何でも御座れ、何もかもがそこに揃う、見世物小屋。
そこに居座る噺家が、奇妙奇天烈な話を唱えるそうな。
治安も何もありゃしない。自由が渦巻く怪しきを、とくとご覧あれ。
最終更新:2022-10-03 23:30:08
7085文字
会話率:28%
両脚と右腕を失って久しい少年ハルクは、今日も見世物小屋の目玉として金を投げつけられる。
『職業』をもって生まれなかったのだからしかたがない。
降りかかるのは罵倒、嘲笑、嫌悪。
それでも『生きる』ために芸を続ける少年。
奴隷商人の
息子に毎日虐められても我慢し耐え抜いた。
しかし、命に関わる行動に思わず抵抗してしまい「この世から追放してやる!」と激昂する商人の息子。
死を免れようと必死に考えるハルクのもとに、ひとりの男が忍び寄り告げる。
「お前は生きていない。死んでないだけだ」
そのひと言を受け見世物小屋からの脱出を決意する少年。
頼りになるのは左腕と見世物小屋でつちかった人の感情を読む力。
そうして見世物小屋から脱出した『無職』のハルクは職業を複数身につけていることを知り、残酷な世界と生き残りを掛けた戦いを始めることになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-25 20:10:56
75302文字
会話率:37%
聖女としてラルジュ王国の第一王子と婚約していたルクアはある夜、濡れ衣を着せられて投獄されてしまう。
独房で過ごしたのちに受けた宣告は「見世物として王都のスラムで一生を終えろ」というものだった。
スラムで食うや食わずの日々を過ごすルクア。
そんな彼女に手を差し伸べたのは、この辺ではあまり見ない褐色の肌をした長身の男だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-02 16:46:47
8482文字
会話率:51%
「ただ強いだけで華が無い」
――それはコロッセオで強さだけを追い求めた闘剣士フウタに容赦なく浴びせられた言葉。見世物でもある闘剣において、個性もなくただ強いだけの不人気闘剣士のフウタはひたむきに努力を繰り返すも、彼の人気は落ちるばかり。
悩み続けた彼は、運営側から提示された"華のある試合を演出する"という甘言に乗ってしまい、八百長試合を行ってしまう。
結果ありとあらゆる不名誉なレッテルを貼られ、コロッセオどころか国を追われた彼は、路銀が尽き、いよいよ野垂れ死にを覚悟した。だが死の瀬戸際で彼が出会ったのは、フウタのことなど何も知らない、"最強"を志す姫君だった。
観客の居ないただの決闘。
それを最後の試合だと思い姫君と手合わせしたフウタは思いもよらぬ提案を受ける。
「当家の食客になりませんか? たまに手合わせしていただければ、後は何もしなくて構いません」
頑張れば頑張るほど嫌われる日々は終わり、今までの努力が報われるヒモ生活が幕を開けた。
【書籍化情報】
富士見ファンタジア文庫さまより、第2巻が10/17発売!
また、コミカライズも少年エース+さまにて近日連載開始!
大好評発売中の第1巻と、特設サイトは目次下のリンクより!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-25 11:00:00
1720243文字
会話率:41%
魔族と人族が存在する世界。魔族は大気中の魔素を体内で魔力に変換し、自分と相性の良い属性の魔法を使うことができた。魔族はその不気味さから人族により北へ北へと追いやられ、ラヴィーネ大山脈を越えた寒冷の痩せた地にイズールを建国した。大山脈を超え
る頃には多くの犠牲が伴い、多くの魔族は人族に深い恨みを持った。
人族は分裂と統合を繰り返し、中央の国リズニア、西の国シェルドント、南の国ウェルダ、東の島国トワナができた。長年続いた戦争はようやく落ち着き、世界は少しずつ平和へ動き始めているように見えた。
新月暦990年の頃のこと。戦争が収まって約45年。人族と魔族が交わることがなくなった頃に次の問題が発生した。ごく稀ではあるが、人族同士から魔法が使える子が生まれ始めたのだ。人族はその子どもたちをコンバーターと呼び、虐殺したり見世物にしたりなどひどい扱いをした。リズニアの国王はコンバーターを積極的に引き取り、生活できる場所を探した。
一方、イズールでも魔族同士から魔法が使えない子が稀に生まれ始めたのだ。魔族たちはその子らをインバーターと呼び、虐殺したり国の外に追いやった。冬のイズールではそれは死を意味していた。
現在、新月暦1034年。ラヴィーネ大山脈の隙間には、山に隠されるようにひっそりと小さな村が存在している。そこに住む一人の少女ライナ。「困っている人を放っておけない」彼女が森で助けた少年たち。この出会いが世界の在り方を大きく変えるものだとは、このときは誰も知らなかったのである。
初めての作品になります。いたらないところが多いかと思いますがよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-18 20:00:00
926474文字
会話率:52%
公爵令嬢、シャーロットは自分が悪役令嬢になりそうな事に気づく。
「破棄は良くても見世物になるのは、ねぇ」
一計を案じ、婚約破棄イベントをスキップするシャーロット。
それは誰も傷つかないナイスアイデアのはずだった。
「シャーロット。お前を王
子暗殺犯罪
として逮捕する!」
そう叫びながら騎士が飛び込んでくるまでは。
「はいぃ?!」
何で、そうなった?
公爵令嬢、シャーロットの明日はどっちだ?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-11 00:00:00
62729文字
会話率:31%
ミレイアはメイド達の悪意から、この後自分に起きることを知らされている。
夜会で第一王子から婚約破棄を突き付けられて、歌劇を現実に落とし込んだような、見世物となるのだ。
王城へ向かう馬車の中、逃げたいけれど逃げられない侯爵家の令嬢ミレイア。
だが走る馬車はドンッという大きな音の後、唐突に扉を開かれ――。
訪れた転機をしっかり掴んで、幸せな暮らしを手に入れるまでのミレイアのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-10 22:18:48
17947文字
会話率:26%
喧嘩っ早い男『ゴロー』が流れ着いたのは、人間が魔法を使えず、故に弱者とされている異世界だった。
しかし人間も黙っちゃいない! 『犬闘機』なる搭乗型のロボットを創りだし、他種族と同等の戦闘力を保有していると世界に認めさせたのだ。
出会い頭に巨
大な種族の男に噛み付いてけちょんけちょんにボコられたゴローは、目を覚ますと地下闘技場に売られ見世物にされていた。
犬闘機修理屋の女性『エシュカ』に助けられたゴローはリベンジマッチを決意する!
大男を探し出し、鉄の拳でボコり返すだけの簡単な旅になる筈だったのだが……?
重複投稿先
カクヨム:
ノベプラ:折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-28 18:16:08
173215文字
会話率:43%
エクトプラズムとは、19世紀末期に降霊会で盛んに行われた見世物だった。
霊媒師の鼻や口、耳から白色の煙や糸、布状の物質が伸び出し、呼び出した霊体に質量を与え、
可視化、触れたりすることが可能になるという、所謂、物質化現象の事だった。
後にノ
ーベル生理学・医学賞を受賞する事になる学者が名付け親のこの現象は、
しかしながら、今日ではお粗末な物で、それらはほぼこの当時のまさに手品、奇術の見世物だった
のだろうとされている。
しかし、1944年。
戦局の挽回を目論む枢軸国勢力が投入したエクトプラズムによる兵器、
所謂「EP兵器」は本物だった。
過去の古戦場の霊体を「幽導素」として抽出、適性のある降霊兵を媒体にして、
線維化装置によって質量を与え、固体化。戦死者を兵器として蘇らせた。
大戦後もEP兵器は、わずか一名の降霊兵が突如として数百から数万の兵を召喚させる強力な
戦術兵器としての地位を確立させていた。
そして、それら古戦場の戦死者を呼び出すことの可能なごく少数の限られた降霊兵は、
どの国であっても、さながら軍事貴族のようにその技術を独占していたのだった。
主人公は降霊兵の適性は全く無い。
関ヶ原の軍団も、大阪の陣の戦死者も、鎌倉武士団も呼び出せないが、
EP兵器はよくエクトプラズム障害を引き起こし、小さな犯罪の加害者や被害者に質量を与え、
事件を引き起こしていた。
主人公はそれらを破壊する任務に就いてたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-10 14:07:00
1361文字
会話率:0%
幕末の頃、松本喜三郎なる稀代の人形師がいた。
彼の作り出した人形は見世物にだされたが、まるで生きているかのようなその姿は「生き人形」と呼ばれた。
そこから多くの人形師が彼に憧れ、幾多の「生き人形」が生まれたが、ついぞ松本喜三郎に匹敵する者は
現れず、その死と共に「生き人形」の技は歴史の中に埋もれた。
明治に至り、一人の男が松本喜三郎に憧れ、生き人形を作ろうとしたが――
これは明治より続く、三人の「キサブロー」にまつわる物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-01 12:54:09
17279文字
会話率:23%
僕は好きに生きたかった。好きに生きたかったから社会人になったというのに、家族からの監視のような連絡や問いつめを受け、さらには追い討ちのような弟からの蔑みの電話。
家族からの説教や圧力によって、社会人としての自由を謳歌できない主人公はストレス
に耐えかね、死んでもいいと思いながら家を出た。
走っている中で、突然異世界に迷い込み、勇者となって生きていく。
しかし、そんな中で……彼は負けた。
魔王にたどり着くことなく、敗北した。
勇者として生きてきた中で、多くの魔物や魔人を殺した彼は見世物としてブーイングを浴びながら、死んでいくことになるが……どんな形でも生きることを決めた彼の本能は、魔人になってでも、人をやめてでも生きることを選択する。
元勇者の運命やいかに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-13 01:04:29
7196文字
会話率:10%
強いものが勝ち、弱いものは負ける。
見世物にされた臆病者は、いつしか心を失っていく。
それが、この残酷な世界のまわり方。
ずっとそう思っていた。
だけど貴方と出会って、私の世界は少しずつ変わっていって……
ねぇ、花宮くん。
私ね、もっと世
界の美しさを知りたいの。
だから私と一緒に___。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-14 00:26:29
292文字
会話率:7%
たちどころに傷の治る体質を持つ私は、両親にさえ疎まれて見世物小屋に売り払われた。
嫌悪と好奇心の混ざった不気味な視線に晒される毎日から、救い出してくれたのはあなた。
ただ一人、あなただけが私を必要としてくれた———。
最終更新:2022-01-09 14:26:55
941文字
会話率:0%
世界地図がまだできていない時代。
危険な未開の地に踏み込み、古代文明の遺物を持って帰る「トレジャーハンター」全盛期の時代。
クリュー・スタルース。
彼の子供の頃に、広場の見世物としてやってきた「氷漬けの美女」。
1万年前に滅んだ古代文明
当時の姿のまま凍ってしまった彼女に、彼は一目惚れをした。
その氷は今の科学では解かせないらしい。
10年後、成長したクリューは彼女の氷を解かし、プロポーズするために動き出す。
その旅は、やがて世界を巻き込む事件へ繋がり、古代文明の謎を解明する大冒険へ発展していく。
※この小説は、「小説家になろう」「カクヨム」に公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-09 12:00:00
184513文字
会話率:68%
十年前、【屍】と呼ばれる化け物が人類を襲った。世界中に現れたその化け物は世界を壊し、破滅へと導いた。理由も原因も分からない。ただ分かるのは、その化け物のせいで世界が一度終わったという事。
今や稀に見かける程度になった屍に立ち向かう青年達が
、【ラクアドル】王国という小さな国で国全体をフィールドにしたポイント制バトルで見世物になりながら、屍を討伐し屍の存在を解明する話。
憎しみ憂い、不思議な力に目覚めたり。
ハッピーエンドを飾るかバッドエンドに堕ちるかは、彼らの選択次第。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-28 03:05:12
6312文字
会話率:65%
えー、毎度バカバカしいお話をおひとつ。
異世界に転生する主人公ときたら、元々の世界ではもひとつパッとしない、どちらかと言えばダメ人間と相場が決まっております。この物語の主人公の私、朝比奈朋絵、27歳もそんな落ちこぼれの一人でした。私は何
十年もの間自宅警備員に従事し、すっかり対人恐怖症になっておりました。
そんな私が事故で死んでしまい、異世界に見目麗しいエルフに転生いたしましたからあら大変。この異世界、何百年も人間と魔族の戦争が続いていたため娯楽というものが全くありません。私を召喚した伝説の老エルフは暇つぶしのために何か面白い見世物を見せろと命じるのでした。
やがて私は人々を笑顔にするエンターテインメントの伝道師として異世界チャンネルの「配信者」となるのでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-24 01:26:34
36563文字
会話率:57%
おじに連れられて見世物小屋を訪れた少年は、そこで雪娘と呼ばれる少女と出会います。
雪娘は、ふれたものをなんでも凍らせてしまう力を持っていました。
少年は雪娘に淡い想いを抱き、彼女の手を握りたい、仲良くなりたいと思うようになりました。
しかし
、見世物小屋はどこかに行ってしまい、少年は雪娘に会えなくなってしまいます。
それから何十年もの時間が過ぎたある日、彼は雪娘との再会を果たしました……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-03 06:00:00
9376文字
会話率:30%
兵どもが、夢の後。
荒野で遊んでいたら、矢骨の刺さった骸骨を拾う。
家に帰ってかか様に内緒で、御骨に語り掛けて居たら、
骨はさめざめと戦で死んだ無念を語りだした。
それを見世物にして、その家は大金持ち。
昔の人は考えます。
浮世の、極楽を。
常世の幸せを。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-25 10:07:37
629文字
会話率:0%
天才はたまた山師として名高い平賀源内は、ある日見世物小屋で働く男から悩みを相談された。
屁が止まらぬという男の悩みを解決するため、平賀源内は自らの本草学等の知識を活用して挑んでいく。
なお、「放屁論」は実在する平賀源内の著書です。
最終更新:2021-09-07 18:27:18
6337文字
会話率:37%
時は2100年
日本の国債は、年々増え続け国政は遂に破綻した。
国が抱えていた組織は解体、それを引き継いだいのは企業だった。
治安組織と言えども、企業が運営する限りは利益を上げなけれならない。
利益を上げる為に生まれたシステム
。
それは、興行だった。
今、民衆たちが熱狂する話題の見世物。
犯罪者を公開処刑する為のイベント。
『マスク・ド・ファイト』
人間の脳に、直接刺激を与えることで超人的な能力を発現させる。
超常マスクを着用して行う格闘技である。
その中で、一際輝くファイターがいた。
華麗な技と、不屈の闘志で悪をなぎ倒す英雄。
名を名乗らない彼を民衆は賞賛してこう呼ぶ。
マスク・ド・マーベラスと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-16 18:36:04
8113文字
会話率:33%