霧島火織は、「箱庭」で育てられた悪魔だった。
だが、彼女は本物の善人に出逢ってしまった。
彼のためなら。そう本気で思えるほどに彼女は―――。
九条聡は魔術の総本山である九条家の次男だった。そして彼は長男が犯した罪を、影武者として着せられ
、家から迫害を受けていた。
「頼んでくれ、聡。私がすべてを壊して見せるから」
火織はそう、恍惚な笑みを浮かべながら聡の手を取るのだった。
悪魔が存在する世界。ひっそりと日常に潜む魔術。1995年。彼女らの数奇な運命は一つの分岐点に差し掛かることになる。
愛ではない、物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-10 00:54:51
2371文字
会話率:22%
我が家に棲む猛獣と、1995年から継続する物語について。
最終更新:2022-09-04 05:47:30
6000文字
会話率:19%
砂漠の大商人ラジドは、隊商を率いて旅をしていた。
ラジドは旅の途中、サーリムと名乗る青年と黒狼のアイシャに出会う。
サーリムは食料を分けてほしいといい、その代わり、ラジド達に水を呼ぶとという。
ラジドは半信半疑でその提案を受け入れる。すると
、サーリム青年は砂漠に大きな水場を出現させたのだった。
その日、ラジドはサーリム達に食事を振る舞い、くつろいだ夜を過ごした。
サーリムは、神様に願いを届けてくれる「星の降る井戸」を探しているという。ラジドにもその場所を尋ねるが、ラジドも知らないとしか答えられなかった。
落胆顔のサーリムにラジドは昔話として、ある姫君と若者の悲恋を語り始めた。
政治の思惑で、他国へ嫁がされる姫君を許嫁であった若者が送り届ける。
その旅の途中、姫君が逃げ出してしまう。皆は姫君と若者が駆け落ちしてくれることまで願ったが、
二人は砂漠で『星の降る井戸』を見つけ、互いの立場で生きることを決め、互いの幸せを井戸に祈るのだった。
祈りは天に届けられ、天は真摯な若者の願いを聞き、若者に願いを届ける星を要求し、若者は自分の右目を差し出すのだった。
彼らの願いが成就したのかは、わからないとラジドは物語を終える。
サーリムは消沈するも、旅を続けるという。
ラジドは、サーリム達に自分の屋敷を尋ねるよういい、身に着けていた頭巾を与える。
その時、サーリムはラジドが隻眼であることに気付くのだった。
ラジドは、サーリム達を見送り、再び旅を続けるのだった。
※初稿は「コスモス文学 No.143」(1995年)に掲載されました折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-12 21:00:00
11174文字
会話率:46%
1月17日。今年も迎えた27年目のこの日に出逢った希望のお話。
最終更新:2022-01-17 20:00:00
831文字
会話率:21%
1995年1月17日。あの日に想いを馳せる私の物語。
最終更新:2021-01-17 13:30:41
604文字
会話率:10%
1995年1月17日午前5時46分に散った命に捧げる鎮魂の記。
最終更新:2020-01-17 20:00:00
566文字
会話率:0%
始まりは1992年秋の天皇賞。
憧れの女性との思い出の一つは1995年の有馬記念。
彼女への後悔の思いは時間とともに消えつつあったが、物事の核心にたどり着いた時に蘇り、苦しい日々が始まる。
ありとあらゆる「違和感」に翻弄され、
突然光り輝いた謎の女から知り得た映画によって、男は地獄の苦しみから引き上げられる。
現在と過去のみならず、映画の中の世界や夢の中まで駆けずりまわり、最後に男が見た景色とは?
買わなければならない馬券が、そこにはある。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-26 15:25:06
56397文字
会話率:13%
1995年秋、ジャパン。その日は何も変わらぬ日であった。ほとんどの者にとっては。
女は、岩に串刺しで目覚めた。服も記憶もないままに。超常の力で腹に刺さった剣を抜き、脱出した女に、少年の声が反芻する。「こっちに来て」と。
記憶のない彼女
には、他に行くあてもない。
自身は何者で、誰によって串刺しにされたのか。鍵を握る少年マサミチと共に、真実に迫る。
だが、いかに強力であろうとも、自身と同格以上の存在を前にしては、冒険は困難だ。そんな強敵の存在を、マサミチは告げたのだった……。
盗みあり、串刺しあり、記憶なし。ルール無用バイオレンスダークファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-20 20:00:00
36263文字
会話率:49%
1995年の旧作です。ノルマンディーのロンメルが現地にいて、いくつかの当時通らなかった要望が通って部隊が別のところにいたら。そこから始まってだんだん史実から離れていきます。
最終更新:2021-07-17 01:51:03
116769文字
会話率:42%
1995年秋、デオンとでぶトカゲことサラマンダーマシロは見知らぬ世界へ飛ばされた。
王に魔王を倒してと頼まれ、デオン得意の剣技で難なく仕事をこなす。
巻末にシュヴァリエ・デオン伝フランス革命編を書く予定です。
最終更新:2021-07-15 02:37:39
9231文字
会話率:39%
1995年にあったアレやコレを思い出して。
最終更新:2021-05-31 17:02:45
5705文字
会話率:19%
1995年、ベーコンエッグを18回作った頃、今年はベーコンエッグの年だ、と僕は思った。
最終更新:2021-05-30 05:22:13
547文字
会話率:67%
その夜の月はブルームーンと呼ばれ 芸香 ルウ の亡くなった母のスズが好んでいた。月に詳しいわけではないが 幼い頃 ベランダからよく一緒に月見をした。一番心に残っている思い出だ。ルウはブルームーンの日に生まれたという。
主人公芸 香ルウ
京
都在住 1975年8月22日生 美男子で容姿端麗 具有族
芸術工科大卒でクリエイター志望
2人目の主人公芸香リン ルウの甥
東京在住 1989年5月21日生 ルウと同じ美形具有族
叔父と父が疎遠なため ルウとは殆ど会っていない。
青い月: 多くは火山の噴火、もしくは隕石の落下時に発生するガスや塵などの影響によって、かなり稀でいつ起こるか予測できないものの、月が青く見えることがあるとされている
Blue Moon は、二分二至(春分・夏至・秋分・冬至)で区切られた季節の中に4回満月があるときに、その3つ目をブルームーンと呼んだ
※Wikipedia 出典
1995年1月 神戸に滞在し地震の被害にあい転換期となる。セレンに対する恩義は忘れないルウ。大学時代から京都に住んでいる。勤務先は大阪。
この物語は 根源に仙士の術使いの能力保持のために一子相伝を守った芸香家の叔父が後継のルウに託すところから始まる。後半2人目の主人公 そのルウの甥である芸香リンのメンターとなり徐々に託していく物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-19 14:00:00
55056文字
会話率:34%
1995年に生まれて2017年に死んだ。
この世界では自殺した者は天国にも地獄にも行けず、死神になるらしい。
ちなみに、死神業も法人化が進んでいる。これは社畜死神ライフ(死んでるからライフと言っていいのか…)の記録である。
最終更新:2021-04-13 15:04:11
240文字
会話率:0%
野川杳介という主人公が、韓国に来て、1990年10月に三星の綜合研修院に入り、ティーム長となり、転勤し、そして1998年10月に三星を辞めるまでの路程を描いた物語。在日コリアンの先生方との軋轢、同僚講師らとの友情、そして1995年の三豊デパ
ート崩壊事故、1997年の韓国の通貨危機(IMF)など、実際の韓国社会の出来事を中心としながら、野川杳介がその中でいかに歩んでいったのかを描いたもの。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-31 21:00:00
4376文字
会話率:57%
西暦1995年、突如現れた知的生命 ザ・ワン が現れたとかを皮切りに地球に様々な不可解な現象や生命体が生まれていた。
それから15年経ったある日、島に巨大生命体が現れ、その島を消滅させた。
その島出身の主人公 桜島 四葉 は修学旅行のた
め東京に行っていた事で生き延び、そのまま10年が経過した。
不幸体質のせいで職が安定しない桜島はさまざまな事件に巻き込まれる
1話1話バラバラな物語になりながらも、とある真相を解き明かしていく物語。
※タイトルはまだ保留中のため、今後の展開で変わるかもしれません。
※この作品は特別な日や記念日などに更新する予定です、そのため更新スペースが死ぬほど遅いかもしれません、その事ころご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-14 16:14:54
24046文字
会話率:55%
1995年、新宿二丁目のバー「ポークマドンナ」で働く武。彼はバーの店員としては無能で、ただ客が進めた酒を黙々と飲むに過ぎない仕事ぶりだった。
ある日、武は肝臓の不調で入院を余儀なくされるが、相部屋に金髪をたなびかせる美貌の青年、歌舞伎町
のボーイズパブのダンサー、ロッシーと交流するうちに、彼は一つの真理を得る事になる・・・。
金と欲望に満ちた世界を、グラスを通して眺めた時に見える、少し悲しい夜のおとぎばなし。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-04 22:11:42
11167文字
会話率:43%
健太の日記 からシリーズが独立してマンガとして動き出す。
およそ1995年の 作品になるが、マジで 手塚治虫先生みたいな 現実になりそうな 未来の話だったりする。
最終更新:2021-01-23 17:31:54
1610文字
会話率:15%
娘を失い、醒めない悪夢の中に閉じ込められた26年間を送った夫婦は、今。
阪神大震災(1995年1月17日)をモチーフにしています。
家紋武範さま 「夢幻企画」 参加作品です。
最終更新:2021-01-22 13:15:54
5407文字
会話率:17%
2011年3月11日。三坂逢子は自宅で震災に見舞われた。
家族の無事を知った逢子は安堵したが、過去、自分が体験した地震のことを思い出す。
のちに阪神淡路大震災と呼ばれる大震災のことを。
時は1995年1月17日。逢子は神戸で生涯で一番、衝撃
的な10日間を過ごした……。
東日本大震災・阪神淡路大震災を通して、逢子はいったい何を失い、何を得たのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-20 14:58:33
65907文字
会話率:43%
出来るだけ実話を
思い出して書いてる福岡の
「元」繁華街 雑餉隈の盛衰
1995年から2008年頃まで
最終更新:2020-12-13 01:32:22
703文字
会話率:0%
千葉県市川市にある行徳鳥獣保護区。筆者は夫蓮尾嘉彪(2008年1月26日没)とともに1975年12月からこの保護区の一角にある行徳野鳥観察舎で働いてきた。1979年の発足以来、保護区と観察舎を支えている行徳野鳥観察舎友の会の機関誌「すずが
も通信」に、日々の仕事や生きものとのふれあいを連載してきたが、1996年はじめまでの内容(100部分)を前作「鳥の国から」にまとめた。本稿はその続編となる。
1995年度から行徳鳥獣保護区では千葉県による大規模な再整備事業が実施され、筆者らは長年の念願であった水鳥の住みやすい湿地環境づくりをめざして活動を続けた。もっともダイナミックな時期が本稿となる。失敗を繰り返しながら、1歩でも半歩でも前進して行こうとする足取りをぜひご覧いただきたい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-20 07:00:00
126873文字
会話率:9%