ギガン城と呼ばれる城の第一王女であるリコット王女が、他の世界に住む四人の男女を
自分の世界へと召喚した。
召喚された四人の事をリコット王女は勇者と呼び、この世界を魔王の手から救ってくれと
願いを託す。
しかしよく見ると、皆の希望の目線
は、この俺...城川練矢(しろかわれんや)には、
全く向けられていなかった。
何故ならば、他の三人は若くてハリもある、十代半ばの少年と少女達であり、
将来性も期待性もバッチリであったが...
この城川練矢はどう見ても、しがないただの『おっさん』だったからである。
でもさ、いくらおっさんだからっていって、これはひどくないか?
だって、俺を召喚したリコット王女様、全く俺に目線を合わせてこないし...
周りの兵士や神官達も蔑視の目線は勿論のこと、隠しもしない罵詈雑言な言葉を
俺に投げてくる始末。
そして挙げ句の果てには、ニヤニヤと下卑た顔をして俺の事を『ニセ勇者』と
罵って蔑ろにしてきやがる...。
元の世界に帰りたくても、ある一定の魔力が必要らしく、その魔力が貯まるまで
最低、一年はかかるとの事だ。
こんな城に一年間も居たくない俺は、町の方でのんびり待とうと決め、この城から
出ようとした瞬間...
「ぐふふふ...残念だが、そういう訳にはいかないんだよ、おっさんっ!」
...と、蔑視し嘲笑ってくる兵士達から止められてしまうのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-11 19:19:03
413327文字
会話率:30%
星間国家、共生知性体連合。様々な知性体が集うその世界には、”龍骨の民”と呼ばれる種族がいる。彼らは生身で宇宙を渡る巨大な生物”生きている宇宙船”である。巨大なカラダに温和な心を載せた彼らの中に、新たな子どもが一隻産まれる。惜しみない愛情を注
がれ、お腹いっぱいにご飯を食べる幼きフネはすくすくと成長する。恒星間を渡り歩く力を持つに至ったフネの少年は、本能的に従い母星を離れてゆく。航路を同じくするフネ達の仲間と共に彼は超空間を進む。とある惑星に到着した少年は、異種族たちに出会い、共に激しい訓練を受ける。短いながらも濃密な時を過ごした彼は、自分のカラダに見合った職業に就く。それは宇宙を駆け巡りながら、自らのカラダを武器として戦う大変危険な仕事であったが、彼にとっては天職だった。何故ならば――少年デュークは生きている宇宙戦艦なのだから。
3月14日(日) 更新しました。
週一更新中。カクヨム掲載中。
【お知らせ】
新兵訓練所時代の改稿も大詰め。最後の訓練の話を投稿しました。96部分から4話になります。その後に、デューク達三角関係をまとめるお話を追加し、新兵訓練所時代の改稿を終了する予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 20:14:44
1206122文字
会話率:60%
騎士国家レイムロック。
彼女、アイリスはその国で唯一の女騎士として働いていた。
しかし、そんな彼女には秘密があった。
なんと、彼女は魔女だったのだ。
そんなある日。騎士国家レイムロックは疫病に飢饉に戦争と未曾有うの危機に襲われ
る。
そんな最中、国と教会が下した無責任で無知蒙昧な判断は全ての危機を魔女の仕業とし、魔女狩りを行ったのだった。
彼女も、この国唯一の女騎士だからと、それだけの理由で疑われる事となった。
しかし、彼女は自らを魔女と認め。自らを地下牢へと向かうのであった。
何故ならば、自らは本当に魔女だから。
そして、他の騎士団の仲間達にまで疑いの目が向かない為に……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-05 03:04:59
5437文字
会話率:26%
騎士爵家 三男の私には、前世に於ける記憶が有った。 しかし、それを公言する事は無い。 余りに悲惨で、憂鬱な記憶。 出来れば、忘却の彼方に打ち捨てたい記憶でもあったからだ。
この国の辺境の騎士爵家の三男と云えば、家の為に献身を求められ、やが
て民の為に死す運命の元に産まれたと云える。 幸いな事に、私には持って生まれた『ギフト』があった。
よって、この『ギフト』を用い、騎士爵家の家長たる父、継嗣たる兄達の生残性を少しでも上げる努力をせねば成らない。
何故ならば、彼等は、私を愛してくれたから。 それが、唯一の理由でもある。
民草を護り、王国の安寧に寄与すると、壮大で殊勝で矜持に満ちた父や兄達とは違い、私にはそのような大それた信念は無い。 ただ、ただ、自身を愛してくれた者達が安寧に暮らしていける手段を求めただけだった。
だから、買い被りはよしてくれ。
私は、辺境の子であり、騎士爵家の三男で在り……
魔物、魔獣から民を護る存在でなのだから。
とある世界、とある国の、辺境の騎士爵家に生まれた漢の生き様と、心の在り処。 淡々と、一人称でお送りする、” 普通 ” の男の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-19 11:00:00
248383文字
会話率:36%
私には毎日日記を付ける習慣がある。
その日起きたことや思ったことを記録しておき、しばらく経ってから読み返すのが、私の数少ない趣味だ。
と言っても日記の内容は八割がた夫のことなので、読み返すと楽しい気分になると同時に少し恥ずかしくもある。
……まあ、それも含めて最高なんだけど。
それから、日記には記念日を記録する役割もある。
夫は記念日に関しては物凄く良く覚えているので、私も念のため記録して忘れないようにしているのだ。
記録しなくても忘れないとは思うのだけど、人は加齢で記憶力が衰えるのでケアしておくに越したことはないだろう。
……ああ、でもこの日だけは、たとえ私がおばあちゃんになったとしても、忘れることはないだろう。
何故ならば、この日は私の人生が大きく変わった日だからだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-07 19:08:15
3749文字
会話率:13%
聖女国家ステラは、その呼称通り聖女で成り立っていると言っても過言ではない国だ。
この世界に存在する聖女のほとんどがステラ出身であり、その数は既に1000人を超えているらしい。
そして、その中でも特に力のある聖女は大聖女と呼ばれている。
大
聖女は世界に10人しか存在しないと言われており、その扱いは王族と同レベルなのだそうだ。
というか今、それを実体験している。
何故ならば、世界で11人目の大聖女に、私が選ばれてしまったからだ……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-23 05:28:10
10583文字
会話率:25%
神山良助は転生者である。
しかし、転生した先は地球という星の、日本という、いわゆる異世界であった。
こちらの世界目線で言えば、逆輸入のような状態である。
彼はかつて、神とまで崇められた程の天才魔術師だったが、残念ながら地球ではまともに魔術
を使うことはできない……
何故ならば、地球にはそもそも魔術が存在せず、地球人はほとんど魔力を持っていなかったのである。
言葉も当然わからないし、常識も違う。
転生者っぽい恩恵はほとんど無し……
そんな悲しい転生ではあったが、凹んでいてもしょうがないので、この世界の常識や知識について学んでいくことにする。
そして前世の経験を活かし、今世でも成功者となることを目指すと決心した。
――しかし、雨宮一重との出会いが、彼の運命を大きく変えることになる。
※この作品は『異世界から転生!? 転生賢者の第二の人生 ~バカとテンサイはカミヒトエ~』という作品のリニューアル版になります。
あまりにも改稿箇所が多いため、新たに書き直すことにしました。
前作はそのうち検索対象外にする予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-01 06:00:00
321253文字
会話率:34%
※:お食事中の方、電車など公共交通機関をご利用の方は、本文を読まれる際はご注意ください。
草壁修斗は異世界召喚されて、国王に魔王を倒すように命じられていた。
本来であれば反発するところであるが、修斗は素直に受け入れる。何故ならば、
いち早くその場から立ち去りたかったからだ。国王の命で翌朝出立することになった修斗は、姫の部屋に招待されて日本の話をすることになる。
修斗は年下で美人の姫に招待されて喜びかけたが、環境が悪くてテンションが上がらない。修斗は出されたワインを飲んでアルコールの力で元気になりかけるものの、異世界の現状に幻滅して部屋に戻ることにした。
衛兵に連れられて自室に辿り着いた修斗は、寝る前にトイレに行きたくなる。膀胱ははち切れ寸前なのに、衛兵にトイレの場所を尋ねるものの「お前、男なんだろ」の回答。
これは、魔王討伐を命じられるものの、異世界の環境が酷くて耐えきれなくなり、ひたすら公衆衛生を向上させる勇者の話。
第二十二回書き出し祭り参加作品:第二会場最下位の傑作です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-22 02:04:53
9444文字
会話率:52%
伯爵令嬢であるベアトリスと友人兼お目付け役であるルイーザはセントレ貴族学園の卒業パーティーに出席していた。
食欲満々のベアトリスは、パーティー開催後の王子の挨拶で婚約破棄を宣言されてしまう。
が、ベアトリスは婚約破棄を気にしていない。
その
態度を不遜と思われた王子に、王子の新しい婚約希望者であるヤーヘへの嫌がらせについて指摘される。が、ベアトリスは理解できない。何故ならば、ベアトリスは脳筋で嫌がらせとかイジメとか無縁の人だからだ。
ルイーザは王子の指摘に対して反論していく。王子との意見は平行線になりそうになった時、ベアトリスは提案した。決闘で命をかけたやり取りを行うことでお互いの心をわかり合おうと。
※:ザマアはほぼありません折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-29 06:00:00
8530文字
会話率:59%
廃刀令が公布される事なく21世紀を迎えた日本において、士族階級の人々は任意で帯刀を選択する事が許されている。
士族の娘である岩屋茉穂は、進学先の高校での登校スタイルに些細な不満を抱えていた。
何故ならば、彼女の進学した高校では大小の二本差し
が校則で禁じられていたからだ…
(本作品は、しいな ここみ様御主催の「500文字小説企画」の参加作品で御座います。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-27 17:25:02
500文字
会話率:19%
都内某所の裏路地にあるソープ街で生まれ育った青年“四十万健”は一発の凶弾により若くしてこの世を去る。しかし次に目を覚ますと、見知らぬ異世界にて代々人々を魔獣の脅威から守護してきた魔装騎士(クルセイダー)の家系の長男バロン・アドヴァルフとし
て転生していた。
ある日、バロンはアドヴァルフ家の蔵にある魔装騎士が身につける『魔装』と呼ばれる強化外装を起動させてしまう。が、それが彼の今後の運命を大きく変えてしまうことになる。
何故ならば、彼が転生を果たしたその世界において、魔法を扱うための魔力を体内に有するのは“女性のみ”であったからだ。
これはそんなバロンが織りなす異世界学園バトルファンタジー!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-24 10:59:49
4737文字
会話率:27%
その森は、女神の加護を持たない者が踏み入れば、二度と出ることは出来ないとされる禁足地だった。硝子樹と呼ばれる異質な木々が立ち並ぶ森に追放された一人の男。|善意に拠って行われた行為が、然し、誰にとっても善い行いとは限らない。貧民、娼婦、孤
児、乞食。病に冒されようと、治療を受けることさえ赦されない、哀れな者達。そんな人々を救う為に、かつて男は手を差し伸べた。
だが、それは間違いだった。何故ならば、人は常に過去を裏切る生き物であるから。人は必然性を軽んじる生き物だから。
男は森の中を彷徨い見付けた館の中で、硝子の棺に封印された、美しき乙女を見付ける。煌めく金の髪に、硝子のように透き通る白い肌。男は棺に鎖された少女の封印を解き、その肌に手を触れ――死に絶えた。背後から、身体を刺し貫かれ、血に塗れながら、硝子の棺に佇む美しき少女の対比として。
そして――蘇る。男はる。少女として。星を連ねる不可視の線として。星々に捧げられるその願いの使者として。即ち、星夜の伴侶として、蘇る。
/昔投稿してたやつの再掲です。再掲する気はさらさらなかったのですが、ちょくちょくダイレクトメールを送ってきたり、色々言ってくる人が居たので、仕方なく再掲しました。
それと、最近複数の高校生と会話をする機会がありました。なるほどな、と思うことがあったので、最初の方は少し過剰なまでに漢字にルビが降ってあります。多分、小学生でも、国語の授業を全部さぼってた高校生でも読めるので安心して読んでください。
ルビには難しい比喩を簡単にするために意図的に間違った(意訳的な)ルビを振ることがあるので、居ないとは思いますが、この文章で漢字の勉強をするのは止めてください。
更新は不定期です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-09 11:42:55
29429文字
会話率:29%
人生に当たり前という言葉は辞書に存在するのか。
俺、花形幹はそうは思わない。
何故ならば当たり前が当たり前ではなくなる事象を目の当たりにしたからだ。
最終更新:2024-08-26 07:10:00
1381文字
会話率:13%
伯爵令嬢エニードは両親から告げられる。
クラウス公爵が結婚相手を探している、すでに申し込み済みだと。
二十歳になるまで結婚など考えていなかったエニードは、両親の希望でクラウス公爵に嫁ぐことになる。
けれど、クラウスは言う。「君を愛することは
できない」と。
何故ならば、クラウスは騎士団長セツカに惚れているのだという。
クラウスが男性だと信じ込んでいる騎士団長セツカとは、エニードのことである。
確かに邪魔だから胸は潰して軍服を着ているが、顔も声も同じだというのに、何故気づかない――。
でも、男だと思って道ならぬ恋に身を焦がしているクラウスが、可哀想だからとても言えない。
とりあえず気づくのを待とう。うん。それがいい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-21 17:56:06
143741文字
会話率:37%
〖この時間(せかい)は──真か偽りか。〗
鬼とヒト、2つの種族が交わる時間(せかい)譚。
舞台は漢・三国時代。
一人では咲くことができなかった〈華〉のもとにやってきたのは、時間と空間を司る力を持つ〝桜の鬼〟。
それは同時に、この時
間(せかい)に〝終焉〟が近付いていることを意味する。
──何故ならば。
この時間(せかい)での、友情、信頼、そして恋。
それら全てを〝無〟に戻す──それが「桜」を名乗る者の存在意義(しめい)なのだから。
◆史実無視 ◆創作三国志 ◆中華×和風ファンタジー
◆更新は月二(隔週日曜日)を目安にしています。
◆2021年2月27日更新済み。次回は3月14日予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-21 00:17:37
340027文字
会話率:29%
「ザイオン・ハブセイヤーズ侯爵令息! わたくしはあなたを婚約破棄いたします!」
子豚に似て可愛いエイミー・ノースモア伯爵令嬢の宣言に、皆は驚きつつも納得した。何故ならばザイオンは素行が悪いし、エイミーを蔑ろにしているから。しかし女性が婚約破
棄を宣言するなど、淑女にあるまじき行為だ。おまけにザイオンは侯爵という高位貴族の令息。大丈夫なのかと思われたエイミーに、意外な事実が明らかになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-19 07:45:31
4977文字
会話率:26%
"名も無き彼女"は、生まれつき病弱な少女として現世で過ごしていたが若くして命を落とし、彼女は異世界へと転生したが強力な魔女による襲撃が起こってしまう。彼女はこの出来事によって深い絶望と憎しみに満ち、内なる悲しみは次第に狂
気へと変わり、復讐の念が燃え上がった。彼女は、自らの手で魔女を討つため、異端審問官としての道を選ぶ。その過程で、彼女は次第に冷酷で計算高い人物へと変わり、かつての純粋な心を失い、過剰な行動で周囲の人々からは恐れられるようになるが、彼女自身はそのことを気に留めない。何故ならば彼女にとって重要なのは、ただ一つ、魔女を滅するだけ。その先は....."あの方"のみ知るだろう。
さあ異世界系物語の概念すらもぶち壊してしまえ。
____ベルナよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-19 18:53:45
15361文字
会話率:41%
何としても三分以内にヤツとの決着をつけなければならない。
何故ならば……。
※虫、黒い悪魔がダメな人は閲覧やめといたほうがいいです。
※この作品はプロフィール記載の各投稿サイトにも重複投稿しています。
最終更新:2024-05-11 15:23:35
1315文字
会話率:12%
ギャンブル依存症は、治ります。何故ならば、稲村某は過去にギャンブル依存症だったから。
最終更新:2024-04-02 16:08:26
1931文字
会話率:0%
今世では好きに生きてやる!
ブラック企業の社畜として使い倒され、過労死してしまった主人公。
女神によって転生させて貰えることになったが、代わりに魔神を倒すことをオーダーされる。
前世ではいいように使われるだけだった人生。
ならば
こそ、今世では自分のために好き勝手に生きてやると心に誓い、退廃的で爛れた人生を目指していく!
まずは許嫁のお嬢様! そして可愛い獣人のメイド! さらに甘々な(物理)おっぱいお姉さん! さらにさらに……!
しかしそんな生活を目指すためには強くならなければならない!
何故ならば力が無ければまた誰かに搾取されるからだ!
かくして、主人公は最強を目指し、そして同時に女の子とイチャイチャするために頑張ると誓ったのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-21 20:24:23
444050文字
会話率:53%
平凡な人生とは、有り余る幸福だ。
何故ならば、適度な困難の中、平穏な幸福が約束されているから。
刺激とは果実、生命とは選択。
我々は、刺激の最中で、誰かの選択で生かされている。
その選択は、あなたのためではなく、己の幸福を
満たす宝くじ。
あなたは今、幸せですか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-15 07:40:13
1040文字
会話率:29%
呪われた子を拾っていけない。何故ならば、呪いは周りを不幸にするからだ。
だから忌み子は、見つけたら殺す。もしくは遠くへ捨てる。そうするように語り継がれていた。
最終更新:2023-09-04 05:58:53
1009文字
会話率:12%
それはレイドライバーに乗ってゼロゼロと[昨日は眠れたのか]という雑談をしていた時に舞い込んで来た。
暗号化されたものを復号化した文章は日本人でしか分からない内容だった。
ゼロゼロとカズはその内容について議論するが、今はそれをどうこうで
きる状況ではない。クリスチャンが怪しいのは分かったが、戦線に復帰するまではそのままにしておこうと考えたのだ。
そんな中、共和国がオブジェクトを伴って進軍して来た。当然、迎撃するもののこちらの弾がまるで当たらない。かろうじて当てた弾と共に共和国は引き返してゆく。
戦闘は終結したが、カズが解決しなければならない問題は多い。
その中でクリスの処置が行われる。
何故ならばクリスはこの戦闘で心にとてつもない[刷り込み]をされてしまったからである。
クリスの状態ははこのままでは戦えないほどに状況は芳しくない。
それを取り除くためにカズはクリスにある手術を行う。
一方、同じく戦闘を戦ったマリアーナは悩みを抱えていた……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-08 18:00:00
74136文字
会話率:30%
佐藤大翔はバドミントン部に所属する、ごく普通の男子高校生だ。
趣味はカラオケとお菓子作り。料理もそれなりに作れる、家事力の高い男子高校生である。
異能なんて持ち合わせていない。
魔法なんて知らない。
武術なんて修めていない。
チートは押し付
けられた物があるけど、そこら辺の不良とタイマンしても負ける程度の戦闘力だ。
それでも、佐藤大翔は勇者である。
勇者でなければならない。
何故ならば、彼以外に世界を救う適格者は存在しないのだから。
けれども、敵は強大。戦うことすら無意味の怪物たち。
存在するだけで、世界を凍り付かせる冬の女王。
存在するだけで、世界を闇に沈める夜鯨。
二体の超越存在には、異能も魔法も武術もチートも無意味。
こんな怪物たちに、どうにかして上手いこと立ち退き要求するのが勇者の使命なのである!
「いや、無理だと思うんだけど?」
『《私も同感ですが、世界の命運がかかっているので駄目元で頑張りましょう》』
これは、勇者になってしまった普通の少年の冒険譚だ。
相棒のラジオと共に、数多の異世界を渡り歩き、普通の日常を取り戻すための物語だ。
――――さぁ、運命をぶち壊すための旅を始めよう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-09 23:00:00
656735文字
会話率:33%