「お前との婚約を破棄する!」
卒業パーティの当日、侯爵令嬢のイザベラは、身に覚えのない罪で婚約者である第二王子から一方的に婚約破棄を突きつけられる。
それだけではない。何をしても追い出され、無残な死を迎えるこの一日が、何度も繰り返されている
のだ。
11回目の今日、彼女はただ、生き残るために足掻くことを決意する。
だが、この一日をループしているのは、彼女だけではなかった。
ただ一人の女性の愛を得るため、全てを懸けて時間を巻き戻す、千年に一人の天才魔法使いアルベール。
敬愛する王太子の暗殺を阻止するため、幾度となく絶望を味わう、近衛騎士ダミアン。
同じ一日を繰り返し、互いの存在に気づかぬまま、それぞれの目的のために必死に足掻く三人の「敗者」たち。
婚約破棄を覆すための知略が、叶わぬ恋のための魔法が、そして主君を守るための剣が、意図せずして交差し、やがて一つの奇跡を紡ぎ出す交響曲(シンフォニー)となる。
繰り返される卒業パーティーの果てに、彼らを待つものとは──。
これは、三人の孤独な魂が奏でる、一夜限りの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 23:23:23
19052文字
会話率:13%
「……なんか最近、世界が“ちょっとだけ”おかしいんだよね」
時計が止まり、会話がずれ、記憶が曖昧になる日常。
放課後、エミリアは“誰にも見えない少女”と出会う。
やがて、鏡の中の風景が歪みはじめ、猫、友人、恋、家族──
あらゆる記憶が静か
に削られていく。
そして現れる、“片翼の少女”ミリエル。
彼女は語る。「この世界は、あなたが拒絶した“死の先”でできている」と──
これは、ひとつの魂が「夢のやさしさ」と「現実の痛み」の狭間で、
“ほんとうの朝”を見つけ出すまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 00:06:38
4379文字
会話率:16%
乙女ゲームの悪役令嬢イザベラは、王子に婚約破棄され聖女セラフィナと運命の階段から転落死する。気がつくと現代日本の女子大生・あおいとして目覚めており、セラフィナそっくりの友人・ひなたも同じ記憶を持っていた。
「今度こそ勝ってみせる」あおいは現
実世界で必死に努力するが、またしてもひなたに敗北してしまう。そこで彼女は再び前世への逆行転生を思いつき……。
中世、古代、未来、魔法世界を巡りながら、悪役令嬢は聖女に勝利することができるのか? 永遠に繰り返される愛憎の輪廻転生ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 18:27:21
13204文字
会話率:40%
ブラック企業で使い潰された末に過労死した青年・ユウトは、気づけば異世界に転生していた――しかしその姿は、最弱の魔物《メタルスライム》だった。
だが、この世界での彼の運命は、転生モノの“お約束”からは外れていた。
転生後、ユウトは冒険者に何
度も何度も無慈悲に殺され、蘇生するたびに地獄のような苦しみを味わう日々が続いた。
その理由は彼の中に埋め込まれた“銀核”という謎のエネルギー核。魂の複製と蘇生を強制される装置だったのだ。
そして彼は気づく。
自分は“この世界のシステム”に組み込まれたバグのような存在――《管理者》によって監視され、因果をループさせられる呪われた魂だったのだと。
繰り返される死の果てに、ユウトの意思は変質し、意識を喪失する寸前で、魂の深淵から第二の人格《カイ》が目覚める。
カイは、ユウトの記憶と怒り、そして理性を受け継いだ“復讐者”。
彼はスライムの肉体から超進化し、記憶を喰らい力に変える異形の存在へと成長していく。
その過程で出会う仲間たち――
神の嘘に気づいた老女《ミゼルダ》、亡者を狩る傭兵《ヴァーグ》、かつてユウトを苦しめた因縁の冒険者であり贖罪者《ヴェイ》。
そして、彼らがたどり着いたのは、時空の彼方から現れた伝説の都市《メルトレイン》。
「目覚めの都」と称されながら、実際は神罰に封印された《神の墓場》だった。
そこでカイは知る。
神々ですら、《管理者》によって生み出された“プログラム”に過ぎないという真実を。
全ての魂、全ての神、そしてこの世界自体が、“観測者”たる存在によって制御されている。
ユウトは、そのシステムにとって想定外の“エラー”――つまり自由意志を持った“異分子”だったのだ。
やがて、メルトレインを襲う異変によって、カイたちは神界の中心へと導かれ、伝説の《魂の塔》を目指すことになる。
そこには、ユウトの封じられた記憶、そして世界を作り変える“鍵”があった。
だが彼らの前に立ちはだかったのは、この世界の根源的な支配者、《マスターコード》。
全知を名乗るこの存在は、すべてを観測し、未来を最適化し、意思すら書き換える“世界の設計者”だった。
激突する銀核と神核。記憶と運命の演算が交錯し、世界はついに“神の黄昏”を迎える。
――それでも、カイは立ち向かった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 22:05:20
16812文字
会話率:35%
毎年、彼岸花が咲く時期になると夢に現れる男性。名前もわからないのに、夢の中で彼に何度も恋をして、何度も別れている。その夢が現実になったのは、彼岸花の咲いたある年の秋――。
彼岸花が咲くたびに出会っては別れる、何度も繰り返される恋の輪廻を終
わらせるため、今度こそ彼と結ばれようとするが…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 21:00:00
25104文字
会話率:24%
「死なないと目覚めない」
毎夜見る夢の世界で「死なないと目覚めない」事に気が付いた少年。
繰り返される「生」と「死」
現実と夢の世界の狭間で彼は何を見つめるのか。
リアルでも異世界でもない、ちょっと不思議なファンタジー。
この作品はオリ
ジナル作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 21:00:00
113534文字
会話率:14%
毎年、桜の花が咲くその場所には、誰も近寄ろうとしない。
かつてそこには人を喰らう鬼がいたという――だが、語られぬ真実があった。
一人の女と一匹の鬼、そして繰り返される「また会いに来ます」の約束の物語。
最終更新:2025-06-18 21:00:00
3881文字
会話率:18%
荒れ果てた草原で繰り返される黄金の騎兵とそれに対峙する者の死闘。
最終更新:2025-06-17 22:00:00
1040文字
会話率:0%
フリーライターの「世川正啓」は、基本自宅で仕事をしておりジムに行くとき以外あまり家を出るということがない。取引先との打ち合わせでさえ、わざわざ自宅に来てくれるほどに。
その中のひとつの取引先で務める同級生「樋口悠希」がある日、「世川正啓」と
の打ち合わせで新人の「今野マキコ」を連れてきた。それが ”彼女” との運命の出会いになる。
平穏に荒波にもまれないために就職をせず独立した「世川正啓」が、彼女との出会いによってその平穏が突如として崩れ去っていく。
『次元を超える』被験者に選ばれ “繰り返される現実” に巻き込まれるという特異な状況が突如としてやってきたのだ。
次第に “超越者” として名を広めていくのだが、真なる目的である『次元を超える』ことは果たして…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 23:47:04
19695文字
会話率:39%
TM11型は通称「カフス」と呼ばれ、その名の通り繋ぐ・守る・支えるといった意味を込められていた。
外見は慎重に設計され、見る者の心理面を考慮して好感の持てる女性の姿をしていた。
流線型のボディに、洗練された特殊素材の肌が施され、その造形
はまるで未来のアート作品のようだった。
対話もまた、TM11型に人間らしい特徴を与える重要な要素だった。
言葉や表現の豊かさを機械に教え込むことで、機械が自己表現し、人間とのコミュニケーションが深まることを望んでいた。
繰り返されるテストの日々、その中でカフスの量子コンピューターは複数の人格を創り出し葛藤していくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 20:17:44
11604文字
会話率:12%
転生チートクソ喰らえスタンス
強敵に挑む、血に塗れた強化兵の物語
ここは科学と魔法が完全に等価、ファンタジーとSFが混ぜて煮こまれたような世界。
大崩壊により国を失い、更に仲間を皆殺しにされた一般兵のラーズ。
全てを失った絶望が
トリガーとなり、限界を越えた体が変異体因子を覚醒。
貴重な被験体として、強化人間である「変異体」の非合法研究施設に強制収容されてしまった。
始まった地獄の日々。
繰り返される人体実験。
選別という名の一対一の殺し合い。
戦場で鍛えた戦闘術、目覚めた変異体の能力で多種多様な異能力に挑む。
「パワードアーマーの装甲を味わえ!」
「火属性魔法でこんがり焼いてやろう」
「サイキックのテレパスハック、試してみる?」
「うわあぁぁぁぁぁ!」
ドッガアァァァァァァァァン!
…死んで……たまる…か………!
※所々、生々しい、痛々しい描写があるので注意
・主人公チート無し(主人公以外は使いますw)
・強くなるための訓練と考察を楽しむ小説
・オリジナル設定と用語を多く使っています
・一話3000字前後で投稿
・漫画みたいな戦闘を書いてみたくて、あえて擬音語や叫び声を多用しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 03:00:00
1311645文字
会話率:43%
人生に疲れたアラフォーの会社員・田中一真(たなか かずま)の意識は過去へとタイムリープしていた――高校時代、自分が本当に人生を諦め始めた『あの日』へ。
その世界で再び出会ったひなたは、なぜか彼のタイムリープを知っているかのような言動を見せ
る。
同級生として再び高校生活を送る中で、ふたりは徐々に心を通わせていく。しかし繰り返される時間の中で、彼らは未来を変えれば変えるほど、大切な誰かを失うという『代償』に気づく。
もうひとりのキーパーソン――水城未来(みずき みく)。彼女はループの起点に関わる存在であり、田中とひなた、ふたりの『選択』に翻弄されるもう一人の少女だった。
「誰かを救えば、誰かが消える」
そんな因果の中で、田中とひなたは「すべてを失わない選択肢」を探すため、最後のタイムリープに挑む。
最終的に彼らが選んだのは、「誰も消えない未来」
物語は、再構築された世界で、ふたりが再び出会い、恋をし、それはタイムリープの果てに見つけた、『最初で最後のハッピーエンド』
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-11 07:40:00
25360文字
会話率:35%
就職に就き悩んでいた20歳のフリーター、御津翆(みとみどり)。15歳の頃に母と対立し、家出をしてそこから1人で生きていた。唯一の妹・希愛(きあ)は生まれつきの病気入院していて、頼れる家族もいない。
そんな時、『妹の希愛が死んだ』という訃報
が翆の耳に入る。
人生の価値を完全に見出すことの出来なくなった翆は、ある日突然、時を遡る能力『時間遡行』の力を手に入れる。
そして、彼はもう一度高校時代の"平穏な日々"へと戻る。
そこで、未来で死んだはずの妹・希愛(きあ)と再会し、かつての親友・神凪千歳(かんなぎちとせ)とも巡り会う。そして翆は希愛を救うことを決意するのだった。
繰り返される世界の中で、翆は何を救うのか――。
時を超えた友情と裏切り、そして与え、受け取る物語。
"未"に秘めた思いに秘められた、彼らの切なくも儚い闘いが今、始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-10 22:42:43
1777文字
会話率:7%
10年前、彼女と別れたあの日から、時間は止まったままだった。
後悔を抱えたまま大人になった一ノ瀬優斗は、夢も希望も見失い、警備員として日々をやり過ごしていた。
けれどある日、彼は気づく。
繰り返される正夢と、彼女の声──それは運命が告げる
小さな“兆し”だった。
もしもう一度だけ、やり直せるとしたら。
伝えられなかった「好きだ」を、あの日に届けられるとしたら。
これは、過去と向き合うことで未来を変えようとする、ひとりの青年の“再生の物語”。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 08:39:27
26161文字
会話率:14%
「ここを出たけりゃ、捨てたものを探して拾わなければいけない。
自分で捨てたんだから、自分で探せ。それだけのことだ」
知らない世界に迷い込んだ彼女は、両陛下から’’アリス’’の名をもらった。
不思議の国――とあるお伽噺が基盤となって作ら
れた世界で、アリスは役柄を持つ人々と出会う。
帽子屋、眠りネズミ、三月ウサギ、公爵夫人、チェシャ猫――
物語が繰り返される止まった世界。全てを忘れていたアリスは、記憶を取り戻さないと、この国の外には出られない。
肝心なことを話そうとしない彼らと過ごしながら、アリスは少しずつ不思議の国と自分のことを知っていく。
不思議の国はアリスのだめだけの用意された、残酷な世界だった。
登場人物たちそれぞれの過去と真実、叶わない想い、譲れない目的が交差し、大きな流れによって、止まっていた時は動き出す。
すでに結果は決まっているチェスの盤上で、アリスは救いのない物語から抜け出すことは出来るのか?
※本作品に登場する人物や団体はフィクションであり、特定の実際の人物を基にしたものではありません。ただし、ルイス・キャロルの過去や実際の事実を参考にしている部分があります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 20:37:44
182235文字
会話率:36%
目覚めた場所は、完璧に設計された“物語”の世界。
記憶を失い、自分の名前さえも思い出せない主人公は、自分がただの駒であることを告げられる。
繰り返される物語の中で、選択を誤れば記憶は消え、代償を払わなければならない。
だが、彼はその檻の中
で「勇者」と「魔王」という永遠の対立構造に巻き込まれながらも、真実の意味と自由を求めて戦いを始める。
これは、操られる存在から、物語を動かす者へと変わっていく男の、終わりなき戦いと成長の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 17:00:00
8231文字
会話率:26%
雨上がりの午後、静かな住宅街に暮らす一人の若い母親・千紗が、通り魔に刺され命を落とした。
彼女は何もしていない。ただ、普通の日常を生きていただけだった。
犯罪に関わったこともなければ、誰かに恨まれるような人間でもない。
ただそこに「たまたま
」居ただけ――それだけで殺された。
残された夫・悠真は、納得できない思いを抱えたまま葬儀を終え、社会の冷たく形式的な対応に憤りを感じ始める。
「なぜ、あんな善人が殺されなければならなかったのか?」
問いは繰り返されるが、答えはない。
そして、誰もがこう言う。「仕方がないことだ」と。
その不条理に、悠真の心は崩れていく。
通り魔の男は「理由はない」と言い、精神鑑定により責任能力なしと診断された。
理性も倫理も、この社会では意味をなさない。
では、この世界は何なのか?
なぜ何の罪もない者が、突然「終わり」を告げられなければならないのか?
やがて悠真は、千紗の死を通して、自らの「生」の意味を深く問うようになる。
この世の価値観は逆さまだ。
正しさも善悪も、誰かが勝手に作った幻想にすぎない。
理不尽の中にこそ、この世界の真実がある――。
世界の不条理と向き合う男が、最後に辿りついた“答え”とは何だったのか。
これは、「なぜ人は死ぬのか」ではなく、「なぜ、生かされるのか」を問い続ける者の記録である。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-06 01:09:12
14895文字
会話率:28%
「君は王太子妃として不適格だ」
「婚約破棄しても、俺は構わないぞ?」
三年間、繰り返されてきたその言葉。
私は耐え、黙り、従うことでしか生き延びられなかった。
感情を押し殺し、ただ“王太子妃の座”にしがみつくことで、存在を許されていたから
。
──でも。
ある日、心の奥で何かが音を立てて崩れた。
あの人にとって、私は従者でしかなかった。
ならば、私は“王太子妃”という肩書きを、自らの手で手放しましょう。
繰り返される「婚約破棄してやる」という脅しに、私は静かに微笑む。
「では、こちらにご署名を。法務官立会いのもと、正式にご用意いたしました」
王太子殿下が言葉を失ったその瞬間、ようやく私は自由になれた。
──これは、「従順な婚約者」として飼い慣らされていた私が、
“婚約破棄”という呪いの言葉を、解放の鍵に変えるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 20:14:37
5689文字
会話率:28%
俺、山口隆太郎は、大学在学中に起業したが――仲間の裏切りによって、すべてを失った。
絶望の果て、不慮の事故で命を落とした俺は、気がつくと見知らぬ世界にいた。
記憶を持ったままの転生。これは、よくある“異世界ファンタジー”の始まり――
かと
思いきや、
そこは剣も魔法も存在しない、“砂漠と戦争”の島だった。
魔法? チート? そんなものは、どこにもない。
転生先は帝国・共和国・連合の三勢力が覇を競い、終わらぬ戦争が繰り返される地。
今は束の間の平穏に包まれていたが、その静寂も長くは続かなかった。
――帝国臣民・橿原春綺として生まれ変わった俺のもとに、連合軍の影が迫る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 09:42:46
132016文字
会話率:69%
「山中の渓流にて魚をとるに、多くは片目の魚なり。そのわけを知らず。」
――柳田國男『遠野物語』から引用。
崩壊し、灰色に染まった世界で目覚めた少女「あたし」。
過去の記憶は一切なく、自身が誰なのかもわからない。
ただ、時折赤く燃
えるような光を放ち、不可解な力を持つ異質な左目だけが、彼女の存在を証明していた。
失われたはずの左半身がその力で再生していく中、頭の中に響く声に導かれ、あたしは瓦礫と埃にまみれた世界を歩き始める。
旅の途中で、言葉の通じない寡黙な男「キオ」と出会う。
警戒しながらも行動を共にするうち、キオからこの過酷な世界で生き抜く術を学び、少しずつ絆のようなものが芽生え始める。
危険な「輩」や異形の獣との遭遇、そして左目の力が暴走しそうになる危機を乗り越える中で、あたしは自身の力の一端とその危険性を垣間見る。
さらに旅を続ける中で、世界の古い知識を持つ老女と出会い、自身の左目が「瞳」と呼ばれ、特別な宿命を負っていること、「繰り返される悲悲劇」の存在を示唆される。
しかし、力を狙う「中層」と呼ばれる敵の襲撃を受け、キオを庇った怒りから力を暴走させてしまう。
守りたかったはずの繋がりを自らの力で壊し、安息を得た集落からも追放され、再び孤独となる。
老女の身を案じ彼女の住処へ戻るが、そこは敵に襲われ焼け落ちていた。残された古の書物の断片とメッセージから、力が狙われていること、そして「繰り返される悲劇」を止めるという自身の使命を悟る。
唯一の手がかりである「風呼びの山」を目指し、過酷な荒野を越え、再び(理由は不明ながら)傍にいるキオと共に、異様な気配漂う山に辿り着く。そこで老女が残した道標を発見するも、直後に力を狙う敵「執行者」たちに遭遇してしまうのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 07:37:06
37075文字
会話率:6%