「リリエッタなんかより、君と結婚できたらいいのに」
侯爵令嬢リリエッタは、ある日舞踏会で婚約者がそう言って、他の少女と口づけを交わしているのを目撃してしまう。
ショックを受けたリリエッタは声が出なくなり、婚約も破棄となった。
声を失
ったまま沈んだ気持ちで毎日を過ごすリリエッタの前に、新たな求婚者が現れる。それは、三大公爵家の一つラトリッジ公爵家の嫡男のアルフレッドだった。
それまでかかわりのなかったアルフレッドの求婚の理由や復縁を求める元婚約者と向き合いながら、リリエッタは前を向き、二人は絆を強めていく。
婚約者に裏切られた傷ついた侯爵令嬢が、新たな婚約者に出会い失った声を取り戻して幸せになるまでの物語です。
完結まで毎日投稿の予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 16:00:50
82133文字
会話率:43%
街は、無数の言葉で溢れている――。
写真家志望の椎名楓が捉えるレンズの向こうには、都市の何気ない詩情が潜んでいた。古びた喫茶店で出会った葉月深月は、その風景を言葉に変える不思議な少女。二人は街角に隠された「言葉」を探す旅を始める。
けれど、思いがけない別れが訪れる。東京と地方、離れ離れになった二人を繋ぐのは、写真と詩、そして確かな想い。距離は、かえって二人の絆を深めていく。
「私たちには、言葉があるから」
都市の喧騒の中で紡がれる、新しい恋の形。写真と詩が織りなす現代の百合小説。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-07 12:00:00
11158文字
会話率:51%
婚約者の不貞現場を見てしまったアンジェリカ・ディ・ウォーレンは、ショックのあまり記憶喪失になってしまう。
心の傷は深く、家族以外の異性の顔が黒く塗り潰され、触られるのも無理になったアンジェリカ。
婚約を破棄して療養生活を送る中、ある一人の
年上子息と出会い──?
「こんにちはアンジェリカ・ディ・ウォーレン嬢」
「どこかで……お会いしたことはありますか? 私、貴方のことを知っている気がします」
傷つき、記憶喪失になった令嬢が、新しい恋を知るまでの話。
※アルファポリスにも投稿中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-07 06:00:00
273693文字
会話率:41%
幼い頃に別れた父が、アメリカ、バージニア州アレクサンドリアという街で亡くなったという一報が入ったのは、彼氏の浮気が発覚した日でもあった。
父と暮らした記憶がほとんどない「私」。
「私」の手元には、父が撮ってくれた写真が一枚あるだけ。
母
のためらいを押し切り、「私」は、
バージニア州に飛ぶことを衝動的に決めた。
アレクサンドリアは、ポトマック川沿いに位置する風光明媚な街だ。
父の残した跡や、父が触れ合っていた人々との関わりを通して、自分自身を見つめ直し、そして失われた幼少期の父との記憶を取り戻す。
新しい恋の予感も感じつつ、自分の足で、一歩を踏み出す話。
※街や大学名など実在しますが、あくまでフィクションです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 05:12:59
30608文字
会話率:42%
ある日、事故により両親を亡くした。
悲しみに暮れていると「大丈夫?」と心配して声をかけてくれた幼なじみの女の子。
その時主人公は幼なじみの女の子に恋をする。
その日からその子にいつもに増して話しかける。
そして中学の卒業式に告白をすると誓う
。
しかし、告白をすると彼氏が最近できたことが判明し失恋する。
その子と付き合いたい一心で生きてきたが振られ生きる意味を無くした。
自暴自棄になり無意識に歩いていると、突然スマホを見ながら運転しているトラックが信号を無視して、走ってきた。
そのまま主人公は轢かれた。
意識が遠くなる中「生きてる?」と耳元を囁いてきた女の子がいた。それは中学3年のときの同級生だった。
実はその同級生の人は、ある病院の院長の娘だったらしく、入院している間、ずっと世話をしてくれた。
主人公はそんな子に恋をしてしまう。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-12-24 00:00:00
5231文字
会話率:50%
私と彼と彼女は幼馴染みだ。彼女と彼は相思相愛、婚姻も間近。そして私は彼を諦めたくて、苦しい想いを抱えている。
そんなお城勤めの女性騎士が引きずった失恋を吹っ切る努力をする話。なお、ヒーロー不在、新しい恋は特に始まらない模様。
最終更新:2024-12-18 21:58:06
2721文字
会話率:30%
東京と上越を行き来する少年 関越は、新潟を拠点に活動するJTK28のメンバー"加藤あずさ"が、新潟県の鉄道会社 えちごトキめき鉄道のスペシャルアンバサダーになることを知る。
トキ鉄と繋がりのある関越は、あずさやメンバー達
と多くの出来事を乗り越え、次第に親密な関係になっていき、周りや世間を巻き込んで行く。
新しい恋愛日常系ストーリーである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-10 21:00:00
2447文字
会話率:34%
夜更の酒場でカウンターに突っ伏したチャールズは、慰めの言葉を掛けられてイライラしていた。
彼はこの日失恋してしまい、もやもやした気持ちを持て余して飲んだくれているのである。
まあまあと背中をさすって宥める手を払いのけて、チャールズは叫んだ。
「僕だってアイラの事が、学生の時から好きだったんだ!」
*
「結婚目前で捨てられたけどおかげさまで幸せです」に出てくるチャールズのお話です。失恋したチャールズが、偶然知り合ったのは元同級生の姉。
「つまらない男」と職場で言われているチャールズの恋の行方はさていかに?
※誤字脱字、見直しておりますが無くなりません。誤字報告が大変助かっております。
※ゆるいお話です。貴族と平民の垣根は低いのですが、身分に拘る保守的な人も存在している世界観です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-03 15:11:51
9502文字
会話率:43%
失恋の痛み。というのは新しい恋で忘れれば良い。というのは先人の知恵である。
けれども私は義務的に新しい恋人を見つけるのはやはり苦手である。
『別れよう』
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意
事項2
幸い、まだ続いています。
喚かない女が〜。の二人。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 18:07:28
1104文字
会話率:40%
侯爵令嬢メルジーナは苦しい恋をしていた。婚約者とは名ばかり、婚約相手のアンリは、自分の従妹であるヴィヴィアンばかりを優先している。
デートも必ずヴィヴィアン付き。病弱なヴィヴィアンが倒れたと言っては、すぐに駆け付ける始末。あげく、そんな
ヴィヴィアンのことをメルジーナが虐めたと言いがかりでなじられて──。
思い余ったメルジーナは、アンリへの恋心を手放すべく、王都に出来た「まじない屋」へと足を踏み入れる。そこで運命の相手と再会して……?
アンリを吹っ切り、新しい恋と幸せを手に入れたメルジーナのお話。
痛快な断捨離をお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 12:40:44
7706文字
会話率:33%
婚約者が自分に尽くすのは当たり前。
第一王女カタリナは、新しい恋人に夢中になって、長年の婚約者ファビアンを捨てた。
自分が社交界のファッション・リーダーと呼ばれていたのも、思う存分贅沢が出来ていたのも、すべて元婚約者の功績だったのに。
以前
のように物事が思い通りにいかなくなった王女は、元婚約者を呼び戻そうとするものの、彼にはすでに別の想い人がいて……。
『ブサイク令嬢は、眼鏡を外せば国一番の美女でして。~相手の寿命がみえちゃう令嬢が、想い人の命を救って幸せになる話。』の番外編です。
公爵令息ファビアン視点で綴った短編です。よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-18 19:05:19
13695文字
会話率:14%
伯爵家のひとり娘、アルドンサ・リブレは"人の死期"がわかる。
死が近づいた人間の体が、色あせて見えるからだ。
母に気味悪がれた彼女は、「眼鏡をかけていれば見えない」と主張し、大きな眼鏡を外さなくなった。
無骨な眼鏡で&q
uot;ブサ令嬢"と蔑まれるアルドンサだが、そんな彼女にも憧れの人がいた。
王女の婚約者、公爵家次男のファビアン公子である。彼に助けられて以降、想いを密かに閉じ込めて、ただ姿が見れるだけで満足していたある日、ファビアンの全身が薄く見え?
「ファビアン様に死期が迫ってる!」
王女に新しい恋人が出来たため、ファビアンとの仲が危ぶまれる昨今。まさか王女に断罪される? それとも失恋を嘆いて命を絶つ?
慌てるアルドンサだったが、さらに彼女の目は、とんでもないものをとらえてしまう──。
不思議な力に悩まされてきた令嬢が、初恋相手と結ばれるハッピーエンドな物語。
幸せな結末を、ぜひご確認ください!!
※高取和生様の個人企画「眼鏡ラブ企画」参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-11 11:11:15
10264文字
会話率:21%
一学期も終わりに近づいた高校生活。
小林良介は物静かで天然な小柄な彼女と他人が羨むような日々を送っていた。少なくとも彼本人は本気でそう思っていたのだ。
夏休みも目前に、これからの恋人との甘い生活の手始めに夏祭りにデートへと出かける。
屋台
に花火とありきたりだが幸せな時間を過ごす良介。
その最中、トイレに行きたいと一人離れる恋人にこんな待ち時間も恋人の特権と余裕を見せるも、いつまでも帰ってこない事にしびれを切らして探しに行く。
やがて人込みの離れた林の中へと足を踏み入れて行くが、そこで受け入れがたい光景を目にする。
見知らぬ男と唇を重ねる恋人。
思わず逃げ出す良介は、絶望感に苦しむ。
幸せが反転して傷心する彼は、幼い頃に離れ離れになった少女と偶然にも再開。恋人、だと思っていた人物とは正反対に明るいその少女――山司彩美との久しぶりの会話に癒しを感じた良介は、過去の恋愛を吹っ切る決意を固める。
果たして良介は、新しい恋を掴む事が出来るのか?
そして、不貞の恋人――晴空ちかりの本性とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 07:10:00
60161文字
会話率:34%
忙しい学生生活の最中、俺は久しぶりの彼女とのデートにワクワクしていた。
自分で言う事じゃないが、周りが羨むカップル。それが俺達だ。
今日はどんな一日を送ろうか?
そんな風に幸せな悩みを抱えながら待ち合わせ場所に向かったら……。
これ
は最愛の女性に裏切られながらも、再び人を信じた事により幸せを掴む事の出来た俺の青春物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-04 11:35:28
4962文字
会話率:40%
国のために親の言いつけで婚約したレティシア。しかし、婚約者にはレティシアとは別に想い人がいて…。
主人公が長かった初恋に別れを告げる話です。婚約破棄はされず、もやもやした感じなので、ざまぁを期待されてる方にはお勧めしません。主人公が新しい恋
を見つける話になればと思います!
R15は保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-21 18:10:00
50963文字
会話率:46%
愛した者を、未だ忘れられぬ者を、新しい恋をする事で上書きは出来るのか。
騎士アリシアは、トレジャーハンターのロクロウを愛していた。
しかし彼はひとつの所に留まれず、アリシアの元を去ってしまう。
そのお腹に、ひとつの種を残したままで
──。
ロクロウがいなくなっても気丈に振る舞うアリシアに、一人の男性が惹かれて行く。
彼は筆頭大将となったアリシアの直属の部下で、弟のような存在でもあった。
アリシアはある日、己に向けられた彼の熱い想いに気づく。
彼の視線は優しく、けれどどこか悲しそうに。
「あなたの心はロクロウにある事を知ってて……それでもなお、ずっとあなたを奪いたかった」
抱き寄せられる体。高鳴る胸。
けれどもアリシアは、ロクロウを待ちたい気持ちを捨てきれず、心は激しく揺れる。
継承争いや国家間の問題が頻発する中で、二人を待ち受けるのは、幸せなのか?
それとも──
これは、一人の女性に惚れた二人の男と、アリシアの物語。
何にも変えられぬ深い愛情と、底なしの切なさを求めるあなたに。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-15 20:01:55
312262文字
会話率:53%
子供の頃からずっと一緒だったリアウ。
彼は騎士となり、遠いところへ戦争に行ってしまい、行方知れずに。
戦場でリアウの友人だったというローレンスが現れて……
アンリ様主催『私の神シチュ&萌え恋企画』企画参加作品です。
『萌え恋』相手を想う
あまりに別れを視野に入れる。
『神シチュ』選べないのに選ばなければならない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-23 14:03:58
2132文字
会話率:27%
主人公Yは四年間尊敬していた人と恋に落ちる。しかし、付き合ってみると自分が想像していたようなものではなく、葛藤する。失恋を経て、主人公が新しい恋に進む物語である。
最終更新:2024-10-14 00:08:24
601文字
会話率:0%
婚約者である王子に裏切られ、聖女の称号を奪われたエリーナ。
絶望の中、彼女は自分が実は魔王の娘であることを知る。
力を封印されていた彼女が目覚めた時、異世界で最強の存在に変貌した。
そして新たに現れた謎の美青年が彼女に甘い愛を囁く。
復讐
と新しい愛の狭間で揺れるエリーナの運命は――!?
『いや、特に復讐誓ってないから!どういう状況なの?ねぇ、キスしてくるんじゃなくてちゃんと説明しなさいよ!!!?』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-21 10:45:44
7929文字
会話率:32%
辺境の大商会ハイニー家の両親は体の弱い妹クラーラを溺愛し、姉エステルは放任されてきた。それでも婚約者テオとの未来を支えに努力してきたエステル。しかしクラーラの部屋で仲睦まじく抱き合う二人を見てしまう。両親も、そしてテオの両親も愛し合う二人を
認め、エステルの気持は顧みない。誰も彼もが都合良くエステルを利用するだけ。絶望したエステルは町を彷徨い、とある看板を目にする。
「国軍兵訓練所・志願者受付中」――あの人達のいないところへ行きたい。でも自分一人ではどこにも行けない。国軍なら力ずくでどこかへ連れ去ってくれる。エステルはそう思った。
ゆるふわ美少女妹に婚約者を寝取られた不遇姉が軍に入って商家の経験を生かしてそれなりに認められて出世して新しい恋人もできて人生仕切り直し成功する話。妹と元婚約者と両家の両親は勝手に沈んでいく。ざまぁは薄め。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-30 12:49:22
68441文字
会話率:23%
公爵令嬢ペリューシアは、初恋の相手セドリックとの結婚を控え、幸せの絶頂のはず……だった。
だが、結婚式で誓いの口づけをする寸前──姉と入れ替わってしまう。
入れ替わりに全く気づかず婿入りしたセドリックの隣で、姉は不敵に微笑む。
「この人の
子どもを身篭ったの。だから祝ってくれるわよね。お姉様?」
ペリューシアが掴んだはずの幸せは、バラバラと音を立てて崩壊する。
妊娠を知ったペリューシアは絶望し、ふたりの幸せを邪魔しないよう家を出た。
すると、ひとりの青年だけが入れ替わりを見抜き……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-25 06:11:35
88636文字
会話率:43%
マノンの婚約者デリウスは、女友達のルチミナばかり優先している。『女友達』というのは建前で、本当は彼女に好意を寄せているのをマノンは察していた。
社交界の行事もルチミナとのデートのために度々ドタキャン。──5度目にドタキャンされた新
大公の襲名披露の園遊会で、マノンは仲の良さそうな恋人たちを見て悲しくなり、思わず泣いてしまう。そこで親切な美丈夫に励ましてもらったのだが、まさかの新大公本人で!?
それからまもなく、大事件発生。
デリウスがなんと、マノンにふさわしい婿を決めるための決闘を新大公から申し込まれて……?
★ 強さレベルMAXな戦うヒロインが、他の令嬢をひいきする婚約者と(ちょっと物騒な方法で)すっぱり別れ、無敵の大公妃になるまでのお話。
短編版でジャンル別日間ジャンル別、総合ランキングともに3位2023-09-07
短編のタイトルをサブタイトルに変更し、大幅に加筆修正しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-16 06:39:04
83672文字
会話率:48%
洋食屋ヨシザトの息子良里信吾は、親友と片思いしている女の子が自分の陰口を言っている場面に遭遇してしまう。心機一転二人から離れて少し離れた高校へ進学。そこで新しい恋をするも、彼女にもイケメンの幼馴染みがいて……料理に友情、そして恋にと信吾は高
校生活で奮闘していく カクヨム、ツギクルでも連載します折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-14 12:41:23
271654文字
会話率:39%
「悪いのだけど、別れて欲しい。僕が愛しているのは、ラジルニーニャだけなのだ。君のように教養もない女性ではなく、賢くて強くて美しい完璧な女性なのだよ」
久しぶりに帰って来た、金髪碧眼威圧夫スペードは、自宅のリビングで妻の私ダイアナ、夫の
父クローバー、夫の母ハートにこう言い放った。
さすがに子供のサマンサとエドウィンは、部屋に戻していたが。
クローバーは怒りで顔を真っ赤に染めた。
「馬鹿者が! どれだけダイアナが、この家に尽くしたと思っているんだ。恥を知れ!」
ハートもそれに続く。
「そうですよ。子供達はどうするつもりなの?」
窘めるように、伝えてくれた。
それでも彼は堪えた様子はなく、「元々結婚が早すぎたんだよ。ダイアナは15才で嫁いできた。確かに可愛いかったけれど、それだけだろう? 碌に学ぶこともせずに公爵家に嫁いでも、ただ足を引っ張っただけだろう。社交さえ蔑ろにして」と、私を責め立てた。
本当に私は、こんな人が好きだったのだろうか?
私が何をしているかを、調べもせずに愚かだと言う。
確かに私は、外出を控えていた時期がある。
エドウィンが頻繁に熱を出していたからだ。
でもそれは子供が幼かった頃だけで、
二人が3才になる頃からは状態は落ちつき、社交界に復帰していた。
逆に何故知らないのだろう?
長女は13才、長男は10才だ。
後2年で、デビュタントもあるというのに。
そして今、公爵家の事業を切り盛りしているのは、この私だ。
義父母は申し訳ないと言う顔をして、私を泣きそうな顔で見ていた。
そんな顔をしなくても大丈夫ですわ。
覚悟は決めておりましたから。
「解りましたわ、旦那様。ただ1か月だけ時間を頂きたいのです。間違いなく出て行きますから」
真摯に伝えれば、夫も折れてくれた。
そこからダイアナ達の奮闘が、開始されたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-08 09:47:56
22176文字
会話率:21%
恋人だったはずの勇者を妹に奪われ、ズタボロになって捨てられた魔術姫アナスタシアは、絶望に閉ざされ息絶えた。
ところが、気が付くと勇者と出会う前の魔術学院一年生に戻っていた。しかも、かつての呪いは消え去り、膨大な魔術の力だけが残ったままで。
もう二度と勇者とは会いたくない。前世から引き継いだチート魔術を駆使し、勇者が現れる前に魔王を倒そうと決意する。
そして、いずれ死の運命が待つ相手と出会い――「もう面倒なので、運命も魔王も全て力でねじ伏せます」
魔力を込めた拳で敵を殴りつける魔術姫と、そこに惚れた学院首席の先輩の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-06 11:11:26
562382文字
会話率:30%