「お前はクビだ! 荷物をまとめてさっさと出て行け!」
調香師のフレイヤはモラハラ気味の工房長に妬まれ、クビにされてしまった。他の工房を訪ねてみたけれど、前職をクビにされた彼女を雇ってくれる工房はない。
諦めて故郷に帰ることにしたフレイヤは
、行きつけのレストランの店主に最後の挨拶をしに行くと、シルと呼ばれる美形でぶっきらぼうな魔導士の青年シルヴェリオと出会い、成り行きで彼に愚痴を吐露した。
その後、故郷に帰って実家が営む薬草雑貨店で働いていたフレイヤのもとにシルヴェリオが再び現れた。伯爵家の令息の――巷では冷徹と噂されている次期魔導士団長として。シルヴェリオはフレイヤが作る香水には不思議な力が宿るという話をレストランの店主から聞いて、彼女を自分の専属調香師としてスカウトしに来たのだった。
「眠ったまま目を覚まさない友人を助けるために力を貸してほしい。たとえ君の作った香水が奇跡を起こさなくても責任を問わない」
元上司によって調香師を追放されたせいで権力者を信用できないでいるフレイヤのために、シルヴェリオは誓約魔法を交わすのも厭わないと言う。冷徹と噂されている彼の熱意に感銘を受けたものの承諾を躊躇うフレイヤ。シルヴェリオはそんな彼女を誘い込むために、好物と聞いていたお菓子で釣った。そしてフレイヤは見事に釣られた。こうしてシルヴェリオの専属調香師となったフレイヤは、再び王都へと向かう。初めはお互いに仕事仲間としか見ていなかったフレイヤとシルヴェリオは、いつしかお互いに惹かれて意識するようになる。
これは、不器用な二人が力を合わせて周りの人たちが抱える問題を解決して、そんな二人をくっつけるために周囲があれこれと応援するお話です。
じれじれな恋と魔法と香りの世界と美味しい料理をご堪能ください。
※R15と「残酷な描写あり」は保険です
※アルファポリス様にも掲載しております
※本作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。また、香りや薬草の効能につきましては諸説や個人差があることをご留意ください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 23:29:01
336991文字
会話率:41%
駆け出しの魔法使いと、そんな彼女を溺愛する腹黒王子が周りを巻き込んでゆくラブコメディ。
リタ・ブルームは修行を終えて家業の”結びの魔法使い”を受け継いだばかりの新米魔法使い。その仕事とは、おとぎ話に出てくる心優しい魔法使いのように、心清い
乙女と王子様を引き合わせる”裏方”である。
本格的に家業デビューをすることになり意気揚々と準備を進めていたリタだが、ある日いきなり彼女の元を訪れた王子にプロポーズされてしまう。裏方である自分が王子と結ばれるわけにはいかない。そう考えたリタはプロポーズを断ってヒロイン候補を決めたのだが、王子はヒロイン候補に目もくれず執拗にリタに迫ってくる。しかもヒロイン候補もなにやらクセが強くて一筋縄ではいかず、リタの初仕事は混乱を極めるのであった。
お世話になったお師匠様への胸に秘めた想いを遂げるため、華々しく家業デビューを飾りたいリタ。
そんな彼女が、個性が強いティメアウス王国の人々に囲まれて真に結びの魔法使いのプロフェッショナルとなるべく成長してゆく物語。
※残酷描写は保険でつけてます
※カクヨム様でも掲載しています
※本編完結済みです(番外編を不定期で更新します)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-09 18:00:00
130207文字
会話率:26%
【あまたの国難を救った伝説の職業(ジョブ)「採用士」の物語】
「その時代にもっとも必要とされる力を持った英雄」が、百年に一度、異世界より召喚される……
過去に現れた救国の英雄たちに続いて、百年ぶりに召喚されたのは……現代日本の「ヘッド
ハンター」だった。
これは、数多の国難を採用を武器に解決し、「帝国の隆盛にこの人あり」と詠われた伝説の英雄、採用士(ヘッドハンター)の記録である――
※「異世界お仕事もの」です。ラブコメをミックスした緩い感じ(予定)です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-08 23:49:24
4974文字
会話率:57%