十二歳の誕生日には「魔女」になるための通過儀礼が待っています。
ミチも、もうじきその日を迎えることになります。
10年以上前、文学フリマに出した同人誌に寄稿した作品を加筆修正したものです。
全四話。完結まで毎日18時に予約投稿済みです。
よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-08 18:00:00
33727文字
会話率:39%
社会機能の大半がVRに移行した世界。高度な変換と演出により、セキュリティは超常的な戦闘に可視化されていた。障害処理には懸賞金が懸けられ、戦いは一部でショーアップされている。
駆け出しのヴィジランテ、ハンマーガールことツバサは、ある日、伝説の
賞金首と遭遇し、危うくも善戦する。それは、世界を表裏で支配する企業、アマルガムオルタが執拗に追うファントムだった。
ファントム捕獲を画策するアマルガムオルタは、ツバサを餌に全ヴィジランテを巻き込んだ巨大な罠を張る。そこには世界中に普及したVRオムニスケープに隠された重大な障害が関わっていた。
主軸はハンマーガール/ツバサですが、各タイトルごとに主人公が異なり、クロスオーバーする構成です。後半はさらに登場人物の組み合わせが混線します。ご注意ください。
ハンマーガール:ヒーローに憧れる半分引き篭もりの少女
ガンズロウ:ある日、謎の少女に押しかけられた貧乏探偵
クイーン&ザ・ビースト:アマルガムに追われる女科学者
デアボリカ:ニュートの娼婦を殺害し続ける疑似人格技師
クロガネ:父の強大な遺産の相続を迫られる十二歳の少年
用語解説は、アメコミの邦訳に挿み込まれているアレです。世界観や人物の補完、お話しの間隙を埋める資料です。未公開のタイトルも書かれていたりしますが、それは雰囲気ということで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-28 16:00:00
175716文字
会話率:27%
《あらすじ》
西の賢者が死んだ。
そのニュースは魔術世界に身を置く者達に瞬く間に広まった、とある賢者の不可解な遺言と共に。
近い内に私は殺される。
そして、賢者の石を奪われてしまうだろう。
もし、私を襲った不埒者を倒す者が現れた
なら、私はその者に賢者の石を与えよう。来歴は問わない。
これは只の遺言ではない。契約である。
--
ある日の学校の帰り道、高校生である高村幸太郎は異形の魔物に襲われてしまう。
それは、彼の戦いの始まりを意味していた。
《登場人物》
・高村幸太郎
坂見北高等学校に通う高校生。
普通の学生だったが、ある時賢者殺害の騒動に巻き込まれた事がきっかけで四方坂円という魔女の元に身を寄せる事になる。
高校では陸上部だったが、現在は辞めている。
・四方坂円
市内の北部にある洋風屋敷に住んでいる魔女。
恩師であった賢者殺害の件に巻き込まれた高村を匿いつつ、調査のサポートをする事になる。
・杜ノ宮一
デミ・ヒューマンと呼ばれる亜人の少女。
はぐれ魔術師と呼ばれる者達を捕縛・処断するハンターという職を生業としている。
学校の制服のような服を好んで着ているが、本人は高校生でも何でもない。
・賢者
「西の賢者」と称されている人物で、教え子達からは「八意先生」と親しみを込めて呼ばれている。
不可解な遺言を遺して逝去したとされる。
・久我山真之
市内の繁華街の一角にある雑居ビルに興信所を構える私立探偵。
白髪と百九十を超える長身が特徴的な男で、探偵業務の傍らでハンターとしても活動している。
とある怪事件を発端として賢者殺害の件に関わっていく。
かつて警察官であった。
・時上鈴
高村と杜ノ宮の前に立ちはだかる魔術師の少女。
ミニオンと呼ばれる使い魔の大男、アトラスを連れている。
十二歳程度の幼い容姿をしているが、歳に似合わない言動をする。
・中村
高村と同じクラスの同級生。
以前はサバサバとした性格であったが、現在はその性格は鳴りを潜め大人しくなっている。
とある放課後、何故か教室に残っていたが……
・千葉草二郎
坂見北高等学校の国語教師で高村と中村のクラスの担任。
剣道が得意で、かつて教員の剣道全国大会で優勝した事もある程の腕前。
陸上部を辞めた高村の事を気にかけている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-22 17:00:00
130341文字
会話率:56%
【 微変態は勘弁してください……。 】
◆微変態にお熱が出ちゃう。
いえ、冗句です。
高塔(たかとう)くんと密流(みつる)くんは、異世界転移をし、高い塔に幽閉されて逃げようもない。
そして、薄着で来てしまったので、余計に寒いのだ。
こんな
時、どうする?
そして、小さな大統領が現れる。
僕らの夢と対峙する。
◆主な登場人物
高塔結秘(たかとう・ゆうひ):男・二十二歳
榊密流(さかき・みつる):男・十五歳
ミヤ=ホシノ:女・十二歳
☆
◆この作品は、『カクヨム』様にも掲載されています。
◆よろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-20 09:51:30
5604文字
会話率:39%
ノクターンノベルズで、エログロサスペンスばかり投稿している異色の作者が、ファンタジーに挑戦しようと思って造った作品。十二歳の少女千尋は、ある不思議なマッチ箱を持っていました。このマッチ箱には五本のマッチ棒が入っています。マッチを一回するたび
に素晴らしい事が起こる不思議なマッチです。そのマッチ箱は死んだ母の形見でした。
ある寒い日の夜、千尋はマッチをすりました。するとそこには今まで見たこともない素晴らしい景色が広がっていました。
マッチをすって不思議な世界にやってきた千尋は、お城の舞踏会で素敵な男性に踊りに誘われました。なんとその人はこの国の王子様だったのです。(お城の王子様)
二本目のマッチをすった千尋は、夢の国でアトラクションや乗り物を楽しむ事になりました。空を自由自在に飛び回れる夢の国のアトラクションは、言葉ではいい尽くせないくらいの素晴らしいモノでした。(夢の国ファンタージェンランド)
三本目のマッチをすった千尋はスーパーアイドルに… 千尋はマネージャーの柏木に恋をしてしまう。(スーパーアイドル)
四本目のマッチをこすった千尋がやってきたのは、昭和のよき時代のレトロな小学校だった。(学校の快暖)
天使達に導かれて、天国に旅立った千尋が見た世界とは?(天国への階段)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-21 20:00:00
16077文字
会話率:21%
赤井青春は十二歳の頃両親を殺し親殺しとなった。
それから四年後彼女は十六になり高校生ななったが親殺しの彼女を世間は受け入れず灰色の日々を送っていた。
ある日、彼女がいつも通りいじめにあっていると瀬戸内海という少年に助けられる。海は顔と頭だけ
が取り柄の俗に云う残念なイケメンだが海は青春を気に入る付きまとうようになる。最初はうざったく感じていた青春だが何となく一緒にいるようになる。
ある日、青春のクラスに昔青春を苛めた香という幼馴染少女が転校してくる。彼女は昔青春にしたことを謝り青春は怒ってないと言いまた友達になる。そして、香は青春に海のことが好きだと打ち明け海に告白するがあえなく撃沈する。しかし、この時から青春に対するいじめがひどくなる。犯人は香だった。理由は香の好きな人は全員青春のことが好きだから。昔の苛めも香りが犯人だった。
しかし、香は海に完全に拒絶されて走って逃げてしまう。そして、自殺しようとするが青春に説得され事なきを得るが青春と海は仲違いを起こしてしまう。ある日海にプリントを届けに行くと買い海は女性と話していた。その女性は昔会を捨てた母親だった。
海は心が揺らぎ青春も悩みやがて自分はいつも海に助けられていたことに気づき海にここにてほしいという。
翌日、海は母親と絶縁してコーヒーをぶったかけ二人で海を眺め海は青春に告白する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-17 21:51:52
50429文字
会話率:38%
兄、平城上皇との対立を乗り切り、名実ともに朝廷の頂点に立った神野は、その天分を発揮し、着実に国の形を整えてゆく。その許で、朝廷は後に「弘仁の治」と称えられる安定期を迎える。
藤原北家の長となった冬嗣と、忠実な臣で有り続ける藤原三守、彼
らの理解者で、よき友としての立場を守り続ける良峰安世ら。彼ら第一部からの登場人物に、神野や東宮となった大伴親王らの妻と子供たちや小野篁など、次世代の人物が加わる第二部。安定した治世、円滑な皇位継承を目指しながら、皇室の自律性を維持しようとする神野と、藤原北家の繁栄を目指す冬嗣との関係や、訣別した兄平城上皇への神野の想いなど、その人生を最後まで見守って頂ければ幸いです。
【主な登場人物】
〇神野(嵯峨天皇)
本作の主人公。冒頭時点で二十五歳。
〇藤原冬嗣
兄真夏の失脚に伴い、父内麿の死後藤原北家の長となる。神野が十三歳の年に異父弟である良峰安世を介して神野と知り合って以来、神野に仕え、その治世を支える。神野よりも十一歳年長。妻は藤原三守の姉、美都子。
〇良峰安世
冬嗣の母が桓武の後宮に召されて産んだ、神野の一歳年長の異母兄で、冬嗣の異父弟。良峰の姓を賜わって臣籍に下った。詩文の他にも楽や舞、騎射など多くに才能を発揮、神童といわれた神野の良き友人。
〇藤原三守
藤原南家。祖父が反逆者として処刑されたこともあって非常に謙虚な人柄だが、神野の側近として出世を重ねる。神野の最も忠実な臣。妻は神野の正妻、橘嘉智子の姉、安万子。その娘は後に小野篁の妻となる。
〇安殿太上帝(平城上皇)
桓武帝の長男で、神野の十二歳年長で前の帝。退位後に旧都平城京に移り、様々に朝廷に干渉を試み、ついには都を遷そうとするが、神野の拒否により失敗。剃髪して平城京で暮らす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-17 16:31:49
110629文字
会話率:48%
「くれぐれも、兄弟仲良くな」
にこやかに言って頭を撫でる父帝(桓武帝)が、実の弟を無実の罪で殺したことを神野は知っていた。朗らかであでやかな母乙牟漏と、十二歳年長の兄で皇太子の安殿。彼らの愛情を信じてはいても、周囲で次々に起きる不吉な出来
事は、幼い神野の心に暗い影を落とす―――
☆
後の嵯峨天皇(神野親王)の幼少期からその死までを描く創作歴史小説です。兄である安殿(平城天皇)への複雑な想いや、臣下となる藤原冬嗣(北家)、良峰安世(異母兄)、藤原三守(南家)らとの友情がメイン。二部構成で長編ですが、お付き合い頂ければ幸いです。
【主な登場人物】
〇桓武天皇
冒頭時点では53歳。後に現在の京都、すなわち「平安京」への遷都を行なう。果断の人。
〇安殿親王
平城天皇。桓武の長男。冒頭時点では東宮(皇太子)で、年齢は十六歳。
子供っぽく手が焼けるところがあるが、同母の弟妹、神野、高志のことはとても可愛がっている。
〇神野親王
嵯峨天皇。安殿の同母の弟。冒頭時点では四歳。本作の主人公。
後に「三筆」の一人に数えられた能書家で、芸術家肌の人。
〇大伴親王
神野の異母兄弟で同い年。後の淳和天皇。神野の同母妹、高志内親王を妻とする。
〇良峰安世
神野よりも一歳年長の異母兄。第二章で登場する。神野の友人となり、
その生涯を支えた。
〇藤原冬嗣
安世の異父兄。藤原北家出身で、父内麿は桓武に、兄真夏は安殿に仕えている。
神野の第一の腹心となり、藤原北家繁栄の立役者に。
神野とは持ちつ持たれつの盟友のような関係。
〇藤原三守
安世の学友。祖父が反逆者藤原仲麻呂の弟で、乱に連座して処刑されており、
その影響もあり非常に謙虚な人柄。神野の最も忠実な臣下となる。
姉の美都子は冬嗣の妻。自分の妻は橘嘉智子の姉、安万子。
〇藤原薬子
安殿が寵愛する女官。「薬子の乱」で有名。
〇藤原仲成
薬子の兄。安殿の部下で野心家。
【第一部構成】
第一章 春霙哀歌 -相次ぐ死-
第二章 夏日逍遥 -友との出会い-
第三章 行春散華 -桓武帝の死-
第四章 新帝即位 -平城天皇-
第五章 登極 -嵯峨天皇-
第六章 野分前夜 -二所朝廷-
第七章 疾風迅雷 -薬子の変-折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-12 21:31:57
146723文字
会話率:48%
最弱魔法とおこぼれ固有才能で人生を謳歌します。
銀行強盗に巻き込まれた二十二歳の吉田正樹。「来世があったら勉強はもうこりごりだ」と思いながら死んでしまう。そしてなぜか異世界転生してしまう。神様から力魔法と創造(クリエイション)という力をもら
い貴族の次男に転生することとなった。前世の知識を生かせば最弱魔法もいい感じに使える? 魔法と剣術が重要なこの異世界でのんびり楽しく生活を送りたい!!
※誤字脱字報告、感想などはお気軽にどうぞ(^▽^)/ 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-26 00:00:00
17225文字
会話率:37%
ここは東京。
核による世界大戦の後、平和を手放してしまった東京。
十二歳の時から世話になっている士郎という青年と供に、牡丹はある日忽然と消えてしまった母を探している。
二人は母の失踪の鍵になると思われる廃ビルを発見し、潜入する。
廃ビル
の中は驚く程綺麗で、大戦後日本が失ってしまった科学技術が駆使されていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-14 01:25:30
21228文字
会話率:33%
魔力が発見された現代社会。そのありようは世界の常識を大きく変化させた。魔力という摩訶不思議な存在を世界は知識として得たが、魔力を扱えるものは人類の中でも小数であり、彼らは職、金銭において特別な地位を手に入れていた。
そんな現代社会に対し
ての異世界であるところの「ラキア」にはわずか十一歳にして王立魔術学園を飛び級で卒業し、最年少の十二歳で王宮魔術師となった天才がいた。しかし彼の魔力技術に精神は追い付いていなかった。恨みと嫉妬に殺された彼はわずか十五歳にして人生の幕を閉じることとなった。
一方、片田舎の少年は魔力適性検査に通らず、魔法の才能を否定された。親の期待に応えられなかった彼は失意の中に埋もれ自分の足が向かう方向に気が付いていなかった。
魔力に愛された天才と、魔力に見捨てられた凡才の意識が途切れたとき、魔法社会の常識は二度目の変遷を迎えた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-01 15:02:39
20243文字
会話率:39%
仕事も恋人もない四十二歳のブッサイクな底辺男ニシは、不幸にも得体のしれない世界に来てしまう。
その世界にはデビレンという危険な生物がいて、弱者が生き残れることは決してない。
戦闘力など皆無のニシの運命は?
※この小説はハーメルン様、アルフ
ァポリス様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-30 09:29:00
161611文字
会話率:44%
篁文箱既出。全三十回予約投稿済み。
篁文箱掲載時より一部加筆あり。
伽歴249年。鮑黒玉24歳、海黄玉12歳。
十二歳になった海一族の少年は、決意を込めて嫁取りのために動き始めるのだが。
一部、軽度性的な描写を含みます。
唐突におっぱじ
める少年に文句をどうぞ。←
もし苦手でしたら即座に回避行動をお勧め致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-29 00:00:00
45291文字
会話率:55%
H30.10/10カドカワBOOKSより2巻発売します! 2巻でも書き下ろし半分、残り半分改稿していますが、Web版で改稿する予定(というか体力と気力)はありませんm(__)m
私はユリア。56歳、薬師(くすし)、独身、そして元伯爵令嬢
。私の住んでいる森の家の元の住人、ルイス様は薬師だったらしく、薬の調合レシピ、材料、調合道具が残されていた。それらを使って、私はいっぱしの薬師になったのだ。ルイス様の資料の書き込みや日記を読むうちに、私はまだ見ぬルイス様に何十年も恋していた。それが私の人生だったはずなのに、突然の頭痛に襲われると、何故か十二歳だった時に戻っていた。再会した懐かしい人々。その中には、私が十三歳の時に亡くした、大好きだった執事長もいる。
私は『前の人生』でも記憶と知識をもとに、人生をやり直す。
伯爵家を勘当される原因となった婚約者のエンデ様を遠ざけ、信頼する侍女のミーシャと護衛のアランと共に、執事長のいる領地へ行く。執事長のヨーゼフの治療をするために。
領地では、執事長ヨーゼフの孫も交えて薬の材料の採取に行ったり、薬を調合したり。山には魔物が、街には盗賊団がいて、なかなかまったり田舎暮らしはできない。そして執事長の治療薬を作っていたのだが、その盗賊団に屋敷を襲われ……。
薬剤チートありません。それどころか、時々その薬のせいで失敗もします。残念美人侍女、あほの下僕見習い、意外な過去を持つ高齢者、爽やか護衛(その者のちに……)、そして悪魔と呼ばれる男。その中にあって、意外と常識人な主人公です。
※3日ごとの更新を目指す不定期更新です。
※R-15は保険ではありません。暴力シーンあります。
※ルイスさん、第51部 挿話「生還」まで登場しません。
※実際の病気に酷似するものがあっても、治療法や薬剤などは創作です。念のためm(_ _)m
※H30.5.10 カドカワBOOKSより書籍化しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-26 23:00:00
595054文字
会話率:52%
ダンジョン攻略が一般的になった日本。ダンジョン攻略を夢見る学生たちが、あるいは社会人がプロの冒険者として、ネットの動画配信で巨利を得ていた。それでも適性がないとプロの冒険者にはなれない。
愛知県の水戸原学園で用務員をしている神城幸助も
適性がなかった一人だった。神城幸助は学生時代に冒険者になれず、そのコンプレックスを抱えたまま、三十二歳になっていた。
そんな時、女性自衛官・赤木美保が現れる。美保は神城がプロ冒険者になる素質を持っているととして、強引に勧誘する。神城は冒険者になることを喜び、美保のサポートを受けながら、ダンジョン攻略に挑んでいく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-22 23:00:09
7765文字
会話率:49%
十二月二十五日。竜胆竹生(十八歳)は近所の「川住書道教室」に今日も向かった。そこに着くと山田花梨(十四歳)や戸橋林檎(十四歳)、川住水仙(五十二歳)といった面子が揃っていた。花梨の書は無意識的、感情的、人間的で、一方の林檎の書は意識的、理性
的、機械的だった。彼女達は竹生への好意を「竜胆竹生」と書いて表現する。二人は書の良し悪しを競うではないが、竹生をどれほど好いているかの勝負ではある、勝負ではない勝負というのを行った。その頃、水仙が見た目は美しいクリスマスケーキを持ってくる。結局彼自身がそれを食べ、食べた彼は卒倒する。花梨と林檎は竹生の書を鑑賞する。それは完璧で非の打ち所がなかった。だから二人は竹生に、書家になる夢は必ず叶うと言う。三人は本日の書を終了させて帰宅する。家に帰ってからも竹生は自身の夢の実現のために精進し続けた。十二月二十六日。竹生は川住宅で川住藍(二十二歳)と久しぶりに会う。藍は竹生の書を酷評し、竹生に「書家にはなれないのかもしれない」と言う。そう言われた竹生はすぐに自宅に戻る。彼は父母からもらった字典のことを思い出す。そしてそれを用いての書道を自室で行う。竹生は書の最中にその字典にまつわる記憶を呼び起こす。昔の自分のことや父母と交わした会話のことを思った彼は、自分は父母のために書家にならなければならないことを改めて胸に刻む。一月一日。果たし状のような年賀状によって川住宅に招かれた竹生は藍と二人で書き初めをする。それで竹生は藍に父母のための書道を示す。しかしそれが完全に表現された時、彼の目からはぽろぽろと涙がこぼれる。それは彼が父母がもういないことをようやく理解出来たから流れた。藍はそんな竹生を抱き締めつつ彼に夢を諦めて欲しいと言う。しかしそう言われた竹生はなおも書家になることを諦めない。竹生は日常へと戻っていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-07 12:07:16
145449文字
会話率:76%
平安の御代、特殊な家系に生まれた鳳仙花は幼い頃に父親を亡くし、母親に女手一つで育てられた。母親の仕事は、宮中の女房たちに爪のお手入れをすること。やんごとなき者達の爪のお手入れは、優雅で豊かな象徴であると同時に魔除けの意味も兼ねていた。
鳳
仙花が八歳の頃から、母親に爪磨術について学び始める。この先、後ろ盾がなくても生きていけるように。
鳳仙花が十二歳となり、裳着の儀式を目前に母親は倒れてしまい……。親の後を継いで藤原定子、そして藤原彰子の専属磨爪師になっていく。
長徳の政変の真相とは? 枕草子の秘めたる夢とは? 道長が栄華を極められたのは何故か? 藤原伊周、隆家、定子や彰子、清少納言、彼らの真の姿とは? そして凄まじい欲望が渦巻く宮中で、鳳仙花は……? 彼女の恋の行方は? 磨爪術の技を武器に藤原定子・彰子に仕え平安貴族社会をひっそりと、されど強かに逞しく生き抜いた平安時代のネイリストの女の物語。
※当時女子は平均的に見て十二歳から十六歳くらいで裳着の儀式が行われ、結婚の平均年齢もそのくらいだったようです。平均寿命も三十歳前後と言われています。
※当時の美形の基準が現代とものと著しく異なる為、作中では分かり易く現代の美形に描いています。
※また、男性の名は女性と同じように通常は通り名、または役職名で呼ばれ本名では呼ばれませんが、物語の便宜上本名で描く場合が多々ございます。
※物語の便宜上、表現や登場人物の台詞は当時の雰囲気を残しつつ分かり易く現代よりになっております。
※磨爪師の資料があまり残って居ない為、判明している部分と筆者がネイリストだった頃の知識を織り交ぜ、創作しております。
※作中の月日は旧暦です。現代より一、二か月ほどズレがございます。
※作中の年齢は数え歳となっております。
※「中関白家」とは後世でつけられたものですが、お話の便宜上使用させて頂いております。
以上、どうぞ予めご了承下さいませ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-31 23:33:26
200356文字
会話率:40%
十二歳になったばかりの由美は来年には中学生。クラブ活動や勉強そして素敵な恋を夢見る活発な女の子。そこに幼い時に東京に引っ越していった親せき筋の弘おじさんが社会人になって病気療養のために夏の間、由美の家に戻ってくることになった。由美の記憶にか
すかに残っていた素敵なお兄さんの面影がよみがえる。どぎまぎする由美のまえにすっかり大人になったその人がにこやかに現れた。「やぁー、すっかり大きくなったねぇー。お久しぶりー、僕のこと覚えてる」そう言ってやさしく由美の顔を覗き込んでくる。由美はただただかたくなって下を向くばかりだった。
誰しもが一度だけ経験し、甘酸っぱくそしてほろ苦く思い出すあの初恋の物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-15 16:03:54
11420文字
会話率:21%
少年時代に経験した奇妙な体験を心に引っかけたまま大人になった。
少年時代には理解が出来なかったその体験だが、
その後の人生経験により理解するに至った。
その一連の流れをお話しさせて頂きたい。
最終更新:2019-08-08 12:00:00
4229文字
会話率:0%
町外れの小高い丘にある大きな屋敷、ベルダージュ荘。
そこで、優雅に暮らす男がひとりいた。彼の名は、崇剛(すがた) ラハイアット、三十二歳。神父であり、ヒーラーであり、聖霊師であり、メシア保有者である。様々な顔を持つ男。
聖霊師とは、
悪霊を浄化する人のこと。
メシアとは、神が選びし者に与えた特殊能力のこと。
崇剛はそのうちの、千里眼――常人には決して見えないものを見聞きする力を持つ。例えば、幽霊とか天使とか、人の思ったこととか、過去とか。
そんな少しばかり非日常な毎日を送る崇剛の元には、心霊関係の事件がひっきりなしに舞い込んでくる。屋敷を個人的に訪れることもあれば、国家機関、治安省の心霊刑事、国立 彰彦、三十八歳から持ちかけらることもある。
千里眼はもちろんのこと、神からもうひとつ与えられた、全てを記憶する冷静な頭脳を使って、崇剛は事件を推理し、悪霊を探し出す。
そうして、最後は、神が崇剛に与えた聖なる短剣(ダガー)の鉄槌の前に、悪は消滅するのだ。
そんなある日――
十数年前に起きた、女が登山道から転落した死亡事故と関わることになるが、事件は思ってもみない結末へとたどり着く。
*この作品は、エブリスタ、魔法のiランド、カクヨム、アルファポリスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-02 18:00:00
29021文字
会話率:26%
僕はある日、十五年前に埋めたタイムカプセルの場所で少女を拾う。
僕の娘だと名乗る、まったく身に覚えのない女子高生を。
少女の正体は? 少女の目的は? 本当に娘なの?
三十二歳独身男と十五歳女子高生の謎の共同生活が始まる。
※会話劇です
※地の文はなく、状況説明も口頭
※なので分かりにくい箇所が多数あるかも
※あったらごめんね折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-31 18:00:00
101046文字
会話率:95%