は作家としての実力を飛躍的に向上させ、やがてすべての継承作品を世に送り出す使命を完遂する。
その後、「私」は自身の物語を紡ぎ始め、神崎彰の後継者という特別な立場と実力で一躍有名作家となる。しかし、その栄光の数年後、私もまた歴代の作家たちと同じように原因不明の病に倒れる。病床で夢から湧き出るアイデアを必死に書き留めながら、「私」は亮に後を託す。私の原稿は、きっとこの部屋のどこかで次の住人を待っている。この美しくも悲しい文学の連鎖は、これからも続いていくのだから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 17:04:24
4295文字
会話率:22%
「貴様には、王都からの追放を命ずる」
“偽物の聖女”と断じられ、神の声を騙った“魔女”として断罪されたリディア。
地位も居場所も、婚約者さえも奪われ、更には信じていた神にすら見放された彼女に、人々は罵声と憎悪を浴びせる。
終わりのない逃避
に果て、彼女は廃墟同然と化した礼拝堂へ辿り着く。
そこにいたのは、嘗て病から自分を救ってくれた、主神・ルシエルだった。
けれど再会した彼は、リディアを冷たく突き放す。
「“本物の聖女”なら、神に無条件で溺愛されるとでも思っていたのか」
全てを失った聖女と、過去に傷を抱えた神。
すれ違い、衝突しながらも、やがて少しずつ心を通わせていく――
これは、哀しみの果てに辿り着いたふたりが、やさしい愛に救われるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 12:27:14
99469文字
会話率:26%
「この魔導王国に“魔法”はいらぬ!」──処刑された悪役令嬢、千年後に目覚めたら、文明は滅んでいた。
魔導王国の王女・ルシアは、改革を訴えた罪で“悪役”として火刑に処された。
だがその最期、彼女は【時封の魔法】によって魂を千年後へと封印する
。
目覚めた先は、魔法も学問も滅び去った荒廃世界。魔導塔は崩れ、王族の血は絶え、かつて自分を処刑した一族は“蛮族”と化していた。
「……私の“理不尽な死”が、この世界の終わりの始まりだったのね」
怒りと皮肉を胸に、少女は千年の知識で再び歩き出す。
復讐か、それとも再生か──?
滅びの文明のなかで、かつて処刑された悪役令嬢が、魔法を蘇らせる物語が始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 08:06:34
22884文字
会話率:29%
人間の尊厳が最大限無視される、崩壊寸前のこの世界で、俺とリハルは出会った。
俺は高校を卒業したら、人類としての務めを果たすためエデンに連行される。終わりのある恋だと知りながら、俺たちは誰もいない校舎で秘密の触れ合いをした。それが二人の、悪巧
みの始まりだった。
ディストピアBLですが、救いはある……はず!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 23:09:06
26119文字
会話率:37%
言葉足らずな彼女と、寂しがりやな彼。
「嘘をつくならバレるな、浮気は死刑」____。
嫉妬、執着を嫌うからこそ、常にどこか一歩引いた彼女・咲良は、彼の浮気に気付いてしまい…。
彼の転勤を機に、遠距離恋愛がスタートした2人の、終わりの始まり。
最終更新:2025-07-23 21:45:49
1728文字
会話率:22%
言葉足らずな彼女と、寂しがりやな彼。
「嘘をつくならバレるな、浮気は死刑」____。
嫉妬、執着を嫌うからこそ、常にどこか一歩引いた彼女・咲良は、彼の浮気に気付いてしまい…。
彼の転勤を機に、遠距離恋愛がスタートした2人の、終わりの始まり。
キーワード:
最終更新:2025-07-23 19:27:46
1723文字
会話率:22%
小町咲、24歳。
カフェでバイトをしながら、小説家を目指している。
就職活動は全滅。友達も少なくて、人付き合いも苦手。
唯一、続けてこれたのは「物語を書くこと」だった。
目指すは、毎年3月に行われる“全日本小説大賞”。
倍率は高くても、夢
を捨てるつもりはない。
そんなある日。
バイト終わりのカフェで、ひとり静かに本を読む少女と出会う。
「完成したら、私を最初の読者にしてくださいね?」
彼女との日々は、咲の中の「書く理由」を少しずつ変えていく。
これは、ひとりの作家と、ひとりの読者が紡いだ、
ささやかで、永遠の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 21:33:45
954文字
会話率:0%