まさか、今日の問題児が明日も私の隣にいるなんて。
トラブルの始まり?それとも、笑いの始まり?
静かな日常なんて、もう帰ってこない。
騒がしくて、無計画で、ちょっとムカつくけど——
その人といると、なんだか毎日が面白くなる。
最終更新:2025-07-24 03:41:26
1989文字
会話率:33%
福岡の片隅にある小さなパン屋「たてやまベーカリー」。
高校生・楯山真は、両親とともに穏やかな日常を送っていた。一人っ子で、特別なこともないけれど、焼きたてのパンと家族の笑顔がある、ささやかな幸福の中に生きていた。
だが、17歳の夏休み——
。
東京から転校してきたという謎の少年「三日月翠」が、真の平凡な世界を静かに揺さぶる。最初はただの転校生だった翠は、ある日、真にこう告げる。
「お前は“七宮家”の血を継ぐ者だ」
七宮家。
世界最大の小売業と警備企業を率い、武術家系としても室町から続く名門。だが真の父・七宮駆は、家の掟に背いて福岡へ駆け落ちし、楯山姓を名乗った“破門者”だった。そして今、かつて破門された父の息子である真が、再び一族に呼び戻されようとしている。
自分は誰なのか?
家族への裏切りなのか?
「一般」と「特権」、「自由」と「義務」の狭間で、真は戸惑いながらも、三日月翠や月蓮会の若き継承者たちと出会っていく。
そこで彼が見たのは、血の重み、運命の残酷さ、そして何よりも——若者たちが未来を選び取ろうともがく姿だった。
これは、ただ一人の少年が“名前”を取り戻すまでの物語。
偽られた日常の先に、本当の自分が待っている。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 03:29:55
2105文字
会話率:35%
私と婚約をすれば、真実の愛に出会える。
そのせいで、私はラッキージンクスの令嬢だと呼ばれていた。そんな噂のせいで、何度も婚約破棄をされた。
そして、9回目の婚約中に、私は夜会で襲われてふしだらな令嬢という二つ名までついてしまった。
ふし
だらな令嬢に、もう婚約の申し込みなど来ないだろうと思っていれば、お父様が氷の伯爵様と有名なリクハルド・マクシミリアン伯爵様に婚約を申し込み、邸を売って海外に行ってしまう。
突然の婚約の申し込みに断られるかと思えば、リクハルド様は婚約を受け入れてくれた。婚約初日から、マクシミリアン伯爵邸で住み始めることになるが、彼は未婚のままで子供がいた。
リクハルド様に似ても似つかない子供。
そうして、マクリミリアン伯爵家での生活が幕を開けた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 03:11:24
157299文字
会話率:63%
非・ラノベ系の冒険ミステリになります。RPGのような脚本と思ってもらうとイメージしやすいと思います。いわゆる獣人モノです。
物語は突如、襲撃を受けたある村の青年が、出て行った弟を探す目的で旅するところから始まります。道中、仲間となる者、敵
対する者と出会い、並行して種族・部族の問題もサブ主人公を介して立体的に感じられるよう(別の立場のキャラにも心を寄せてもらえるよう)にも描いています。
仲間うちでのわちゃわちゃはシリアスからのスタートなので3編ほど後になりますし、本筋のミステリは広角的に、少しずつやりたかったため遅くは感じると思いますが、タスクと完遂を織り交ぜているので飽きずに楽しんでいただけるかな、と。ふふ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 03:10:00
201767文字
会話率:33%
書き手5年目のおれごん未来が、書きたいな、書けるかなで日々を過ごす5つめの執筆エッセイです。コンテストの当落も包み隠さず共有します。
2024年が始まりますね、フフフ……。
最終更新:2025-07-24 03:10:00
107164文字
会話率:2%
このエッセイは、まだ私がこの界隈に居るよと発信するだけのものです。どうか読まずに、そっと放置してください。
最終更新:2023-03-22 03:20:49
43999文字
会話率:4%
閉ざされた極小規模な世界で、穏やかな日々を過ごす二人の少年と一人の少女の物語。平穏が崩れ去り、外界へと押し流された彼らには、否応なく新しい知識と価値観が押し付けられてくる。知ってしまったからこそ苦しむ事になるとしても、生きる意志の篝火だけは
絶えず灯り続けている。これは彼らなりの価値観を貫き通す物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 03:00:00
133156文字
会話率:13%
超ほのぼの追放・ユニークスキルものです。基本は異世界ファンタジーギャグラブコメ、たまーに緩い戦闘がある感じです。
現在追放された主人公が、実は凄い【加護】を持っているのが流行しているみたいですが、ちょっと思い付かないので少し古いタイプ
の物語です。
一人称文章について
一人称文章が良く分からないので、以下の様にします。
1「あれっ?」 主人公&全登場人物の台詞です。
2 誰だ? 地の文主人公の心情、心の声になります。
3 カサ…… 地の文、擬音。
4 ただの風の音だった。 地の文ナレーション、心の声とは別な三人称視点になります。なるべく減らします。
5(ププあの人何?) 他人の心の声になります。
こんな感じで進行しますが、地の文の心情は主人公限定で、他人の心の声は( )に限定して区別します。
そんな感じです……読んで下さると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 02:16:21
436663文字
会話率:59%
いぬはどこにたびだったのかな?
最終更新:2024-12-12 23:17:44
2065文字
会話率:60%
最近WEB広告が多すぎる。
最終更新:2024-05-05 13:10:00
591文字
会話率:0%
突然異世界に転生した高校生の深水加奈(ふかみかな)。
目覚めると精霊が住まう神秘の森にいた。
そこは精霊たちが息づく、魔法のある異世界――
そして彼女は、なぜか“精霊の声”が聞こえる特別な力を持っていた。
精霊いわく、彼女は“選ばれし者
”らしいが、本人はただの地味系女子。
やがて王都からの使者が現れ、加奈は「聖女候補」として王立学院に招かれることに――!
優しげな風の精霊、影に潜む不穏な力、ライバル聖女候補(?)との衝突……
数奇な出会いが、加奈の運命を動かしていく。
これは、精霊と心を重ねる少女の、静かで優しい成長の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 02:11:29
8769文字
会話率:30%
突然ですが、みなさま、犬は好きですか?
もちろん、ただの犬ではありません。なんと「大いなる魔力」を宿した、偉大な犬です。なぜ、犬にそんな高貴な力を持たせたのかな? おっと、そうです、神々にすら操れない凄い力をあわせ持つ、驚異な犬だからで
す。
すごいですよね? 飼ってみたいですよね? え? そんな怖そうなの、いらない? ですよね。
実は俺……、思い出したくもない恐ろしい現実から目覚めたらさ、突然見知らぬ世界でさ、フィーという変わった名前の子から、この「お犬様」を何とかできれば、と哀願されてしまいました。
そして今日も、このお犬様の魔力を頼りに、新人さんが実践的な魔力を身に着けるために、俺のもとへ訪れます。毎日、ここ掘れ、ワンワンです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 02:00:00
1286606文字
会話率:68%
「ねえねえ、こんな都市伝説知ってる?
学生が18区を夕方の7時に歩いてると生きた世界が違うような白髪の綺麗な人が現れるって、でその人に目をつけられるとみんな自殺しちゃうってやつ。」
「しってる、ソレって神山町が非科学都市になるずっと昔にその
町で死んだ人なんでしょ?」
「そう、しかもその人の死因も自殺なんだって、17歳の時に今を永遠に生きてたくて自殺したんだって。」
「ほんと、ばかみたいな話だよね。死んじゃったら元も子もないのに。」
「でもなんか助かる方法もあるらしいよ??」
「どんなの??」
「未来の自分の話をすればいいらしいよ、具体的には将来の夢とかのなりたい自分。」
「将来の夢とか未来の話ってなるとちょっと考えちゃうね……中学生になって少しそういう話するの恥ずかしくなっちゃった、高校生になったらみんなの前で夢とか言えなくなるのかな……。まあ都市伝説なんだし、本気にするのもアレか。」
「でも……非科学でできた町なら……存在しちゃうのかもね。」
「いやいや……ないでしょ……あー鳥肌立ってきた。」
「私から言っといてなんだけど噂話だからさ、あんまり気にしなくても―ー」
「それ、四日前会いましたよ?」
「空ちゃんいまなん……て?」
「会いました、三森佳音さん!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 01:51:23
12639文字
会話率:58%
ある転生者が戦国時代に生まれました
本来なら、この世に居ない筈の存在
父親や親戚の名前を聞いて、絶望感しかない未来を変える為に戦国時代を駆け抜ける
追記 ある方から主人公と他の子供の登場人物の呼び方や関係性がおかしいと指摘がありました
ので、少しずつ直していきます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 01:50:14
965886文字
会話率:60%
「北の魔女に会いに行こう!」
ある日、フォルクローレから突然そう持ちかけられたエルリッヒ。いつもの厄介ごととは少し違ったその言葉に、思わず関心を抱いてしまった。
かくしてフォルクローレと娘二人、謎の『北の魔女』に会いに行くための小旅行に
出発する。
果たして、二人は魔女に出会えるのか。魔女とは何者なのか。そして、フォルクローレの目的とは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 01:36:14
29965文字
会話率:53%
騎士団主催の武闘大会がいよいよ開催される。
騎士団の戦力向上のため、利権まみれの貴族を騎士団と国政の中枢から追い落とすため、己の出世のため、あるいは栄誉のため。それぞれの思惑がぶつかり合う。
一般市民も観戦可能な状態で開催される大会に、
観客として特別招待を受けたエルリッヒたち三人も興奮を隠せないでいた。大勢が見守る中、大会の火蓋は切って降ろされる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 17:03:21
306796文字
会話率:57%
「魔物の再来に備えた兵士の装備強化」について、いよいよ国王からのお触れが出た。
それを見た街の人たちは、各々意見を交わしている。
そんな中、無関係とは言えないエルリッヒは、友人たちの意見を聞き、自分の立ち位置、気持ちについて改めて考え始め
るのだった。
魔王軍の再来がいつ来るともしれない中、果たして自分の取るべき道とは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-21 01:57:50
237815文字
会話率:58%
俺は高学歴だ。昔から頭が良くて、学校ではいつも上位。高校進学も地元で一番偏差値の高い高校だった。
もちろん大学もそうだ。そうだったら良かった。第一志望に落ちて、第二志望にも落ちた。残されたのは、低学歴Fランの滑り止め。
こんな事実を、
俺は、受け止めきれなかった。能力は人並み以上にあると自負していた。だがそんな事は、主観でしかなくて、客観的に、俺は能力の高い人間じゃなかった。
そんな事を考えたくなくて、俺は引きこもった。いつか本気を出すと、自分の心に決めて、何年も引きこもった。
ある日気づいた。自分には何もない事に。
そこからは早かった。手紙を残して、近場の高層ビルを見つけて、そして飛び降りた。震える足は止めれなくて、俺は浮遊感の中で人生を振り返った。
自分より下の人間を見下して、本当に劣っていたのは自分なのに気づかないまま、大人になった自分を。
生まれ変われるのなら、誰かを愛せる人間になりたかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 01:22:19
96237文字
会話率:24%
アンジュール国第1王女
フィリティ・アンジュールは15歳でデビュタントを迎えた。両親の国王夫妻によってフィリティの知らぬ間に婚約者を決め、デビュタント当日に婚約者を発表される。
両親は、サプライズのつもりだったがフィリティには想いを寄せる
人がいた…。
母であり王妃であるミシェルには、前世の記憶があり、田舎暮らしに憧れて、婚姻の条件に前世の【日本】での暮らしに近い田舎暮らしを持ちかける。
生まれた娘フィリティも母に連れられ田舎暮らしを満喫。
そこで出会ったひとりの少年に心を惹かれていくフィリティ。フィリティの恋の行方は?
* * *
はじめまして。
この作品にお立ちよりいただきありがとうございます!
本作、処女作となる予定です。(完結目指して頑張ります!)
今まで素敵な作品を読む側だったのですが、自分でもお話を書いてみたいと思い立ち、思い切って書いてみることにしました。
メンタルが豆腐の私です。この投稿における第一歩もかなり勇気を出して挑戦しています。
完結できるように頑張りますので、応援していただけたら嬉しいです。
小学校の作文ぐらいしか物語を書いたことがありません。
至らない点が多々あり、皆さまに《ん??》と思うような表現もあるかと思いますが、温かく見守っていただけると助かります。
よろしくお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 01:19:36
841580文字
会話率:50%
高校時代の憧れだった福島透先生と同窓会で再開したしおり。なんとか先生に振り向いてもらおうと奮闘するけれど、年齢と離婚歴を気にする堅物教師とはなかなか距離が縮まらず…。
頑張る女の子と、心に傷を持った男の人のお話しです。
最終更新:2025-07-24 01:17:20
19068文字
会話率:25%
アステルの爆発は、日常のASMR。ロアの怒声は、日常のBGM。
星見の塔は、今日も騒がしい。腕が吹っ飛ぼうと、死にかけようと、研究大好き・社会不適合・天才錬金術師アステルは止まらない。
ひょんなことから塔を訪ねる羽目になった傭兵ロアは、今
日も爆発したアステルにポーションを飲ませ、飯を後回しにするアステルにスープを作り、清潔を捨てたアステルを風呂にぶち込む。
「……俺の仕事、なんだっけ」
鍵のかかっていない塔の扉に背を向け、ロアは今日も、アステルにブチ切れている。それでも出ていかない理由は――自分でもよく分かっていなかったりする。
そんな、どうしようもない二人の、どうしようもない日常のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 01:15:27
10329文字
会話率:54%
ある大都市の路地に佇む不思議なお店、
「ロールの魔物研究所」
その店で店長として働いているマルス・ロールは毎日数人しか来ない常連さんたちにある物を紹介するだけの日々、正直赤字しかないから店をたたむことも考えたのだが…謎に毎日変な人が来て大変
なんです!なぜって、ここは…魔道具専門店じゃないんです…!!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 01:14:05
7319文字
会話率:85%
御堂 樹《おんどう たつき》は観月 奏《みづき かなで》のことが好きで四回告白したが、全て断られてしまう。
しかも彼女はイケメンと付き合い出してしまい、完全に自信を無くす。
失意の彼に近付いたのはクラスメイトの七瀬 紗奈《ななせ さな
》。
少しずつ仲良くなっていく二人と、後悔する観月のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 01:10:00
79623文字
会話率:36%
人生は不公平だ――両親の理想を押し付けられ、教師に振り回され、反りの合わない上司から逃げるように仕事を辞めた主人公。閉塞感から目を背けるようにたった一人で夜の山道をドライブしていた最中、強烈な光にハンドル操作を誤り転落した彼が再び目を開け
た時、そこは見知らぬ診療台の上だった。
状況の理解も追いつかないまま、突然の襲撃に対し何故か体に染み込んでいる戦闘技術を駆使して脱出を図った彼は、そこで「都市モグラ」を名乗る組織と出会う。
偶然の出会いから適性を見出された主人公は、この新たな世界で、新たに与えられた名前と顔、そしてサイボーグ化に際して手に入れた戦闘能力を駆使して新たな人生をスタートさせる――巨大階層型都市「サイストック」の廃墟を巡る都市モグラとして。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 01:10:00
559384文字
会話率:35%
以前ご意見いただきました拙作「付喪憑く者」に登場する各組織の簡単なまとめです。
今後加筆、修正等、必要に応じて随時行う予定ですので連作とさせていただきました(書かなくても分かるように内容を練るのが最優先と言われれば返す言葉もございませんが…
)
尚、あくまで作中に登場した情報のまとめですので、ご覧頂かなくても本編をお楽しみいただけます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-27 00:41:30
8931文字
会話率:1%
朝陽ヶ丘町の硝子工房。
父と二人で硝子細工に打ち込んできた楠原成海は、職人気質で無口な高校一年生。
友達もほとんどいない成海のささやかな楽しみは、隣の席に座る遠野新菜を窓越しに眺めること。
明るく、誰とでも分け隔てなく接する彼女は、どこか遠
い世界の人のように思えていた。
そんなある日、新菜の“うっかり”をきっかけに、二人は関係を築くことになる。
見習い硝子職人の少年と、硝子より透明で純真な少女。
これは、硝子越しに見つめていた君と、肩を並べて歩くようになるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 01:10:00
390292文字
会話率:58%
「悠久都市のアルシェ」
この都市へ最初に辿り着いた者は不老不死を得るという古代文明を追いかける学者のヒロインと攻略対象が織りなす乙女ゲーム。
不老不死を狙うだけあって、登場人物全員何かしら生きることや現状でいることに執着しており…互いの脚を
引っ張り合うのは当たり前。古代文明に一番近い主人公に執着し、取り合い、最悪殺し合いを仕掛けるという殺伐としたゲームだったりする。
個別ルートに入ればさらにエグい展開のオンパレード。そんなゲームの主人公「エレナ・アルケー」の幼少期に転生してしまった私。
この後の展開を知る身としては今すぐにでも逃げてしまいたい。
しかし戦闘強者の攻略対象共とサブキャラを振り切ることなんてできやしないし、だからと言って出し抜いて深層に辿り着く真似は絶対にできない。その前に殺される。
けれど、出し抜かなければ同郷の幼馴染で親友の「シエット・ピステル」に危険が及ぶ。
献身的にエレナを支えてくれていた彼女は、ルートに入れば必ず碌な目に遭わないし、エレナの巻き添えで碌な死に方をしない。
どんなに酷い目に遭おうとも…彼女はエレナの心に寄り添い続けた。
そんな天使のような彼女のおかげで私達プレイヤーはこのゲームをクリアできたと言っても過言ではない。私もその一人。
これはゲームではない現実。かつてのようにセーブ&ロードは使用できない。
人生一度きり。ここでシエットを失えば、永遠に失ってしまう。
どんなことがあっても付いてくる彼女を私の巻き添えで死なせるわけには行かない。
決意を胸に進むのは、不老不死の謎。
クズ共の執着から逃れる為にゲーム本編を終わらせ、元の穏やかな生活を取り戻してみせる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 01:10:00
50649文字
会話率:50%
「お前をパーティーから追放する!」
そうして始まる追放された人物の成り上がり物語ってかなりの数が存在している。
私が「向こう」で生きていた時の話、だけれども。
しかし私は思うのだ。よく簡単にパーティーから追い出せるな・・・と。
その人物もよ
く簡単に受け入れられるなと・・・思うのだ。
十六歳で死んだ私「霧雨永羽」は、神様のお願いを聞くことを条件に、とあるファンタジー小説世界に転生した。
そこで、勇者「アリア・イレイス」として転生した私は、神様のお願いの通り「物語を完成させる」為に、ある重大任務に挑むことになる。
さて、この話はそんな「追放から始まる物語」
とても残酷だけど・・・そうしなければ、何も始まらない物語。
だってこの物語の主人公は勇者「アリア・イレイス」ではなく、私に追放されるはずの賢者「ノワ・エイルシュタット」なのだから。
しかし、どうしてか彼女の追放が上手くいかない
それは始まるべき物語が始まらないことも意味していて・・・
これは、そんな「始まらない物語」を始めるために奮闘する「将来悪役にならなければならない転生勇者」と「将来主人公にならなければならない賢者」の緩い旅路の攻防戦。
いつか絶対、ノワを追放して「始まるべき物語」を始めてやるんだから!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-17 01:10:00
1319142文字
会話率:65%