どこにでもある花だと思っていた。ただの雑草、黄色い花だと、それだけだとーー。可愛らしくてへんてこな、少年とライオンの小さなお話。
最終更新:2025-05-05 19:48:05
2138文字
会話率:45%
拡張型心筋症と診断されて5年。隆介は焼津アルプスを再び歩くことを決意した。玄関の下駄箱から山歩きの靴を取り出すと、亡き妻・三津子との思い出が蘇る。植物を愛し、「自然は最高の芸術家よ」と語っていた彼女。玄関脇には、三津子が育てていたシャクナゲ
が今も静かに咲いている。
5年前、三津子を失った直後の山歩きは、ただ寂しさから逃れるためだった。だが今は違う。病と向き合い、残された時間の大切さを知った今、同じ一人旅でも心は孤独ではない。むしろ、三津子が愛した自然の息吹に触れることで、深い充足感を覚える。
花沢の里から満観峰へと続く道で、ツワブキの黄色い花を見つける。「秋の山を照らす小さな太陽ね」。三津子の言葉が耳元でよみがえる。頂上からの眺望は5年前と変わらず、駿河湾、富士山、南アルプスの山々が美しく広がっていた。
下山途中、隆介は静かに微笑む。これが最後の山歩きになるかもしれない。でも今、この瞬間は、何物にも代えがたい宝物となった。家に戻り、夕暮れの中で咲くシャクナゲを見上げながら、「また来られるといいな」とつぶやく。それは願いであり、祈りであり、そして新たな決意でもあった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-02-24 21:04:30
2531文字
会話率:11%
丘の上には黄色い花が咲く。十三本目のその花は、約束した彼女への最後の一本だった。
※エブリスタにて別名義で掲載
最終更新:2024-08-16 22:30:27
2326文字
会話率:44%
黄色い花に囲まれた赤い屋根の家。
なろうラジオ大賞4参加作品です。
最終更新:2022-12-28 13:00:00
950文字
会話率:0%
自分の朧げな記憶を知りたいと願う主人公が、
向こう側の世界に通ううちに、隠された真実に
気づいていく。
この世界には、黄色い花が存在しない。
最終更新:2022-11-17 18:39:00
331文字
会話率:35%
十九世紀初頭のヨーロッパに似た世界。
新興国ボミラールル王国では巡察隊という警察の前身となる組織をつくり、
治安維持をはかろうとしていた。
そこに大国リューベルとの戦争の最前線で多くの武勲を上げた英雄、ルーニー・ネイピア大尉がやってくる
。
のちの初代警視総監である。
ネイピアの赴任早々、奇怪な事件が起こり始める。
鍵となるのは黄色い花。
可憐な佇まいに秘められた復讐と首都ベルメルン破壊計画。
やがて、街は炎に包まれ……
ネイピアは美人新聞記者エレメナら協力して事件を追う。
<<登場人物>>
ルーニー・ネイピア……ボミラールル王国軍人。階級は大尉。ベルメルン巡察隊に異動になり班長を拝命。
ラブロー・デン・モーテン……巡察隊二等巡査。ネイピアの相棒。
エレメナ・アウグストリ……ベルメルンの地元新聞「ホイヘンス日報」の女性記者。
ジューゴ・バン・マルディナード……自警団長。鍛冶屋。
メイレレス・ブローリン……巡察隊班長。階級は中尉。ネイピアに敵対心を持つ。
ビールズ・グライジャー……巡察隊隊長。階級は大佐。ネイピアを冷遇する。
タッカー・ヴォルドゥ……火災にあった宿屋の主人。
ディアナ・ヴォルドゥ……タッカーの妻。
フラーツ・ロマ……火災現場から消えた宿泊者。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-26 11:00:00
136425文字
会話率:57%
言葉を伝える事の難しさをよく感じてます。
最終更新:2022-04-25 20:07:20
302文字
会話率:0%
港町ソルトコーヴにある公園の片隅で、水魔法学校の学生フィデシオと旅の少女画家ヴィータが出会う。彼女はブラシカという黄色い花が好きだった。
※ 春にはじまる恋物語企画参加作品です
最終更新:2022-03-27 07:42:08
4495文字
会話率:65%
花の咲いた風景を見過ごすな
最終更新:2021-11-11 12:56:29
289文字
会話率:0%
美香はスーパーの店員。そこにはさまざまなお客さんがやってくる。平穏な日々を過ごして美香だったが、ある日左手に黄色い花が咲いているのに気付く・・・。
最終更新:2021-06-05 12:01:45
13150文字
会話率:28%
入院しているおじいちゃんが、急に2年前におばあちゃんが、生きていたころに病室で見た花の花言葉を知りたいと言い出す。
ただ、記憶が曖昧で、花を思い出せない。
そんな病室に、息子の和夫とその娘怜子が、花の図鑑をもって見舞いに来た。
おじいちゃ
んと怜子が一緒に図鑑をみるが、思いだせないでいた。
そんなわずか数時間を切り取った、おじいちゃんと怜子の会話です。
おばあちゃんは、幸せな人生をおじいちゃんと過ごしてきたのだろうか。
そう、自問するおじいちゃん。
それを、なんの根拠もなく幸せだったと断定する怜子。
結局、その花を見つけることは出来なかったが、家の近くの道端に咲く黄色い花に、おばあちゃんのイメージを見たような気がした。
大人の童話
エブリスタとカクヨムにも、同じものを投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-25 12:19:14
5571文字
会話率:45%
海上自衛隊幹部が調べる、第二次世界大戦末期に行われた神風特別攻撃隊による真実と深い悲しみの混じった、TOKKOKA(特攻花) に関する悲しき繋がりの話
物語の始まりは鹿児島県鹿屋市にある海上自衛隊鹿屋航空基地。海上自衛隊幹部候補生課程
を修了したばかりの新米3等海尉小野井武士が見た基地の周りに咲き乱れる黄色い鮮やかな花。その花がこの物語の主人公である。古き習慣だと言われ上官からこの黄色い花の正体を調べると、以外な事実が明らかに
やがて小野井は、"特攻"というあってはならない軍事作戦の壁に直面する。同じ海を守る防人として、その当事者であった戦争を知る数少ない生存者と、面会を重ねる。亡くなった神風特別攻撃隊の遺族にも面会した。そして、小野井は1つの答えを出す。未来の日本の防衛を担う現場の隊員としては、感情移入し過ぎなのかもしれないが、それでも小野井は戦争とは何かという事に向き合う事になる。一撃必殺だった筈の神風特別攻撃隊(通称カミカゼ)その内容は驚く程ずさんで、アメリカ海軍の猛烈な反抗により成功率は20%を切るか切らないかという所だった。
旧日本海軍の伝統を色濃く残す海上自衛隊。戦前は陸軍と海軍が政治を仕切り失敗した反省から、自衛隊員には政治的な干渉は許されておらず、専守防衛の旗印の元、文民統制(シビリアンコントロール)で陸海空各自衛隊は運用されている。
戦争を知る世代は高齢化し、現役世代は戦争の惨禍を知らない。それが何を意味するか。またあの惨禍を繰り返してはならない。そう胸に誓い小野井は電子探索機EP-3に乗り込む。
これは、海上自衛隊鹿屋航空基地で繰り広げられるヒューマンドラマである。
※この物語はフィクションです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-31 00:14:21
60376文字
会話率:60%
花が落ちた。
赤い花、青い花、黄色い花、白い花。
最終更新:2020-06-16 15:43:03
272文字
会話率:0%
綺麗な花も、いずれ枯れていく。
最終更新:2020-05-03 23:32:20
460文字
会話率:0%
〜オンシジウム〜
ラン科の花で黄色い花弁が印象的
「受け取ってください」
花屋でずっと働く君なら
この花言葉、分かるよね?
花言葉は___________…
※この作品は「ケータイ小説サイト 野いちご(https://w
ww.no-ichigo.jp/read/book/book_id/1326200)」「朝霧 詩音Instagram(https://www.instagram.com/p/Bq-Fpa8jtOJ/?utm_source=ig_web_copy_link)」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-30 20:27:07
2566文字
会話率:15%
友達、付き合う、結婚、子供、将来
そうゆう、誰もが悩み苦しんでいる事に興味が湧かない。
教師や親に言われる「努力」とは何か。
自分は何の為に生きているのか。
生きていれば飽きてくるこの世界に自分が産まれてきた意味が分からない。
そん
な悩む女子中学生が修学旅行で出会った男の人に惹かれていき、いつしか心を開けるようになっていた。自分が存在している意味が少しずつ分かっていき前向きに生きようと頑張る話です。
※初投稿なので文章力などが追いつかないかもしれません。ですが皆さんが読んでくださるように頑張ります!※
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-21 20:48:14
823文字
会話率:11%
ツイッターでのグループで出されたお題から生まれた作品です。
釣りが趣味の二十九歳の男は、河川敷に咲いた黄色い花で、過去のちょっとした出来事を思い出します。それは、おじいちゃんの不器用な優しさでした––––––。
最終更新:2019-03-11 01:11:00
2874文字
会話率:19%
黄色い花びらの舞う、スノードーム……単なるイメージを言葉にしただけの詩です。
意味なんて。
最終更新:2018-10-17 08:00:00
205文字
会話率:0%
生き抜くということ。
最終更新:2018-09-28 13:24:51
210文字
会話率:0%
これは、不思議な不思議な語り部の不思議な不思議なお話し。
皆さんはそんな語り部の話に、心を囚われてしまうかもしれない。
今回はその名の通り、ある、花に関したお話です。
最終更新:2018-01-03 03:09:15
827文字
会話率:4%