ここはフルーツの精たちがすむ町「フルーツェン」。ライムはジャンプが得意なライムの少年。らんぼうなふるまいで、町の鼻つまみものとなっていた。秋の収穫祭で、祭りのモニュメントである巨大かかしを壊してしまったり、お菓子とのダンスパーティーを台無し
にしたり……。そんなある日、隣の野菜町から、乱暴な野菜レスラーたちがやってくる。一方的に「フルーツ町との懇親会」と称して相撲大会を開き、賞品と称して勝手に公園オブジェなどをもっていってしまう。そんな乱暴なふるまいをする背景には、野菜たちの果物への嫉妬があった。ライムは野菜たちに一矢報いようといたずらを仕掛け、成功するが、怒り狂った野菜レスラーたちから追われるはめに。夢中で逃げるうち、野菜町との境の山をこえて、行ったことのない野菜村に入り込んでしまう。そこで親切な里いも家族に出会う。穏やかな里いも家で暮らすうちにしだいにぎすぎすした心がいやされてくる。そして意外なことに野菜たちから信頼され、頼られるように。だがそんなある日、里家族とともに高級車に乗せられ、林の奥の建物につれていかれ監禁されてしまう。そこに現れたのは。巨大な醜く恐ろしい姿をしたドリアン。ドリアン一族はそのおそろしい姿となぞめいた魔法を使うということで、みなに疎外されていた。数十年前、村人に襲われて果物村を追われたドリアン一族は野菜村にのがれたが、そこでも迫害を受ける。そうした仕打ちを恨みにおもった、当時、子供だったドリアンが成長して、果物、野菜の両町に復讐しようと、町の人々を怪物にする魔法をかけていた。自身も孤児で、迫害された境遇にひそかな共感をもつライムはドリアンを救うことを決意する。過去に偶然みつけた聖なる泉を、必死の努力のすえに持ち帰り、ドリアンにかける。目が覚め、のろいから覚醒したかのようなドリアンは過去の事件を含めてすべてを話す。そこには、野菜町と果物町との確執の真実、そしてライムの出生の秘密につながる情報があった……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-25 11:36:42
121485文字
会話率:26%
これはある男が将棋大会で全国出場を目指す物語。
将棋とは先に王様を詰した方が勝つゲーム。その中に運は存在しない。あるとしたら先後を決める振り駒だけだろう。だが、先手だから、後手だからというのは言い訳にならない。だから将棋はクソゲーなのだ。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-11-23 23:30:23
2743文字
会話率:31%
ー水面元ー
(みなもと)今作の主人公。
女流刑事。テキパキと仕事をこなすシゴデキ刑事。いつも案山子に仕事でちょっかいを出されるがなんやか仕事を進めている。案山子へは仕事の軒では付き合いも長く少し信頼はしてる。しかしプライベートでは会ったり遊
んだりは絶対にしない。タイピング世界一位ならしい。
ー案山子ー
(かかしこ)水面元の相棒
なんやか学生時代の感覚を抜け出し切れていない社会人不適合者。仕事はきちんとこなすので叱られはしないが、どうもやるせなさからだらしなくみえる。
ー不審者ー
物事を触れることで存在を消し去ることができる。いわゆる超能力者。しかし人の記憶までは消えず、ただ今ここで世界から追放するだけ。しかし事件においてはやっかいで、証拠品をすべて消し去ることができるのだ。そりゃやっかいである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-26 20:40:25
4889文字
会話率:32%
「かかし令嬢」と蔑まれている令嬢が、聖獣の赤ちゃんのお世話をするうちに、凛々しい青年国王とお近づきになって……!?
数十年に一度、王族が聖獣とともに、聖域で邪神を再封印する義務を負うローゲンブルグ王国。
若き国王ジェスロッドは、死闘の末、
一角獣のユウェルリースと邪神を封じることに成功した。
だが、戦いののち、力を使い果たしたユウェルリースはなんと赤ん坊の姿となって……!?
聖獣が棲まう聖獣の館に入れるのは、ローゲンブルグ王家の血を引く者と、清らかな乙女のみ。
貧乏男爵家の出身で、「行き遅れのかかし令嬢」と蔑まれるソティアも、貴族達の令嬢達とともに、聖獣ユウェルリースのお世話係になるが、実家で幼い弟妹のお世話を長年していたソティアは、赤ん坊のお世話もお手の物。
赤ん坊になったユウェルリースの様子を見に来たジェスロッドにも認められ、そして……。
健気で心優しい行き遅れのかかし令嬢と凛々しい青年国王の恋物語、開幕です!
※第12回ネット小説大賞応募作。完結まで毎日更新いたします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-20 19:10:00
149636文字
会話率:39%
心象素描(しんしょうすけっち)実践研究
令和甲辰(きのえたつ)肆拾壱 卯月
弐陸捌肆 陸 弐零弐肆
へのへのもへじのかかし
三つ目心象素描実践研究ラボ
最終更新:2024-04-12 02:54:21
258文字
会話率:0%
『神鑿(しんさく)』は明治四十二年(1909年)九月に発表された中編。数ある鏡花作品のなかでも、とりわけファンタジー色の濃い傑作です。
古城の濠(ほり)で燃えるからくり船、謎を秘めた妖(あや)しい美女の人形、沼に映しだされる折檻(せっかん
)の場、深夜に行進する案山子(かかし)の群、美女と怪僧の双六(すごろく)対決……。盛りだくさんの怪奇な趣向に加えて、現代のエンタメ小説にも通じる斬新な仕掛けがほどこされた物語は、最後のページをめくるまで気が抜けない。
短めの長編ともいえるほどの長さですが、読了後の充実感は『高野聖』を越えるかも。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-24 19:08:15
87795文字
会話率:33%
狩人、それは魔王の創り出した魔獣を狩る仕事。その仕事に誇りと自信を持って過ごしてきた俺は、勇者によって魔王が討伐されてしまった事で転機が訪れる。
目減りする収入。パーティーメンバーの思い。そして、パーティーは解散へと向かっていく。そこに現
れた運命のクエストとは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-31 13:21:25
1000文字
会話率:36%
夏の甲子園予選の県大会会の決勝戦。九回裏ツーアウトランナー3塁。3対1でリードしている。あと一人、勝利はすぐそこだ。こんな時に支えになるのは帽子のつばに書かれた言葉である。その言葉を書いてくれた彼女の事を思うと、力が湧いて来る。帽子を支えに
ピンチに向かう、そんな『僕』のお話し。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-27 11:53:14
1000文字
会話率:16%
未曽有の自然災害に加え世界大戦が起こり食糧危機が襲う。そんな滅びに向かって突き進む世界に僕は生きている。多くの時を共にした金魚の赤姫は昨日死んでしまった。殆どのペットはとうの昔に軍によって食料として接収されてしまっている。だから、遺体とはい
え、見つかったら接収されてしまうだろう。だから、僕はひっそりと裏庭に赤姫を埋めた。誰にも赤姫を見つからないように。ただ、赤姫の幸せそれだけを願って。そんな僕の行動が奇跡を起こす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-26 16:49:38
1000文字
会話率:46%
自分をイケメンだと信じてやまない少年。
そのためにはどんな努力もかかしません。
ですが普通に生きてるだけでは満たされる承認欲求はほんの僅かなもの。
彼は自己に酔っていき、さらにさらに承認欲求を満たそうとしていきます……。
最終更新:2023-11-29 00:04:51
3021文字
会話率:53%
仏の十大弟子――智慧第一の舎利弗(しゃりほつ)、神通第一の目連(もくれん)、頭陀(苦行)第一の摩訶迦葉(まかかしょう)、天眼第一の阿那律(あなりつ)、解空第一の須菩提(すぼだい)、説法第一の富楼那(ふるな)、論議第一の迦栴延(かせんねん)、
持律第一の優波離(うぱり)、密行第一の羅睺羅(らごら)、多聞第一の阿難(あなん)、という高弟の他にも、ゴータマ・ブッダにはさまざまな弟子たちがいた。その人びとのことと、女性の出家が許された次第など。
『立志篇』『遊行篇』の続きです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-23 12:00:00
87507文字
会話率:39%
西の国の勇者が100年に一度復活する魔王を再度封印するまでの物語を
勇者の報告書から読み解いていきましょう。
最終更新:2023-11-14 01:05:36
9933文字
会話率:0%
山に作った僕だけの秘密基地。そこに人がいる。気に入らない。
最終更新:2023-08-09 00:11:59
5092文字
会話率:59%
死んだ恋人の名前である「ユリ」を源氏名に、彼女の働いていたメンズエステで「ユリ」を追体験しながら日々を摩耗する麻里。ある夜、麻里はいつも通り厭世観や自己嫌悪に苛まれながらも、理想の女の子「ユリ」になりきって仕事をこなしていた。その帰路、偶
然同じエステに勤める人気嬢・夕奈と出会う。どうやら夕奈は生前の「ユリ」を知っているらしく、死んだ「ユリ」を少しでも知りたい麻里はそのまま彼女の家へ向かい、図らずも夕奈と関係を持ってしまう。
その後も、明るく魅力的であるのに掴みどころのない、少し浮世離れした夕奈と会ううちに、麻里は不器用ながらも人を愛することを思い出し、心の大きな孔は知らず知らずのうちに塞がろうとしていた。しかし美麗な夕奈という皮の中身は幾つもの秘密・罪を抱え込んだ、麻里の嫌うただの人間らしい人間だった。
麻里は麻里を取り巻く裏切りを赦すのか、壊すのか、すべて終わらせてしまうのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-06 12:00:00
10317文字
会話率:48%
ロザリナ・ハッシュベルト侯爵令嬢は幼い頃から守護霊が視え、会話や意志疎通できた。ロザリナの守護霊はベルローズと言う貴族の令嬢で、自身を『悪役令嬢』と称する。ベルローズが守護霊になると、百発百中宿主は『悪役令嬢』として破滅の道を辿ると言われ…
…。『ああ、ワクワクしますわっ!貴女はどんな破滅の道を辿るのかしら!処刑?修道院送り?国外追放!?それとも、島流しとかかしらっ!!?』「どれもいやです!」破滅を回避するために必死に努力したが、結局婚約者であるヴィセンド第二王子に婚約破棄され、義妹に婚約者の座を奪われてしまう。更に怪物と恐れられる辺境伯──ガイザード・ザグリオンの許へ嫁ぐことが決められてしまう。『ああ、ロザリナっ!!おめでとうですわ!!貴女は追放パターンの断罪でしたのねっ!!』と喜ぶベルルーズと開き直って辺境に嫁入りしたロザリナを出迎えてくれた怪物辺境伯の守護霊は何故か可愛らしいポメラニアンで!?「あれ?どうしよう、辺境伯様って可愛らしいの!?」守護霊が視える悪役令嬢×怪物(心はポメラニアン!?)辺境伯のラブコメディ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-15 11:55:27
65707文字
会話率:42%
今、私の目の前にあるものは何なんだろうか
バグか何かかしら?笑
いつもクールで無愛想な私の婚約者の背景がお花畑になってる…
この人こんなにすました顔で実は脳内お花畑だったんかい(笑)
私の婚約者でありウィンチェスター侯爵家の嫡男である、
ルーファス様はいつも無表情で何を考えているか分からないような方だった。
そんな彼が何を考えているか知りたくて親友アンナにもらった魔法の薬を飲むと周りの人が考えている雰囲気や気分などが漫画の背景のようになって現れる。
この背景によって次第にルーファス様との関係も変えられるかも?
これは私、ティターニア・ヴィリアーズがルーファス様に好かれるにはどうしたら良いのか試行錯誤する恋愛奮闘記である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-12 22:24:31
31339文字
会話率:37%
蜻蛉さんは、田んぼに立っている案山子さんに恋をしました。。
最終更新:2022-09-22 19:01:32
294文字
会話率:12%
機械化され案山子ロボが普及している時代に、手作りの案山子と老婆がいた。。
最終更新:2021-04-06 21:39:00
361文字
会話率:17%
ストローマン論法の解説と対処方法
最終更新:2022-07-30 21:30:07
2127文字
会話率:3%
それは、人の形をした案山子(かかし)だった。人の命を何とも思わず、自分の命すらも掛け金にする。遠くで見れば、人だろう。だが、近づけば、そうではない。
最終更新:2022-02-17 23:08:20
2340文字
会話率:33%
時刻は午後1時を少し回った頃。
場所は高級料亭の個室。
席料も取られたし、1万円の懐石料理が
途中まで出されたところ。
「なんでお前が来たのか説明願おうか...?」
「は?それがわざわざお着物着て、正座までしてあげてる幼馴染に対して言う
セリフ?
ちょっとは労いなさいよ」
「どんな風に労えばいいのかお教え願おうか...?」
「...バカね。例えばそうね...。
足を崩してもいいんだぜ。痛いだろ?
痺れたら大変だろう...とかかしら?」
「なるほど。足を崩してもいいんだぜ。
痛いだろ。無理すんなよ...」
「全くもって、棒読みでダメね。
なってないわ。そんなんじゃダメ。
もっと私に優しくしなさいっ!」
「は?優しくできるわけねぇだろ...。
学生時代、
お前には散々振られて、こっちはメンタルズタボロにされたわけよ。振り返ってみせよう...」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-28 19:59:13
3940文字
会話率:38%
伯爵令嬢であるスーザン・パーセルは、『とある理由』によって借金を背負っている。
そして返済のために、伯爵令嬢でありながら、彼女は診療所で働いていた。
少しだけ治癒の力を持つ彼女はすぐに仕事を任せられ、診療所のみんなとも打ち解けていた。
そしてある日、スーザンは困っていた同僚に助けを求められた。
「大変なんです。手に負えない患者様がいて、私たちではどうしようもなくて……」
「わかりました、私が対応します」
スーザンはその患者の元へ向かった。
手に負えない患者かぁ……、骨でも折れているのか、それとも原因不明の病気とかかしら……。
「私は侯爵令息だぞ! いったい、いつまで待たせるつもりだ!? この診療所の悪評を広めてやってもいいんだぞ!」
あぁ、手に負えないって、そういう……。
そこにいたのは、順番待ちを我慢できず、喚き散らすジャレット侯爵令息様だった。
ほかの患者様たちは、みんな眉を顰めている。
いくら説明しても彼の怒りは収まらず、いつまでも喚き散らしていた。
そんなジャレット侯爵令息様に、スーザンはビンタをしたのだが、その結果……。
この作品は、アルファポリスにも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-17 22:12:14
13519文字
会話率:25%
古くなった農具をお焚き上げして供養する、農具供養祭。
そのレポートを書くためにやってきた、仲良し3人組の女子生徒。
お祭りの前に歩きまわって疲れたその3人は、
田畑の真ん中に見つけたカラオケボックスで休憩することに。
歌声もせず静かなカラ
オケボックスの中では、
物言わぬ案山子(かかし)たちがひっそりと座っていたのだった。
殺さないで、もっと遊ばせて、案山子の言葉は何を意味するのか。
農具供養祭が意味することとは。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-18 05:15:37
15158文字
会話率:17%