ポエニ戦争での勝利から地中海世界を股にかける大国に成長しつつあったローマは、国内外に大きな問題をかかえていた。腐敗した元老院。公職者の汚職。国家の拡大による市民層の分離。急増する難民や増加する貧民への福祉政策による国家財政の破綻。また、外部
では蛮族たちが我が物顔でローマの同盟国を蹂躙しつつあり、地中海では海賊たちが自由に横行する。
そんななかで共和制ローマは機能不全に陥っていた。
そんななかで、家族の愛に恵まれた少年ガイウス・ユリウス・カエサルは、大きな力によって自分で道を歩みことを求められる。紆余曲折を経ながら、少しずつ、国家ローマ再建の道を進みはじめる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-26 15:00:00
469914文字
会話率:25%
情報が氾濫しているからこそ「自分で考える」ことは大切だと思いませんか?
例え「仮想空間」であっても「文は人なり」。
品位は変わりません。
どうか、我が同胞達よ。自分自身に恥じない言動を。
キケロは確かに「泣き虫」でした。そして「敗者」だ
った。
それでも「彼」は殺害されるまで、「キケロ」であり続けた。
我々も自分自身を裏切れません。
「言葉は返ってきます」。何故ならそれが「品位」だから。
そして、集まれば「民意」となります。
どうか、忘れないでほしい。私の「友達」よ。
それでは、気高く美しい、よい夢を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-10 21:20:12
1351文字
会話率:5%
ハイデガー著「ニーチェⅠ、Ⅱ」細谷貞雄 監訳(平凡社) の読書感想文
です。ここでは、ニーチェの以下の箴言を紹介します。
「私は何ぴとをも哲学へ勧説しようと思わない。哲学者とは《変わり種
》だということは必然なのであり、またおそらく望ましい
ことなのだ。
セネカとかキケロにみられるような、哲学の教訓的礼賛ほど、私の嫌気
をそそるものはない。哲学は徳性とはほとんど無関係である。あえて言
わせてもらえば、学問的人間というものも、哲学者とは根本からちがっ
た者である。――私の願うことは、哲学者というものの真正な概念がド
イツですっかり絶滅してしまわないように、ということである」
【《力への意志》420番】
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-30 14:33:41
10637文字
会話率:5%
五年前に妻を亡くした川村浩一郎は、
マイホームとして手に入れたマンションに一人、余生を送っていた。
だがある日、気分が悪くなったので、
布団で横になって、目を瞑っていると、
突然目の前に、黒のテンガロンハットに、
黒のコート、スーツ
姿の
怪しげな二人の男が立っていた。
その男たちは古代ローマ時代の人物で、
今は天使をしていると言う。
そして、お前の命はあと二十四時間だ、
とも言った。
お前は、天使が無作為に選んだ人物として、
選ばれた男だ。
こうして選ばれた暁には、
お前は死ぬ前に、
今までの人生の中で、
一日だけ戻れるようにしてやる。
だから、その貴重な一日を選べ。
と告げられた。
半信半疑の中、それでも浩一郎は考えた。
ボクシングと出会った十代、
日本を飛び出し、海外へ向かった二十代、
魂の伴侶を得た三十代、
そして、念願の夢であった
作家になれた四十代、
と過去を振り返りつつ選んでいく。
その様子を見守る天使のキケロとカエサル。
ローマ時代では仲の悪かった二人だが、
浩一郎の人生を見ていくうちに
少なからず自分たちの気持ちの
変化にも気づき始める。
時間が押し迫る中、
浩一郎の出した人生の選択。
その結論の末に待っていたもの。
それは最高のプレゼントであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-11 20:13:53
67520文字
会話率:38%
古き時代のギリシャに転生してしまった元高校生男子が、とあるローマ人の奴隷となって古代ローマの激動の時代を生きる話。
……の導入短編。
たぶん続きません。笑
ローマの風俗についてが大半です。
当時の生活についてもっと書きたかったのですが、
文字数一万を越えたので断念。
※ガリア戦記やキケロの残した資料、プルタコス、ローマ人の物語(塩野七生著)等が参考資料です。
※作者のローマ“感”で書いた、史実を下敷きにしたフィクションです。時代考証なんかもまだまだなので、変なところがあったら優しく優しく教えてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-26 21:49:55
11363文字
会話率:32%
ローマ帝国にやってきた中国人女性と皇帝に仕える雄弁家キケロの問答。
最終更新:2016-05-04 13:14:03
1395文字
会話率:39%
音大に通う木戸武は、大嫌いな花重祥子と連弾するはめになる。――おれが欲しくてたまらないものをあの子は持っていて、いともたやすく披露している。
魂がぶつかり合う連弾の後に、木戸は始めて自分の気持ちを自覚した。
*サラバンドは様々にアレンジされ
ていますが、この話はオイゲン・キケロの「ロココジャズⅡ」―組曲第四番よりサラバンド―をモデルにしました。※TIINAMIより転載作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-03-02 11:51:29
3344文字
会話率:38%