紀元前60年。
共和制ローマは内乱の時代の真っ只中であった。
領地拡大で至福を肥やした元老院を中心とする閥族派とそれに不満を持つ市民階級の平民派。
同盟市戦争、ミトリダテス戦争、スパルタクスの反乱。
奴隷階級の反乱に対外戦争。その混
乱に乗じた各領地の台頭。
共和制ローマは混沌の時代を迎え、国を統治することができるさらなる強いリーダーを求めていた。
そんな乱世を平定すべく三人のカリスマ的英雄が現れた。
富を築き経済的優位にいたクラッスス、騎士階級として若年期から積んだ知見で軍事権力を握ったポンペイウス、そして弁舌とその戦績で市民から莫大な人気を得たカエサル。
三者が結託しつつ牽制し合い元老院に対抗する勢力を保ったこの政治形態は三頭政治と呼ばれ長き混乱の世に終止符を打つ希望として人々に期待を抱かした。
ーー話変わってローマの街に一人の青年がいた。
彼の名はセリスィン。身寄りのない孤児としてその日暮らしを迫られる彼は明日の生活の保障もされず生きていた。
そんな時彼は一人の男と出会った。男の名はジムージー。
彼は暴れ者の少年の話を聞きつけセリスィンを剣闘士にスカウトしようとした裏商人(バイヤー)であった。
「貴様にチャンスを与えてやる。このまま道端で狼藉を働いて生きるか、死と隣り合わせの一攫千金の夢を買うか」
今の生活に希望がないことを悟っていたセリスィンはジムージーの話に乗ることにした。
そして彼は剣闘士としての道を歩んでいくのであったが……。
パクス=ロマーナ(Pax Romana)に至るまでの共和制ローマの内乱の一世紀を描いた壮大な『歴史物語」の第一章。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-24 19:30:06
46916文字
会話率:34%
古き時代のギリシャに転生してしまった元高校生男子が、とあるローマ人の奴隷となって古代ローマの激動の時代を生きる話。
……の導入短編。
たぶん続きません。笑
ローマの風俗についてが大半です。
当時の生活についてもっと書きたかったのですが、
文字数一万を越えたので断念。
※ガリア戦記やキケロの残した資料、プルタコス、ローマ人の物語(塩野七生著)等が参考資料です。
※作者のローマ“感”で書いた、史実を下敷きにしたフィクションです。時代考証なんかもまだまだなので、変なところがあったら優しく優しく教えてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-26 21:49:55
11363文字
会話率:32%
ポンペイウスのもとに仕事を辞めたクラッススがやってきて、最近のカエサルの現況などを話していくが、それはそれとして今日の晩飯である。という程度の私小説。
追記:短編日間ランキング17位、ジャンル別ランキング日間6位、ありがとうございます
!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-09-19 07:00:00
2493文字
会話率:52%