レーナは、婚約者であるアーベルと妹のマイリスから書類にサインを求められていた。
その書類は見る限り婚約解消と罪の自白が目的に見える。
ただの婚約解消ならばまだしも、後者は意味がわからない。覚えもないし、やってもいない。
しか
し彼らは「名前すら書けないわけじゃないだろう?」とおちょくってくる。
それを今までは当然のこととして受け入れていたが、レーナはこうして歳を重ねて変わった。
彼らに馬鹿にされていることもちゃんとわかる。しかし、変わったということを示す方法がわからないので、一般貴族に解放されている図書館に向かうことにしたのだった。
連載版です。短編版の合間にも話を追加してあります。短編版と変わっていない場所には*のマークを入れてあります。ご活用ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-12 17:50:10
104995文字
会話率:40%
レーナは、婚約者であるアーベルと妹のマイリスから書類にサインを求められていた。
その書類は見る限り婚約解消と罪の自白が目的に見える。
ただの婚約解消ならばまだしも、後者は意味がわからない。覚えもないし、やってもいない。
しか
し彼らは「名前すら書けないわけじゃないだろう?」とおちょくってくる。
それは今までは当然のこととして受け入れていたが、レーナはこうして歳を重ねて変わった。
彼らに馬鹿にされていることもちゃんとわかる。しかし、変わったことを示す方法がわからないので、一般貴族に解放されている図書館に向かうことにしたのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-17 20:11:26
11452文字
会話率:48%
ラウラは仕事の書類に紛れていた婚約破棄の書面を見て、心底驚いてしまった。
だって、もうすぐ成人するこの時期に、ラウラとレオナルトとの婚約破棄の書面がこんな風にしれっと用意されているだなんて思わないではないか。
いくらラウラが、
屋敷で透明人間扱いされているとしても、せめて流行の小説のように『お前とは婚約破棄だ!』ぐらは言って欲しかった。
しかし現実は残酷なもので、ラウラは彼らに抵抗するすべも仕返しするすべも持っていない、ただ落ち込んで涙をこぼすのが関の山だ。
けれども、イマジナリーフレンドのニコラは違うと言い切った。
彼女は実態が無くラウラの幻覚のはずなのに、力を与えてやると口にしてきらめく羽を羽ばたかせ、金の鱗粉を散らしながら屋敷の奥へとツイッと飛んでいったのだった。
恋愛要素は後半からです。よろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-05 19:27:15
128483文字
会話率:33%
深夜のオフィスで1人、終わらない書類を片手に
「流行りの異世界転生でもして人生をやりなおしたいねぇ…」
この一言が全ての始まりだった。
34歳どこにでもいる”その他大勢”の異世界転生
運良く貴族の子供に生まれた!
オレって双子なの?!
早く
魔法を使いたいけどうまくいかない…
異世界でも現実は厳しいよ…
----------------これは現実で愚痴ったら異世界に転生してたお話---------------折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-11 08:00:00
1880696文字
会話率:50%
深夜の薄暗い部屋で、主人公は山積みの書類と格闘する。
売上台帳や領収書はただの数字の羅列に見えるが、実際は血を啜るように不気味な音を立てて蠢き、人の精神を蝕んでいく。
誤った仕分けや記入漏れひとつで税務当局という処刑人の影が迫り、追徴課税の
刃が容赦なく降り下ろされる恐怖。
経費の魔物や控除の亡霊が激しい嗤い声と共に主人公を追いつめ、バランスシートの深淵が闇を吐き出す。
やがて紙片は腐臭を伴いながら床を這い、主人公の首へと絡みついていく。徹夜覚悟の死闘の末、なんとか申告書を仕上げるも、来年も同じ悪夢が待ち受けるという絶望が拭えない。
確定申告という名の地獄を、血と涙にまみれながら主人公は乗り越えねばならないのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-11 06:00:00
4094文字
会話率:18%
ある宗教家の家に生まれた少年――終太郎は16歳という若さでその生涯を終え、気づけばこの世からあの世に行くための窓口である【常世人の待合室】にいた。可愛らしい見た目のわりに口の悪い新人役員――リインの案内のもと、終太郎はあの世の住人になるた
めの手続きを進めていくが、そこへ「終太郎の相棒で【ステータス】」を名乗る美少年――ソウシが現れ、終太郎を異世界へと連れていってしまう。
生前に重犯罪をおかした罪人たちが、あの世の住人となる前に心身を更生させる目的で送り込まれる世界――それが異世界。終太郎は善人であるにも関わらず、誤ってその転生手続きの書類にサインしてしまったのだ。しかもそれは、ソウシが仕組んだことだった。
「俺とバディを組んで、この異世界で生きてほしい」
能力値からHPやMPに至るすべての数値が99999の最強ステータス、ソウシ。バディに選ばれた終太郎に待っているのは楽々スローライフか、それともドタバタ冒険か。人とステータス、異質なバディが異世界を謳歌する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-09 23:21:28
196619文字
会話率:64%
フリーランスエンジニアのサクライ・アキトは2年間務めたシステム会社から不当な契約終了を言い渡させる
「契約満了のお知らせ」と書かれた書類を見つめながら時折空想の様に思い描いていたある計画を実行しようと決意する
最終更新:2025-03-01 01:27:43
20416文字
会話率:15%
迷宮強国タイア王国。そこには120の迷宮が存在し、国家規模で管理されている。
迷宮は資源、観光、そして冒険者たちの挑戦の場――しかし、管理するのは公務員の仕事。
「規則では、迷宮の利用には事前登録が必要となっています」
この物語の主人公
、アリス・エンフィールド はタイア王国某自治体の「迷宮管理部 冒険者支援課」に勤務する新人公務員。
迷宮の危険を回避し、安全に運営するため、彼女の仕事は窓口対応、書類整理、規則に基づく判断 が主な業務。
――そんな日々の中、ある日未登録の冒険者が迷宮に潜り、消息不明となる。
しかもその冒険者は、昨日アリスが「規則に基づき登録を却下した人物」だった。
さらに、救難課の救助隊も帰還せず、役所内は混乱。
「……規則では、私は関与するべきではありません。でも……」
責任を感じたアリスは迷宮管理簿帳、最低限の装備と食糧を詰め込み、迷宮へ向かう。
――そう、有給を取って。
「迷宮探索? 強大なモンスター? そんなものは英雄たちの仕事です!」
「私はただの公務員! 迷宮管理部の職員なんです!」
しかし、待ち受けるのは「闇ギルドの違法許可証」「迷宮に隠された秘密」「予想外のトラブルの連続」。
規則に縛られたお役所仕事の公務員が、やがて迷宮の謎に巻き込まれていく――。
これは、剣と魔法の世界の片隅で、地味に頑張る公務員たちの物語。
彼らの戦場は、書類の山とクレーム対応。
だが時には、規則だけでは解決できない問題にも立ち向かわなければならない。
「……規則では、こんなことするのはありえません」
「けど、公務員だってたまには例外を作らないといけないこともあるんです!」
「迷宮管理部 冒険者支援課」、本日も業務開始!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 13:23:07
37781文字
会話率:39%
2050年4月1日、リッチモンド財団は世界各国の政府から援助を受け人類史上最高の教育機関、最高学園の設立を発表した。
全てにおいて最高な最高学園の学費は何と無料。
しかも書類審査も学力テストもないという。
そんなうまい話が本当にあるのかと思
ったあなた、ぜひ結末をご確認下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-27 00:20:15
1313文字
会話率:0%
十二支に猫が含まれていないんです。猫派には悲劇です。なぜ猫がいないのか疑問に思うし、答えを聞いてもハンカチを噛んで悔しがるしかないのですが……。そこで、悔しさを紛らわすために、なぜ猫が十二支に含まれていないか、ふたつの仮説を立てました***
これは、ベッド・デテクティヴと言われる推理ジャンルに入ると思われます。代表作は「時の娘」ジョセフィン・テイと言っていいと思います。日本作品では邪馬台国がどこにあったのか、という推理を披露するタイプの作品でしょうか。参照:邪馬台国の秘密、高木彬光氏***この作品はそのような高いレベルにはまったく達していません。なので、ジャンルは推理を遠慮して、「その他」にさせていただきました。近年はネットの発展によって、図書館に籠らなくてもいろいろな資料に当たれるようになりましたので、ベッドから動けない探偵の為に資料を集めてくる助手がいなくてもある程度展開できます。そこで、パソコンを前に机に座って検索できる資料と、机の前の本棚に並んでいる辞書類を使う範囲で、どこまで推理できるかトライしてみました。なお、誰でも倉名の行った検索を再現できるよう、使った主なキイワード書いておきます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-22 08:46:40
14979文字
会話率:23%
処刑されたはずの私が、目を覚ましたのは五年前だった。王太子アルベルトに裏切られ、反逆の罪を着せられたエリス。処刑台で刃が振り下ろされたはずなのに、次に目を開けると、そこはかつて暮らしていた公爵家の自室だった。
——どうして?
戸惑う彼女
の脳裏に、さらに奇妙な記憶がよみがえる。書類の束、法廷の映像、電車の揺れ。この世界には存在しない、日本という国の景色。処刑を経て、彼女は自分が異世界から転生していたことを思い出す。けれど、なぜ今になって?なぜ五年前に戻ったの?
答えはわからない。ただ、これが偶然とは思えなかった。もう一度やり直せるのなら、同じ道を歩む必要はない。王太子に従うことも、婚約者として彼を支えることも——。これからどうするべきか、まだ整理はつかない。けれど、ひとつだけ確かなのは、すべてを知っている今の自分は、何も知らなかったあの頃とは違うということ。考えを巡らせていた彼女のもとに、突然、扉をノックする音が響く。
「お嬢様、王太子殿下がお見えです。」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-21 21:46:19
41829文字
会話率:23%
中学校の社会科教師であった真壁進次郎は、偏向教育を指摘されて退職し、「東比貿易」に再就職した。小さいながらも、国際入札専門の商社である。
入社五年後の1985年、真壁はマニラ駐在員になった。マニラには藤沢支店長がおり、商社の例にもれず、
真壁は厳しい指導を受ける。
赴任直後の初仕事は、日本の円借款を資金とする入札スペックの事前入手であった。早速、プロジェクト事務所のエンジニアに近づき書類を本社に送付するが、既にメーカーは全て押さえられていると本社部長から叱責を受け、更には職務怠慢だとして帰国すなわち解雇すると脅かされる。
理不尽さに悶々とする真壁の駐在員生活が始まった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-02-18 18:26:57
72319文字
会話率:27%
ラフィーナはカールトン家のお飾り妻だ。
書類上の夫であるジャンからは大量の仕事を押しつけられ、ジャンの愛人であるリリアからは見下され、つらい毎日を送っていた。
ある日、ラフィーナは森の中で傷ついたドラゴンの子どもを拾った。
屋敷に連れ帰
って介抱すると、驚いたことにドラゴンは人の言葉をしゃべった。『俺の名前はギドだ!』
ギドとの出会いにより、ラフィーナの生活は少しずつ変わっていく――
※別サイトにも掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-15 13:08:55
33365文字
会話率:38%
鬱病で休職・復職を繰り返した小役人である俺は、気が付けば女性になっていた。目の前にいる美少女は「軍人ロボット」の新型で、自分をテストするための部隊が結成され、俺がその隊長になると告げてきた。メイドロボットが多数闊歩する「日本連合帝国」内のス
パイ野郎を始めとする、逆賊・国賊等を摘発し抹殺する。そんな血生臭い秘密警察、「検非違使庁」の少佐として、俺は書類仕事に追われ、部下の管理と女性としての生活に頭を悩ませることになる。そんな日常の中、失敗作呼ばわりされている美人の軍人ロボットとの、まるで夫婦のような生活をささやかな楽しみとしながら、俺は生き抜いてゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-14 14:55:35
427258文字
会話率:54%
孤児院の管理人さんに勝手に大手事務所のアイドル事務所へ応募された鳴滝華蓮(ナルタキカレン)そして書類選考を突破し、二次選考の会場へ足を無理やり運ばされ…二次選考は過去にないような内容で…?!
最終更新:2025-02-10 10:30:09
1976文字
会話率:50%
緑地に、さくらんぼとりんごが描いてある。何故、この果物の組み合わせなのかわからない。とどめには、真ん中に「HAPPY」と澄ましたようなデザインのロゴが描かれてあった。
最終更新:2025-01-27 18:00:00
1684文字
会話率:22%
オリヴィアは今日も書類に埋もれて仕事をする。
王太子の婚約者、という責務に縛られて。
当の婚約者は恋人と観劇に行っているというのに。
カチカチ頭の中で音が鳴り響く。
カチリ、とあるべきところに収まる音が響いたとき、オリヴィアは言いたく
ても言えなかった言葉を口にした。
「…もう無理です…」
する必要のない努力を重ねていたことに気付いたオリヴィアは自由に恋をすることにした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 19:02:15
18503文字
会話率:29%
地獄のはずれにある小さな建屋。
看板には異世界転生転移人材派遣部と書かれている。
近年霊界に送られるはずの魂が消えてしまう事件が多発した。
その原因は異世界転生や転移による魂の転送。
天界で保管されていた魂の記録にズレが起き、
霊界に混
乱が起きたため
裁判官である十王は緊急で対処をしなければならず
置かれたのがこの派遣部である。
派遣部の長に任命されたのは先代の閻魔大王。
数多くの死者を裁いてきた先代であれば
対処が可能だろうと踏んでいたようだが
そう甘い問題ではなく次々と送られてくる
転生者達に一人で対応するため目まぐるしい毎日を送っていた。
「・・・・・・・・・・」
車に引かれ、死んだはずの俺は目の下に隈を溜めた
白髪のでオールバックのダンディな男性、
先代閻魔大王の前に立っていた。
「・・来たか。」
質素な部屋に置かれたテーブルの上には数多くの
書類が積まれており、そのわずかな間に
閻魔大王は座っており書類片手に俺を見つめている。
事態を把握できていない俺は呆然と立ち尽くしていたが
閻魔大王はそんな頭の中が真っ白である俺の
目を覚まさせる言葉を放った。
「今から君はここで働いてもらう。
異世界転生転移人材派遣部でな。」
「・・・・・・・・・・はい?」
ここから生前同様、目が回るような
多忙な日々が始まった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 11:00:00
6734文字
会話率:26%
【注意:この物語は『転生王子と光の英雄』の続編です。前作を先に読むことをお勧めします。】
アトラード帝国の侵攻を防ぎ、国内に巣食っていた闇を取り除かれ、平和を手に入れた大国グレイシス王国は、豊穣祭の季節を迎えようとしていた。
平和
の立役者として密やかに『光の英雄』と称えられているハーシェリク。悪を成敗して終幕する物語とは違い現実は続いていく。
来る日も来る日も積み上げられた書類と格闘するそんな現実から逃避するべく城下町にお忍びにでたハーシェリクは、秘密を抱えた二人の人物と邂逅する。
オタクで干物女の早川涼子が三十五歳直前で交通事故により死亡し、ファンタジーな世界で大陸一の大国の第七王子ハーシェリクへと転生した。
運動神経なし、魔力なし、あるのは持ち前の行動力と前世の経験と(オタク的な)頭脳だけの王族の中では残念仕様な金髪碧眼王子ハーシェリクと、元凄腕密偵の執事クロ、元不良の騎士オランジュ、性別詐欺のツンツン魔法士シロの筆頭達と共に紡ぐ物語。
転生王子シリーズ大陸編 開幕
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-28 18:40:59
140440文字
会話率:37%
☆ 猫被りの為のメソッド、連載中☆
「今までの提出書類の不備:0」の総務部高感度ダントツ第一位男が書類不備?
旅費精算のミスを発見してしまい、困惑する総務の梶川祥順(かじかわよしゆき)。
当の滝川浩和(たきがわひろかず)とのやり取りで判明
したミスの原因は、なんと失恋だという。
ひょんなことから始まった友人関係だったが、浩和は予想もしない祥順の一面を暴いてしまう事となる。
知れば知るほど振られるような人間には思えない浩和と、知れば知るほど私生活が枯れている祥順。
この二人、仕事では同じベクトルだが私生活はまるで正反対。
仕事以外は結構ダメンズな祥順とスパダリ系挑戦大好き男な浩和。
よくある仕事中のミスをきっかけに、男達(+α)の恋模様が描かれていく。
*リバップル、百合ップルあります。
*現時点における内容の三分の一は料理の話です。
*ムーンにて「書類不備の【裏側】」という番外編を掲載しています。成人している方は是非!
【毎週金曜、20時更新/1話あたり2,500~3,000字程度】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-25 23:00:00
514423文字
会話率:40%
薬師見習の子爵令嬢ルシール・ラムルは、夜会で別の女性と踊る婚約者を諦めの目でみていた。
「君はもっと怒ってもいいと思うんだがな」
公爵家子息にして、ハプセント銀行の頭取、エドワルド・ハプセントはルシールに告げる。
ルシールは子爵家の後
妻の娘で、貴族の血をひいていない。
そのこともあって、ルシール・ラムルは、婚約者を金で買ったと噂され、婚約者の伯爵家子息フィリップ・ダイナーからぞんざいに扱われている。
「フィリップさま、あそこにいらっしゃるのは、薬の香りのするお嬢さんではありませんの?」
「ふん。相変わらずかわいげのない女だ。金の力で、今度はハプセントさまに取り入ろうとしているのか?」
婚約者と、その連れに、嘲りを受けるルシール。
あたかもルシールが望んだかのように。
しかし。現実は、ラムル家の資産を狙ったダイナー家から打診された結婚だ。
子爵家であるラムル家は伯爵家からの正式な申し込みでは、断りようがない。婚約破棄には多額の違約金が必要となる。
嫌われていて、慕ってもいないのに、大金を払わねば解消できぬいびつな関係。
ルシールの父は娘のため、一攫千金を得ようと、海を越えてバンディ帝国に商談に出かけたのだが、その帰りの船が嵐にあったという連絡を、ルシールと兄は、ハプセント銀行の頭取、エドワルド・ハプセントからうける。
ハプセント銀行によれば、父が出航に当たってかき集めた五千万ゴールドを三か月後には返済せねばならない。
年間の収入よりもはるかに多い金額を三か月で用意など、かんたんにできるわけもない。とてもではないが、望まぬ結婚などする余裕はないと考えたルシールは、婚姻にまつわる書類をみせ、エドワルドに相談をする。
※この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。©秋月忍(2021/8/27)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-23 20:00:00
64786文字
会話率:41%
今朝、叩き起こされると同時に伝えられた、誰ともわからぬ人との突然の婚姻。書類に名前を署名するだけのそれすらも現れない相手。悪名高き私にもたらされた結婚は、どうやら巷で流行りのアレらしい。ならばさっさと宣言いただいて、こちらの要望をお伝えせね
ば。なのに、アレ?なかなか言わないですね、アレ。早く仰ってくださいな。私はこの美味しそうなのを心置きなく堪能したいので。
よくある、何番煎じかの出涸らしのやつです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-18 22:52:47
8388文字
会話率:50%