幼い頃に別れた父が、アメリカ、バージニア州アレクサンドリアという街で亡くなったという一報が入ったのは、彼氏の浮気が発覚した日でもあった。
父と暮らした記憶がほとんどない「私」。
「私」の手元には、父が撮ってくれた写真が一枚あるだけ。
母
のためらいを押し切り、「私」は、
バージニア州に飛ぶことを衝動的に決めた。
アレクサンドリアは、ポトマック川沿いに位置する風光明媚な街だ。
父の残した跡や、父が触れ合っていた人々との関わりを通して、自分自身を見つめ直し、そして失われた幼少期の父との記憶を取り戻す。
新しい恋の予感も感じつつ、自分の足で、一歩を踏み出す話。
※街や大学名など実在しますが、あくまでフィクションです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 05:12:59
30591文字
会話率:42%
「婚約を解消しよう」
幼い頃に決められた婚約者であるルーシー=ファロウにそう告げると、何故か彼女はショックを受けたように身体をこわばらせ、顔面が蒼白になった。
でもそれは一瞬のことだった。
「わかりました。では両親には私の方から伝え
ておきます」
なんでもないようにすぐにそう言って彼女はくるりと背を向けた。
その顔はいつもの淡々としたものだった。
だけどその一瞬見せたその顔が頭から離れなかった。
彼女は自由になりたがっている。そう思ったから苦汁の決断をしたのに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-13 10:28:46
12725文字
会話率:24%
このお屋敷で1ヶ月とすこし経ちました。
覚えられる仕事も増え、皆さん優しく教えてくださいます。
けれど最近、すこしボーッとしてしまうことが増えました。
最終更新:2018-11-08 03:21:01
4294文字
会話率:15%
昔消してしまった【真面目な向き合い】の源希視点のリスカバリー的なもの。
ふと思い出したので、彼のことを書きたいなと。
簡単なものになってはしまいましたが、良ければどうぞ。
最終更新:2018-08-08 20:53:53
1614文字
会話率:0%
どうにも前に進めなくなった時、傍に誰かがいてくれたのを思い出しました。
最終更新:2017-09-25 01:31:44
1913文字
会話率:8%