「折角のバカンスが台無しだ!」
世界各地の戦場を巡った傭兵「ヨハンナ・クリーブランド」は南国バティスタ共和国へバカンスに向かうが、運悪く乗っていた旅客機がハイジャックを受ける。
辛くもこれを制圧し、陽光眩しい南国でのバカンスを堪能しよ
うとした矢先、向かう先々でトラブルに巻き込まれるのであった。
軍事独裁政権、モラル皆無の民間軍事会社、共産主義かぶれの反政府軍にCIAまで。ありとあらゆる厄介事がヨハンナを襲う。
三度の飯と同じ程度に戦争好きの傭兵が送る、なんでもアリのノンストップバイオレンスアクションがここに開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-14 20:22:38
248881文字
会話率:46%
「かんぱーい!」
「おー」
とある一軒家の居間。天井に向かって掲げたグラスに入ったビールを一気に飲み干していく二人。縁側を通って、開けっ放しの窓から心地よい風が流れ込み、蚊取り線香がほのかに香る。「家を買ったから、都合のいい日に遊びに来
いよ」と誘われ、この夜、彼は手土産にビールを持ってやってきたのだった。
「ははは! どうだ? 中古にしては、いい家だろう?」友人が彼に訊ねた。
「ははは、何回聞くんだよ。はいはい、いい家だよ。広くて昔ながらの感じで、まあ、サザエさんの家みたいだけどな」
「いいじゃないか。国民的な一家だろ?」
「まあな。でも大丈夫か? 結婚する予定もないのに、一軒家なんて買っちゃって。しかも坂の上だしな」
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最終更新:2024-09-07 11:00:00
2251文字
会話率:90%
「おい、おい、どうした?」
「え?」
「なにボーッとしてんだよ。頼んでたものは? ほら、早く出して」
「えっと……」
「やってねーのかよ。はぁ……マジなんなんだよ。眠くなるなら昼飯なんて食うなよな、はーぁ」
先輩はそう言うと舌打
ちをして離れていった。眠く……なっていたのか。確かにボーッとしていた。寝起きのような感じだ。おれは寝ていたのか?
『ひどいですねぇ。あの言い方はないと思いますよ』
背後から声がし、おれは驚いた。後ろを振り返ると、そこには白衣を着た男がいた。おれが「誰ですか……?」と訊ねると、男は「わかってるくせにぃ」と言うように、ニヤリと笑った。ああ、確かにそうだ。おれはこの人に見覚えがある。
「えっと……そうだ、医者。ああ、先生じゃないですか」
『ええ、まあ。医者ではなく、心理カウンセラーですがね』折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-06-01 11:00:00
4144文字
会話率:50%
コーヒーと昭和の雰囲気香る小さな喫茶店。
穏やかな音楽、それに添うような調理の音。
お昼のピーク時を少し越えた辺り。
来訪を告げるドアベルが爽やかな音色を響かせる。
「おお、懐かしい音だぁ。ふふっ、変わってないなぁこの店」
最終更新:2023-04-28 10:00:00
3764文字
会話率:86%
禿(とく)王朝は滅んだ。
四百年以上も続いていた膨大な國は、一夜にして滅んでしまう。皇帝が暗殺され、政が行われなくなったからだ。
誰が何のために、どうやって殺したのか。それすら謎のまま、月日は流れていった。
國の主がいなくなって
から数ヶ月後、仙人になるための試験が行われることとなった。それに参加したのはふたりの青年で、どちらもが含みを持っている。
明るくて気さく、誰とでもすぐに仲良くなれる黒髪の青年爛 梓豪《バク ズーハオ》。
美しいけれど儚げな銀髪の青年、全 紫釉《チュアン シユ》。
ふたりは互いに相棒となり、昇格試験へと挑むことになった。
出された数々の課題をクリアしていくと同時に、ふたりの過去や謎も明かされていく。
そして徐々に惹かれ合っていって……
架空の古代中国を舞台にした、美しい青年ふたりの恋、そして國に潜む皇帝暗殺の謎を描く中華BLミステリーです。
焦れったくてキュンキュンするかもしれない、ふたりの初々しい初恋物語。そして昇格のために深めていく絆は、彼らの過去と心を結びつけていく。
「お前ら、もう付き合っちゃえよ!」がモットーな、ふたりの無自覚いちゃコラ中華BLです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-31 12:02:35
350871文字
会話率:39%
湖の見えるベンチにイーダは座る。王宮に戻る前に、食べそこねたお昼をすますことにしたからだ。
1品目は肉の燻製をはさんだパン。口に含むと麦穂と牛肉が燃えてだいなしになったのを知る。ボリボリというパンにあるまじき食感が、午後に必要な気力を
遠ざけて……。生産者たちの嘆きの声が、料理人の無遠慮な笑い声にかき消されていった。
「食べられるタイプの廃墟、かな」
魔王のまねをして、皮肉をひとつ。
2品目はマッシュポテト。ビーツと小さく切られた人参の葉が相席していてかわいい。でも、食感は「ベチャ」だし、妙に硬いビーツが顎に入れる力加減を迷わせる。全体的に無味。「素材の味を生かした」という苦しまぎれのほめ言葉すら使う余地がないくらいに。
「……共同墓地」
紙につつまれた3品目を手に取る。小さく黒いグミのようなもの。日本で食べていたものよりも硬く、色も相まって強者感がすごい。舌の上に置くと広がる、独特な味。ダイオウイカの浮袋、古い時代の咳止め。自分の故郷では工業製品にも使われた、つまり塩化アンモニウム。
――これは食べ物じゃない。これは食べ物じゃない。食べても害のない、食べられるよう配慮された、食べ物以外のなにかだ。
なんとか飲みこみ魔界の食事に肩を落とす。腰にぶら下げた皮水筒に手をのばすと、横にならぶのは戦利品の入った袋。
開けて中を見る。暗い井戸のような袋の底から、いくつか指の欠けた右手が、こちらに手のひらをむけていた。
むやみに力を振りかざし、神様を馬鹿にし、この世界を踏みにじった『勇者』の体の一部。適切に保存されたそれから、新鮮な血の匂いが香る。
「あなたみたいな勇者がいるから、本物の勇者が迷惑するんだよ?」
怨嗟を吐く右手をイーダは笑顔で見下ろした。魔王たちが同じことをしたら、口の中へ他人の不幸でできた蜜の味が広がっただろう。
今自分はそうじゃない。けれど魔界の魔女として、ふさわしい言葉は知っている。
そう思った彼女は今日一番美味しいだろうそれに声をかけてあげた。
「ごちそうさま」と。
【作者より】
興味を持っていただき、ありがとうございます。
本作はローファンタジー風味のアンチヒーローものです。
第4回HJ小説大賞後期・2次選考突破作品
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-18 11:20:00
1387928文字
会話率:37%
美しく咲、醜く散った。
薄く香るそれは、生臭く錆びていた。
白い花が紅の黒に染まり、願いは輝きを喪う。
外を知らない鳥は飛ぶことも無く地に落ちる。
凛と鳴るその鳥は、差し伸べられた手を受け入れる。
少女はゆっくりと鈴を鳴らし邪鬼を斬る。
最終更新:2024-08-10 10:03:36
3680文字
会話率:48%
日本における人口は約500万人____
美しい音色が織り成す、「吹奏楽」に青春を捧げる少年少女の葛藤や努力によって彩られる「吹奏楽部」に所属しているバスクラリネット吹きの少女「月嶋 みづは」の周りで巻き起こる青い春の話である___.
最終更新:2024-07-20 20:20:40
1258文字
会話率:0%
新米聖女のメリアは困っていた。第一王子であり王太子であるライトから、なぜか求婚されているからである。
ライトには完璧な婚約者がいる。もう一人の聖女であり、侯爵令嬢のマーガレットが。
ライトは次の卒業パーティーで、メリアをいじめたマーガレ
ットを糾弾し、婚約破棄をすると息巻いている。もちろん冤罪!
メリアは恐怖した。
このままでは、王命の婚約を邪魔したとして、最悪処刑されるのでは!
メリアは逃げることにした。
*ふんわり設定
*ほんのり百合
念の為ガールズラブタグをつけてますが、香る程度。
*アルファポリスにも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 21:12:55
10646文字
会話率:27%
道端で、捨てられているスライムを拾った。なんの変哲もない現実なのに、スライムというファンタジー生物がいるなんて……。
そんなスライムは突然、俺の前から失踪した。しばらく経ち、見知らぬ美少女が「あの日拾われたスライムですーーー恩返しに来ました
!」と笑顔で言い放つ。
そんなわけで、美少女を飼うことになってしまった。飼うものがスライムから美少女に変わったので、『飼っている』で間違いないのだが。……途端に香る犯罪臭。
『ペット』だったスライム。『妹』になった美少女。俺と彼女の絆の名前は?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-24 19:17:31
11958文字
会話率:30%
満月を隠した雲のように
キーワード:
最終更新:2024-06-23 01:19:01
329文字
会話率:0%
生きとし生けるものが照らされて
キーワード:
最終更新:2023-04-16 17:53:34
536文字
会話率:0%
私の好きなもの。シャンパンゴールドカラーのフレンチネイル。ふわりとカモミールの香るオーデコロン。奮発して買ったルブタンのパンプス。
好きなものに囲まれて日々を過ごす私は、何不自由ない人生を送っている。
そんな或る日、職場に歳上の女性である櫻
井さんが派遣社員としてやってきて……。
好きなものを好きと言える勇気、あなたにはありますか?
いでっち51号さん主催『劇団になろうフェス』参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-09 08:03:42
6924文字
会話率:25%
これは少年少女の恋のお話です。
いなくなった恋人、狂った少年、その友人と家族。そんな彼らの一コマです。
最終更新:2024-05-04 21:21:15
106149文字
会話率:36%
しがない高校生である主人公とその友人達。日々を楽しく生活する最中、祭りに行こうと話が決まる...恋の匂いが香るなか主人公に魔の手が...
“夜空に咲いたのは、花火なんかじゃなくて君の笑顔だった”
最終更新:2024-03-31 02:19:25
10041文字
会話率:95%
俺、◯◯◯◯は名城中学に通う中学3年生。
今日は卒業式だから朝早くに家を出たんだけど、寝ぼけたトラック運転者にドーンと肩をぶつけられて難癖を付けられて怖くて失神。
そのまま異世界転生してしまった。
いや、身体はあるから異世界転移というやつな
のかもしれない。
俺の来た異世界はスケールが違う。
何せ顔面偏差値が高いから平均ちょい上のつもりだった俺の顔がブサイク扱いされる。
黒髪のブサイク呼ばわりされるがちゃんと傷付くからやめてほしい。
この世界においては黒髪が珍しいらしく、それで声をかけてくる人が居るんだけど、どうやら目的はそれだけではないらしい。
「あら、そこの黒髪のブサイクな人ちょっと待って」
「面と向かってブサイクとかやめてくれない?」
「丁度良かった。あの時の礼がしたくてさ」
潮騒香る海岸沿いに今居るのだが、近くに柑橘系の果樹園が有り、そこから山のようにデコポンを渡された。
「あるんだ……普通にデコポン」
この世界特有の生き物とかを期待してなかったとは言えないので少しガッカリした。
「ほら、これ全部持っていきな」
両手に抱えきれないほどのデコポン。
服の裾を持ってそこに乗っけて貰う形で持っているが、めちゃくちゃ重い。
「あの時のアンタが『名乗るほどの者ではありません』なんて言うから恩返ししたくても探しようも無いしさ……そうだ、ウチに寄って行きなさいよ」
「そ、それは助かるけど、まずこのデコポンをなんとかしたいかな!」
こぼれてる!
炉端にポロポロとこぼれてるから!
「ほーら、ウチの主人村長だったの覚えてない?鬼に取り憑かれて大変だったんだから」
「へ、へぇ、やっぱり居るんだそういうの」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-11 20:58:05
1428文字
会話率:11%
私は「私」の全てを終えた。次なる「私」へと向かう。その道中。
最終更新:2024-02-15 03:09:58
495文字
会話率:0%
異質だった天使の青年が仲間を得る物語
※若干の血みどろ描写・香る程度のBL表現有ります。苦手な方は自衛でお願いします
※pixivにて同設定魔界組の18禁イラスト漫画描いてます。同一作者ですのでご了承ください
最終更新:2023-12-30 02:00:00
271383文字
会話率:78%
銀花は無人の実家を畳むため、久方ぶりに帰郷する。
郷里ではちょうど秋祭りのまっただ中。太鼓の音と、香る金木犀に、かつての祭りでの思い出をパートナーに語る。
満たされた今に、過去の気持ちと折り合いをつけるヒロインのお話。
たこす様主催「第三
回この作品の作者はだーれだ企画」の参加作品です。
いつもとテイストを変えた本編、そしてお好みで味変したSSをお楽しみいただければ幸いです。
本編は「純文学・現実恋愛・ヒューマンドラマ」、SSは「ゆるふわ和風ファンタジー」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-21 15:20:43
4124文字
会話率:36%
シエラ・グレイフォルドはれっきとした伯爵令嬢であるにもかかわらず、義母と義姉に虐げられる日々を過ごしていた。
粗末な食事に過酷な労働。ボロを纏って下働きに従事する彼女には、最近、別の悩みがあった。
(血が美味しい。でも、こんな自分は浅ましい
)
血への誘惑に必死に耐える中、数年間、隣国に仕事で赴いていた父が帰国するという報せが。そして時同じくして、皇太子殿下の誕生パーティーが開かれる。
貴族家の娘は必ず参加と言われても、義母は嫌がらせをやめる様子はなく──。
もうひとつのシンデレラ奇譚。
夜に踊れば、血が香る? 闇夜の舞踏会で、シエラが手にする未来とは!?
※秋月忍さま主催「サマーシンデレラ企画」参加作品です。〔残酷描写〕は保険として。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-27 11:11:41
9203文字
会話率:24%
金木犀の木に手紙が置かれているのをみつけた。
スマと書かれた一通の手紙。それから文通が始まった。
スマから手紙が届き、僕はそれに手紙を書く。顔を合わせない婚約者の話、心から思っている女性のことを語る。穏やかな心温まる手紙だけの会話を。
そして、運命の日がくる。
幸せだと思っていたのに、事実を知ってた僕は・・・。金木犀の香りだけを残した。
救いのない話になっておりますので、念のためティッシュをご用意して、お読みください。
こちらでは金木犀がやっと咲き始めました。匂いとともに楽しんでいただけたなら、と思っています。
アルファポリスさんにて投稿完了しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-24 11:35:53
21240文字
会話率:19%
家が隣同士で、放課後を共に過ごす仲ではあった。
けれども何も知らない。好きなものも、嫌いなものも。
お前は、何が好きなんだ?
匂いかな?
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
時折香
る、職場先の匂いが好きです。
職場らしからぬ、焼香の匂い。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-19 18:28:07
1109文字
会話率:50%
先日、私は御友人の前で泣いてしまいました。
お詫びをすると、またお茶のお誘いが。
香る珈琲と煙草。香りを嗜めばまたすぐそこに。
良いお友達を持ちました。
何時までも思い出せる様に、心に留めておきますね。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
瓦礫、前回の続き物ではありますが、単体でも読めると思います。
幸せな渡が見たかったので、書きました。
注意事項3
ガールズラブではありません。
けれども友愛表現はめっちゃあります。
苦手な方はご注意を。
ガールズラブを書く人間でもあるので( ̄▽ ̄;)
雰囲気が滲み出ていたら申し訳ないです(・ ・)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-24 19:08:01
967文字
会話率:37%
夜分遅くに帰ってくると、玄関で待つ女の姿があった。
香るのは微かなカクテル。身体中には爛れる程の熱。
必要事項を伝えた後、またも気絶した。
全て知るのはヘッドホンから流れる音の羅列のみ。
その歌ね、今の私の気分を歌ってるんだ。
注意事項
1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛です。R15です。
苦手な方はご注意下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-30 22:59:05
833文字
会話率:53%
花香る黄国(こうこく)には、二人の姉妹が皇族として存在していた。国家プロジェクト、黄龍タウンの建設が進む中、とある噂が流れていた……。
最終更新:2023-10-08 11:26:08
11113文字
会話率:57%
同級生の彼女の紗枝が俺の部屋に始めて来てくれることになった。
俺はうれしくてうれしくて、部屋を片付けたりと準備に大わらわ。
最終更新:2023-10-08 03:45:30
1474文字
会話率:16%
亡くなった妻を忍んで毎年命日にモンブランと紅茶を食べる辰雄。
モンブランを作るのは嫁の真由子だが、五年経っても亡妻のことが忘れられずに悲しみの淵に佇む辰雄を皆が心配している。
最終更新:2023-10-04 17:38:41
1375文字
会話率:44%