『無限生成されるオープンワールドファンタジーで、果てしない開拓を始めよう!』
そんな煽り文句のフルダイブVRMMOには、もうひとつ、裏のキャッチコピーがあった。
それは『お前がNPCになるんだよ!』
広大すぎるフィールドと優秀なNPCのおか
げで、ソロはとことんソロプレイができる。そんな環境に惹かれた夫婦がマイペースに始めた最新のVRMMO。
夫婦揃ってヒトよりモフモフが好きなのだが、何故か拠点にはオバケばかりが増えていく。
夫婦のほのぼの開拓ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-17 12:04:38
732063文字
会話率:34%
『胡蝶の夢』あらすじ
大阪で生まれ育った15歳の少女、小夢茅(こゆめ ちがや)は、ある日、夢の中で異世界に迷い込む。最初はただの夢だと思っていたが、その世界は現実であり、しかも自分のもうひとつの「命」が存在する並行世界だった。
現実の世
界と並行世界が交錯する中、茅はあることに気づく。自分の魂は、二つの世界で共存しており、片方の命が失われると、もう片方の世界に引き寄せられて融合する可能性があるという。彼女はその事実を深く理解し、もはや元の世界には戻れないと感じ始める。
茅は、並行世界で仲間と出会う。ルナは茅の日本時代の親友であり、並行世界でも生きている少女。ルナは茅の明るい性格に惹かれ、彼女と再会したことに強い運命を感じる。ジェイソンは、茅が子供の頃に好きだった映画のダークヒーロー。映画の中では恐ろしい存在だったが、現実世界では自らの過去と向き合わせ、優しい保護者として茅を見守る。
茅は「想像創造」の力を使って、異世界で新たな人生を築くことを決意する。だが、平穏な日々は長くは続かず、彼女の過去の記憶が次第に明らかになっていく。茅の母親が残した言葉、そして虐待されていた過去との対峙が彼女を試練へと導く。
一方、並行世界の戦争や魔法国家、力を求める帝国、商業国家など、異世界に住む人々も絡み合い、茅たちの運命を大きく動かしていく。茅は「想像創造」の力で、仲間たちを支えつつ、戦闘に立ち向かいながら、自分の生きる意味を見つけるために冒険を続ける。
物語の中で茅は、自分の「今」をどう生きるかを模索しながら、並行世界の真実に迫り、最終的に過去の傷を乗り越える力を手に入れる。そして、仲間たちと共に、新たな未来を切り拓くために戦う決意を固める折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-16 23:00:01
4898文字
会話率:29%
この話は、"事象の地平線で踊る円舞曲"と平行して進むもうひとつの物語。失踪した妹を助けようとして、自らも異世界へと飛び込んだ姉”小枝”の物語である。
異世界へと転移した小枝がやって来たのは、深い森と接する大きな町ブ
レスベルゲン。彼女はそこで、行方不明になった妹を探す一環として、冒険者になることを決意する。
そんな小枝の正体は現代世界の超兵器。機械仕掛けの化け物だった。
ゆえに彼女は、人々に自身の正体がバレないよう『普通』の人間を装いながら、『普通』の冒険者として、失踪した妹の情報を集めようとするのだが……。作られてからの18年間、人里離れた山奥に住んでいたために、人間というものをよく知らなかった小枝にとっては、そもそも『普通』の人間というものが分からず、気づくと『非常識』の権化と化していたのである。
そんな『非常識』は伝搬するのか、いつしか小枝の周りには気心の知れた『非常識』な仲間たちが集まり……。彼女たちは、毎日のように厄介ごとを引き起こしながら、世界を混沌の渦へと巻き込んでいくのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-16 23:00:00
2498981文字
会話率:48%
ウクライナ義勇軍に参加する元自衛官は、狙撃兵として特殊作戦軍に所属していた。最前線でロシア軍を待ち伏せる彼は、ある日、別の義勇軍部隊と遭遇する。それは恐るべき謀略の計画へ巻き込まれる、波乱の旅への始まりだった。
日本では、陸自と海自の一
部がその計画に関わっていた。一連の企ては、防衛省幹部の一人と、CIA局員の構想から始まり、密かに具体化されていった。
ウクライナ戦争は、冷戦時代のように再び東西両陣営の境目を明確にし、分断を深めた。欧米と中露の対立が激化する中、日本は覇権争いの渦に巻き込まれていく。同時に、その地政学的宿命を、好機に変える運命の分岐点となった。
その地政図を書き換えるには、力による政策への転換が唯一の道だったが、現状の日本では、まず不可能だった。
この計画は、その弊害をもたらす体制の一新と、国民世論の正しい誘導が初期の段階になっている。
その決行の時、陸自の精鋭部隊が二つの目標に向って動き始めた。ひとつは国家の中枢部、もうひとつは北方領土だった。
計画通り進めば、最終段階で日本はあるべき大国の姿へ、劇的に生まれ変わるはずだった。覇権主義の国々に脅かされることなく、国民が豊かに暮らせる平和国家として・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-16 12:00:00
63133文字
会話率:45%
皇八島第二王子ロワメールは、最強の魔法使いセツを命の恩人で名付け親として慕う。
ロワメールは領主殺人未遂の犯人、魔法使いギルドの裏切り者をセツと追うこととなるが、ロワメールにはそれ以外にも、もうひとつ野望があった。ある企みを胸に秘めてセ
ツと行動を共にする……。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-01-15 22:22:29
368031文字
会話率:39%
ドイツ、ベルリンはノイケルン区。
ケーニギンクローネ女学院に通うシシー・リーフェンシュタールは、才色兼備な全生徒の模範。
しかし、彼女にはもうひとつの裏の顔がある。
それは違法な「賭けチェス」に興じていること。
そして「リスクを負う」ことに
生を感じること。
底の見えない彼女の欲望は、大金のみならず、自らの身体、そして命までも賭けの対象として、生を貪る。
その先に待ち受けるものは、喝采か、破滅か。
堕ちていく、ひとりの少女のカタストロフィ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-14 03:50:00
327494文字
会話率:39%
この世界には二つの種族がいる。
一つは人間。そしてもうひとつは獣人。
兄弟王のいさかいをきっかけに始まった百年戦争、その只中に生を受けた獣人、ラッシュ。
傭兵としてひたすら戦い続けてきた彼に突如として訪れた、親代わりだったギルド長の死、そし
て終戦。
自由という文字すら学んでいなかった彼の元に現れたのは、人間の子供だった。
ここから始まる、傭兵獣人のもうひとつの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 12:00:00
1106054文字
会話率:35%
「農業でのんびり暮らしたい?」
そんな想いを抱えた若き社畜・**浅野健太(27歳)**は、過労死という無情な終幕を迎えてしまう。ところが、その切実な願望が不思議な“カルテ”に転写されたことで、次なる人生へと踏み出すチャンスが巡ってきた。
新天地へ導くのは、見た目はただの成人男性なのに転生神を名乗るツクヨ。天候も魔王の脅威も少ないというローエン村を薦められ、ついに念願の“スローライフ”を手にするかと思いきや──。
畑を耕してのんびり過ごすはずが、いざ始めてみると大雨や害獣の猛襲が連発! 「話が違う……」と絶望しかける健太に、ツクヨは静かに告げる。
「貰っただけのスローライフより、守ったスローライフのほうが楽しいんじゃないか?」
どうせならもうひと踏ん張りして、苦労ごと丸ごと“自分のペース”で乗り越えようじゃないか──そう決意した健太は、村人の力を借りて奮闘開始。排水路の整備や威嚇用の魔法具を駆使して、雨や獣害から畑を守り抜くうちに、いつしか“本当のやりがい”と“素朴な幸せ”を味わい始める。
生前は奴隷のように働いても何ひとつ得られなかった。しかし今度は違う。己の意志で生きられる苦労なら、むしろ“喜び”が生まれるのだ。
神の力はあっても心は未熟なツクヨのフォローと、優しい村人の支えが合わさり、荒れ果てた開拓地が少しずつ活気を取り戻す。祝祭の夜、豊かな収穫を囲む健太の笑顔は、かつてブラック企業に追い詰められた彼とは別人そのもの。
“何もしない”だけがスローライフじゃない! 雨にも獣にも負けずに血と汗で築き上げる“守るスローライフ”だからこそ、本当の充実が待っている。
これは、過労死から蘇った男と、ちょっとお人好しな転生神が紡ぐ──農業ファンタジー奮闘記! 種を蒔いて育て、そして得られるのは、最高に美味しい作物と、思わず泣ける“幸せ”だ。あなたも、その成長の一部始終を見届けてあげてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-12 20:48:36
12699文字
会話率:37%
拝啓
ご無沙汰しております。
先日、そちらの近所を歩いていたら、とてもきれいな果実を見かけました。赤味をおびた黄色の果実で、ふるいお家の垣根の庭が、なんだか華やぐようでした。
その時の僕は、そのきれいな果実に、目をうばわれるだけう
ばわれていて、それに気づいたのは、そこを通り過ぎたあと、そのあと行った図書館でのことでした。分かりますよね? 神社の向かいの、あの図書館です。
心には下ゆく水のわきかへり 言はで思ふぞ言ふにまされる
さて。この歌は、『古今和歌六帖』という歌集にのっている歌だそうで、『枕草子』で清少納言が――と、こんなことは書かなくても、先生ならご存知のことかとは想いますけれど、あの図書館の司書のかた曰く、この歌を読み解くには、『古今集』のこちらの歌も知っておく必要があるということでした。
山吹の花色衣ぬしや誰 問へど答へずくちなしにして
つまり、最初の歌の「言はで思ふぞ」と、こちらの歌の「くちなし (口無し)」とはかかっていて――これも僕は初めて知ったのですが――どうやら、僕らの知っている「山吹色」は「くちなし色」とも言われるそうで、それでつまり、ここの「山吹の花色衣」という句も、最後の「くちなし」とかけられているのだそうです――が、ちゃんと説明出来ているかな? 分かりにくかったら、ごめんなさい。
と、それはさておき。ここで話は最初に戻るのですが、先日僕が見かけた、ふるいお家の垣根の庭で見かけた、あのキレイな果実、あれは、あの夏の日の朝、あなたに教えてもらった、あの、しろい花の木になる実のようなのです。
あんな白い花の木に、あんな黄色の果実がなって、とてもきれいな黄色の布を染めることになるのだそうで――もう、秋なんですね。
それでは最後に。くちなしついでに、図書館の司書さんから紹介された本にはいっていた歌を、もうひとつ。
くちなしの 実の朱くなり きみ恋し
どうか、お体に気を付けて。
敬具折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-12 18:10:00
371976文字
会話率:37%
――彼女は、誰よりも純粋な願いを抱き、戦場へと旅立った――
15世紀、百年戦争に揺れるフランス。
国は分断され、人々は飢え、希望を失いかけていた。
そんな時代に、一人の少女が神の声を聞いたと語る。
「フランスを救わねばなりません――それ
が、私の使命です」
少女の名は――ジャンヌ・ダルク。
だが、彼女が進む道を照らしたのは“神の声”ではなかった。
彼女の前に現れたのは、灰色の髪と紅い瞳を持つ青年。
彼は何者なのか?
なぜ彼はジャンヌに力を貸し、フランスを導こうとするのか?
ジャンヌと青年の間に芽生えるものは、果たして信仰か、それとも――?
数々の戦場を駆け抜け、次々と奇跡的な勝利を収めるフランス軍。
その裏には、愛、裏切り、死、そして別れがあった。
しかし、ジャンヌが進んだ道の先には、誰も予想しえない過酷な運命が待ち受けている――。
「希望は、光と共に消えるのか。それとも――」
戦争の愚かさと悲しみ、人々の絆、そして少女の純粋な願いが交錯する物語。
歴史に隠された“もうひとつの真実”が、いま明かされる。
あなたは、ジャンヌが見た“焔”の意味を知ることになる――。
その時、あなたは涙を流さずにはいられない――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 19:05:52
20021文字
会話率:28%
短編でファンタジーの恋愛もの(百合、GL)
過去に世界を救った『伝説の勇者』ラウラと元仲間の『精霊使い』ルーシアが、冒険の中でゆっくりと恋愛に発展していくお話です。
【あらすじ】
過去に世界を救った勇者ラウラはある日、国王からの呼び出しを
受け、王宮へと向かう途中で昔の仲間の精霊使いルーシアと出会う。
彼女に密かに恋心を抱いていたラウラだったが、ルーシアは最後の戦いで命を落としたもうひとりの勇者エルドのことが忘れられずにいた……。ふたりは今は亡きエルドに会うため、王都の北にあるという『よみがえりの泉』を目指して旅をするが――。
ラノベのフリして書いてますが、あんまりライトじゃないかもしれません。
※結末はハッピーエンドです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 11:10:00
17288文字
会話率:38%
アナスタシアは、現代日本でブラック社畜をして死んだ、典型的な転生者だ。
転生先は見知らぬ乙女ゲーの世界。
「今度こそ幸せになりたい。今度こそ絶対に平穏無事で幸せな暮らしがしたい……!!」
そう心から祈ったアナスタシアは、異世界も
の特有の「ステータス画面」を恐る恐る開いた。
すると、そこにはどこからどう見ても「モブ」なステータスが書かれており、アナスタシアは小躍りして喜んだ。
「ん?……MPと、AP?」
そこには、ゲームでお馴染みのMPとAPの文字。
「MP(マジックポイント)があるってことは、魔法がある!やった!」
喜ぶアナスタシア。
しかし、もうひとつのポイントは。
「APってあれでしょ?アクティブスキルのポイント的な……。……は?……あ、悪役令嬢ポイントって何ィイ!?」
──これは、そんな素っ頓狂な叫びから始まる物語である。
◇◇◇
「嫌われ夢」とか「すれ違いもの」が好きな人に贈りたい、そんな感じのお話です。
基本的に善行しかしませんが、主人公はこんな感じのルールに縛られています。
───
【悪役令嬢ポイントのルール】
①悪役令嬢たるもの、気品ある口調を心がけ、然るべき時には必ず高笑いをすべし。
②悪役令嬢たるもの、周囲から嫌われ、困らせよ。
③悪役令嬢たるもの、聖女に嫌がらせをすべし。
④悪役令嬢たるもの、善行を人に気づかれてはならぬ。
⑤悪役令嬢たるもの、例え斬首されようとも人に許しを願ってはならぬ。
⑥以上全てのルールを守って行動した場合にのみ、随時、相応の悪役令嬢ポイントが加算される。
───
ストーリーを知らないから、破滅フラグの回避のしようがない。
そう考えたアナスタシアは、できるだけ悪役令嬢ポイントを貯めて、危機に備えることを決意。
もちろん攻略対象たちとガッツリ絡む羽目になりつつ、幸せになるために必死こいて努力していきます。
そんなアナスタシアを、どうか応援していただけたら嬉しいです(,,ᴗ ᴗ,,)
※第1章まではすべて書いてあるので、しばらく一日2話を連続投稿致します。
恋愛要素は第2章から登場予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 07:47:31
20567文字
会話率:13%
今よりもずっと先の未来、ポケモンが今よりももっと身近な存在になった世界のおはなし
最終更新:2025-01-08 20:14:42
79936文字
会話率:54%
燃ゆるは理想郷、消えゆくは幻想郷、崩れゆくは桃源郷
命は脆く想いは拙い…
指先一つで全ては瓦解した。
夢の果て…
旅の終わり…
ガラルの英雄の語られることないもうひとつのif
最終更新:2024-12-31 18:46:53
5712文字
会話率:48%
10年前、僕は蓮のように気高く美しい少女に恋をした。
それは一目惚れであり、運命だと感じるほど強烈なものだった。
幼い恋心を抱えながら、彼女との関係を築こうとする僕の努力は、どこか不器用で空回りしてばかり。
しかしその純粋な想いは、彼女のさ
りげない一言や仕草だけで報われた気持ちにさせられた。
そんな彼女には、《蓮の葉》のように隠された「もうひとつの顔」があった。
その清らかさの奥に秘められた泥のような真実を知るとき、僕と彼女の物語は大きく動き出す。
これは、光と影が交錯する中で紡がれた、ふたりだけの青春譚である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-08 17:00:00
564文字
会話率:0%
三賀 千明は引きこもりニート二十歳。極たまに必要に駆られて外出する以外は殆ど全く家から出ず、二十歳にして体力も衰え外出する気力すらなくなっていき余計に家から出なくなるという負のループに陥った女であった。
漠然とした不安を抱え時間を無為に
消費し、毎晩もう二度と目が覚めないようにと願って朝目が覚める度に絶望する。そんな緩やかにどん底へと繋がるような日常を転がり落ちていた彼女はしかし、ある日自宅の階段から足を滑らせ気が付くと見知らぬ場所に立っていた。
混乱する千明を囲むのは現代日本ではなかなか見ない服装の者たち。よく見ると自身の立つ床には魔法陣のようなものがあり、知らぬ間にカルト教団にでも誘拐されたのかと困惑する頭で考える千明だったが____次の瞬間、その部屋の扉が開かれこれまた見慣れない服装をした者たちが部屋になだれ込む。そして彼らは千明の姿を認め顔を歪めると、はきはきとした調子で声を発した。
「法令違反の疑いのため貴様らを拘束する! 『秩序の塔』本部への同行を願おうか!」
どうやら異世界トリップなんてものを果たしてしまったらしい。そう千明が悟る頃、もうひとつの事実に彼女は気が付く。
____この世界の人たちの異世界人を見る目は冷たい。
『■■、■■■■』
これは極めて消極的な一人の人間がひたすらに巻き込まれ、とばっちりをくらい疲弊しながらも人々と心を通わせるハートフルストーリーである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-08 00:00:00
100033文字
会話率:42%
その美しい少女は一瞬にして人々の生命を奪う。
かつて1人で軍を壊滅状態に追い込んだこともある最強の兵士「堕天使」。曙の国の国軍に所属する彼女の実の名はホタル。僅か15歳の少女だった。ある日、彼女はひょんなことから国立魔法図書館の司書となる。
国立魔法図書館とは国独自の施設で、国民が一生に一度だけ、3週間限定で一冊の『魔法書』を借りることが可能である。そしてその内容を覚えている限りは望む能力を手に入れることができる。だが『魔法書」は特別なものゆえ、仮に延滞した場合、その国民は殺される......。そしてその殺人の役目を負うのが「司書」の仕事なのだった。
ホタルはペアになった「死なない」ミニブタ、ワスレナと共に延滞者駆逐遠征に出かける。仕事を通して兵士でいたら経験できないものを見て、知らないものを食べて、たくさんの人と出会い、成長する。その一方、繰り返される隣国との戦争に巻き込まれていくのだった。また、司書たちがひとりひとり抱えているものとは。
もうひとつの作品『本守りのホタル』の改正版です。『司書は吐かない、「生きよう」と。』の方を読んでいただけると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-07 16:02:18
30738文字
会話率:30%
長篠紫音は、すべての苦しみから解放されるため、月野宮大橋から最期の一歩を踏み出す
目を覚ますと、紫音は神界にいた
少女の声の神によれば、ある世界が破滅の呪いをかけられているらしい
その世界には、先にふたりの転生者がいた
そのうちのひとりが、
破滅の大魔王となって世界を崩壊へと導いたのだ
紫音は神に、その世界を救ってほしいと頼まれる
神により紫音が転生したのは、病気で亡くなった姉が原作を務めたBLゲームの世界だった
長篠紫音の転生先は、勇者が魔王を討伐したあとの魔族の国。若くして新魔王――レクスに選ばれた悪役魔王リベルだった
先の転生者のひとりが原作者である姉・長篠美緒
もうひとりの転生者によって滅び、再生の時を待つその世界は、姉の原作との差異が生じている
勇者に討伐されたはずの先代魔王――キングが存命しているのだ
キングはなぜかリベルを溺愛するようになっていた
キングに翻弄されるリベルは、ポケットラットという最弱魔獣の家系とは思えないほどの膨大な魔力で世界の再生を目指す
物語の主人公はノア・オリヴェル。魔王国を本当に救えるのは、彼の光の魔法と五人の攻略対象たちだ
リザードマンの騎士フィリベルト、セイレーンの魔法使いルド、デーモンの執事ブラム、オーガの侍女カルラ、ハーピーの侍女イーリスに原作者の姉ミラ・ローシェンナを加え、リベルは魔王国を破滅から救うため無限の天啓とともに立ち上がる折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-07 12:00:00
34377文字
会話率:54%
俺には小さい頃から大好きな女の子がいる。
その子はまゆりといって、昔はよく一緒に遊んでいた可愛い幼馴染だ。もっとも高校生になった今は、まったく遊ばないどころか、毎回会うたびに「死ね」って言われてしまうけども。
そんなある日、いつものよ
うにまゆりの後ろを追いながら一緒に登校していた中、居眠り運転していたトラックがまゆりに突っ込もうとしたところを、俺はとっさに庇って轢かれてしまう。
やがて意識を取り戻してみると、そこは病院で、目の前にはもうひとりの俺が青白い顔でベッドに寝かされていた。どうやら、俺は死んでしまったらしい。
そんな幽霊となってしまった俺のそばで、虚ろな表情で病院のソファに座っているまゆりがいた。
*カクヨムにも掲載中。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-06 12:00:00
12088文字
会話率:33%
浪人生の黒瀬麻子【くろせまこ】は、怠惰な生活を送っていた。自分の好きなVTuber、『メイルたん』の配信を見ながらだらだら過ごしていたある日、得体のしれない生物『モア』に魔法少女の役目を押し付けられてしまう。
まるでやる気のなかった麻子
だが、この町にいるもうひとりの魔法少女・源芽衣【みなもとめい】が『メイルたん』の中の人だと知った麻子は、芽衣と一緒に活動するために魔法少女として特訓するようになる。
さらには三人目の魔法少女・樋本華蓮【ひのもとかれん】も現れるが、三人とも性格に難ありのせいかなかなかうまく嚙み合わない。
そんなとき、麻子はある疑惑を抱くようになる。実は、魔法少女たちには各々の思惑があり……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-05 22:47:30
391880文字
会話率:42%
全身黒のロリータファッションで着飾った転校生の江戸鮭さしみ。
少しばかり引っ込み思案な彼には夢がありました。
それは毎日充実した甘美で春色なキラキラライフを送ること。
朝は友達と一緒に登校して、お昼には購買で美味しいパンの争奪戦。放課後にな
れば気の合う仲間と部活動と銘打ったお茶会を...。
どこに行くにも何をするにも友だちに囲まれて、まさに青春謳歌に相応しい学園生活を送るのだと。
そんな夢を叶えるために通い始めた学園で、同じく転校生だと名乗るちんまりした少女に出会います。
自分にないキラキラした輝きを持った彼女に手を引かれ、江戸鮭は学園の門をくぐりました。
きっとここから願っいた夢のような生活が始まるのだと──
...ですがそんな私の妄想は早々に打ち砕かれることになるのです。
濛々と立ち上る砂埃の中心には倒れ伏す学生がひとり。それともうひとり、天を指差す小さな少女。
転校初日の朝、グラウンドでは決闘が繰り広げられていたのです。
そして、
「私はこの学園に革命をおこすから!きらら系の革命を!」
そう宣言した彼女は私の手を引いていた彼女、もるこさん。
彼女の宣言はそれだけには留まりません。
「このゴスロリを革命のシンボルに!きらら系のために私が全部ぶち壊すから!」
──平穏な、よくある「きらら系」な日常を謳歌したい江戸鮭と「きらら系」の革命を考えるもるこ。
片一方の思惑だけが跋扈する能力バトルが幕を開けます。
「きらら系になりたい!」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-30 02:27:35
74319文字
会話率:57%