候暦一九〇〇年、アイネーデ共和国。
国土を東西南北と中央の五つに隔て、自由と平等と平和を掲げて殷賑を極めてきたこの国は、されど近隣諸国との戦争によって衰頽の一途を辿る。最も甚大な被害が及んだ自然の汚染により、国民は終わりのない飢餓と貧困に喘
ぎ続けた。
やがて、ひとりの植物学者が開発した、栄養の涸れ果てた土壌の代替となる苗床でのみ芽吹く特殊な種——のちに『人類の希望』と称されることとなる技術を筆頭に、共和国は復興へ向けて立ち上がる。
時は進み、候暦一九九八年。
『何でも屋』として共和国各地を転々と渡り歩く青年・シオンは受け取った手紙に従い、東区〈オスト〉へと赴く。そこで育ての親から持ちかけられた新たな依頼は、記憶喪失の少女・マリーを故郷へ送り届けること。
これは、死が定められた果敢ない生涯のなかで、それでも誰かを愛し、愛されたいと願う人々の物語。
あるいは、青年が分かたれた愛する人を取り戻すまでの物語。
※第二章までは隔日投稿、第三章以降は毎日投稿を予定しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 20:00:00
13207文字
会話率:34%
『芍薬の歌』(しゃくやくのうた)は、大正七年に書かれた、鏡花作品中、三番目に長い長編。人形に隠された翡翠の玉に運命を操られた五人の男女による愛と生と死の物語が、頽廃的なムードのなかで繰り広げられます。
質量ともに充実しているものの、複雑な
プロットゆえに、読者を拒むこの作品の、感想とあらすじを掲載します。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-09-19 16:44:00
31090文字
会話率:29%
二十歳にして頽廃的な生活を送る真鍋彰と売人の吉田。二人の麻薬中毒者がパンデミックを機に訪れる変化とは。
最終更新:2020-03-10 15:37:55
698文字
会話率:0%
何か鷦鷯飛蝗がSawanoHiroyuki[nZk]:TielleのVV-ALKを聞きながら頽廃的散歩に興じていた時の産物。
二次創作……ってことになるのかな?
鷦鷯飛蝗初の詩。
まあVV-ALKだけじゃなくて色々他にも聞いてたんだけどね
、やっぱ一番影響してきてるのはそこ。walkman有能。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-14 14:47:49
246文字
会話率:0%
『生きてる人間と死んでる人間って、どう違うんだろう』
*
冴島美鳥と冴島羽鳥、二人はよく似た双子だった。
閉鎖的な田舎町に越してきた双子と、引っ込み思案のぼくは一緒に過ごすようになる。
平坦で頽廃的な日常、その延長でぼくらは大人になっていく
のだと思っていた。
けれど十四歳の冬、一つの死によってそれは覆されるーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-10 23:55:41
6349文字
会話率:26%
デカダンス:耽美的、頽廃的の意
最終更新:2012-10-21 00:35:58
1921文字
会話率:63%