最強で最凶で最悪の由緒正しい殺し屋一家、狩刃家の三男の狩刃ルカ。
ある日突然、異世界アスピシオンに異邦人として呼び出されてしまう。そこでの役目は世界を統べる神王の候補者である少女ソフィアを守ること。
ドジっ子メイドのアリベルとともに、ソフィ
アを神王にするために、狩刃の名にかけて神竜を倒して竜騎士を目指す!とはいえ、神竜退治の褒賞金で悠々自適の隠居生活にも憧れる!?
さらに狩刃のせいで廃業した殺し屋少女や真面目で普通の委員長まで異世界に来ているし、異世界でも楽しい殺し屋ライフは変わらない!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 07:10:52
62706文字
会話率:50%
日本の高校生、如月弥生は、異世界転移した3年後、魔王を討伐したのち、地球に帰って来た。
だが、地球に帰還した彼女を待ち受けていたのは、彼女ら異世界化の帰還者を保護する国連機関【国際異邦人機関】への登録と、母国での貢献。
異世界機関車
の持つ特殊能力、それを国のために役立ててほしい。
そう願われたものの、如月弥生はただ一言。
「空を自由に飛んでいいのなら」
彼女は異世界に置いて、失われた『飛行術式』を蘇らせた。そして魔法の箒を始めとしたさまざまな魔導具を作り上げ、自由に大空を飛んでいた。
あの感触が忘れられず、あの大空高くから見る景色を地球でも見たいと願う彼女だが。
日本国は、それを許さなかった。
そして苦労の末、日本国と如月との間で話し合いがつづき、ようやく見出した妥協点が。
「如月弥生、君は陸上自衛隊第一空挺団所属とする」
という結果であった。
異世界帰りの大魔導師・如月弥生が、第一空挺団で起こすハチャメチャなドラマ。
その最初の任務が、突然現れた巨大な大空洞、その奥に出現したダンジョン。
果たして弥生は、未知のダンジョンを相手にどう戦うのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 22:03:01
393498文字
会話率:33%
ジョナサン・クレイグ――かつてアメリカ陸軍に所属し、退役後はガンショップを営んでいた熟練の銃職人(ガンスミス)。
ある夜、店舗で弾薬整備中に謎の閃光に包まれ、ガンショップごと異世界へ転生する。
目を覚ますと、そこは魔法と剣が支配する中世的フ
ァンタジー世界。鉄と火薬の概念はなく、銃という技術は未発見の“異端”だった。
だが、ジョナサンは動じない。
店に残された武器・弾薬・火薬・加工機器――すべてを駆使し、彼は「異世界初のガンスミス兼ショップオーナー」として、静かに活動を開始する。
森の魔獣を遠距離から撃ち抜き、命の重みを知る若き冒険者たちに射撃を教え、銃という“選択肢”をこの世界にもたらす。
だが銃声は、やがて王国の耳にも届く。
「火薬による武器は神に背くもの」
「魔術を超える“殺しの道具”は、人の手に余る災厄だ」
王都から「銃禁止令」が発令され、王国騎士団、魔術師団、火の神殿までもが、異邦人ジョナサンに対し排除の命を下す。
それでも、ジョナサンは戦う。弟子たちの未来のために。銃は殺すための道具ではなく「奪われないための道具」だと信じて。
かつてない戦火が迫る中、ジョナサンは選ぶ――銃を渡すのではなく「撃ち方を教えること」を。
その銃声が、世界を変える引き金になると知りながら。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 13:00:31
47169文字
会話率:39%
※一部に精神的な恐怖描写・身体感覚を伴う表現を含みます
――“穴だらけの傘”は、本当に優しさを差し出せているのか。
潮の満ち干によって都市そのものが姿を変える《澱み都》で
境界線を測り続ける孤独な測量士・蛹庭透葉。
そんな彼女の前に、
ある夜、翡翠色の甲殻を刺繍した傘を持つ異邦人が現れる。
傘を共有しようと囁くその男Scarabaël・Veerとともに
透葉は都市の裏面――**水面の裏にひそむ“影のない自分”**を探す旅へ踏み出してしまう。
恋と恐怖は、どちらが先に体温を奪うのか。
影を取り戻すたび、透葉は知らなかった自分の感情と
他者の優しさが持つ「穴」そのものを知っていく――
これは、境界が滲み出す異世界で交差する
血潮と潮騒のラブ・サスペンスホラー。
◆登場人物紹介
■蛹庭透葉
都市の「基準点」を測る仕事をする女性測量士。
潮の満ち引きで地図が歪む街に生き、日々、記録と孤独の間で揺れている。
他者との距離に慎重で、“優しさ”という言葉にどこか疑念を抱く。
ある夜、傘を共有しようと声をかけてきた異邦人・スカラバエルとの出会いをきっかけに
影をなくした自分自身と向き合う旅へ引き込まれていく。
性格:理性的、受動的に見えて芯が強い
象徴:水面、影、静かな疑念
■Scarabaël・Veer
透葉の前に突然現れた異邦人。
“傘を共有しないか”と問いかけてくる謎の存在。
表情も語り口も穏やかだが、どこか現実と非現実の境目に立っているような違和感を持つ。
潮と影の構造に精通しており、彼の言葉には時折「誰かの鼓動を読んでいるような鋭さ」が宿る。
性格:静かで柔らかいが、核心には何かを隠している
象徴:傘、翡翠色、甲殻、裂孔
■潮煉
人魚の姿をした少女。潮蝕図書館に棲み、かつては影を探す者を見送った存在。
他者に直接干渉することはできず、代わりに“歌”を送り出す力を持つ。
透葉に対しては嫉妬と共鳴の入り混じった感情を抱く。
性格:寂しげで傷つきやすいが、深い共感力を持つ
象徴:人魚、歌、破れた貝殻、海中の記憶
外見:銀色の鱗、黒真珠の瞳、半身が魚の少女折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 10:59:54
5840文字
会話率:13%
アラフィフなオッサンの日常や過去の経験を思うまま、感じたままに書き綴っていきます。
クスッと笑える、あるいは共感を得られるような文章を目指したいと思っています。
最終更新:2025-07-15 16:00:00
456601文字
会話率:11%
久しぶりの休日、趣味のサバゲーを楽しんでいた社畜気味のアラサー警備員・深見真澄。夜は友人達と共に近くの山でキャンプをする予定が、何の前触れもなく異世界に迷い込んでしまう。
最近流行りの異世界転移かと思いきや、いきなり森の中で魔物に襲われるわ
、助けてくれた女剣士に変態扱いされるわ、ローンが残っている愛車はタイヤのみを置いて消えるわでもう散々。
おまけに金なし、宿なし、知り合いなし、チートなんてもってのほか。
信じられるのは割と高めなバイタリティと器用な手先。そして自慢の秘密道具のみ?
これは安定志向ながらも意外と大胆な男が、なんやかんやと冒険を楽しむ、ただそれだけのお話である。
※ とある方からのご指摘をいただき、あらすじの文章を一部修正しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 13:00:00
1691792文字
会話率:36%
空を翔ける巨大都市《アスフォデル》は、理想を掲げた少年少女の夢と、暴走する旧文明の遺産に揺れていた。
完全主義の青年・駿は、初飛行で試作機を墜落させ、開発資格を剥奪されかける。だが、「間違えることは怖くない」と言い切る少女・乃愛との出会
いが、彼の“完璧”を変え始めた。
再試験までの猶予は、わずか十日。理想と現実に揺れる九人の仲間たちと、二人の異邦人。冗談の通じない天才、過去に囚われた操縦士、速さしか知らない自由人……
欠けたままの心と機体で、空に再挑む彼らが目指すのは、「不完全なまま、飛ぶこと」。
これは空に落ちた理想を、仲間と拾い直す再飛行の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 12:10:00
26257文字
会話率:47%
落し子、異邦人、訪問者、時のさすらい人。
他にも呼び名は数多くある。
だけど。
『関わるな、見つけ次第報告をして、速やかに捕らえよ』――それが彼らへの各国共通の対応。
そして白い髪、薄灰色の瞳の青年は獣人の子と出会い旅をする
。いつか叶うだろう願いを求めて。
*新しく始めます。更新は不定期です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 21:11:04
35472文字
会話率:51%
重厚で不条理な戦記を貴方に!
コンセプトはファンタジー世界で、可能な限り現実的な戦記をというものです。
少年は今の生活を気に入っていた。不器用ながらも優しい祖父と、長年、連れ添ったような幼馴染。それ
だけが少年の世界だった。
だが、そんな日常は脆くも崩れ去る。
少年は異世界へと流れつき、異邦人となった。
そして、異邦人はやがて英雄となり多くの者たちの命を左右する者へと押し上げられる。時代が求め、愛する者が求め、国家が求める英雄の在り様に苦悩しながら異邦人は歩み続ける。
英雄の在り様と苦悩、恋と戦争に彩られたその生き様を描く異世界軍記、始まります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 18:03:05
5117422文字
会話率:22%
高校生の藤原晃(フジワラアキラ)はモトクロスの練習中に突然、異世界に放り込まれる。
そこでゴーレム、スライムが同化した戦闘コーレムを操り、やがて聖戦士と呼ばれるようになる。
しかし、敵となる国は過去に異世界転移させられた人間達(異邦人)の国
だった。
異世界にとっての平和は再び訪れるのか?獣人、エルフ、ドワーフなど多種多様の種族が混在する世界で少年は苦悩する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 15:31:05
232723文字
会話率:58%
両親が離婚し、父親と共に台湾東部で暮らしていたリン・ユウダ(林友達)。しかし、父の死後、叔父と祖母のもとで生活を続けることになる。小学生の頃からずっと野球を続けてきたユウダは、中学卒業まで様々な大会で好成績を収め、強豪高校からも注目される存
在だった。
しかし、高校で野球に打ち込もうと決意した矢先、突然現れた母親がユウダに衝撃的な提案をする。母親が関わる日系企業の縁で、甲子園出場経験のある日本の高校に留学してはどうかというのだ。校長も成績優秀なユウダを歓迎するという。
母親の勝手な決定に反発しつつも、日本で野球をすることへの興味と期待が心に芽生える。
そして16歳のユウダは一人で日本への野球留学を決意する。
異国の文化や環境に戸惑いながらも、彼は日本の高校野球の世界に飛び込む。
自分が特別な存在だと思っていたが、転校初日にさらに強烈な個性を持つもう一人の転校生――ヒソラ・ナンキョク(日空南極)と出会う。
「南極生まれって本当?」という噂が飛び交う彼の自己紹介は、「野球部に入りたいです。よろしくお願いします。」という一言だった。
しかし、ユウダとナンキョクは全く性格が合わず、最初は反発し合う日々。
それでも、台湾生まれと南極生まれ、二人の“異邦人”が、やがてバッテリー(投手と捕手)としてバッテリー(相棒)になる――。
青春、異文化、そして友情とライバル心が交錯する、台湾少年の日本高校野球青春物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 14:57:58
99614文字
会話率:45%
異世界転移の描写があります。気を付けてください。
最終更新:2025-07-06 07:00:00
181503文字
会話率:38%
狐獣人に転生した少年、北条ユウ。ある日、『所有しているチートが地味だから』という理由でこれまで支えてきたパーティーを追放されてしまった。
失意に沈む彼の元に、転生先での両親を名乗る者たちが現れる。彼らに受け入れられ、心の傷が癒えたユウは
あることを決意する。
それは、自分と同じ転生・転移者……悪しき『異邦人』に苦しめられている世界を救い、恩返しをしようと。
神々の武器とガジェットを手に、少年は新たな仲間たちと二度目の人生を生きる。かつて自分がそうだったように、助けを必要とする者たちを救うために。
※この作品はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 18:01:02
457967文字
会話率:63%
かつて最も知名度が高くプレイヤーが多数いたカードゲーム、「エトランゼ」。
しかしながらVR《ヴァーチャルリアリティ》ゲームの台頭を主因とし、様々な要素が積み重なった事によりこのカードゲームのサービスは終了してしまった。
狂信的なエトランゼプ
レイヤーであった柏木《かしわぎ》 昴《すばる》は嘆いた。
「俺はまだ、俺の愛したこいつ等と一緒に戦っていたいんだ! 誰でも良い、何処でも良い! この俺に、エトランゼという戦場を与えてくれ――ッッ!!」
男の嘆きは天へと通じ、彼はここではない何処かへとその身を投じる。
男が存在していた世界ではない、そこは剣と魔法が交わり、魔物が跋扈する世界。
未知なる世界でその身に宿った「カードを具現化」する力を振るい、やがて世界を己のルールで染め上げていく。
これは、失われた情熱を取り戻し。
バッドエンドを全て覆す、最弱にして最強の" 異邦人《エトランゼ》"の物語である。
「――俺は、ただの"異邦人《エトランゼ》"だ。それ以上でも以下でも無い」
※カードゲーム系で自分が読みたいような話が見付からなかったから自分で書けばええねん的な感じで書いてます。
俺TUEEEもハーレムも好き放題やります。
それどっかで見た事あるぞ! ってネタを混ぜられるだけ混ぜて行きます。
出来次第投下、息抜き感覚で書くスタイルなので不定期更新とさせて貰います。
あと、何か修正という名の隔離を施しました。
何処に隔離したかなんて言わないよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-15 12:00:00
1006991文字
会話率:22%
名無しのエキストラに転生したものの、肝心のリンゴを転がさなかった!おかげで、出会うべき主要キャラクター同士が出会わずに終わってしまったようだ。ある日、準主役のグランセ公爵家の若き当主カルロスが現れたことで、優雅なエキストラ生活も終わりを迎え
ることに。今度は預言者?聖女?異邦人?公爵夫人?いやいや、名無しのエキストラで結構です!※不定期更新。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-13 12:00:00
18335文字
会話率:41%
プロローグで「ドナドナ」と「ジャックと豆の木」が交差する物語の始まりが示される。長野県の農家に暮らすJBは、経済的理由から仔牛のドナを売ることになるが、大宮で出会ったギリヤーク老人により、ドナはツバメに変身。老人から得た魔法の豆は、翌朝に
は天まで伸びる巨木となる。
JBは豆の木を登り、雲上の摩天楼でモンスター・バロンと対峙。ツバメとなったドナの知恵で財宝を手に入れ、無事に脱出を果たす。その後、ドナは人間の姿となってJBと結ばれる。
北京留学中、JBは「逆さまのバオバブの木」の夢を見る。この夢は、明治以降の日本が西洋文明を上から受容した歪みを象徴していた。この体験は後に、夏目漱石との時空を超えたチャットで深い意味を持つ。漱石との対話を通じて、JBは自身の視覚思考型の特性を理解し、従来の言語偏重の教育への疑問を抱く。
ギリヤーク老人の死後、遺された二つ目の魔法の豆を使って、JBとドナは北海道に「バオバブの木学園」を設立。MIT出身のDr. Emily Temple Woodを校長に迎え、視覚思考型の子どもたちも活躍できる新しい教育の場を創設。「星くずノート」システムやレゴによる街づくりなど、革新的な教育プログラムを導入する。
学園の中央には、老人の遺灰と豆から生まれたホログラムのバオバブの木が立つ。それは逆さまではなく、地に根ざし天を目指す「心のアンテナ」として、新しい教育の象徴となっていく。物語は、生命の変容の可能性と、教育における多様な思考様式の重要性を探求している。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-12 16:21:07
34043文字
会話率:22%
俺の兄貴は、ちょっと変わった異邦人や。
文明に毒づいて、煙管ばっか吸って、他人とは絶対つるまへん。
でも、どんな化け物でも、裏社会でも、
口八丁手八丁で笑いながら手玉に取る。
……いったい、何者なんや。
獣人の村で育った俺は、十五の成人式
で初めて「ベスティア」と呼ばれる魔獣を狩った。
これで一人前、そう思ったのに――
それは、ただの成人の儀やったはずやのに。
気づいたときには、もう後戻りできへんところに立っとった。
異世界の路地裏。動くのは銀じゃない、命や。
蛇の尾を持つ者、魔法に溺れる者、そして神の名を騙る外道ども。
そんな連中の中で、俺たちは地べた這って成り上がっていく。
これは、何を失っても飄々と笑う異邦の兄と、
まだ何者でもない俺が辿る――
異世界裏社会ゴッドファーザー伝説。
※変な方言は雰囲気を出すために使ってます。生暖かい目でみてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 16:00:00
205648文字
会話率:29%
突如現れた狼のような怪物に襲われた男子高校生、海良真は逃走の最中に足を滑らせて階段から転落してしまう。目を覚ますと、そこは異世界だった。事態も把握できないままに傭兵団に狙われた海良を、王宮騎士団と名乗る男が救う。海良は異世界では「災厄」と呼
ばれ、忌み嫌われる存在だった。男は言った。「命に代えてでも君を守る。」と。どうしてそんなことを誓うのかと問う海良に返ってきた答えは「君のことが好きだから。」という愛の告白だった。
愛を動機に自分を守ろうとする男と、自分の命を狙う敵騎士との間で揺れる、三角関係異世界BLを目指してます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-30 10:34:18
267322文字
会話率:43%
古代の戦士たちが1万年前に去った後、再び帰還し、さらには遥か昔の英雄たちも目覚める。そんな中、人間の王国は他の世界から異邦人を呼び寄せ、幾世代にもわたる微妙な条約を破ることとなった。
一体誰がこの背後にいるのか?なぜアルネルの一団が突然、
この事態の中心に立たされることになったのか?そして、この世界が秘めている血塗られた真実とは何なのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-28 14:26:58
11117文字
会話率:42%
令和日本の女子高生カリスマインフルエンサー、橘凛は、ある日落雷に巻き込まれ、約100年前の大正時代にタイムスリップしてしまう。意識を失い倒れていたところを、名家・久遠寺財閥の若旦那、暁人に助けられ、奇抜な言動で怪しまれるも咄嗟に思いついた記
憶喪失と言う設定で久遠寺家に身を寄せることとなる。
教科書でしか見た覚えのない全てのことに苛まれながらも、凛は持ち前の明るさと、無意識に残る現代のビジネス感覚や美容の知識を発揮し始める。ある日開発に失敗した化粧品部門の負債のため、財閥は危機を迎える。そんな中、異時代の中怪しい異邦人を拾ってくれた恩を感じでいた凛は自分のスキルが役に立つのではと協力を申し出る。カリスマインフルエンサーのスキルをフル活用し、久遠寺が経営する化粧品事業に斬新なアイデアをもたらし、停滞していた財閥再建の糸口を開く。そんな凛の姿に、久遠寺の人々、そして暁人は次第に惹かれていく。
やがて凛は、資料館で偶然見た未来の記録から、自分が現代から来たこと、そして自身の行動が久遠寺財閥の歴史、ひいてはこの時代の未来を大きく変えてしまったという驚愕の事実に直面する。歴史を変えてしまったことへの恐れ、そして失われた現代への強い郷愁に苦しむ凛だったが、常に傍で支えてくれる暁人の深い愛情に触れ、密かに惹かれ合っていた彼からのプロポーズを受け入れる。
久遠寺暁人の妻となった凛は、この大正という時代で生きていく覚悟を固める。久遠寺の奥様として、また実業家、社会貢献者として精力的に活動し、現代の知識と視点を駆使して久遠寺財閥を未曽有の繁栄へと導く。暁人とは深い信頼と愛情で結ばれ、二人の子供にも恵まれ、母として、妻として、久遠寺家の柱として充実した日々を送る。過去への郷愁が完全に消えることはなかったが、この時代で得た愛する家族や大切な人々との絆を何よりも大切に生きた。
時は流れ、大正から昭和へ。凛は愛する暁人や家族に囲まれ、満ち足りた人生の終焉を迎える。最期に、遥か未来、失われた現代への想いを込めたある願いを家族に託す。
そして遥か未来、令和の時代。久遠寺の流れを汲む家で、大正の凛が遺した願いが、時を超えて叶えられていることが示される。特別な徴を持つ幼い孫娘の姿を通して、時代を超えた愛と絆、そして一人の女性が生きた証が確かに未来へと繋がっていることを描き、物語は温かく幕を閉じる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-26 21:00:00
47637文字
会話率:32%