サマンサ・フリーデンは、兄と共に王城へ向かう馬車の中で貴族学院に通っていた当時を思い出していた。侯爵家の次男であり多才で見目麗しいテオドール・ライデンシャフトと、お付き合いをしていた頃の思い出だ。お付き合いとはいっても、二人は愛し合っていた
訳ではない。フリーデン伯爵家有する騎士団の威光を借りたかったテオドールと、密かに彼に憧れていたサマンサがただ形だけのお付き合いをしていただけにすぎないのだ。二人の間には愛憎劇などなく、サマンサの儚い青い春は卒業と共に綺麗に散った。
……その筈だったのだけれど、悪逆非道な竜を退治したテオドールは何故かサマンサを報奨に選んだのだという。既に婚約者がいたサマンサは、王命にてその婚約を挿げ替えられた。あまりにも意味が分からない。サマンサとテオドールの間には、本当に何もなかったのだ。王命には逆らえないし、逆らうつもりもないがせめてこの困惑を作り出した原因は突き止めなければならないだろう。サマンサは難しい顔をしている兄を横目に静かにそう決意した。
自覚なしさっぱり愛され令嬢が、ちょっと病んでるかもしれない英雄に愛をぶつけられる話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-20 22:14:16
25871文字
会話率:72%
「ところでもう少し距離を」
「アナスタシアの男性不信は未だに直らないのか」
悪役令嬢として何度も転生を繰り返してきた公爵令嬢、アナスタシア。
美形な攻略対象が苦手な彼女だが、何故かその攻略対象に求婚され続けている。
「どうして?!お茶会
も毎回断っているのに……!」
(あぁ可愛い可愛い。早く婚約者にして妻にしたい。可愛い。好き)
ただ、どうもその攻略対象の様子がおかしい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-15 15:22:08
5984文字
会話率:37%
婚約破棄メモをもとに婚約破棄物を書いてみたその3。結果はお察し下さい。
最終更新:2016-05-22 10:48:44
2086文字
会話率:41%
猫かぶりで性格のよろしくない女の子のことが好きな、性格の悪い女の子の話。
語り手の女の子はある意味ヤンデレかもしれない
最終更新:2014-12-25 21:02:00
3405文字
会話率:10%
美しいだけの世界なら祈りはいらない、続編。
主さまは砂糖菓子が好き。けれど、あまいあまい異邦のお嬢さんでは、口腹の欲は満たされない。
――だったら、ねえ。穢れに浸る、黒檀の魔女ならどうだろう。
最終更新:2013-08-09 00:07:57
5260文字
会話率:43%
純粋すぎる愛情はもしかしたらヤンデレかもしれないと思うのです。
最終更新:2011-11-10 15:18:16
1283文字
会話率:0%