少年は、見知らぬ場所で目が覚めた。巨大な、女性の石像がある部屋。辺りを見回し、自分の姿を確認し、それでも少年はここがどこなのか、そして――――自分が何者なのかを、思い出せなかった。
記憶喪失。少年は己の名前すらも思い出せない状況で、とり
あえず歩き出す。
そうして出会った人々は、法秩序が意味をなさない、醜く穢れた国の中で、“己”を貫き生きていた。自分を絶対の法とすることでしか、その世界では生きられなかった。
絶対の法、信ずるべき己を失った少年は、ロストという名を与えられ、流されながらも生きていく。奪い、与え、得て、失い、そうやって生きていく人々と共に――――。
ダークファンタジー(の予定)です。主人公最強もの(ただしよく死ぬ)。
更新ペースは不明。毎日更新かそれに近いペースを心がけます。
タグよりも細かく注意事項を書いておきますね。
この小説には以下の要素が含まれます。
※命が軽い(主に主人公の)・現実世界との価値観のズレ・性描写、またはそれを連想させる表現・性的倒錯・同性愛・割と生々しいグロ描写・神話に出てくる名称の使用※
以上の注意事項とタグを見て『あ、ダメだな』と思った方は閲覧しないことをおすすめします。
※6月28日、あらすじ改訂。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-03 19:00:33
19464文字
会話率:35%
自分の頭では、覚えていないけれど、心には刻まれている。
最終更新:2013-06-24 17:55:59
266文字
会話率:0%
記憶の無い主人公が森で食い倒れになっている所を助けてもらって、とある町で過ごしていく中で徐々に自分の事を思い出していく主人公の物語り。
最終更新:2013-06-15 18:19:21
1330文字
会話率:50%
自称旅人の少年、林檎(りんご)。曖昧な記憶に、ただ覚えていることは自分が何者なのかということだ。すべてを思い出すために、林檎は単独で放浪していた。
世界には光の民と闇の民が存在し、昔からふたつの民は争いごとの絶えない民であった。そんなな
か、闇の家系をもつ悪しきものたちは光の民を支配下におさめようとたくらんでいた。林檎の知られざる苦悩とは!?多くの謎を生んだあの事件から数年――再び戦いの渦が巻き起ころうとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-01 21:38:03
75688文字
会話率:46%
武田直幸、33歳、無職、独身。
リストラにあった直幸は、未経験歓迎という文句に誘われデータ復旧の会社を受ける。無事に受かったのはいいが、そこはただのデータ復旧の会社ではなかった。人の夢に潜入して仕舞い込まれてしまった記憶を引き出す。直幸はそ
んな非現実的な仕事を始めることになる。
非現実的な仕事にも慣れてきたころにきた、四度目の依頼。
それは「夢に出てくる女の人について思い出したい」という、今までとは少し変わった依頼だった。そもそも依頼人は、その女の人が本当に実在したのかからして分からないというのだ。
タケに指名されたのは、サキチとナオ。やる気を見せるナオに反して、何故かサキチはタケに依頼を断る事を提案する。その理由は驚くべきものだった。過去一度、同じ人からの依頼に失敗しているというのだ。
妻へ渡す指輪の場所を思い出したい。
過去、同じ住所・同じ名前の男性から来た依頼は、そんな在り来たりな物だった。だが潜入後90分を待たずに男性は目覚めてしまい、依頼は完遂出来なかった。
結局サキチの言葉は受け入れられず、2人は潜入をすることになる。だがそこには、不自然なまでに難解なアトラクタの箱が待っていた。しかも、第8の箱を開けると、地震や火災がまるで妨害するかのように2人を襲う。
なんとか依頼を完遂したが、そこで思い出された女の人の正体は「地震で引き起こされた火災で亡くなった妻」だった。しかも依頼人はその妻の隣で寝ていて、自分だけが助かってしまったのだ。
依頼は完遂した。だが本当に思い出すべきだったのだろうかと、サキチとナオは考える。きっと依頼人は愛する妻を亡くした哀しみを乗り越えられず、忘却という形でそれを抑えていたのだろうから。今までは思い出すことが無条件に良いことであると決めつけていた。だが、果たしてそうなのだろうか。
そんな2人に、大丈夫ですよ、と声をかけたのはピナだった。
「きっと奥さんは乗り越えて欲しくて夢に出てきたんです。愛した人を忘れてしまうのは、どんな理由でもさびしいことだから」
彼らにできる事はアトラクタの箱を開ける事だけ。その先は依頼人次第なのだ。だから信じようというピナの言葉に、2人は頷いた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-05-31 23:51:47
804文字
会話率:19%
「夢の中を自由に行動することが出来たら……。」 (第一章)不良チームに在籍する高校生ヒロは遊ぶ金欲しさに万引きを繰り返す。ある日、潜入ゲームの噂を聞き取り寄せてプレイする事に。だが、実生活では小心から立場を失いつつある事に焦燥感を抱く。全
てから逃げ出したいヒロは、潜入ゲーム内で自分の過去と向き合うことに。忘れたかった過去をサキチの手引きで思い出してしまい、ヒロは自身に絶望することになる。 (第二章)プログラム開発会社社長であるユウタロウは、今日も若者の記憶の世界を楽しんでいた。成功者である自覚は、それを手放す恐怖と常に一体。ある日、地方都市の小規模ディベロッパーの社員が自殺したニュースを見てからその恐怖は増大していく。悪酔いしたユウタロウが潜入したのは、数年前の自分の記憶。そこで彼は同僚の作ったプログラムを盗む自分を見る。脱出するために再びそのパスワードを入力するもエラーが出てしまい困惑する彼を、ナルが冷ややかな目で眺めていた。 (第三章)潜入ゲームの怪しい噂を一蹴する女子校生ァミ。中学時代の友人と再会するが、不貞な見た目に変わってしまった彼女に戸惑う。そこで、潜入ゲームを進められるがァミははっきりと断った。しかし、無理やり夢の世界に連れて行かれるァミ。そこで出会った謎の少女ピナの助けで、悲しかった過去を乗り越える。覚醒したァミが目にしたのは、潜入したまま戻ってこれない友人の姿だった。助ける為に、手引きした元彼と対峙するァミ。 (第四章)げっそりと痩せたヒロ。ついには部屋から出られなくなった彼は自殺を決意する。そこに、心配した幼馴染のァミが訪ねた。二人で並んで潜入ゲームに入る事になり、クリア毎に幼少の楽しかった記憶が蘇る。このまま夢の中にいよう、というァミに応えるヒロだが、サキチとピナに正体を明かされたナルはその場から逃亡する。アトラクタの箱に眠っていた本当のァミを助け出すヒロ。覚醒したヒロの目には、再び生きる気力が蘇っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-05-30 14:41:30
14554文字
会話率:41%
1年間原因不明の精神喪失状態だった17歳の少年ヨシユキは目覚める前の記憶が殆ど失っていた。 ヨシユキの幼馴染みだと言うピナは、『オネイロス株式会社』の人の夢へと潜入する事が可能なシステム『NDS』(ニューロダイブシステム)を使って自らヨシ
ユキの夢に潜入して目覚めさせる事が出来たが、記憶の殆どを失わせた事と、精神喪失状態に陥る前は『オネイロス株式会社』で一緒に依頼者の記憶を探すバイトをしていた事をヨシユキにつげる。
記憶喪失でバイト仲間のサキチやオペレータのタケらの事を思い出せず戸惑いながらも仕事をピナ達とこなしてゆく。
ある日、ヨシユキは自分の夢の中でナルと名乗る謎の少女と出会う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-05-25 08:53:43
2766文字
会話率:15%
転校して来た幼馴染を引き金に、思い出したのは前世の記憶。知ってしまったのは、この世界が乙女ゲームを再現しているというふざけた現実。自分がゲームの主人公だと知った高坂あかりは、自分と自分の周囲がゲームの通りに決められて来たという不条理な現実に
思い悩みながらも、周囲と向き合っていく事を決める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-05-09 02:29:21
5023文字
会話率:37%
「武器の魔術師 ユリウス」――手に触れるものを最強の武器へと変えることのできるスキルを持つ最強の使い手。
だがその正体は――日本の高校生だった「武原豪樹(たけはらごうき)」。
異世界に転生する時、不思議な爺さん(神様)からもらった最強スキル
で
今日も活躍している。
その記憶はほとんど失われてはいるが、時々思い出す豪樹のこと。
意味なく続ける旅はいつしか「自分」探しの旅へ。
そして紡がれる「最強伝説」。ユリウスは少しもそんなことは考えていないのだが――。
特に世界を救うとか、なんとかではなく、やる気のない巻き込まれ最強系勇者のお話です。
最強系、異世界転生が苦手な方は気をつけてください。
不定期連載です……たぶん。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-05-05 10:50:20
55608文字
会話率:40%
木星宙域で重傷を負ったミマースは夢を見ていた。悪夢。思い出したくもない、数々の出来事。しかし、彼はそれを眼の前にいる一人の女、ガラティアに静かに語りはじめたのだった。新兵だった若き日のミマースは、火星のギザ基地へと送り込まれ、演習任務につく
ことに……。その様子は、地球に残してきた恋人である、ルテラーナへの手紙にしたためられていた。便箋には、勝つこと、自分を貫くこと、そうした自分になるために軍隊に志願したことが綴られていた。しかし、ミマースとルテラーナの心は、宇宙の闇に遮られて、しだいにすれ違っていく。そんなとき、ミマースは基地に併設されていた施設で有能な科学者、アグリオスに出会う。二人は親友への道を歩みはじめる。しかし、平和だったギザ基地に思いもよらない事が起こったのだった……。
戦友愛。手紙だけの愛。親友との絆。事件……。複雑に絡み合う人の意思に翻弄される一人の男の回顧録がいま語られようとしている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-05 17:50:48
55405文字
会話率:42%
少女が目を覚ますとそこは見知らぬ部屋。そして、鈴花という名前以外何も思い出せなかった。記憶喪失以外にも彼女は自分自身が幽霊になっている事や異世界に居る事に気づき絶望するが唯一鈴花の事が見える青年にとり憑いて幽霊ライフを楽しむ事に。そんな幽霊
少女と青年領主とのお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-31 17:22:56
10425文字
会話率:26%
「明日」という概念は実際には存在しない。「明日」が来れば「今日」になってしまい、「今日」と思っていた日は「昨日」になってしまう。
いつだったであろう、所ジョージ氏のエッセイを読んでいた時だったことは覚えている。
この考えは当時の私に衝
撃を与えた。衝撃と言うより、ああ、そういう考え方があるのか、という新鮮な驚きといったところであろうか。
「明日」という概念がないのならば、今までの経験や記憶、思い出といった「昨日」と今、考える、思うこと「今日」を混ぜ合わせることが「未来」につながるひとつのやり方ではないか、と考えたのです。
花鳥風月、美しいものを散りばめたこの四字熟語のように、今考えていることを自分の記憶や思い出と織り混ぜたエッセイを目指した短文を散りばめてまいります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-21 22:00:00
25156文字
会話率:9%
気が付くと、広大な城の一室に横たわっていた青少年アスト。不思議なことに、それ以前の事の記憶を無くしており、何もわからぬままに城を出ることに。道中に出会った個性的な仲間達と旅を続けていると、後に自分が「転生者」だと知る。そして、「転生者」に課
せられた「使命」を思い出し、アストの信念は揺らぐ。次第に、仲間の過去や思いも寄らない運命を知り、アスト一行の絆や思いは左右する。前世と今を繋いだ物語には、思いもよらない悲劇が隠されていた・・・・・・。
一話平均1000字程度で、すぐに読みやすくしています!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-21 02:20:46
13256文字
会話率:11%
彼女が夏の夜空を思い描くのならば、自分は冬の夜空を記憶に刻もう。どこかにいる受験生の、小さな思い出。
最終更新:2013-01-16 13:36:52
1121文字
会話率:43%
不意に届いた一通のメール。もう忘れかけていた記憶。思い出さないようにしていたこと。解決できない、しようのない、もうどうにもならない過去。
※自分のサイトでの掲載、及びリンク先投稿サイト様でも掲載しています。
2009年末頃の作品。
最終更新:2012-11-17 00:00:00
11320文字
会話率:15%
―――目を覚ませば、そこは僕の知らない場所でした。
冴えないアラサー一歩手前、彼女居ない暦=年齢の自動車雑誌編集者の桐野芳(きりの よし)は見覚えの無い布団の中で目を覚ました。
見知らぬ布団、見知らぬ部屋、見知らぬ天井、見知らぬ××
おま
けに昨晩の記憶はどこにも落ちていない。
パニック状態の桐野は自分のしたことを思い出せるのか…?
はたして運命やいかに。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-10-17 21:57:08
6321文字
会話率:27%
自分とは何か。
時間進むほど劣化してく記憶を辿って、過去の記憶を思い出す。
自分と環境は不変のものなのか。
友達が離れていく悲しさや、一人ぼっちのさみしさ。大勢の中のたった一人はとても惨めに思えた日もあった。
これからの未来は明るく過ごせる
のか。
私は人見知りだから、あんまり多くの友達はいない。話すとしても、何か目的があって話すだけ。
この小説を読んで何かを感じてくれればと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-10-02 10:00:00
736文字
会話率:0%
ある晴れた日に、主人公は、約束の場所へと向かうが、途中、交通事故にあう。
目が覚めた時は、自分が誰なのか、名前も年齢もなにも、思い出せなかった。主人公の前に現れる4人の男たち。
主人公は、一体誰に思いを告げようとしていたのでしょうか?
最終更新:2012-09-29 23:00:00
281文字
会話率:0%
目が覚めると、そこは見知らぬ部屋だった。
今思い出せるのは名前だけ。
しかし、何も思い出せなくとも心に残る何かがある。
それを頼りに、青年は歩き出す。
その先には何が待っているのだろうか。
*はじめまして。小林と申します。自分で書いてい
てもあまりにも未熟だと思いつつも、まずは書くことが大事、いや、御託はいいですね。書きたかったので、書きました。もし良かったらちらっとでも読んでいただけるととても嬉しいです。亀更新ですが、よろしくお願いします。*折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-09-09 19:58:31
22136文字
会話率:30%
大手企業に通う新谷(しんたに)は、度重なる悪質な残業などにより精神を病んでいた。それを相談する友人もいない、家族とは絶縁状態、そして彼はとうとう自殺を決意する。
自殺を決意したとき、ふと昔を思うと、古いアルバムを手に取り、最も楽しかった
時分に思いを馳せた。新谷の魂を救済していた結(むすび)という少女との記憶は、最も心地よく、最も後悔の念が強いものだった。
その結と交流するうち、新谷の環境が狂い始め、少年でありながら世界に不信を抱き始める。荒んでいく新谷の魂を癒す結との絆は深まるが、そんな関係も長くは続かなかった。
新谷が小学四年生の時分、ある玩具が流行り始めた。それを欲しい新谷だったが、小遣いも貰えない状態では、無理な話だった。その新谷に対し、玩具をやるから結と絶好しろという少年が現れる。新谷は渋々ながらに結を突き放す。だが、結局玩具は手に入らず、結を裏切った新谷は消えない傷を負うこととなる。
過去と現状に別れを告げるため、数年ぶりに訪れる故郷の、思い出の山へと赴く新谷の精神は、崩壊していた。
山をのぼり、頑丈そうな枝に座り、紐を結び、自分の首に括りつけ、何気なく足元を見ると、そこにはあの頃と寸分違わぬ姿の結がいた。
結はあのときのことを気にしてなどいなかった。自分を忘れて前へ進んでほしいと願っていた。新谷はそれを都合のいい幻想と思った。だが、幻想でもいいからもう一度触れたいと願い、一歩前へ踏み出すと、枝から落ち、首を吊って死ぬこととなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-09-01 13:23:37
8108文字
会話率:7%