「きっとさ、わたしたちはずっとここにいたんだよ。この"世界樹"の大地の上で、ずっとずっと友達でいる」
数えきれないほどの星の集団が化石となり、空間の大半を岩石が埋め尽くした、遥か未来の宇宙。
銀河系の集合構造、フィ
ラメントの1つである"世界樹"。それは偉大な科学者たちが築いた、宇宙で最大の叡知の領域。
その"世界樹"の、とある田舎惑星で生きていた少年ミーケは、思い出を失った少年。思い出から逃げてきた少女リーザと、今はふたりぼっち。短いけど長い時間を、一緒に生きてきた。
一方、小国家《アズテア》の姫であり地質学者のザラは、不出世の学者であった母が残した、この宇宙から失われたものに関する不吉な予言を研究していた。
その研究が、ミーケたちが旅立つきっかけにもなり、そしてその旅立ちが、直接的なすべての始まり。
伝説の大学者だったらしい変な占い師。使えないはずのガラクタ船。失われた水の研究記録。最初の知的生命体。空間を超えるものたち。滅びゆく最後の時間。
そして、≪虚無を歩くもの≫。
多くの出会い、多くの謎、そして迫りくる恐ろしき敵。
それは全て、このユニバース(唯一の宇宙)の物語。
※「ノベルアップ+」にも投稿してます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 18:22:56
619310文字
会話率:35%
さなぎからちょうちょうに変わるのを羽化という。或いは仙人になることを指す言葉でもある。
朝みる夢が肌に残るとき、経験もないくせにその感覚が羽化にぴたりときます。書き留めることでその肌合いが今の己れであるようにと、連作のタイトルとしました
。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 05:26:39
116477文字
会話率:6%
わたしたちの日常はすべて20人程の山のように大きな巨大エルフ少女達のためにある。一般市民であるわたしは日中は重たい穀物を運び、日が暮れてからはわたしたちがサボらないように管理をしてる身長30メートルを越える巨大メイドの身の回りの世話をしなけ
ればならない。
そんな過酷な日々を続ける中で、ある日気の弱そうな銀髪の美少女パメラに出会う。彼女は花園の手入れを担当していたのだが、そこの管理者のエフィという巨大な少女が怖くて命懸けでここに逃げてきたらしい。
そんな彼女と親しくなり、利害が一致したわたしたちは巨大なメイドの管理するこの街を抜けて、エルフたちを倒して平等な世界を実現するために旅に出ることになった。
けれど、エルフたちの住む屋敷に向かうためには巨大な人たちの住む街を抜けなければならない。一度踏まれてしまったら終わりの圧倒的なサイズ差の中で戦いを強いられたり、逃げたり、隠れたりしながらの命懸けの旅を続けていく。
旅をしていく中で、わたしとパメラの出生の事実や、エルフ達がこの世界を統治するようになった事実が明らかになっていき……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-28 22:31:16
34074文字
会話率:57%
眠るたび、僕の記憶の中で彼女が動いてゆく。思い出が変わってゆく。
彼女は泣いていた。記憶の中であの子が追いかけてくる。もうすぐ追いついて、私は死んでしまう。そして彼女は死んだ。はずだった。
眠るたび、彼女の死期が遅くなってゆく。今に彼女が近
づいてくる。
僕ももうすぐ死んでしまう。
大切な記憶は、もう壊れている。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-23 15:31:44
12766文字
会話率:24%
「アナタは、ニンゲンのダイヒョウにえらばれました」
高校二年生の瑞原直斗のもとに、ある不思議なカラスが姿を現す。
カラスは軽く念じるだけで、自由に人の意識を操ることができる。どんなに距離があっても関係ないし、建物の中にいようが、具体的な位置
がわからなかろうが関係ない。ただとにかく、カラスが対象を認識するだけで、その相手を自由にすることができる。
最初はただ不気味に思うだけだった。カラスの力があまりに強烈過ぎるため、もしも人間に牙を剥くことがあれば危険なのではないかと。
そんな直斗の心配を他所に、幼馴染の芳市はカラスの能力を面白がって実験していく。どんどん暴走していく芳市に不安を覚える直斗だったが、ある時に限界を迎える。
「このヒトは、ただしいニンゲン、ではないのですか?」
カラスがそう問いかけた直後、芳市は『粛清』の対象と見られてしまう。直斗の目の前でカラスの力で残忍な末路を迎えた芳市を見て、直斗は恐怖する。
その翌日、カラスは直斗の家を訪れてくる。そして一言告げてくる。
「わたしたちは、ニンゲンをカンリすることにきめました」と。
カラスは強大な力を持っており、世界を変えることができる。その力を使い、これから人間たちを管理していくと言う。
そのやり方がわからないため、今後はどのように力を使っていくべきか考えて欲しいと命じられる。
直斗はカラスに連れられ、見知らぬ町へと行くことになる。そこで坂上千晶という少年と会い、同じように「人類代表」に選ばれた人間だと聞かされる。
カラスたちの目的はなんなのか。人間を管理することで何をなそうとしているか。何もかもがわからないまま、直斗は千晶と共にカラスたちへの対応を迫られることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-21 18:20:00
149696文字
会話率:26%
聖女のフリして魔獣を護るうっかり魔王!
そんな彼女には大きな秘密と、多大なる勘違いがあった――。
過保護な勇者に見守られているのに気付いていない「聖女な魔王」と「腹黒勇者」のドタバタラブコメ開幕です!
✼••┈┈•• 真面目な【あらす
じ】 ••┈┈••✼
人が生きる事の出来ない大気の毒『瘴気』を放出し続ける大地の裂け目、ゴルディア峡谷。
それでも生命力の強い一部の獣は、過酷な環境に順応して生き延びている。彼らは、強靭な肉体を手に入れ、凶暴性を増して『魔獣』と呼ばれる存在へと変異していた。
そんな場所で生まれたイレギュラーが、自我を持った瘴気の塊である『わたし』だ。
『魔王』と呼ばれるほどの強さを手に入れていた『わたし』のもとに、興味深い子供が現れる。彼は、自分を陥れ、父王を殺したカタキを討つために旅立とうとする『勇者』だった。
わたしの貴重なおやつである魔獣を殲滅しかねない、とんでもない強さを見せる彼。けれど放っておけないあざとさも垣間見える勇者の卵。危ない奴だけど、わたしの嗜好品(おやつ)を守るために放ってはおけない!
そして勇者と魔王の、わたしたちは共に旅立つことになった。
間に生まれる関係性は『恋』か、『謀略』か!? ――とは言うもののヒロインのわたしは人外だし、そもそも性別なんてない。はたして2人の関係に進展はあるのか!? そして勇者の敵討ちは成功するのか!?
その旅はやがて、王国に現れた『魔王』が消え去る奇跡につながり―――
さらには『聖女』も『勇者』も『魔獣』もの、すべてが役目を終えることになる、ちょっとだけ壮大なストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-20 17:30:00
35092文字
会話率:40%
わたしたちは、禁断の箱をあけました。
それを、自覚しなくてはならない。
最終更新:2024-04-16 23:49:42
200文字
会話率:0%
ハルとツカサは、都内女子校に通う普通の高校生。
7月7日の七夕に互いの想いを確認したふたりは晴れて付き合うことに。
だけど訳アリのふたりが将来結ばれることはない。
恋人同士になった瞬間から、ふたりは別れの日を意識する。
叶わない願い
と溢れる想いを五線譜ノートに綴り、恋を奏でながら……。
失恋が確定している少女たちの純愛ラブストーリー
※小説家になろう公式企画「Thanks20th」参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-04 20:36:45
3584文字
会話率:14%
もし、違う人間として出会っていたら────
わたしたちは、幸せになれただろうか。
ヴィオラは何度も同じ人生を繰り返していた。
死んでは16歳の春に戻り、また、“彼”と出会う。
彼の言葉や仕草、全てが最初の人生の繰り返し。
いずれ来たる悲し
い結末からは、どう足掻いても逃れられない。
いつしか数えることもやめて、ヴィオラは再び16歳の春を迎える。
しかし、今世で初対面のローレンスの口から出た言葉は、過去何度も経験した人生での彼の“セリフ”とわずかに異なっていた。
さらに、ヴィオラだけでなく、実はローレンスもまた、何度も同じ人生を繰り返していて───
些細な違和感は、果たして希望の糸口なのか、それともまた同じ人生の繰り返しなのか。
※こちらの作品はカクヨム・エブリスタにて同タイトルで公開しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-03 01:31:54
12943文字
会話率:34%
もし、違う人間として出会っていたら────
わたしたちは、幸せになれただろうか。
ヴィオラは何度も同じ人生を繰り返していた。
死んでは16歳の春に戻り、また、“彼”と出会う。
彼の言葉や仕草、全てが同じで、いずれ来たる悲しい結末からはどう
足掻いても逃れられない。
いつしか数えることもやめて、ヴィオラは再び16の春を迎える。
しかし、今世では初対面のローレンスの口から出た言葉は、過去何度も経験した人生での彼のセリフとわずかに異なっていた。
些細な違和感は果たして希望の糸口なのか、それともまた同じ人生の繰り返しなのか。
※この作品はエブリスタにて同タイトルで公開しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-03 01:22:09
13001文字
会話率:33%
冬が終わり、ようやく冷たい風を吹かせる雲さんが、わたしたちのもとから去り、暖かくお日様の匂いを運ぶ雲さんに代わってくれたこの春。
わたしたちがお手入れしている花壇の花の香りと慎ましやかな笑い声で彩られる『白美の園』ここが、わたしたちが暮
らし、学び、育む場所です。
ヒノキの香りがする小さな木造の校舎と寮。二十一人のわたしたちと先生のお家。
わたしたちが一緒にここで暮らすようになってから早数年。楽しいこと。悲しいこと。何もかもわたしたちの間には隠し事はなし。仲良く上品に決まり事を守る。いずれここを旅立つその日まで。ううん、そのあとも、わたしたちはずっと一緒。
だからある日、わたしたちのうちの一人がクスクス笑っていたので、いつものようにわたしたちはその子に訊ねたのでした。
「ねえ、何かいいことでもあったの?」
「楽しい夢を見たのね? 教えて」
「ねえ、笑ってないで答えてよー」
すると、その子は言いました。声を潜めて、でも興奮してしまったのかぴょんと飛び跳ねて、まぁはしたない。
「大きな穴を見つけたの! ゴミ捨て場の奥の奥! 外に通じる穴よ! 柵の下、木の板に土をかぶせて隠してあったの!」
それを聞いたわたしたちは「まぁ!」と声を上げました。すると、その子はすぐにしっーと指を口の前で立てました。
「内緒にして! 他の子にも先生にも! お願いお願いお願い!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-22 11:00:00
6694文字
会話率:47%
わたしたちは人間に×された。
わたしたちは人間に殺処分された。
わたしたちは人間に××××××た。
わたしたちは人間に復讐する。
今度はわたしたちが人間を×××する。
最終更新:2024-02-07 21:00:12
18157文字
会話率:48%
わたしたちは
わたしたちは
わたしたちは
キーワード:
最終更新:2024-01-04 13:33:57
205文字
会話率:0%
勤めていた財団がコロナ禍で解散になり、バイトと元カレの弟の面倒に明け暮れるミュージシャン志望の陽菜。陽菜につけ込んでいると知りつつも、兄の元カノの世話になりながら兄を憎む俊也。陽菜は元バンド仲間の思わぬメールを受け取り、俊也は大学時代の後輩
・あさみからのLINEに隠された気配を感じ、それぞれにある決心をする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-23 22:53:21
43582文字
会話率:25%
コロナ禍で独りアパートに閉じこもっていた僕は、偶然見つけたクローゼットの壁の穴から、少女の声を聞く。
最終更新:2021-05-31 06:11:18
3826文字
会話率:32%
新型コロナウイルス感染拡大で高校が休校になって以来、ミクはもやもやした気持ちを抱えたまま、眠ってばかりいる。学校の再開が決まったものの、もう部活に塾にのハードな生活には戻れない……。
この作品は「NOVEL DAYS」にも掲載しています。
最終更新:2020-05-28 22:34:55
5870文字
会話率:14%
時々、小さな箱の中に入りたいと思うことがある。
膝を抱えて丸くなると、体がぴったり収まるくらいの箱。光も、音も、何もなくて、そこには自分しかいない――
わたし(吉村希咲)は高校一年の、いたって平凡な人間だ。性格も、容姿も、頭の出来だっ
て。それでも時々、そんなことを思ってしまう。何があったわけでも、特別な理由がなくても。
日増しに暑さが厳しくなっていく、六月のこと。わたしはある女子生徒のことが気になってしまう。図書室で見かけたその女の子の、ある特徴が頭から離れなくて。
それから些細なことをきっかけに、わたしたちは親しくなる。少なくとも、話くらいはできるように。そうしてある雨の日、わたしは彼女に、とても重要なことを質問するのだけど――
「心の正しい置き場所を探すの」
ある人は、わたしにそう言った。心が傷ついたり、悩んだり、苦しんだりしているときは、そうするのだと。
わたしはその言葉を思い出して、その場所のことを想像する。自分の形がよくわかる、その場所のことを。
――そこは、小さな神様がいるところに似ている。
(21/5/6~21/5/24)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-23 00:00:00
31697文字
会話率:29%
変わる世界、忘れてしまった古い思い出、きれいなものたち――
――たぶん、わたしたちは昔ほどきれいじゃない。
子供の頃にあった、純粋さとか、希望とか、単純さ、そんなものはいつのまにかなくしてしまったり、元の形を変えてしまったりしている
。それでも、わたしたちは日常を通過させていく必要がある。惰性的に、よんどころなく、いくぶんかは愉快に。だって、それが世界というものだから。
ある日の教室で、わたしはふと彼女に目をとめた。特別な形をした星座を目にするみたいに。彼女は一人でじっと、本を読んでいる。その姿は不器用で、危なっかしくて、頑なで――何より、傷つきやすそうに見えた。
先生から頼まれたこともあって、わたしは彼女と接触する。何しろ、ずっと昔は友達だったのだ。その時のことは、もうほとんど思い出せなくなっていたとはいえ。
でも、彼女との会話はうまくいかない。彼女が何を抱えているのか、わたしにはわからない。その瞳には、とても大切な時間と、大切な場所のことが映っているような気がしたのだけど。
そして、ある雪の日のこと――
わたしは思い出す、彼女の瞳に映っているもののことを。
(17/8/23~17/8/30)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-30 00:00:00
23708文字
会話率:32%
「エリザっ!貴様との婚約は破棄させてもらうっ!何が聖女だ、悪女のくせに。お前は……このルクレチアの行った聖なる奇跡を自分の手柄としただけの、ただの嘘つきだったのだなっ!」
突然、告げられた婚約破棄の言葉にエリザは何と反応して良いかわからずに
、ただ婚約者のカイルを見た。
そして、ルクレチアは嗤う。
「ふふふ……。ねえ、エリザ姉様。本当に分からないの?『姉様には……本当は聖女の力なんてない』なんて言って、あたしが姉様をこの国から追放しようとした理由を」
エリザはルクレチアを直視することができずに、視線を逸らした。
*婚約破棄、国外追放という内容の為、恋愛ジャンルに入れておりますが、恋愛要素は薄いです。
*エリザとルクレチアの姉妹の話となります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-20 13:13:30
12160文字
会話率:29%
学校へ行けないわたしと、ときどき顔にあざをつくるこーちゃんのお話。
わたしたちは変われる?
ひなた短編文学賞参加作品。
最終更新:2023-11-12 15:07:55
1055文字
会話率:31%
モーツァルトのきらきら星で言葉遊びをしてました。
偉大ななる母の許容をイメージして、音に合わせ無理やり言葉にしています。
その響きと共鳴できていれば幸いです。
わたしたちは誰もが、宇宙のなかの受胎で泳いでいるようなものなのかもしれない。
む
なしく、寂しく、ときに叫び、存在を主張する。
ちいさな、小さな私の存在と母の存在に気がつけば、エロスに目が行くことがない。
そんな淡い感情も入れてみました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-11 20:30:40
1433文字
会話率:12%
ブルブル。携帯が鳴る。
ブルブル。体が震える。
ブルブル。ブルドック。
振動し、わたしたちは共鳴している。
振動しないものはない。
鉱物も振動しにくいがブルブル震えている。
震えて震えて、循環し。
ぐるぐる、ぐるぐる、ブルブル
、振動し。
水盤に水がぽちゃぽちゃ、きれいな波模様。
ワタシの皮膚も振動し、アナタの皮膚も振動し。
みんなが共鳴する。
細胞一つ一つの振動が、ワタシをアナタを作っている。
振動が終わっても、また新たな振動が生まれ命を経っても振動は続く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-04 08:47:04
310文字
会話率:0%
植竹喜久子はある施設の介護職員。
給料は安く、仕事内容もきついけど、やりがいだけでなんとか仕事している。
だけど、それも……
最終更新:2023-10-11 06:54:11
2427文字
会話率:19%
わたしたちは、どんな役を演じているのだろうか。
最終更新:2023-09-28 21:29:24
211文字
会話率:0%
わたしの名前はユマール。真っ白なマンションの真っ白な部屋に、パパとママの3人で暮らしています。
昼間は部屋の中でテレビを見ながら過ごして、夕方になると、友だちのネイちゃんと一緒に日が沈むまで遊びに行きます。
ここに来るまで、わたしたちはトラ
スティアという街で暮らしていました。
今、トラスティアの街は炎に包まれて、帰ることができないのです。
いつか、パパとママと、ネイちゃんと一緒にトラスティアの街に帰れたらいいな。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-21 19:44:15
7500文字
会話率:50%