――中学一年生のゴールデンウィークに、八神鈴は突如として失踪した
身元不明の孤児である鈴と共に育った義兄の八神伊月は、鈴の行方を捜し続けていたものの、空振りに終わり、五年の月日が経った。しかし、行方不明になってちょうど五年目のゴールデンウィ
ークに、鈴は突然伊月の目の前に帰還した
行方不明になっていた間の記憶はすっぽりと抜け落ちていたものの、他には異常は見受けられなかったため、鈴は日常へと戻っていく。伊月や幼馴染たちと無事を喜び合い、失われた青春を取り戻そうとする
しかし、それぞれに凄惨な過去を抱える少年少女を嘲笑うかのように、薄氷の上に成り立っていた日常は少しずつ、少しずつ、ひび割れていく
「確かに、俺たちは呪われてる。――でも、呪われてるのは君もだ」
――これは異類婚姻譚から始まった、呪いと再生と解放の物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-29 12:00:00
366786文字
会話率:31%
ルシンダ・ハルフォード侯爵令嬢は、パーティーの会場でチャルマーズ王太子殿下を婚約破棄した。何故ならチャルマーズこそが、左腕に令嬢を抱えながらルシンダを婚約破棄するつもりだったから。しかしこれは単純な愛憎に基づく婚約破棄劇ではなかった。ルシン
ダの判断は王国を危機から救うが、同時にルシンダは王太子を婚約破棄した悪女と呼ばれるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-27 07:24:40
4353文字
会話率:41%
サマンサ・フリーデンは、兄と共に王城へ向かう馬車の中で貴族学院に通っていた当時を思い出していた。侯爵家の次男であり多才で見目麗しいテオドール・ライデンシャフトと、お付き合いをしていた頃の思い出だ。お付き合いとはいっても、二人は愛し合っていた
訳ではない。フリーデン伯爵家有する騎士団の威光を借りたかったテオドールと、密かに彼に憧れていたサマンサがただ形だけのお付き合いをしていただけにすぎないのだ。二人の間には愛憎劇などなく、サマンサの儚い青い春は卒業と共に綺麗に散った。
……その筈だったのだけれど、悪逆非道な竜を退治したテオドールは何故かサマンサを報奨に選んだのだという。既に婚約者がいたサマンサは、王命にてその婚約を挿げ替えられた。あまりにも意味が分からない。サマンサとテオドールの間には、本当に何もなかったのだ。王命には逆らえないし、逆らうつもりもないがせめてこの困惑を作り出した原因は突き止めなければならないだろう。サマンサは難しい顔をしている兄を横目に静かにそう決意した。
自覚なしさっぱり愛され令嬢が、ちょっと病んでるかもしれない英雄に愛をぶつけられる話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-20 22:14:16
25871文字
会話率:72%
私の形のピースは誰にはまるのだろう
愛されたい愛されたい
のたうちまわって血を吐いて
片割れのピースを探し歩く
あれでもないこれでもない
無理矢理はめこもうとして互いに歪になっていく
最終更新:2023-11-20 12:57:26
303文字
会話率:0%
1話完結の、ホラー短編連作です。全20話程度の予定です。
1話:鳥人間(3019文字)
水面下で人を鳥に変えるという研究が進められていた......
2話:料理人彼氏とメンヘラ彼女(2514文字)
代金の代わりに料理の感想を欲しいとい
う彼。そんな彼にいつの間にか恋心を抱くようになった彼女はその店に通いつめ......折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-10 23:01:18
17885文字
会話率:38%
『ロシアことがよくわからない』日露戦争が勃発した時、多くの日本人がそう思ったことだろう。取り分け、知識人の想いは複雑だった。〘文学の巨人〙と云えばロシア。その事は疑いようがない。ロシアに対して愛憎が渦巻いた事だろう。ロシアに幻想を抱かず、な
るべく、ありのままの姿を語った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-07 22:02:53
1496文字
会話率:0%
お前さえいなければ、俺が跡取りだった。
お前さえいなければ、彼女は俺を見てくれた。
お前さえ―――お前さえいなければ。
最終更新:2023-11-03 00:00:00
16759文字
会話率:22%
草原で仲良く暮らしていた兄妹たちのちょっとしたお話から1年。
どうやら彼らには過酷な運命が待ち受けていたようです。
その世界を少しだけのぞいてみましょう。
あ、あれ?
僕の僕がなくなってる!!?
※この物語は続編です。
「愛憎の兄妹
~近親の危険な過ち~」
https://ncode.syosetu.com/n3008ic/
こちらもどうぞよろしく!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-27 12:00:00
5690文字
会話率:51%
仲のいい四人兄妹。長兄のブラウン、次兄のホワイト、妹のキジィ、そして末妹のミィ。四人の兄妹の織りなす愛憎劇。
お兄ちゃん。ダメ、ダメだってばぁ!
最終更新:2023-02-27 12:00:00
3117文字
会話率:41%
この世に鏤められた愛と生命の尊さ。不思議な「えにし」で再び出会えた二人はたどり着けなかった幸せを追い続けていた。切なく険しい道のりの果てたどり着いたその場所は。出会いは必然でそのひとつひとつに意味があった。多種多様の人生・愛だからこそそれは
何にも代えがたい宝。悲しみと切なさに暮れた涙はいつしか大きな幸せの泉に変わる。真剣にいまを生きる人たちに齎される出会いと愛の人間模様。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-27 06:45:01
333063文字
会話率:79%
公式企画「秋の歴史2023」参加作品です。
1567年、スコットランド女王・メアリー=スチュアートは王位を逐われ、隣国イングランドに亡命した。
この厄介者を、イングランド女王・エリザベス=テューダーは、十数年に渡って緩やかな軟禁状態
に置いてきた。
しかし、カトリックとプロテスタントの対立が深まる中、メアリーを女王に担ぎ上げようと目論むカトリック勢力が暗躍。そして、彼女を危険視して処刑を望むプロテスタント勢力の声が、日に日に高まりつつあった。
そんなある日、メアリーの許をエリザベスがお忍びで訪れる。
女王と元女王の愛憎渦巻く食事会は、はたしてどちらに転がっていくのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-24 03:09:22
9061文字
会話率:19%
小森蜜柑は冬の海で入水自殺をはかった。
しかし、偶然そこに居合わせた青年、七志乃縁樹によって阻止され、なぜかそのまま誘拐されてしまう。
「キミが海に投げ捨てた命を、僕が拾ったんだ。もうキミは僕のもの。誰にもやらないし、キミにだって返してあ
げない」
仄暗い監禁生活と歪な愛憎の物語。
---
※この作品は、過去に個人サイトへ掲載していた完結済の作品をリメイクしたものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-11 00:00:00
84208文字
会話率:26%
ずっと、国のために尽くしてきた。聖女として、王太子の婚約者として、ただ一人でこの国にはびこる瘴気を浄化してきた。
だけど国の人々も婚約者も、私ではなく妹を選んだ。瘴気を浄化する力もない、可愛いだけの無能な妹を。
私がいなくなればこの国は瘴気
に覆いつくされ、荒れ果てた不毛の地となるとも知らず。
……と思い込む、国外追放されたお姉様が戻ってきた。
しかも、なにを血迷ったか隣国の皇子なんてものまで引き連れて。
えっ、私が王太子殿下や国の人たちを誘惑した? 嘘でお姉様の悪評を立てた?
いやいや、悪評が立ったのも追放されたのも、全部あなたの自業自得ですからね?
/コンプレックスを抱えて互いにいがみ合う愛憎姉妹の話。アルファポリス、カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-05 18:00:00
89150文字
会話率:23%
人を救うために人を滅ぼした死霊術師の少女と、生き残ってしまった少年。滅んだ世界で生き続ける二人の愛憎と執着。
カクヨム様にも掲載
最終更新:2023-10-05 07:24:27
2279文字
会話率:29%
想像のなかでかつての恋人をを思い出す。
最終更新:2023-10-04 08:00:00
762文字
会話率:0%
「この病院は、本来入院する必要のない健康な子ども達から臓器を摘出して、売り捌いているのよ!」交際していた女医は、その電話を最後に忽然と姿を消した。
行方不明になった彼女の生死をはっきりさせる為、悪事を暴こうとする白雪氷室は、あるアイド
ルグループの一員としてデビューが決定した、ある秘密を抱える入院患者の愛知桔梗と出会う。
「氷室先生、私と浮気してよ」
浮気をすれば病院の悪事を全て話すと口にした桔梗に、氷室の返答は…?
☆
沖縄で働く氷室の元へ、あるドキュメンタリー番組の映像が飛び込んでくる。元国民的アイドルの愛知桔梗が、氷室の情報提供を呼びかけていたのだ。
テレビ番組の取材スタッフと言葉を交わした氷室は、6年ぶりに桔梗と再会する。
彼女は、「自然消滅した女医と氷室がまだ交際しているつもりならば、自分と浮気する覚悟はできたか」と問いかけてきて…?
☆
桔梗との交際を真剣に考え始めた氷室の元へ、自然消滅したはずの女医がやってきた!?
「あたしは氷室の彼女をやめる気はないわ」新たな恋を始めようとしていた氷室は、年上と年下。二人の女性に翻弄されることになり…?
☆
■「☆」区切り、章ごとのあらすじ。全4章・55万字程度、ネトコン参加予定作品。
■恋愛要素は2章から、年の差(10↑)注意
■本格的な浮気・もう遅い要素は3章
■1章・3章(後編)・4章にサスペンスドラマ的な要素あり折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-16 19:22:03
631305文字
会話率:37%
時代劇やWebtoonで見た陰謀劇の知識×現代医学を元に発展させた異世界医学を武器に生きる女の話。
李氏朝鮮風の異世界に転生した玲夏〈れいか/リョンハ〉の前世は、韓ドラ&医療ドラマが好きな医大生女子だった。
彼女は二度目の人生で医学の才を
発揮し、王の主治医の座にまで上り詰め――王を看取った後、処刑される。すべては計画通りのことだった。
医学知識は弟子たちに託した。前世は研修医にもなれずに死んだけれど、奇跡の二度目で医者として全力で生きられた。もう悔いはない……と思っていたのに、
(まさか三度目があるなんて……!)
気づけば、二度目の世界の二十年後へ。リョンハあらため慧玲〈ヒェリョン〉という名の女官となった彼女は、三度目の人生を送ることになる。
前世で年下王子だった現国王の寵愛(?)をうけたヒェリョンは、王や妃嬪の不調を癒やしつつ、またもや宮廷内の事件に首を突っ込んでいく。
前々世で医学に匹敵するほど夢中になっていたもの――ドロドロ愛憎ドラマや陰謀サスペンスの知識を活かして。
これは――天才と謳われた医女への幼い初恋を拗らせてヤンデレ疑心暗鬼になってしまった国王に、生まれ変わっても恋される(けど、医学研究や治療や事件解決に夢中な)ポジティブつよつよ転生女子の話。
・一章(10話まで)は二度目の世界のお話。
・各話の*マークは文字数目安(*の数×1000文字程度)
・あやかし等のいる異世界が舞台の架空歴史ファンタジーです。病や薬草、人体構造、学問、王宮の機関やしきたりについて、架空の存在や設定も登場します。
・この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。また、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
・カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-12 23:59:08
32850文字
会話率:21%
古より、転生を繰り返した女がいた。
ある千年では時の権力者に仕え、ある千年では呪術師として崇められ、ある千年では………一般家庭の一人娘として生まれた。
その娘の元に、各時代で縁を持つ男たちが現れる。
狂気的なまでの純愛。利得のための寵愛。
愛憎入り雑じる執着…
幾度とない転生を経た主人公をめぐる、花嫁争奪戦が始まった。
【修正履歴】
2025.03.23 検索避け解除
2024.05.29 内容を改訂中のため、一時的に検索避けしています(大きな変更はありません)
2023.09.02 タイトル変更(「現代転生ヒロイン、前世の歴代元カレにストーカーされる。」→「現代転生ヒロインと前世の歴代カレシたち」)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-27 20:00:00
20878文字
会話率:37%
人斬りの剣客を自称する悪霊・無迅に導かれて、二代目人斬り無迅と名乗るようになったリオ少年。
ほたるという小さな連れとともに鶴芝なる地を目指すものの、
現在地も行く先も分からなければ、飲まず食わずで飢えて彷徨い歩き続けるばかり。
よ
うやく小さな農村へ辿り着いたものの、
畑も水も枯れていて不穏な空気を醸し出していた。
村を呪う狐を退治することになってしまったリオだが、思いがけぬ事態に陥ってしまい……。
「もしかしてあんちゃん、美代姫様のこと好きだったの?」
「っ――な、なな、何、何をいきなり言ってるのかナ!?」
「うわあ、図星」
「何だよ、うわあって……!」
舞台は江戸時代っぽい、日の本っぽい世界。
歴史考証はさほど重要視しちゃいません。
人斬り無迅シリーズ
『人斬り無迅と悪夢を見る少年』 https://ncode.syosetu.com/n3677ga/
『人斬り無迅と妖刀シャガ』 https://ncode.syosetu.com/n8378gs/
『人斬り無迅と三途の使徒』 https://ncode.syosetu.com/n3947hg/
『人斬り無迅と神秘の赤花』 https://ncode.syosetu.com/n5066hp/
『人斬り無迅と悪霊の影』
https://ncode.syosetu.com/n9374hv/
上記の続きものなので先に読まないと分からないところも多いかと。
キーワードで察してください。
ゆるい雰囲気で書きました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-20 20:55:58
56537文字
会話率:48%
世界一嫌いな奴と決別した。そこまではよかったんだが、一人になれる時間を手に入れたと思いきや世にも奇妙な"性転換症"なる病気を患い女になってしまった。
なんでだろうなあ。腑に落ちず、男の頃との変化や将来への不安に押し
つぶされそうになって引きこもっていたら、決別したはずの嫌いな奴に正体を勘付かれてしまう。
俺が世界一嫌っていた幼馴染は、俺が女になってる間に俺が手に入れた地位を横取りした。
友達も俺の家族も、全員アイツに信頼を寄せていた。
アイツは俺を嘲笑った。お前には何も無いと、お前に築けたものなんて砂上の楼閣だったと見下してきやがった。
俺は女で、アイツは男だ。俺から全てを奪ったのなら、全てからアイツを奪って、最後にアイツを捨ててやる。理由は単純だ、シンプルにムカつくから。
最低最悪の心中をして、同じ穴の狢にしてやる。そう決意した女体化男のゆるゆるな愛憎劇が今、繰り広げられればいいなと思う。
(ハーメルンにも投稿してますけど、複数同時投稿するのって面倒いんですね)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-13 03:45:08
32097文字
会話率:59%
男と女の欲望と愛憎が入り乱れる街:東京――あるいは、トンキン。
そんな大都会を舞台にした『東京 Shippori and the City 音頭』です。
最終更新:2023-08-03 23:57:16
550文字
会話率:0%