ビルの窓から眺める風景。
真正面に見える街路樹の枝は、夏には力強い青々とした葉をつけ、秋には淡い黄色い葉になります。冬は葉の代わりに霜や雪で化粧をして、そして春には、淡いピンクの花びらをつけます。
それは、こんなコンクリートの建物が並
ぶ都会の中でも、四季を感じられ、情緒があります。
東京という土地は、周りの街並も慌ただしく姿を変え、形を変えてとしていくけど、この事務所はコンクリートや配線が剥き出しで、昔の姿のまま、時間が止まっているようにも感じます。
あくまでも、原色の赤いソファを除いてですが。
そう、ここは、アルクィン拝み屋探偵事務所です。
所長と、職員が二人だけの、総本山からすれば小さな小さな祓い屋です。
わたしは窓から外を眺め、彼女に色んなことを教えていきます。
「あれ見て、渡り鳥だよ。あの方向は臨海の方に飛んでいくのね。まだ少し寒いから、夏に成ったら見に行こうね。それより、八重洲口の桜がもうすぐだから、先にそっちを見に行こうね」
そう言うと、彼女は心なしか喜んでいる様子でした。
わたしは鼻歌を交えながら、その窓から、変わりゆく街並みを眺めていました。
そこで足音が聞こえ、わたしは慌てて彼女を消します。
古びれた音を立てて扉があき、所長が戻って来ました。
「おい、今、あれを出していただろ!」
そう怒り声を上げる所長の脇をすり抜け、わたしは逃げていく。
所長は長い黒髪をなびかせながら、追ってきました。
必死に逃げる、わたしの名は、折坂………、うわっ、捕まった!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-22 12:01:29
39379文字
会話率:28%
次期皇帝の隠し子騒動が政争に発展し、妾の子と共に首都を追われた孤独な魔法師エレナ。血にまみれた逃避行はエレナから生きる希望さえ奪いかけたが、辺境の村での思いがけない出会いが冷酷無情な心に変化をもたらす。何のために生き、何のために力を行使する
のか。固着した価値観からの脱却に苦しみながらエレナは一歩ずつ成長していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-24 19:31:14
219656文字
会話率:69%
僕は川崎で常盤ひまりと出会い、人生が変わった。誰より優れた洞察力と常軌を逸した思考回路を武器に、今日も世の中の不具合を解決していく常盤ひまり。そのブレーキ役を担うことになった僕は、常盤ひまりの目を通してでしか見えない世界に触れて、日常に溢
れる不条理に気付いていく。
これは僕と常盤ひまりが対峙した小事件の数々を備忘録としてまとめたものである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-23 21:05:03
25597文字
会話率:67%
地上を追放された人類にとっての楽天地、シェルター14で異邦人に対する猟奇殺人が発生した。扇署の雑用係として名の知れた田中班が捜査を任されるが、その日のうちに政治の息がかかった九里という女性秘書が介入してくる。立場の違いから些細なことで衝突を
起こす毎日。しかし、真相が明らかになるにつれて両者の心には同じ形の正義が芽生えていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-28 15:37:31
65942文字
会話率:75%
電気工事や配線関係の仕事をしている親戚にハイエンドPC(百万円近く)を高校の卒業祝で貰った主人公は恐れながらもサクサク動くPCに感動して自分も配信をしようと決意する。
個人勢としてセルフ受肉した主人公。
初投稿動画をするまでに色々と準
備を進めていざ投稿をする。
「ん??まだライブ配信したこと無いのに登録者が二千人越え?!収益化の総視聴時間もクリアしてるし」思いの外早く登録者が増えてしまった吸血鬼とサキュバスのハーフはこの先どんな配信とオタ活をするのか?!
*この物語はフィクションです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-16 07:10:00
53264文字
会話率:20%
配線した線路には、夜な夜な亡霊機関車が走ると噂があった。
最終更新:2024-07-11 22:45:40
1567文字
会話率:0%
久しぶりに登場した謎の老人。今日も激烈にくだらない物語が始まる。
配線が2~3本足りない老人と清廉潔白な好青年。
この二人が繰り広げる未知なる世界をご覧あれ!
世の中で一番役に立たないと思うけどな。
最終更新:2024-06-22 11:11:21
2998文字
会話率:74%
電気事業安全協会のおねえさんが『タコ足配線は危険です』とPRするためにたこ焼きを食べながら考えた企画『コンセン島のタコ足パイセン』がいかにして役員会議に提出されたかについてのおはなしです。
とても身近な電気についてのおはなし(?)です。
本作品は「ひだまり童話館」様の企画お題「びりびりな話」で参加させていただいております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-22 08:05:40
2838文字
会話率:17%
こんなにもワクワクしながら来訪を待つのはいつぶりだろう。クリスマスの夜、両親がプレゼントを買ってかえる時、それとも大好きなゲームの宅配の時、それ以上に私は楽しみにしている。
待っているのはアンドロイド。
昔から家にいながらアンドロイドの発注
から発送は出来たが、目の虹彩や一本一本指の長さといった細かなカスタマイズは今の時代の技術力ゆえ可能になったシステム。
そんな技術力を生かして自分の性癖を詰め込んだアンドロイドを発注した次第。
ショートポニーテール、スカーフェイス、オッドアイ、メカクレ、取り外し可能な手足、剝き出しの配線、肌色の改変機能、切り取り線タトゥー、ギザ歯、声は某有名声優等々、まさに自分の性癖が形どったアンドロイドが来るのだ。
楽しみに決まっている!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-05 00:22:05
1199文字
会話率:24%
ロボットが好きだった。
熱い戦いを繰り広げるロボットが好きだった。
俺も乗りたいと思ってジャンク品を寄せ集めてたら…
「ウオ!ピッタリ嵌るやん。ラッキー♪」「配線も同じやん!」「なにコレ?まあ良いや。取り付けちゃお」
「ナニコレ?」
古代兵器が出来上がったんだが…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-17 00:00:00
8110文字
会話率:34%
現実では、フィクションだと逆に嘘っぽくなる事など良く起きる。
srad.jpと云うサイトの日記で書いたものに加筆しています。
「なろう」「カクヨム」「アルファポリス」「pixiv」「Novel Days」「ノベリズム」「GALLERIA」「
ノベルアップ+」に同じモノを投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-03 11:11:13
382文字
会話率:0%
我が家には畳部屋がある
我が家は辺境な田舎にあるのだが
中々に経済的に裕福で
周りが山々であるのに反し
我々は電子な最新機器に囲まれている
最終更新:2021-02-22 00:24:11
476文字
会話率:0%
僕はある日突然鉄の壁に囲まれた部屋に連れてこられて、チューブや配線が沢山付いているヘルメットを被せられた。手は二重の手錠に拘束されており、足には滅茶苦茶重い足枷が嵌められている。でもまあ流石に殺されるなんて事は無いだろうから、気を紛らわす為
に僕が何故ここに連れてこられたのかの僕の推理なんかを話そうと思う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-11 17:34:04
1450文字
会話率:20%
住宅配線メーカーで働くアラサーの会社員、俺、小野寺冬樹。
自らを社畜と称する俺は、ある日突然、目の前に現れた巨大人型ロボット共に、異世界に召喚されてしまった。
召喚されて、俺の仕事漬けの毎日は劇的に変わる。
突然、妹だという少女が
現れたり、自分より背が高い屈強な女騎士の軍団に囲まれたり、生意気なお姫様に求婚されたり、年下なのにお姉さん感がハンパない巨乳メイドに怒られたり。
巨大人型ロボットに乗ってドラゴンと戦うのは、社畜だった頃よりハードだけど、家に帰れば俺を待ってくれてる人もいるし、中々楽しい毎日を送っている。
ところでこのロボット、宇宙人の侵略に対抗する地球最後の切り札だったみたいだけど、人類はまだ、滅亡しないで生き残っているんだろうか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-27 17:08:56
232861文字
会話率:28%
レトログッズ収集趣味を持つ中学生・曜子は、昭和時代のプッシュホン式電話機を入手した。
自室のインテリア代わりに置いた電話は、使い方すらわからない。
しかしある晩、配線すらされていない筈の電話機が、突然鳴り出した!
恐る恐る電話に出てみる
と、受話器からは予想外の声が聴こえてきた。
使えない筈の電話の相手、その正体は……?
※自作品転載です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-22 00:30:26
13778文字
会話率:44%
裏野ドリームランドへ手術にようこそ! ミラーハウスではただいま緊急摘出手術中です。頭から麻酔なしで精神エネルギーの石を収穫中。遊園地の動力源だからね。ついでに頭の配線も矯正します。最後はハッピーエンドですよ☆
最終更新:2017-07-29 07:53:26
3252文字
会話率:24%
働くおぢさんシリーズ第1弾。
ビルの配線工事作業での出来事。
最終更新:2011-01-09 21:32:10
1877文字
会話率:49%
エセ近未来SF小説。
ダモクレスは人間のように二本の足で地上に立つ。
人間のような柔らかな皮膚やしなやかな肢体や筋肉はない。鋼のボディの下にはいくつもの配線やパイプがある。もちろんチューブも隠されており、赤い血液の変わりに黒いオイルを機体に
めぐらせる。
しかし、その鋼鉄の身体をダモクレスは自分で動かすことはできずに沈黙したままだ。
もし、楢崎がダモクレスの心臓部(コクピット)に乗り込めば、騎士を模したかのような頭部のアイカメラがひかり、楢崎の命令した通りにその身体が動くだろう。
楢崎は、自分が生きてきた17年間を振り返ってもさっぱり分かりはしなかった。きっかけもはじまりも不明慮なのに、楢崎はダモクレスに乗ることになっている。楢崎の意思とは反対に。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-10-12 10:41:48
922文字
会話率:23%