【カクヨムで連載し、完結済みです!】※毎日投稿します
これはクラスの何にも属せない俺と、特徴的な地味っ子たちが密室で乳繰り合うだけのお話。
ぼっち高校生の俺は、あるきっかけで『落書き部』を立ち上げることとなる。
だが募集してやってきたのは、
お嬢様女子校の地味っ子たち5人。
低身長片目隠しっ子、何もかもデカい大和撫子、クールなボクっ娘、破廉恥を許さないメガネっ子、そして暴走するオタクっ子。
最初は部活動のために使っていた俺のボロアパートだが、次第に彼女らは入りびたるようになる。
陰キャであっても内に秘める欲望は変わらないどころか、むしろ強烈なのもの。
初心な彼女らだが、気を許した俺にだけはすべて包み隠さず見せてくれるのだった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 21:10:00
134054文字
会話率:43%
ノルドがシシルナ島へ渡ったのは、わずか二歳のとき。
母・セラの腕に抱かれ、追っ手から逃れたどり着いた。
逃避行は凄惨を極めた。
彼は片腕が上がらず、片足を引きずり、片目を失うほどの深手を負う。
セラもまた、毒の呪詛を全身に浴び、
その痕は顔から全身に刻まれた。
彼女は頭をスカーフで隠し、親子は人目を避け、島の片隅でひっそりと生きていた。
ノルドはやがて森で魔兎を狩り、職業「薬師」となり活躍を始める。
ある日、森で出会った大魔熊に襲われていたのは、牙狼の子―ヴァル。
ノルドはその命を救うため、「命の盟約」を結ぶ。
ヴァルはそれ以来、彼の誠実な相棒となった。
島に強盗団が上陸したとある日。
隠れ家を発見し対決したのは、ノルドだ。
ヴァルの鋭い嗅覚が、警備隊の中に潜んでいた裏切り者を暴く。
セラ親子の戦いぶりは、島主の心に深く刻まれた。
別のある日、ノルドは島主の依頼でゴブリンの群れを退ける。
――そして、祝祭。
聖女ネフェルが、妹アマリのいる治療所を訪れ、シシルナ島の民衆の前に降臨する。だがその影で、冷たい殺意が蠢いていた。
聖女暗殺を謀る者たちが島に潜入。
彼らの刃がセラを襲い、母は瀕死の重体に陥った。
ノルドは怒りを胸に、島民とともに刺客たちを追い詰め、ついにその首魁を討ち果たす。
その後、魔物に囚われていた妖精・ビュアンを救い、彼女と友を結んだ。風のように気まぐれで自由なビュアンとの出会い。
けれど、母を蝕む毒はただの毒ではなかった。
それは「呪いの毒」。時間とともに命を削る、見えない刃。
薬師として腕を磨き、自身の傷を癒したノルドでさえ、その呪いをまだ治せなかった。
シシルナ島には、天才医師サルサが営む療養所がある。
彼女は静かに首を振った。
「この病は、治せぬ。だが―止めることはできる」
母を託したノルドは、薬師としての道を歩み続ける。
けれどその胸には、母を苦しめる呪いを放った者への、静かな、けれど消せぬ憎しみがあった。そしてノルドは、神託を待つようになる。
―そして、示されたジョブは。
「荷運び人」だった。
それは、彼が心に秘めていた願い――「報復」とは、あまりにかけ離れた力だった。
そんな彼に、「貴族と共にダンジョンを制覇して欲しい」との島主からの依頼が来る。その貴族の持つ剣は……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 21:09:32
18433文字
会話率:39%
「──目が、見えない……てか、ここどこ!?」
現代の高校生・黒川真人は、戦国ゲームのプレイ中にVRゴーグルを装着したまま寝落ちしてしまう。
目覚めると、そこはなんと疱瘡で片目を失いかけている幼少期の“伊達政宗”の体の中だった!
「なんで
よりによって、片目イベントの真っ最中なんだよ!?」
右も左も分からぬまま、母・義姫の“過保護すぎる毒親ムーブ”に振り回され、
家臣団からは「神童!」「鬼子!」と拝まれながらも、
中身はただのオタク高校生というギャップに悶絶する毎日!
ゲーム知識と現代知識(あとちょっとの妄想)を頼りに、
天下統一シミュレーション、リアルで開幕!
目は潰れても、野望は潰させない。
「いいぜ……この世界、俺が“攻略”してやる!」
これは、“中身だけ現代人”な伊達政宗が、信長・秀吉・家康たちの前で
歴史(と常識)をガン無視しながら突き進む、
ドタバタ戦国×転生コメディである!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 20:00:00
59912文字
会話率:33%
都から少し離れた港町・臨水には、いつも片目を隠し、煙草の香をまとって歩く若き絵師がいる。
名を黎傑《リー・ジエ》。
腕前はまずまず、口は悪いがどこか憎めない。借金はないが懐はいつも寒く、長屋暮らしで隣の娘に飯を恵まれている。
ある時は町でも名の知れた商家の令嬢が、またある時はワケありの男が、彼の元を訪ねてくる。
絵を描いて欲しいのかといえば、そういうワケでもない。
話をしているうちに出てくる謎。
依頼ではない、ただの相談だと言う。だがその“相談”の中に、男は何かを嗅ぎ取った。
煙のように掴みどころのない話の中から、彼は少しずつ糸を手繰っていく。
少しずつ、少しずつ。
絵筆を握る手で、誰にも気づかれぬよう、静かに。
誰かが忘れた何かを、ただ見つけるために。
やがて町の片隅に積もった霞の中から、真実の輪郭がゆっくりと浮かび上がる。
二流絵師の裏に隠れたもう一つの顔、"探し屋"。
——人も物も、忘れた心さえも、煙のように現れては消えてゆく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 19:00:00
4910文字
会話率:40%
将来、イラストレーターになりたいと本気で頑張っている女子高生、佐々木美鈴は、友達である武田鈴にある噂を聞いた。
その内容は、嘘くさいと思う程に現実味がなく、美鈴は信じていなかった。
それでも、鈴に強く誘われ、放課後に噂が流れている森林公園
へと向かうこととなる。
森林公園の奥には、深い林が続いていた。
進むと、噂として流れていた古い小屋がポツンとある。
二人は、この小屋の中に噂の正体があると、驚きつつも期待していた。
噂の内容は、なんでも願いが叶うというもの。
仮に噂が本当だったとすれば、鈴はお金持ちにしてもらうだと美鈴に話していた。
だが、それは泡となって消えた。
小屋の中には、片目を前髪で隠している青年、筐鍵明人《きょうがいあきと》がいた。
噂の内容を話すと、困ったように微笑み「願いは叶えられない」と言われてしまう。
断られてしまい、二人は帰るしかなかった。
その出会いがきっかけで繰り広げられる、負の感情と正の感情の絡み合い。
口にしなければ伝わらない。勝手な思い込みで広がる憎しみ。
無意識に閉じ込めてしまっている感情、行き場のない感情を吐き出せる場所とは――……
「お前の匣は、頂いた」
感情がすべてあふれ出た時、その人の運命が大きく変わる。
※アルファポリス、カクヨムでも公開中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 18:11:45
44108文字
会話率:27%
魔法に必要なのは、美しいと思う心。
魔女達は美しいと思う心と、針と糸とリボンで魔法を使う。
その集大成たる服を纏うのは、魔女の使い魔《ドール》達―――
私は、「クロスステッチの四等級魔女」。まだ新米だけど、四等級魔女試験に合格したばかり
。
《魔女の夜市》に自分の刺繍を着てくれる《ドール》を求めて出かけた私は、迷い込んだジャンクショップで一体の《ドール》と出会う。
前のマスターにタトゥーを入れられ、片目を失っていても、その《ドール》は美しかった。
そうして格安で購入した《ドール》は、どうやらカタログ通りの普通の人形ではないようで……?
※カクヨム様に同じ内容を投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 12:00:00
989368文字
会話率:60%
双眸にそれぞれ違う色を宿したものは|魔術師《オッドアイ》となり、片目を失ったものはいずれ魔獣となる。
そんな世界を旅をする少年と青年。
かつて片目を失った少年は、青年の自己犠牲によって救われた。
今度は少年が青年を救うために、少年は青年を連
れ出して旅に出る——……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 15:51:05
68647文字
会話率:32%
エルフのプライド/Zeroの片目隠れ短髪エルフ♂(前世地球人)が、実験体仲間な隻眼長髪ダークエルフ♂といずれボクっこ男装プリンセス♀になる赤ん坊を引き連れて、冒険したり国家の陰謀に巻き込まれたりする話。
主人公はスタート時はまだ長髪エルフで
すが早々に短髪になります。片目隠れはずっと据え置きです。
(カクヨム様にも投稿しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 05:03:30
163561文字
会話率:36%
令和七年八月三十一日、日本の各地にて「カミサマ」と呼ばれる生命体が出現。殺戮の意限りを尽くし、1.2億人いた人口が4千万人へと減少する大災害が起きた。
この脅威から人々を守るべく、『禊神師』という組織が結成された。
この大災害から約5年
後の冬。専門校を卒業し『禊神師第10部隊』へと配属になったナギサは、5年前の大災害で両親と妹を亡くし、自分自身も片目を失った。このような被害者を二度と増やさないため、相棒である契約悪魔ーアバドンと、部隊の仲間たちと共に訓練に励みながら、「カミサマ」との戦いを繰り広げていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 00:57:43
868文字
会話率:15%
「代筆を頼みたい。……娘、宛に」
天涯孤独の代筆屋イリナの元を訪れたのは、片腕と片目を失い、家族にも見放された帰還兵ルーク。彼が託した娘への手紙は、無慈悲な「受け取り拒否」の文字と共に戻ってきた。これ以上彼に絶望して欲しくないと、イリナは一
つの嘘をつく。娘のふりをして、偽りの文通を始めるという嘘を。
幼馴染の協力も得て、彼女の嘘はルークに笑顔を取り戻させる。だが、その穏やかな日々は、村長の息子によって脅かされていく。
ひとつの優しい嘘の果てに、孤独な少女が手にするのは、更なる罪か、それとも――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 18:35:19
25787文字
会話率:41%
長期探査航海を控えた第13調査大隊は緊急要請にて月研究所からの回収任務を行うが、そこにあったのは人間の脳髄を詰め込んだデバイスが繋がれた、非人道的な戦闘機だった—
近くて遠い未来、太陽系全域に生存圏を広げた人類は、おぞましい侵食性の宇宙生
物との戦いを繰り広げていた。
これは人類の敵の根絶を目指し、太陽系を巡る調査大隊の物語。
過去の戦争で片目を失ったユウと箱詰めのエース、シエロを中心とした第13調査大隊の人類の敵との戦いの記録。
太陽系の果てに、彼らが見たものとは…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 18:10:00
594352文字
会話率:56%
あらすじ
魔王軍討伐のために呼び出された4人は、3年半の時間をかけて、魔王を倒した。
魔王が死んでしばらくの間しか帰還ルートは開かないため、報償をえらんだりばたばたしながら、元の世界へと帰還する。
異世界の者と会話をするための、自動
翻訳機能からの呪いを受けたまま。
主人公・補助師。女。11月生まれ・誕生石はトパーズかシトリン。
ほぼ彼女視点。
召還者
生活魔法的なものを得意とし、兵站を指揮し、補助魔法を剣士にかけようとして、敵に片目を潰されるという目にあう。
策士・軍師な立場で金勘定好き。
天敵は茸型毒モンスター。
元の世界に帰れば、一応、お嬢様である。
(賢者のような立ち位置)
治癒師・女 12月生まれ・誕生石・ラピスラズリ
召還者
補助師の親友。ずっ友。勇者と恋仲。
魔王討伐遠征軍の総指揮官でもある。
進学するための金に困ってる。
魔王軍によって傷ついた者と世界を癒す力が強く、豊饒の魔法も持つ。
(聖女のような立ち位置の女武僧みたいな)
勇者・男 3月生まれ・ 誕生石・珊瑚
召還者
魔王に対して攻撃が通りやすい。
得意なのは、結界魔法。
塹壕を作るのが得意で、塹壕大臣。
治癒師の彼氏。
毒親のせいで家で飼い殺しにされそうなので、治癒師のところに婿入りする予定。
(勇者のような立ち位置、っていうか勇者だわ)
剣士・男 5月生まれ・誕生石・翡翠
召還者
特攻隊長。得意魔法はサーチ(偵察・鑑定みたいな魔法)
補助師に告白するが「空気に流されてるんだよ」と、保留され、保留され、その上、自分のせいで目を大怪我され、彼のメンタルは本当、よくもったなっ。
打たれ強い。
(立ち位置は斥候と特攻、前衛職らしい剣士)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 18:00:00
77616文字
会話率:26%
子爵令嬢エレジュールは、妹エリータに比べると何もかもが劣っていた。
しかし、ある時たまたまエリータに勝ってしまったことで彼女の怒りを買い、殴られ、左目がほとんど見えなくなってしまう。
絶望するエレジュールだったが、眼帯をつけたことをきっか
けに令嬢として立ち直っていく。
そして、ある夜会で公爵令息リュナードから声をかけられ……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 16:35:14
7788文字
会話率:28%
僕は雨上がりの日が好きだ。
雨上がりの時はテンションが上がり、大手を振って歩いてしまう。
しかし、このところ雨上がりの時に、不気味な女を見かけるようになった。
長い黒髪で、片目の隠れた女を……。
最終更新:2024-03-06 17:10:19
1889文字
会話率:31%
心霊系YouTuberとして活動していた主人公は、とある心霊スポットを探索中に、腐った床板を誤って踏んでしまう。異世界転生した主人公は、神から〈羚羊(れいよう)〉の力を与えられる。霊獣である一角獣(ユニコーン)に準ずる能力で、〈清らかな存在
〉から力を引き出す能力だった。
〈羚羊〉を名乗ることになった主人公だったが、異世界では世紀末のような様相で〈霊〉に生活が脅かされており、人々は恐怖に蝕まれている状態だった。これを見た〈羚羊〉は、異世界でも〈霊〉をエンタメに変換できないか?と考える。そうして、最初に訪れた廃洋館に棲む英国メイドのサラと共に、心霊系YouTuberとしての能力を発揮していくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 06:17:08
2522文字
会話率:29%
これはただの走り屋モノじゃない、魂の存在証明であり、「約束を果たすために走る亡霊の物語」。それが One Eye’s C。
⸻
湖の向こうに、いつかふたりで辿り着くはずだった。
けれど、その約束は、あの日の夜に置き去りにされたまま——。
夢の続きを走るのは、片目の光だけを灯すセリカ。
眠りの中で、それでも尚、誓いを守ろうとする誰かの魂。
気づいたときにはもう、彼女は隣にはいなかった。
けれど、見えない過去に指先で触れ、残された“囁き”を聴く者がいた。
この道を駆けた意味を、
もう一度、誰かと並んで走るために——。
「One Eye’s C」
→ 「ワンアイと呼ばれた女」
→ そいつが乗っていたのは「C」……何の略かは誰も言わない。けど知ってる奴は知ってる。
その「C」に込められたのは:
•Celica
•Curse(呪い)
•Contract(契約)
•Core(中核)
•Comeback(再来)
•Clarity(真実)
•Conscience(良心)
•或いは…Car
何を想像するかは自由。でも全部芹の物語に通じる。
それこそが「別モノ」である証。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 21:13:14
48670文字
会話率:38%
遠未来、五体満足でないといけない世界に生まれた私は、片目を失ったことで、生まれ故郷のドームを追放された。
星空をもっとたくさん見れる場所をつまづきながら探していたら、死にかけの宇宙人間見つけて助けた。
死ぬ前に善行を積むことができて良かった
。
⚠️ワンライクオリティ、入水未遂をします。
心の広い耐久性のある方。
夢みがちな作者の妄想についていける方どうぞお付き合いお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 15:31:41
3278文字
会話率:6%
作成時間1時間13分かかった。ワンライかな?食事時に見ない!性別はわざと明言していないNL、BL、GLどんな想像でもどうぞ。
あらすじ
恋ビトを庇って、まぶたと頭を怪我した主人公。
怪我が治って目の眼帯が外れたら世界がおかしく見えるようにな
ってしまった。
そして、大切な恋人は腕と目が四つになっていた。
2024/09/11のpixivのお題の『美味しそう』を組み込んだ結果、グロ要素が出てしまった。
なんでだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-12 20:12:57
2078文字
会話率:26%
親から煙たがられて生きてきた主人公、神和住望緒は、何を思ったのか、廃神社へ行くことにした。そこで朽ち果てた賽銭箱に五円玉を入れると、灯篭に火が灯り、彼女を包み込んだ。
目を開けると、目の前には見知らぬ神社が。唖然としていると、片目を狐の面
で隠した青年に話しかけられる。
彼に聞いたところ、ここは“異空間”であり、望緒の世界から来る者もそう珍しくないとこのこと。
青年の家へ行き、そこに住まうことになったが、条件は巫女をすることで––––!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 19:31:21
101408文字
会話率:55%
「普通」な両は、目が覚めると雲の上で「異端」な天使と出会う。
最終更新:2025-06-17 07:29:29
1747文字
会話率:7%
ゼロ距離のナイフ使い、ドラシド。傭兵として渡り歩いていた彼は、仲間の裏切りに会い片目を失明してしまう。十八番であったゼロ距離戦術が使えなくなり疑心暗鬼に陥る。そんな中、異世界に転生してきたレミと出会う。レミは、魔法の才があるも、攻撃系の魔法
はからっきし。ドラシドの過去を知ったレミは「私があなたの目になってあげる」と提案する。人を信じられなくなったドラシドとレミが描く、バトルあり、恋愛ありの旅路をえがいた作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 03:08:30
2824文字
会話率:46%
「山中の渓流にて魚をとるに、多くは片目の魚なり。そのわけを知らず。」
――柳田國男『遠野物語』から引用。
崩壊し、灰色に染まった世界で目覚めた少女「あたし」。
過去の記憶は一切なく、自身が誰なのかもわからない。
ただ、時折赤く燃
えるような光を放ち、不可解な力を持つ異質な左目だけが、彼女の存在を証明していた。
失われたはずの左半身がその力で再生していく中、頭の中に響く声に導かれ、あたしは瓦礫と埃にまみれた世界を歩き始める。
旅の途中で、言葉の通じない寡黙な男「キオ」と出会う。
警戒しながらも行動を共にするうち、キオからこの過酷な世界で生き抜く術を学び、少しずつ絆のようなものが芽生え始める。
危険な「輩」や異形の獣との遭遇、そして左目の力が暴走しそうになる危機を乗り越える中で、あたしは自身の力の一端とその危険性を垣間見る。
さらに旅を続ける中で、世界の古い知識を持つ老女と出会い、自身の左目が「瞳」と呼ばれ、特別な宿命を負っていること、「繰り返される悲悲劇」の存在を示唆される。
しかし、力を狙う「中層」と呼ばれる敵の襲撃を受け、キオを庇った怒りから力を暴走させてしまう。
守りたかったはずの繋がりを自らの力で壊し、安息を得た集落からも追放され、再び孤独となる。
老女の身を案じ彼女の住処へ戻るが、そこは敵に襲われ焼け落ちていた。残された古の書物の断片とメッセージから、力が狙われていること、そして「繰り返される悲劇」を止めるという自身の使命を悟る。
唯一の手がかりである「風呼びの山」を目指し、過酷な荒野を越え、再び(理由は不明ながら)傍にいるキオと共に、異様な気配漂う山に辿り着く。そこで老女が残した道標を発見するも、直後に力を狙う敵「執行者」たちに遭遇してしまうのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 07:37:06
37075文字
会話率:6%