自サイト「そしてオオカミは泥棒になった」に2005年ごろ載せた作品。
学校に行かなくなったミクは、自分の部屋のベッドの上で、だらだらと日々を過ごしている。夏の蝉の声が聞こえはじめ、学校に行かなくなって4か月経ったことに気付く。友人のトミち
ゃんがお見舞いに来ても、話半分に受け流し、学校のことは何も考えなかった。ただ、2か月前から付き合うことになったシロのことにだけは、耳を傾ける。「別れろ。」とトミちゃんは言う。別れる、ということについて、ミクはぼんやりと考えはじめる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-12 16:04:29
3880文字
会話率:25%
真夏の陽射しがバシバシと降り注ぐなか、私は後7日で自分の命が尽きることを聞かされた。
唐突に聞かされたそれは、死という終わりの実感を与えてはくれなかったが、ふと、そうまるで・・・・・・蝉のようだなと思った。
少し切ない蝉をモチーフにし
た夏のお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-08 12:19:59
2402文字
会話率:13%
蝉が鳴いている。
小さな家の小さな庭の小さな縁側から見える大きな樹に、ずっととまって泣いている一匹の蝉がいる。
汗が滲む。
縁側に吹きつける風は湿気混じりで、心だけに響く風鈴などはこの暑さには然したる影響も与えていないように思える
。
例年と然程も変わらず、ただ暑いままだ。
俺はそれでいい。それこそがいいと感じている。
しかしながら、ずっと隣にいる彼女はどう思っているのだろう。
ずっと鳴いている蝉はなにを感じているのだろう。
もう三日目になるだろう。
ずっと同じ蝉が鳴いている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-07 00:33:23
5577文字
会話率:32%
1985年、世紀末より15年早く人類は並行世界からの侵略を受けることになる。襲いかかるのは、神話の中の存在と思われていた天使と悪魔。ありとあらゆる通常兵器、そして熱核兵器さえも通用しないこの未知の敵に対し、人類は慄き、絶望した。しかし、希望
の芽は潰えていなかった。天使や悪魔に対して有効な攻撃手段となりうるアウルという力を使いこなす少年少女たちが世界各地で見つかったのだ。そして時は移ろい2012年、茨城県沖の太平洋に浮かぶ人工島、<久遠ヶ原学園>では、素質を持った子どもたちを撃退士(ブレイカー)として育成し、天使と悪魔の脅威に備えていた。この学園で学ぶ渡瀬開(わたせ かい)と早良珪(さわら けい)はある日、大規模な天使の侵攻から京都を守る為に戦場に赴いたのだったが…… 恋と冒険の学園ファンタジー、ただいま開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-14 05:00:00
90452文字
会話率:38%
蝉が五月蠅いほどに鳴く夏の終わり、華奢な少女ミカと出会ったユウタは恋に落ちていって――
短い夏の、小さな恋の物語。少女と少年が迎える運命を、感情移入して楽しんでください。
※某ハン●ームにて上げたものを転載いたしました。
最終更新:2013-05-26 20:48:43
4269文字
会話率:43%
1985年、世紀末より15年早く人類は並行世界からの侵略を受けることになる。襲いかかるのは、神話の中の存在と思われていた天使と悪魔。ありとあらゆる通常兵器、そして熱核兵器さえも通用しないこの未知の敵に対し、人類は慄き、絶望した。しかし、希望
の芽は潰えていなかった。天使や悪魔に対して有効な攻撃手段となりうるアウルという力を使いこなす少年少女たちが世界各地で見つかったのだ。そして時は移ろい2012年、茨城県沖の太平洋に浮かぶ人工島、<久遠ヶ原学園>では、素質を持った子どもたちを撃退士(ブレイカー)として育成し、天使と悪魔の脅威に備えていた。この学園で学ぶ渡瀬開(わたせ かい)と早良珪(さわら けい)はある日、大規模な天使の侵攻から京都を守る為に戦場に赴いたのだったが…… 恋と冒険の学園ファンタジー、ただいま開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-18 19:00:00
90458文字
会話率:38%
ちょっとした恋愛小説のようなものです。
突然やってきた、かつての片思いの相手からのメール。揺れる心に、少女はどうケリをつけるのか?
※冬なのに夏の話です(笑)『蝉が歌う相聞歌』の片割れです。
最終更新:2013-01-03 13:35:51
2997文字
会話率:11%
ちょっとした恋愛小説のようなものです。夏の暑さに負けそうになりながら書きました。
暑さで腐りかけた少年が放った自滅覚悟のメール。その行方は?
※『蝉が綴る相聞歌。』の片割れです。
最終更新:2012-07-15 15:58:30
2507文字
会話率:20%
君と出逢うために生まれてきた。
秋朔と涼子15歳、最後の夏。
最終更新:2012-10-24 16:21:39
5428文字
会話率:40%
蝉時雨に消えるよすがの初恋。
最終更新:2012-05-28 20:43:11
1859文字
会話率:40%
大学2年の秋学期、図書館で不思議な少女と出会う。
読書を通じて、俺は彼女と仲良くなっていく。
最終更新:2012-05-25 14:32:17
22457文字
会話率:37%
佐々木卓也23歳独身が自分に迫る死期を感じていた。結婚したいと言ってくれた幼馴染のみっこにその事を話すべきかと迷っていて…
最終更新:2012-03-31 23:16:39
1720文字
会話率:40%
江戸物人情物に初めて挑戦いたしました。よろしくご購読願いします。
「何すんだよ!」
そう叫ぶと同時に志乃の右手が新之助の頬を張った。
新之助は能面のように表情を消して、志乃の上に覆いかぶさってきた。再び新之助の頬が激しい音を立てて鳴
った。何度も何度も乾いた音が響いた。衿からぐっと差し込まれた新之助の手に志乃の乳房が鷲掴みにされる。
「まったく娘みてぇな身体をしてやがる。親父は、この身体を抱けなかったことにまだ後悔してるんだぜ」
逃げようとしても上に乗られた新之助から志乃の自由は奪われたままである。
裾を割られて新之助の腰が志乃の中へ落ちてきた。「やめな!」と強気に応戦していた志乃の声が「やめて……」と哀願するように変わった。
新之助が力を込めた。
志乃は息を強く吸い込み仰け反った。
抗うのに無我夢中で時間の経緯がわからなかった。ただ下腹に熱いものが注がれて、志乃の体を嵐が通り過ぎた。志乃の頭が混乱し、心を殺されて放り出された。
「赤ん坊から腰の曲がった年寄りまで、深川の女という女たちを全員取り込んじまうよ! 門仲に目障りで邪魔っけな小間物屋があるけど、潰しっちまうよっ!」
大広間に集めた八十名の男達を前に志乃が立ち上がった。茜屋の五つ紋をあしらった黒羽二重を着た志乃の勢いに、臙脂の鮮やかなお仕着せ半纏の男達が一斉に野太い気合の入った返事で座敷の空気を振るわせた。
--でも、覚えているだろ? あたしゃ容赦しないよ。約束だ。あんたのこの店を潰して見せるからね。悔しかったらかかっておいで。
茜屋は、浅草は花川戸にある呉服商である。志乃はそこのひとり娘である。
法師蝉が時雨れた夏の終わり、越後から出てきた仙吉が茜屋で奉公を始めたのは、志乃が十になった時だった。
そして二人の夢は茜屋を江戸一の大店へのしあげることと一緒だった。しかし、はからずも志乃の茜屋は総力を挙げて、仙吉の深川に出した小間物屋を潰しにかかった。
それは志乃の生きてきた証にほかならなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-19 18:14:02
83102文字
会話率:36%
君と初めて話をしたのは、蝉の鳴く声が教室中にまで響いてくる、暑い暑い夏の日のことだった。
ねえ、君はその時のこと覚えてる?
最終更新:2011-07-08 19:10:11
1373文字
会話率:38%
父親の死後再婚した母の妊娠に、複雑な思いを抱える少年、翼。
小学5年生の夏、翼は母親の出産のために祖母のいる美空村に預けられていた。
母親の再婚相手との確執、
生まれてくる新たな家族への受け入れがたい思い、
そして久しぶりに訪れた田舎の風
景に蘇る、亡き父との思い出。
抱えきれない感情に、陰鬱とした夏休みを過ごしていた翼を、父親と幼いころにここへ訪れた時に一緒に遊んだという村の子供達が訪れてくる。
図らずも対立関係になってしまった翼と、ガキ大将の光は、夏祭りの夜、村の幽霊屋敷に向かう事になる。
様々な人の想いと記憶が交錯し、真実に辿りついた時、翼が知ったものは……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-09-14 06:56:48
65497文字
会話率:31%
隼人(はやと)が大阪から上京してきて三ヶ月が経った。
ある休日、都内の公園で聞いた、一匹の蝉の鳴き声をきっかけに、今まで押し封じていたさちへの想いがゆっくりと溢れてくる。
最終更新:2010-06-08 00:38:02
1917文字
会話率:7%
蝉時雨の中、ヨーコは警察官・隼人と、甘く幸せな恋をした。一方、隼人の元カノ・エレナも、彼への想いを募らせる…。そんな時、人を無差別に襲う『通り魔事件』が発生。隼人や岩波刑事は解決に乗り出すのだが…!?美しい夏の、切なく甘い2つの恋。
『Mr.Justice〜真実と現実』の番外編。本編を読んでいなくてもわかるストーリー編成ですので、ご安心下さい。
*お知らせ*
R15表現を抜き、年齢制限を外しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-02-27 12:21:31
101896文字
会話率:37%
余命半年を宣言された少年。その時、少年はなにを思うのか?これは夏に訪れた命少ない蝉の物語
最終更新:2008-08-11 16:12:31
2240文字
会話率:20%
暑い夏。。同じ時間軸で流れる、別々の日常。18歳のまだあどけない少女と24歳の男子大学生。二人の男女が繰り広げる日常から、恋愛までの淡い気持ちを、暑い夏を舞台に綴ってみました。
最終更新:2008-03-28 19:10:11
3268文字
会話率:26%
最終更新日3月23日。執筆が遅れています。申し訳ありません(>_<;)○○県仙道市仙道。主人公こと本宮衛示(もとみやえいじ)が日々を過ごしている町であり、物語の舞台。春には桜が咲き乱れ、道の隅では猫がじゃれあう。夏には蝉が騒がし
い合唱会を開き、澄んだ夜風は心地良さを人に与える。秋には紅葉に彩られ、裕なにおいが鼻孔をくすぐる。冬には星座の大三角形が夜空を占め、雪が町を白銀の世界に染めあげる。そんな四季を繰り返す“見た目は”普通の町。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-03-11 13:15:11
1263文字
会話率:0%
高校生になって初めての夏休み。その朝は平凡には始まる。蒸し暑さと蝉の泣き声に起こされ、目覚める。でも、何かが確実に、変わり始めていた。
最終更新:2007-08-08 11:07:35
8424文字
会話率:28%