田舎出身のアラサー、鈴木昭乃は東京で働いていたが、都会での生活に酷く疲れていて、自然いっぱいの田舎に帰ってゆっくり過ごしたいと思うようになっていた。
そんな彼女の唯一の楽しみは、自作小説の執筆。
ある日、昭乃は子どもを助けようとして事故に遭
う。
薄れゆく意識の中強く思ったこと。
それは、「今書いている小説が完成するまでは、絶対に死にたくない!」だった。
そして次に目を開けると、そこは自身の書いていた恋愛ファンタジー小説の中だった。
そう、昭乃はモブキャラの、縦ロール髪が特徴の伯爵令嬢に転生していたのだ。
「ここが本当に小説の中の世界なら、私がヒーローとヒロインをくっつけてハッピーエンドで完結させてやる!」
逃げろ、暗殺を企てる継母の魔の手から。
戦え、自分が生み出してしまったイタい設定と。
負けるな、ドS気味な侍女の嫌味攻撃に。
奪い取れ、前世で叶わなかった田舎での悠々自適なスローライフ。
めげるな、たとえ「極悪令嬢」と呼ばれても。
そう、すべては自作小説完結のために!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 08:00:00
991003文字
会話率:70%
丘の上の小さな占い小屋には、未来を読む少女がいる。
名はリュミ。師匠の形見《星霊盤》を手に、今日も誰かの心にそっと寄り添う。
恋に迷う少女。家族とすれ違う少年。帰る場所のない子どもたち。
どこにでもいるけれど、誰かにとっては世界そのものの
ような人たちが、星の導きを求めてやってくる。
未来は変えられない? いいえ、変えられるのは「いまをどう生きるか」。
たとえ痛みの先でも、星はいつだって、あなたの物語を照らしている。
――これは、迷える人々とひとりの少女が紡ぐ、優しくて、少しだけ切ない光の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 07:42:33
20739文字
会話率:45%
街はずれの丘の上に、小さな占い小屋がある。
そこで暮らすのは、若き占い師リュミ。師匠の遺した魔道具《星霊盤》を使い、人々の未来を静かに占っている。
恋に悩む少女、家族に秘密を抱えた少年、進む道を迷う青年。
訪れるのは、どこにでもいる、けれ
ど誰かにとっては世界そのもののような人たち。
リュミはただ結果を告げるのではなく、一人ひとりの“心”に向き合いながら、占いという力に迷い、悩み、そして少しずつ成長していく。
たとえ未来が望んだものではなかったとしても――
人はそれを越えて、自分の物語を紡いでいける。
占いとは、絶望ではなく“始まり”なのだ。
これは、未来を知ることで、今を大切に生きようとする人々と、
彼らをそっと照らす一人の少女の、静かであたたかな日々の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 08:40:00
45848文字
会話率:32%
ネットゲーム。それは、なりたい自分になれる場所。なりたい自分になり、リアルとは違うキャラクターを演じる事が出来る夢のような世界。
たとえばその世界では、男が女を演じて、女が男を演じるような事も出来てしまう。それが、ネットゲーム。
「馬鹿
な……!」と、近衛 鋼鉄は驚愕した。
ネトゲの夫が自分と同じ学校に通っている生徒であると言う事実に。
「そんなまさか……!」と、鹿謳院 氷美佳は驚愕した。
ネトゲの妻が自分と同じ学校に通っている生徒であると言う事実に。
二人は思った。
「知られるわけにはいかない。この俺が(この私が)、ネットゲーム内で女子(男子)を演じるである事を……!」と。
そして考えた。
「こちらのリアルが割られるより前に夫(妻)のリアルを暴き出して、弱みを握って黙らせよう」と。
斯くして、ネットと現実を舞台にした仲良し夫婦の『探り愛』と『騙し愛』の物語がここ開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 07:05:39
19666文字
会話率:22%
身嗜みには気を遣っているが、クラス1のイケメンでもない。
友達が少ないわけではないが、多いわけでもない。
勉強が出来ないわけではないが、天才でもない。
運動は人並みに出来るかもしれない。
要するに普通の人間。
それが俺、鹿島蒼斗の自分自
身に対する評価。
そんな普通の人間がある日たまたま偶然にも、見知らぬ女子が告白している場面に遭遇してしまったらどうするべきなのか。
あまつさえ、その女子が目の前で泣いていたらどうするべきなのか。
中学三年の夏。
部活を引退した直後の俺にはその答えがわからなかった。
だけど、とりあえずわかる事もある。
たとえばそれは、告白に失敗して涙を流していた女子が卒業式の今日、俺の視線の先で楽しそうに走っていると言う事とか。
たとえばそれは──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 06:56:22
123677文字
会話率:45%
これは善と悪の物語だ。
正義でありたいと願った者。殺しの道具として育てられた者。神を生み出し平和を祈った者。その神に抗った者。人も場所も、時さえも違えど、そこには必ず善悪が存在していた。
立場が変われば善悪の基準は逆転するものだ。
彼らは自
分自身を信じて困難へと立ち向かい、人知れずもがき苦しんだ末それぞれの結末へと突き進んだ。
たとえその先がバッドエンドであろうとも。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 06:00:00
74404文字
会話率:39%
群馬県屈指の公立進学校”高山大可高校”に通う「春夏秋冬朝夜(ひととせあさや)」は、過度な平穏による孤独と退屈に苛まれる日々を過ごしていた。
しかし二年生へと進級したある日、頑固にこびりついた平穏は一人の少女の一声によって打ち壊されることとな
った。
そして朝夜は決心する。――たとえ向かう先が破滅だろうと、俺は楽しいと思える方に突き進んでいく、と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 23:43:25
63164文字
会話率:42%
異世界アルディアに召喚された、15歳の高校生・神代真夜。
選ばれし十四人の勇者候補に並びながら、彼が授かったのは――折れた剣だった。
「君に与えられる名は、ない」
神の選定に“除外”されたその瞬間、少年の名前は記録から消され、世界から拒
絶された。
それでも、彼は立ち上がる。
たとえ折れた刃しかなくても。
焔のように燃えるその剣だけが、自分の存在を認めてくれたから。
名を奪われた少年が、神に抗う力を手にする――
“夜を壊す者”の叛逆譚、ここに開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 22:00:00
219822文字
会話率:21%
婚約を一方的に破棄された公爵令嬢キーラは、王子に「復讐」するために、王族が通う魔法学園への入学を決意する。
だがその胸の奥には、もっと深い想いと、まだ知らぬ“本当の自分”が眠っていた。
優しくもどこか影のある執事、信頼できる友、反発しあう
王子。
魔法と身分が交錯する学園で、少女は少しずつ「普通の友情」を築きながら、自分の力と心に向き合っていく。
そしてある日──夢に現れた女神の涙と、謎めいた黒衣の従者。
これは、幾千年の時を越えて魂を受け継ぐ少女と、命じられた「運命」に抗い続けた執事の物語。
忘れていた約束。閉ざされた記憶。すれ違った想いの行方。
少女が“女神”に還るとき、全ての真実が明かされる。
「たとえ運命が終わりを告げても──私は、あなたを信じる」
運命に抗う恋と再生の異世界ファンタジー、ここに開幕折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 21:28:13
22728文字
会話率:39%
王国エルヴェリア。
その光と栄華に包まれた宮廷の中で、王太子ウィリアルドと公爵令嬢クラリスは幼い頃から互いに惹かれ合い、王国中がその純粋な結びつきを祝福していた。
だが、幸福の絶頂にあったある日――
クラリスを乗せた馬車が“事故”に遭い、
崖から転落。遺体は発見されず、クラリスは死亡扱いとされる。
事故の背後には、王妃の座を我が子に奪わせんとするの陰謀があった。
悲しみに暮れるウィリアルド。
舞台はその数年後、、、
王都の片隅の食堂で、
記憶を失い、本当の名さえ忘れてしまったが明るく元気に働いていた少女とウィリアルドの出会いから動き出す。
これは、たとえ記憶を失っても、たとえ引き裂かれても、
“愛する”という真実だけは決して消えない、
一つの魂がもう一つの魂を探し続ける、切なくも美しい物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 21:24:09
38324文字
会話率:36%
好きな人がいる。それだけで、日々の生活に彩りが加わる。毎日が楽しくなる。幸せな気持ちになる。
相手のことをもっと知りたくなる。自分だけを見てほしいと、自分だけを大切にしてほしいと思う。相手が別の異性と話しているなど些細なことで嫉妬したり
、傷ついたりする。友人関係のトラブルに発展する。恋愛感情に左右されて他のことがおろそかになる。依存的になる。執着したくなる。束縛したくなる。独占したくなる。自分の都合の良いように解釈する。傷つけたくなる。支配したくなる。
こう書いていると、悪いことが多いのではないかなとも思う。でも、恋愛は人生において切っても切れないものだ。それがたとえ一方的なものでも。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 21:10:40
13545文字
会話率:3%
五年前、世界は魔法少女を見捨てた。
生き残った赫月緋織(あかつきひおり)は、壊れた右目と心を抱え、戦うことを恐れていた。
そんな彼女の前に現れたのは、かつての戦友・絮貫朔日(わたぬきさくひ)。
明るくて優しい朔日は、緋織のすべてを肯定し
、再び戦う力を与えてくれた。
──たとえ世界が笑おうと、私はもう一度、戦う。
これは、魔法少女の誇りをかけた再起の物語。
そして──“あの笑顔の奥にあるもの”に、緋織はまだ気づいていなかった。
希望と絆を信じる少女と、その隣で静かに歪んでいく想い。
誰かを守るために戦うはずだったふたりの、すれ違いと執着のバトル・ラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 21:00:00
92211文字
会話率:19%
「誤解があるなら言ってくれ。君の口から真実が知りたい」
正直、この台詞も聞き飽きました。ですが侯爵令嬢たるもの、微笑みは絶やしてはなりません。たとえ、一連の会話や仕草まで暗記しているとしても。
ループ8回目の人生、またも婚約破棄からやり
直しです。
同じ過ちは繰り返しません。避けられない未来があるのだとしても、運命に抗ってみせましょう。
皇太子との婚約破棄で領地追放となったセラフィーナ、他国で女官生活を始めます!
※他サイトにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 21:00:00
186602文字
会話率:42%
各地を巡る旅芸人のひとりだった道化師は、ある日、女王の密命を受けて王城に招かれる。
与えられた役目は――『女王陛下の心を癒し、お慰めすること』。
玉座に座るその人は、腐敗した貴族たちに操られ、民の不満を一身に引き受ける、女王とは名ばかりの
ただの象徴。
感情を見せず、決して笑わぬ女王のもとで、道化師は今日も芸を披露し続ける。
なぜ女王は、火刑に処されねばならなかったのか。
道化師は、果たして彼女を笑わせることができたのか。
これは、ひとつの王国の終焉を語り継ぐ物語。
たとえすべてが灰となろうとも、胸の奥に燻り続けるこの想いだけは、決して消えはしない。
※悲恋要素あり/ハッピーエンドではありません折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 20:27:17
67536文字
会話率:35%
七つの国に散らばった魔王の魂を破壊し、七人の巫女の加護を授かり、世界を救う――
それが若き勇者ロイ・シリルに課せられた使命だった。
仲間たちと出会い、笑い合い、ときに衝突しながらも、彼は歩みを止めない。
希望のために。未来のために。まだ見
ぬ誰かのために。
そんな彼らの前に現れた、一人の少女。
血に濡れた白い衣、震える指先、瞳に宿る深い悲しみ。
ルミーナ王国歴200年前に突如現れ、魔王を封印した伝説の魔女に瓜二つの少女。
彼女の名も、過去も、誰も知らない。
だが、ロイは直感する。
「この旅には、きっと彼女が必要だ」と。
これは、世界を救うために歩み出した少年と、
どこか遠くを見つめる少女が、
出会い、絆を紡ぎながら未来を目指す、祈りの物語。
――たとえ、誰にも言えない痛みを胸に秘めていても。
――たとえ、終わりが約束された運命だったとしても。
今はただ、
この世界を、君と一緒に――。
「ruth story」
祈りを繋ぐ者たちの、哀しくも美しい旅路。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 20:00:00
122546文字
会話率:28%
「昨日の夜、行方不明になった子もそうだったのかなあ。どっかの防空壕とか、そういう場所に入って出られなくなった、とかだったら笑えないよね」
焔ヶ町。そこは、焔鬼様、という鬼の神様が守るとされる小さな町だった。
ある夏、その町で一人の女子
中学生・古鷹未散が失踪する。夜中にこっそり家の窓から抜け出していなくなったというのだ。
家出か何かだろう、と同じ中学校に通っていた衣笠梨華は、友人の五十鈴マイとともにタカをくくっていた。たとえ、その失踪の状況に不自然な点が数多くあったとしても。
しかし、その古鷹未散は、黒焦げの死体となって発見されることになる。
幼い頃から焔ヶ町に住んでいるマイは、「焔鬼様の仕業では」と怯え始めた。友人を安心させるために、梨華は独自に調査を開始するが。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 20:00:00
79525文字
会話率:42%
「お前はクビだ! 荷物をまとめてさっさと出て行け!」
調香師のフレイヤはモラハラ気味の工房長に妬まれ、クビにされてしまった。他の工房を訪ねてみたけれど、前職をクビにされた彼女を雇ってくれる工房はない。
諦めて故郷に帰ることにしたフレイヤは
、行きつけのレストランの店主に最後の挨拶をしに行くと、シルと呼ばれる美形でぶっきらぼうな魔導士の青年シルヴェリオと出会い、成り行きで彼に愚痴を吐露した。
その後、故郷に帰って実家が営む薬草雑貨店で働いていたフレイヤのもとにシルヴェリオが再び現れた。伯爵家の令息の――巷では冷徹と噂されている次期魔導士団長として。シルヴェリオはフレイヤが作る香水には不思議な力が宿るという話をレストランの店主から聞いて、彼女を自分の専属調香師としてスカウトしに来たのだった。
「眠ったまま目を覚まさない友人を助けるために力を貸してほしい。たとえ君の作った香水が奇跡を起こさなくても責任を問わない」
元上司によって調香師を追放されたせいで権力者を信用できないでいるフレイヤのために、シルヴェリオは誓約魔法を交わすのも厭わないと言う。冷徹と噂されている彼の熱意に感銘を受けたものの承諾を躊躇うフレイヤ。シルヴェリオはそんな彼女を誘い込むために、好物と聞いていたお菓子で釣った。そしてフレイヤは見事に釣られた。こうしてシルヴェリオの専属調香師となったフレイヤは、再び王都へと向かう。初めはお互いに仕事仲間としか見ていなかったフレイヤとシルヴェリオは、いつしかお互いに惹かれて意識するようになる。
これは、不器用な二人が力を合わせて周りの人たちが抱える問題を解決して、そんな二人をくっつけるために周囲があれこれと応援するお話です。
じれじれな恋と魔法と香りの世界と美味しい料理をご堪能ください。
※R15と「残酷な描写あり」は保険です
※アルファポリス様にも掲載しております
※本作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。また、香りや薬草の効能につきましては諸説や個人差があることをご留意ください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 19:17:28
357093文字
会話率:41%
奴隷の母を持つ少年『クレオン』は彼もまた生まれたときから『奴隷』だった。その母が『絶望』の中で死んだ『10歳』の時に『ご主人様』の屋敷から『脱走』し、運よく『善良な冒険者』に拾われて『4年』の間『荷物持ち』として仲間入りするが、『逃亡奴隷
』であったことがバレるとその『パーティー』からも『追放』されてしまう。再び『ご主人様』の屋敷に連れ戻されたクレオンは『数ある奴隷』の中でも『最底辺』とされる『鉱山奴隷』に堕とされてしまい、『過酷な労働環境』と『激しいいじめ』を受けて彼自身もまた『絶望』の中に沈むが……『たとえ奴隷に落ちても心まで奴隷になるな!』
最底辺の鉱山奴隷から成り上がれ! 超熱血ハイファンタジー開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 16:58:22
222734文字
会話率:17%
僕の彼女は死んだ。
「はやく転生したいから」そう言い残して。
きっと彼女を追いかけるのだろう。
それしか、思い描けない。
ぼくが、他の選択をできる気がしない。
目覚めた先に世界があるなら、ぼくはきっと、そこでいつまでも、彼女の面影を探し
続けるのだろう。
なぜなら、たとえ異世界なんて呼ばれていようと、彼女の立つその場所こそ、唯一の。
正しく、あるべき世界なのだから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 15:10:00
55756文字
会話率:41%
七つの王国を股に掛ける大帝国グラン・ベザ――。
かつてそこで王女と呼ばれた少女は、時を経て、選帝侯ヴァレンティン大公家の公女としての生を全うしていた。やがて再び過去に両親と故国を奪った争い、皇帝戦が起こるであろうことを知りながら、″皇帝とな
る者”ではなく″皇帝を見定める者”として。
それで何ら、問題はなく、上手くいっているはずだった。故国ベルテセーヌで、王位を簒奪した王の息子が″婚約破棄騒動”なんて起こすまでは。
私の故郷で、よくもザマァ事件なんて起こしてくれたこと!
その上、別の国の皇子様に見初められましたですって? 冗談じゃない!
勝手に王位を奪っておきながら勝手に国を混乱させた貴様ら全員、その責任は、きっちりと支払っていただきます!
過去のしがらみと今の友情。
捨てたはずの国と捨てておけない悔恨。
そして再び訪れる皇帝戦――。
かつて王女でありそれを誇りに思っていたはずの公女が、お綺麗事をばっさりと切り捨てながら、奮闘します。
「私は、リディアーヌ……リディアーヌ・アンネレット・クリスティナ・ド・ベルテセーヌ――皇帝クロイツェン七世に両親を殺された、“墓の下の王女”よ」
たとえもう自分が帝位につくことはできずとも。
自分の手で、自分の戴くべき者へ、両親が手にできなかった冠を取り返すために――。
※多少の残酷表現などが有ります。苦手な方はご注意ください。
※ブクマ・評価などいただけるようでしたら、有難うございます!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 13:30:00
1349604文字
会話率:51%
僕は街の『ゴミ』だった。
セリちゃんに出会うまでは――。
ゴミから生まれて、ゴミにしか相手にされず、ゴミに殴られ、ゴミに殺される。
それが僕の全てだと思っていた。
僕はセリちゃんと街を出て、ゴミじゃなくなった。
セリちゃんがお尋ね者で
も、人殺しでも、僕はセリちゃんについていく。
セリちゃんと一緒なら、僕はどこへでも行くつもりだ。
たとえその先に、どんなことが待っていたとしても――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 12:07:28
458590文字
会話率:27%
リリーは、親友であり「神の騎士団」団長でもあるトホルネによって、無実の裏切り者として告発され、統一連邦の崩壊の責任を押し付けられてしまった。
処刑を宣告されたリリーは、自らの死を受け入れたはずだった――しかし、なぜか彼女は、20歳の姿のまま
、過去に遡って目を覚ます。そこは、惑星で最も権威ある軍事アカデミー「ニクス学園」の入学試験を控えた時代だった。
未来で起こる悲劇を知っているリリーは、あえて「悪役」そして「魔女」として生きる決意を固める。なぜなら、たとえ何をしようと、自身が黒きエルフ――絶滅寸前の種族にして、最後の末裔であることを理由に、裏切り者と見なされる運命から逃れられないと悟ったからだ。
堕落した人類を滅ぼすことを誓ったリリーは、アレック・アブランシュ・ド・アンブラム――かつて王国の皇太子であり、血と嘘で築かれたこの世界を影から覆そうとする真の革命指導者――と手を組むのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 11:11:55
84383文字
会話率:25%