顔も髪型も設定されていなかったモブ少女が異世界へとやってきた!
幽霊、役者、動物、昆虫、ゲームという概念……そして、主人公。数多ある世界から彼らのような異世界人だけを呼び寄せた学園、サイクル。そんな彼らの日常を日々脅かす存在――ゲーター。
ファンタジー全開の異世界で個性もなにもないモブ少女は自分だけの役割を見つけることができるのか!?
そして、モブ少女との出会いの中で成長する主人公、タクト・アサミヤ。彼の抱える秘密とは一体……?
誰からも好かれる主人公と誰からも相手にされなかったモブ少女の物語が今、動き出す!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-31 11:55:18
253382文字
会話率:46%
「――その押し花、綺麗だね」
彼女に会って夢を見た。
「――ごめん。また、会いに来ちゃったよ」
彼女のおかげで夢からさめることができた。
ほんとうに夢のような一週間だった。それがたとえ夢だとしても。誰も信じないような妄想でも。あの時
間は今でもかけがえのない思い出として僕の中に残り続けている。
中学3年生の秋。そう、あの頃の僕はただひたすらに――アイドルを推していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-27 16:31:27
11474文字
会話率:60%
琉球王国の根森村に住んでいたトーガは、大木が立つ平地で日々〈手〉の鍛錬に励むティーチカヤー(武術の使い手)であった。
そして、ある日トーガは平地で猪に襲われた。
トーガは咄嗟の機転と〈手〉の技により猪を撃退した後、大木の樹上から落ちてき
た白髪の女を家に連れ帰り、ユキと名前を付けて匿うことを決意する。
それから三日後、黒城島に様々な異変が起こるようになった。
その異変にカメが困惑していたとき、ナズナはアマミキヨにニライカナイへ呼ばれ、異変の原因と対処法を聞いたのだが、そこで手違いが起こってしまい、トーガはカメに追っ手をかけられてしまう。
そのことをゲンシャの言葉で知ったトーガは、ユキを連れて森の中を逃げ回ったが、最終的にはゲンシャたちに見つかってしまった。
そこでトーガは〈手〉の技を駆使してゲンシャたちを死闘の末に撃退することに成功する。
ただ危機は依然として去らなかった。
しばらく意識を失っていた際にユキが目の前から消えてしまったのだ。
トーガは自分のために姿を消したユキを見つけようと森の中を進んでいくと、親友でありユキと同じ白髪であるティンダと鉢合わせした。
そこでトーガはティンダが自分と同じティーチカヤーだったことを知った。
そしてトーガは苦渋の決断の末にティンダと闘って倒した。
やがてトーガはユキを助けようとオンへ到着したとき、ナズナはトーガのマブイを黒城島の常在神だったユキからマブイグミにより取り戻して異変を鎮めた。
十日後、トーガは様々な責任を負わされて島流しの刑に処された。
ただトーガは悲観せず、ティンダに見送られながら石垣島に向けて舟を出した。
途中、トーガはその舟の中にナズナが隠れていたことを知った。
そしてナズナから今回の騒動の真相を聞いたトーガは、自分と同じく島流しの刑に処されたナズナ
石垣島へ向かった。
かつて自分の両親が住んでいた琉球本島へ渡るために。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-26 22:32:09
157582文字
会話率:33%
エーテリア王国セントランド第一魔法学校で教鞭を執っていたキノ・ゴースルーは、8年の教員生活に幕を降ろし、詩人として漫遊の旅へ出ることを決意する。
東のトーガ地方、北のオーホーク地方、西のセイスト地方、南のアミナナ諸島の4つのイニシャルを
取ってTOSA日記と名付けられた彼の紀行文は、豊かな自然と生命に彩られ、人々との出会いにより深まり、俳句の形でまとめられる。
キノはエーテリア全土を巡る旅の中で、何を想い、どう進んでいくのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-28 22:59:19
11553文字
会話率:29%
かつての5亜人の王の一人である獣人族ラトーガは獣人族をまとめ上げラトーガ大帝国を設立、以降大帝国暦500年間大帝国は人を亜人と差別する為多くの人という種を亜人の奴隷として支配されせる奴隷紋を刻み、人を奴隷として支配していた。とある場所では最
下級奴隷紋を持つ奴隷達は豚人族達の家畜としてわずかながらに生き永らえていた....これはそんな奴隷紋を持つ一人の少年と突如現れた少女が作り上げた真の平和を望んだ者の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-06 12:20:59
13849文字
会話率:58%
古き時代のギリシャに転生してしまった元高校生男子が、とあるローマ人の奴隷となって古代ローマの激動の時代を生きる話。
……の導入短編。
たぶん続きません。笑
ローマの風俗についてが大半です。
当時の生活についてもっと書きたかったのですが、
文字数一万を越えたので断念。
※ガリア戦記やキケロの残した資料、プルタコス、ローマ人の物語(塩野七生著)等が参考資料です。
※作者のローマ“感”で書いた、史実を下敷きにしたフィクションです。時代考証なんかもまだまだなので、変なところがあったら優しく優しく教えてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-26 21:49:55
11363文字
会話率:32%
生まれながらにして不自由な環境に置かれた少女が二十歳を迎えた日、大切な家族を残して永遠の眠りについた。
魂は輪廻へと送られて新たな命へ宿るはずだったが、彼女は記憶を残したまま異世界でエルフとして生を受けた。
前世のいくつかの悔いと自
由に動き回れる身体を得て、ウルールとして第二の人生を謳歌する。
14歳を迎える年。
水の王国ヴァスティタの建国千年祭を前に、子連れの男トーガに命を救われる。
歴史学者である彼は、同行する幼子シューの失われた記憶を取り戻すため英雄譚の研究をしているという。
建国を始め、歴史に英雄譚が深くかかわることから英雄の国とも呼ばれるヴァスティタの王都レウノアーネを中心に、彼女は世界を広げてゆく。
※現在一人称化への修正中です。
※挿絵は遅れながらでも追加していく予定です。
※利き手の麻痺が深刻なのでしばらく修正版優先のゆっくり更新になります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-14 23:12:55
331509文字
会話率:24%
此処は剣と魔法と――《アクト》があふれる世界。
近年になって発達してきた『格闘技の型を保存し、自らの肉体でそれを再生できるようになる自動型再生魔法』=《アクト》は現在では多くの武芸者が所持する必須技能。あまりに早くあらゆる流派の技を会得
することができるそれは、現在人間を脅かしている五人の魔王に対する対抗策として、大いなる期待を寄せられていた。
そんな世界で生まれて育ったギャングの孫――エルンスト・ルキアーノは実家のギャング組織――ルキアーノファミリーを継ぐために日々努力を重ねていた。
大学に通って教養を身に着け、大学の帰り道には素人さんを泣かせる奴がいないかチェックし、悪友である新聞記者の卵から情報を仕入れ、ファミリーの仲間とも友好な関係を築く。
そんな風にそれなりに充実した毎日を送っていた彼だが、そんな彼に悪友の新聞記者の卵――レイファンから信じられない情報がもたらされた。
「うちの大学に貴族のご令嬢がやって来るらしいよ?」
その情報を聞いたエルンストはいろいろと粗忽な祖父が問題を起こしてやってくる貴族と揉めないかと心配になり、大学が終わるとともにルキアーノファミリーのアジトへ直帰する。
だが時同じくして、ルキアーノファミリーの道場に道場破りがやってきていて……しかもそれはめっぽう強い同い年くらいの女の子。
ぼこぼこにされるファミリーたちに呆れながら、このままでは示しがつかないと、ひとまず貴族の話は置いておいて、エルンストはその少女を叩きのめした。
だがその時、道場に顔を出した祖父――バラトーガ・ルキアーノからエルンストは信じられない話を聞いた。
いわく、今彼が叩きのめした少女こそが近々この町にやってくると噂されていた貴族のご令嬢だというのだ!
青ざめるエルンストに対し、叩きのめされた怒りに震える少女――プリッシラ・コッレンテ。通称プリスは引きつった顔のままエルンストに挨拶をすませるのだった。
こうして、エルンストとプリスの初対面は最悪の状態から幕を開ける。
その後、ともに大学に通いながらリベンジを誓うプリスに付き合い、下着泥棒を捕まえたり、毎日模擬戦を挑まれたりと……割と大変な毎日を送るエルンスト。
まさかそれが自分の家が全焼してしまうほどの事件の幕開けになるなど、この時のエルンストはまだ知らなかった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-20 21:14:13
106712文字
会話率:46%