一つ下の妹のキャンディは愛嬌は良く可愛い妹だった。
「私ね、お姉様が大好きです!」
「私もよ」
私に懐く彼女を嫌いなわけがない。
公爵家の長女の私は、常に成績トップを維持し、皆の見本になるようにしていた。
だけど……どんなに努力を
していても、成績をよくしていても
私の努力の結果は《当たり前》
来月私と結婚を控えている愛しい婚約者のアッサム様……
幼馴染であり、婚約者。とても優しい彼に惹かれ愛していた。
なのに……結婚式当日
「……今なんと?」
「……こ、子供が出来たんだ。キャンディとの」
「お、お姉様……ごめんなさい…わ、私…でも、ずっと前からアッサム様が好きだったの!お姉様を傷つけたくなくて……!」
頭が真っ白になった私はそのまま外へと飛びだして馬車に引かれてしまった。
私が血だらけで倒れていても、アッサム様は身籠もっているキャンディの方を心配している。
あぁ……貴方はキャンディの方へ行くのね…
真っ白なドレスが真っ赤に染まる。
最悪の結婚式だわ。
好きな人と想い合いながらの晴れ舞台……
今まで長女だからと厳しいレッスンも勉強も頑張っていたのに…誰も…誰も私の事など…
「リゼお嬢様!!!」
「……セイ…」
この声は我が家の専属の騎士……口も態度も生意気の奴。セイロンとはあまり話したことがない。もうセイロンの顔はよく見えないけれど……手は温かい……。
「俺はなんのために‥‥」
セイロンは‥‥冷たい男だと思っていたけど、唯一私の為に涙を流してくれるのね、
あぁ、雨が降ってきた。
目を瞑ると真っ暗な闇の中光が見え、
その瞬間、何故か前世の記憶を思い出す。
色々と混乱しつつも更に眩しい光が現れた。
その光の先へいくと……
目を覚ました瞬間‥‥
「リゼお姉様?どうしたんですか?」
「…え??」
何故16歳に戻っていた!?
婚約者になる前のアッサム様と妹の顔を見てプツンと何かが切れた。
もう、見て見ぬフリもしないわ。それに何故周りの目を気にして勉強などやらなければならいのかしら?!もう…疲れた!!好きな美味しいお菓子食べて、ぐーたら、したい!するわ!
よくわからないけれど……今世は好き勝手する!まずは、我慢していたイチゴケーキをホールで食べましょう!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 06:00:00
17329文字
会話率:51%
高校生の少女・和葉と出会ったのは、冷たい春の雨の夜だった。
雨に濡れ、言葉も発せず、ただ一人でうずくまっていた彼女に、仕事を終えて銭湯へ向かっていた弓削は、思わず足を止める。
しかし、相手は未成年。今の時代、見知らぬ少女を助けることは、誤
解やリスクと紙一重。
それでも放っておけなかった。
慎重で誠実であろうとする彼と、誰にも甘えることができなかった彼女。
二人は同じ屋根の下で暮らすことになり、少しずつ日常を取り戻していく。
そして2年後、彼女が大人になった日、初めて伝えられる“本当の気持ち”があった。
コンプライアンスと良心と恋心の狭間で揺れる、不器用な二人の、静かで真面目な年の差の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 05:31:05
40837文字
会話率:32%
「気づいたんだね。
……うれしいよ。ずっと、君を待ってた。」
最初にそう言ったのは、
白い服を着た少女だった。
冷たいようで、どこか優しい目をしたその人は、
まるでずっと前から、僕のことを見ていたようだった。
──うっすらと、気づいて
はいた。
この世界は、少しだけおかしい。
誰もが穏やかに暮らし、争いも悲しみもない。
でも、なにかが“整いすぎて”いる気がした。
きれいで、静かで、完璧な日常。
なのに僕だけが、その中に立っていると、
どうしようもなく「ずれて」いる気がした。
みんなが見えていないものが、僕には見えてしまっていた。
それでも、ずっと気づかないふりをしていた。
少女と出会ってから、
世界の輪郭が、少しずつ歪みはじめる。
存在しないはずの場所に現れた扉。
知らないはずの光景に、なぜか覚えがある感覚。
そして僕は、彼らと出会う。
この世界を見つめる「観測者たち」と。
「ここは一度終わった世界だ。
君にしか、この結末を選ぶことはできない」
どうして僕なんだろう。
ただ生きてきただけの僕に、そんな役目があるのか。
でも――
あの日から、心の奥で鳴り続けていた違和感だけは、
たしかに“本物”だった。
これは、生きることを忘れた世界で、
観測者たちに導かれた僕が、
たったひとつの答えを探す物語。
選ばなければ、選ばされる。
だから僕は、選ぶ。
もう一度、この世界を終わらせるかどうかを。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 03:10:38
10518文字
会話率:15%
姉の代わりに、”吸血鬼”と称される公爵の元へ嫁ぐことになった私、リリア・フェルト。
夜にしか姿を見せず、仮面を外さないその人は、
「私に触れるな。君の血を求めてしまうから」と言うけれど……。
これは、誰かの代わりじゃない、”私”が愛され
た物語。
冷たい夜を越えて、私は公爵様と恋をする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 02:56:22
28745文字
会話率:23%
動物や神獣の特徴を持つ『獣』と稀に異能を持つ『人』が共存する帝都。
「火の家系」に生まれながら、冷たい炎しか持てなかった少女は、望まれぬ子として蔑まれ、名すら与えられずに育った。そんなある日、妹が嫁入りを拒否して代わりに碧尾家への嫁入りを命
じられる。相手は冷徹の化け物と噂される獣の軍人、碧尾涼樺。
無関心と静寂に包まれた屋敷の中で、少女は新しく名を与えられ、少しずつ心を知っていく。
これは、名前をもらい、生きていいと教えられた少女と、誰にも心を許さずにいた青年が、ゆっくりと幸せを紡いでいく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 02:19:56
432文字
会話率:47%
「私の幸せがあなたの幸せ」――その言葉は、彼女を縛る呪いだった。
現代日本で壮絶な虐待を生き抜いた少女、にえ。異世界で目覚めた彼女の魂には、地獄の記憶が刻んだ「バグスキル」が宿っていた。危険を予知する【危機感応】、心を殺す【絶対精神障壁】
、嘘を視る【心象読解】。感情を失い、ただ生存だけを求める人形のようだったにえは、元騎士のガレンと心に傷を負う治癒師エリスと出会う。偽りのない魂を持つ仲間との旅路は、彼女の凍てついた心に、わずかな温かい光を灯し始める。
しかし、彼らを待っていたのは、国を支配する偽りの聖女マリアンヌの、甘く冷たい罠だった。人々から魂を搾取する彼女の邪悪なオーラは、かつてにえを支配した母親と全く同じ色をしていた。絶望的な戦いの果て、にえは仲間の絆を力に変え、初めて自らの意志で過去の呪いを断ち切る。
だが、戦いは終わらない。一行は、ガレンが仲間を失った因縁の地『霧の谷』へと足を踏み入れる。そこに眠っていたのは、古代文明の悲しい秘密と、数千年の憎しみに囚われた魂、そして世界を蝕む新たな脅威だった。
仲間たちの過去を共に乗り越え、自らのスキルと魂の力の本当の意味を知る中で、にえは少しずつ人間性を取り戻していく。
これは、カルテもアルバムも持たず、存在さえも否定され続けた少女が、異世界でかけがえのない仲間と出会い、奪われた人生の主導権を取り戻す物語。泥の中から咲く蓮のように、絶望の果てに本当の笑顔と「自分の物語」を見つけ出す、魂の再生の記録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 02:11:39
83979文字
会話率:26%
創業百年を迎え心が宿っていた老舗デパート。彼が静かに眠っていた時、突然の爆発事故に巻き込まれてしまいあえなく崩落。気まぐれな女神の同情とお見舞いで、人間の姿とそこそこの強さと石の頑丈さを与えられ、異世界に転生させられます。ただ「現世の元の建
物に戻してくれ」という彼の希望は無視をして。
偶然最初に出会った性格も優しく見た目も可愛いが、ポンコツな美少女行商人の危機を助け仲間になり、一緒に冒険したり商売をしたり戦争に巻き込まれたり、色々な人々に出会い異世界スローライフを過ごす内に、主人公の石と鉄筋で出来ていた無機質な冷たい心が少しづつ変わっていきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 01:22:58
2359125文字
会話率:60%
ドキドキすると地面が揺れ、
照れると水魔法が暴発し、
好きな人ができると空を舞ってしまう——
そんな魔力暴走体質を持つ侯爵令嬢ミレイアは、
「恋愛禁止」を自らに課して、異性を遠ざけて生きてきた。
しかしある日、未来から届いた“恋文”がす
べてを変える。
導かれるように再会したのは、冷酷と噂される王子•レオン。
「恋なんて絶対にしないって決めてたのに……どうしてあんな目をするの……?」
学園では次々と甘い罠が仕掛けられ、逃げられない恋の予感があふれて……。
空を舞うほどの恋と、未来の恋文に導かれて始まる、
恋を恐れる令嬢と冷たい王子の、甘くて不思議な異世界ラブストーリー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 00:20:42
120360文字
会話率:44%
夏の月影村、満月の呪いが息づく古井戸。高校生の光、怜、悠は天文部合宿で月の儀式に臨むが、翌朝、光は井戸の中から水死体として発見される。怜は悲しみを抱えながらも光のウサギ型チャームと詩「月がウサギを呼ぶ」を手に謎を追う。悠の冷たい視線、スマホ
に映る怪しい影、祠に隠された呪いの石碑。光の幻が井戸に現れ、月光に揺れるウサギの囁きが怜を導く。満月の夜、村の秘密が蠢く中、怜は光の真実を追い求める。蝉の声、井戸の波紋、月の光が、青春の哀しみを神秘に溶かす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 00:11:29
6698文字
会話率:34%
歴史とは、忘れられた未来の夢である。」
——伝承詩篇《光より昏きものへ》より
彼の名を今なお記す者が、銀河にはいくらか残っている。
だが、彼の“意志”を語る者は、もはやいない。
我々が知る歴史は、勝者によって編まれた「物語」である。だが
、この物語は“勝利”では終わらない。
この叙事は、あるひとりの男の《理想》が、世界の重力を変えた瞬間の記録である。
それは剣による革命であり、言葉による戦争であり、血と数字が交錯する冷たい神話だ。
かつて、「銀河連邦」と呼ばれる秩序が存在した。
それは百六十九の惑星系、三千八百の有人衛星、数億の種族と宗教、思想、矛盾を束ねた、銀河最大の政治共同体であった。
その統治機構は、地球旧世紀の「ローマ共和制」を模した《惑星代表議員院》によって運営され、民衆の名のもとに、秩序が維持されていた……と、記録にはある。
だが、真実は異なる。
連邦の中枢では、腐敗した貴族階級が《ゼロライト》資源を独占し、属星市民は法の名の下に沈黙を強いられていた。
議会は腐り、軍は宥和に疲弊し、商業同盟は密かに利を漁る——そして、辺境では飢えた民が銃を取った。
この歴史の頁は、そこから始まる。
《レオニス・アル=ヴァレンティア》。
辺境の星に生まれ、軍事の才を以て連邦に登用された若き将軍。
彼は正義を求め、力を持ち、やがて秩序そのものを敵に回す。
だが、彼の進軍には、常に“正しさ”があった。それは彼自身が定義した正しさであったにせよ。
本書は、彼の手による「戦略報告」と、彼を敵と見なした議会の記録、そして彼に忠誠を誓った者たちの詩編をもとに構成されている。
我々が語るのは、“帝国の興亡”ではない。
それは《人間の正義》と《国家という怪物》の相剋の記録である。
剣を取った理由は、誰のものだったのか?
民を救ったのは、彼か?それとも、誰か別の《帝》だったのか?
光の時代は終わった。
だが、この物語を読む者よ。
もし君が、“秩序”と“自由”の間に立ち尽くしたことがあるのなら、
レオニスの生涯に、かつての己の影を見いだすだろう。
それが、星々に刻まれた最初の問いであり、最後の応えである。
——銀河歴1520年、帝政書記官庁《記録局・第五室》より抜粋
再構成・文責:エレウシア・ダーン(惑星オルディア・学芸評議員)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 00:10:00
55902文字
会話率:25%
幼い頃から未来の自分を名乗る幽霊クロに憑りつかれた少年、白純(つくもじゅん)。
高校生になった純は私立日々野高校に入学し、他の女子とは一線を画す完璧美少女である英紅百合(はなぶさくゆり)と出会う。
最初こそ紅百合に惚れていた純だったが、未来
でクロと紅百合が爛れた肉体関係にあると聞かされ、彼女の本性を知ったことで完璧美少女がただの猫被りだったことを知って幻滅してしまう。
突然冷たい態度になった純を訝しんだ紅百合は純を校舎裏に呼び出し、自分の本性がバレていないかを遠回しに問い詰めようとする。
その結果、純はつい「猫を被ることは疲れるからやめた方がいい」と本音を零してしまう。
そして、紅百合は自分の本性をバラさないように純を脅し、ストレス発散と称して純の家に上がり込み、自由に過ごす関係が始まるのであった。
※こちら第37回ファンタジア大賞前期 四次選考までいった作品をリメイクしたものになります。
※この作品は「ハーメルン」様にも掲載しています。
https://syosetu.org/novel/335950/
※この作品は「カクヨム」様にも掲載しています。
https://kakuyomu.jp/works/16818023212212814798折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 00:00:00
175285文字
会話率:47%
空は鉛色に染まり、冷たい風が荒野を吹き抜けていた。
だがその風に混じるのは、ただの冷たさだけではない。遠くの空から、薄暗い雨粒が落ち始める。地面に触れると、闇色に染まり、まるで世界そのものがその身を震わせているかのようだった。
この世界に
は三つの国が存在する。
北方のヴァルクレイア帝国は、その圧倒的な攻撃力で名を馳せていた。強者こそが正義とされ、厳格な軍事国家として知られている。
西方のバスティオン帝国は、まるで壁のように鉄壁な防御を誇り、その国土は不落の城塞と化している。
そして南方に位置するヴェルメリア聖国は、神の怒りと慈悲を象徴する黒雨――“こくう”を信仰する厳格な宗教国家だ。
黒雨はこの世界の秩序を保つとされる神の怒りの証。
そして、その黒雨の降る地域でしか姿を現さない、忌まわしい存在がいる。
人々は彼らを「ラウカン」と呼ぶ。
ラウカン――それは神の使徒、天から遣わされた破壊者。
人類の罪深さを嘆き、滅ぼすために創られた化け物である。厚く硬い皮膚は通常の武器では一切傷つけられず、その存在自体が世界にとっての災厄だった。
彼らの出現と共に降る黒雨は、二、三時間でやむとされるが、その間に何が起こるのか、誰も知ることはできない。
そして、人類の中にはラウカンの力を利用し、己の欲望や理想のために動く者たちもいる。彼らは暗躍し、世界の秩序を揺るがそうとしていた。
薄暗い街の一角、ヴァルクレイア帝国の首都――騎士団本部の広間で、新たな一日が始まろうとしていた。
「…これで、キキョウ、君は正式に第一騎士団の副団長だ。」
厳かな声で告げられたその言葉に、青年は一瞬戸惑いの色を浮かべたが、すぐに硬く決意を胸に秘めた。
彼の名はキキョウ。凡人と思い込んでいた男が、今、新たな責務を背負い立ち上がる瞬間だった。
だがその背後には、冷徹な視線が静かに注がれていた。赤い炎のような瞳の少女――ストレリチア。
彼女は世界一の剣術を誇る第一騎士団の団長であり、己の使命以外には一切の感情を見せない。
強さだけが正義。弱さは切り捨てる。
その厳しさは部下たちを震え上がらせるが、誰も彼女の剣の前には敵わなかった。
二人の運命は、この日から静かに、しかし確実に動き始めていた。
黒雨の空の向こうで、ラウカンたちはその時を待っている――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 00:00:00
15724文字
会話率:19%
わけあって保育士を辞めた双葉杏咲(ふたばあさ)は、再就職祈願に地元の神社へと参拝にきていた。
そこで出会ったのは、不思議な雰囲気を纏った美しい男性。
その男との出会いによって、杏咲の生活は一変することになる。
男性に連れられた先で出会
ったのは――八人の半妖の子どもたち。
其の一 「僕は結構です」
冷静沈着で真面目気質。何でも卒なく熟してしまう天才肌な狐の半妖。
玲乙(れお)。
其の二 「へいへい、わかりましたよ~」
情に厚い兄貴肌。飄々としていて適当なように見えるけど、周りをよく見ている烏天狗の半妖(?)。
火虎(ひとら)。
其の三 「チッ、うぜぇ」
誰に対しても冷たい態度で口が悪い。粗雑で寡黙な鬼の半妖。
影勝(かげかつ)。
其の四 「今度こそ本当に嫌われたらどうしようって、思って……」
穏やかで優しい常識人。一人で溜め込んで我慢してしまいがちな雪女の半妖。
柚留(ゆずる)。
其の五 「……これは、じいちゃんにもらった。……大切な、宝物」
無気力無表情人見知り。他人の心の機微に敏感な猫又の半妖。
湯希(ゆき)。
其の六 「おれ、かっこいいおにいちゃんになりたいんやもん!」
ビビりで弱虫だけど、いつも明るく元気いっぱい。天真爛漫なかまいたちの半妖。
吾妻(あづま)。
其の七 「ケッ、ニンゲンにおそわることなんてなにもねーよ」
口は悪いが本当は素直で優しい。獣耳に感情が出やすい雷獣の半妖。
桜虎(おうが)。
其の八 「か……かわいくしてくれて……ありがと」
ツンと見せかけてデレへの振り幅がすごい。あざと可愛い覚(さとり)の半妖。
十愛(とあ)。
行く末は――全く意図せぬ逆光源氏計画!?
半妖×保育士(?)たちによる、ほのぼの時々ハラハラな甘くて優しい日常のはじまりです。
※こちらは魔法のiらんどで掲載している作品になります。
※こちらはヤングエースUPにてコミカライズ配信中の作品になります。また8月4日よりコミカライズ第一巻の発売が決定しております。
ネット小説大賞には編集部の方に確認した上で応募しておりますが、小説ではなくコミカライズ版に関しましては“当方が原作として株式会社KADOKAWAに独占的にコミカライズの出版権の快諾をしている”形となっておりますので、ご承知おきください。よろしくお願いいたします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 22:35:12
247413文字
会話率:54%
浪漫溢れる港町で始まる、あやかしヒロイン×ミステリアス御曹司の和風恋愛譚!
20世紀初頭の日本に酷似した、人間と妖怪が暮らす国・雪ノ宮。
鼬の燈華は、かつて人魚に流されたという港町に暮らしていた。
街で凶暴な妖怪が暴れる事件に巻き
込まれた彼女は、逃げ惑う人間に蹴飛ばされて運河に落ちてしまう。その際に水妖と思しき美しい青年が助けてくれたのだが、陸に上がった彼の姿は人間のものだった。
それ以来、燈華は命の恩人の不思議な青年・雪成のことが気になって仕方がなくなってしまい……。
人間に化けることのできない獣の妖怪の少女と、半人半魚の異形の姿を取る人間の青年の物語。
冷たい海の底からも、灯火はきっと見えるでしょう。
暗い林の中からも、雪原に灯る明かりはよく見えるのですから。
R15と残酷な描写は保険です。際立って過激な描写はほとんどありません。
三つの童話をメインのモチーフに取り入れています。
「エブリスタ」「ノベマ」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 22:30:00
70071文字
会話率:54%
男女比が1対99に偏った世界。
草食化、絶食化した男性達は引きこもり、女性達は多くの男性達に冷たくあしらわれていた。
そんな世界に生まれ変わった白銀あくあは、果たせなかった前世の夢、アイドルになる事を目指す。
「世の中の男性が女性に冷たい
のなら、俺が傷ついた女性達に笑顔と感謝を届けて癒してあげたい」
バイト先で知り合った大手代理店で勤務していた天鳥阿古と二人三脚で始めた芸能活動。
やがてその活動は日本の多くの女性達を救い幸せにするだけではなく、その救いの翼は世界へと羽ばたいていく。
当作品はノクターンノベルズでも連載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 22:00:00
5694812文字
会話率:31%
異世界での生まれ変わりが始まったのに・・。 瑠璃色の瞳の瑠華(ルカ)は、冷たい金属の机の上に解体される動物のように横たわっていた。 生体売買業者に引き取られ、嫌悪感に満ちた施設に閉じ込められ、記憶の粒が遡る。彼女の大腿筋は闇の医師に売られ
る。それは冒険への序章だった。
幼い頃から瑠華には、星屑が見えるという不思議な能力があった。 特別なときの視野に無数の星屑が重なり合い、様々な色と形を織りなす。 そして、彼女のAIパートナー。 それに加えて、絵本作家から頂いた革張りのノートも彼女の冒険を助ける。
「七つの星屑はまだ、集まってない」 かすれた声が静寂に響く。 量子の粒の様々な記録、幼い頃のイジメられた記憶が再現される。 7つの星屑がどんな意味を持つのか明らかになる。 1つ目の星屑は「アグニ」。弓使いの騎士が仲間になる。 2つ目の星屑は・・・・。
彼女は過酷な体験をノートへ綴る。 ノートに綴ることは次の試練の成功確率を高める。 戦うチームの決戦の答は、ノートに書かれた手段と共にある。
破壊の灰色龍と、ルシファーによる人肉売買。7つの星屑はどう戦うか。不確定な状態からの恋のように、ノートの導きで生と死が決まる。 量子確率の網を捉えた瑠華たちは決戦に挑む。
『神は、あなたを耐えられない試練にあわせることはありません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えくださいます』聖書折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 21:48:11
36314文字
会話率:25%
「何これ、雑巾?」
”番が見つかった”という理由で幼馴染に婚約破棄された男爵の娘、リリィ・フローレンス。
彼女は領地で、農作業に明け暮れていた。
ある嵐の夜。玄関先に大きなボロ雑巾____かと思いきや、瀕死の青年が落ちていた。
必死に
看病した数日後、ようやく目を覚ましたボロ雑巾、もとい青年は開口一番「番だ」とリリィに向かって言った。
「”つがい”ってあの番!?」
しかも、この男は記憶を失っているらしい。
名前も、何も分からないという青年に戸惑いながらもリリィは少しづつ心を許していく。
こんな日々がずっと続きますように。
けれど、そのささやかな幸せは、冷たい青色の目の魔女の手によって一瞬の内に崩れ去っていく。
「お前のその愛。どれほどのものか試してやろう」
深く傷ついたリリィは決心する。
「番なんてもう二度と信じないわ」
傷ついた少女と記憶を取り戻した青年。
二人の描く”番”を越えた物語の結末は_____。
うたた寝をした時に見た夢を好き勝手書いてます。
※後半かなりシリアスです・・・多分予定では。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 21:00:00
25828文字
会話率:27%
ごく普通の高校生だった俺、斎藤蓮(さいとうれん)の日常は、ある日突然、終わりを告げた。
壁の外での授業中、怪異の大群――スタンピードに襲われ、幼馴染の橘陽菜(たちばなひな)を庇った俺は、謎の光に包まれて意識を失う。死んだ……そう思った俺が
次に目覚めた時、そこにいたのは「斎藤蓮」ではなかった。
コンクリートの冷たい床の上で目覚めた俺の身体は、月光を溶かしたような銀髪と、猛禽類を思わせる金色の瞳を持つ、見ず知らずの美少女そのもの。混乱する頭に流れ込んできたのは「アリア」という名の戦闘専門家の知識と、常人を遥かに超える身体能力。だが、その規格外の力には「生命エネルギーを激しく消耗する」というとんでもなく燃費の悪い欠陥があった。
正体を隠すため、黒いパーカーとフェイスマスク、サングラスで全身を覆った怪しい出で立ちで街を彷徨う俺は、怪異に襲われる陽菜と再会する。消耗しきった身体に鞭打って彼女を守り抜き、気絶したところを拾われた俺。その戦い方と癖から、陽菜は俺に一瞬で気づいた。
涙ながらに「おかえり、蓮」と抱きしめられた時、俺は心から安堵した。
こうして始まった、陽菜との同居生活。陽菜の家で、彼女の優しさに包まれて、平穏が戻ってきた……はずだった。
だが、俺はすぐに気づくことになる。蓮(おとこ)の心を持つ俺(おんな)にとって、幼馴染の彼女が振りかざす、この言葉が一番の脅威だということに。
「だって、女の子同士なんだから!」
謎理論のもと、俺たちの距離感はどんどんおかしくなっていく。
違う、全然普通じゃない! 大丈夫じゃない!
冒険者「アリア」として活動を始めた俺は、実力からギルドマスターに目をつけられ、Cランクに特例昇格。そのせいで、お嬢様にも妙に気に入られてしまい、強引な依頼に巻き込まれる羽目に。彼女のアプローチは、俺の秘密をさらに危うくしていく。
過保護な幼馴染と、グイグイくるお嬢様。そして、俺の正体を探ろうとする斥候や、なぜか結成されたファンクラブ。俺の周りには、一癖も二癖もある連中が集まってくる。
これは、最強の力を手に入れた代わりに、平穏な日常を失った俺が、大切な幼馴染との約束を守り抜くために奮闘する、秘密と勘違いだらけのTS転生ファンタジー。果たして俺は、正体を隠し通し、平穏な日常を取り戻すことができるのか。――いや、もう無理かもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 20:41:09
215853文字
会話率:31%
月詠朔、中学一年生。彼女の世界は六畳間で完結していた。両親を失い、人間への信頼を失った彼女にとって、外界はただの「ノイズ」。そんな日常に、突如、冷たい「声」と「警告」が響き渡る。「脅威を排除せよ」。目の前に現れたのは、謎のハイテク装備。戸
惑いながらもトリガーを引いたその日から、彼女の「ひとりぼっちの最終防衛線」が始まった。
無表情な引きこもり少女は、なぜか人類を脅かす異形の怪異を、誰にも知られず殲滅し、気づけば世界最強の存在「ルナ・ドミニオン」へと覚醒していた。絶対的な力を持つ彼女は、やがて国家を掌で転がし、宇宙の真実を知り、傷ついた星々を癒やす「神」となる。しかし、その強大すぎる力の奥底には、彼女自身も気づかない、癒えぬ孤独と、ささやかな温もりを求める「人間」の心が隠されていた。
これは、たった一人の少女が、神となり、宇宙の命運を握り、そして本当の「家族」と「幸せ」を見つけるまでの、壮大で、どこかコミカルな物語。
【特別読み切り『第一回 神様の黒歴史(初期装備編)』について】
この短編は、本編の物語をご存知の方も、初めて触れる方も、より月詠朔というキャラクターの魅力と、本編の面白さを深く味わっていただくために企画されました。
本編の序章で描かれた、朔が初めて謎の力に遭遇し、戸惑いながらも戦いへと足を踏み入れる、まさに「原点」の出来事を、現在の全知全能の「ルナ・ドミニオン」となった彼女が、作者である「〜かぐや〜」と共に振り返ります。
初期の朔の、人間味溢れる(?)反応と、現在の神としてのプライド、そして時折見せる「ツンデレ」な素顔が激しく衝突する、抱腹絶倒のボケツッコミが繰り広げられます。
「完璧な神」が「感情豊かな人間」だった頃の、可愛らしい「黒歴史」を、ぜひ本編と合わせてお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 13:44:09
3298文字
会話率:86%
父を失い、残された母と兄妹と暮らしていた高校生・神楽天音。
しかし、突然訪れた悲劇は、彼女から家族も未来も奪い去った。
絶望の果て、命を捨てようとした天音の前に現れた青年・紫苑。
冷たい瞳で、けれど静かに差し伸べられたその手は、彼女の運命
を変える。
「……来るか? 世界を変える場所へ。」
紫苑が率いる“八咫烏”と名乗る謎の組織。
そこは、過去や未来を行き来し、世界を救うために戦う者たちの集まりだった⸺。
自分には何の力もないと思っていた天音。
しかし彼女の中には、誰も知らない【神の記憶】と【滅びをも覆す力】が眠っていた。
――もしも次に生まれ変わることができるなら。
ただ、あなたと同じ世界で、同じ景色を見たかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 20:21:10
41612文字
会話率:23%
俺の彼女――白川玲奈は、清楚で優しい、完璧な彼女だった。
……そう思ってたのに。
放課後、偶然見た光景。
玲奈は田中先輩に腕を絡め、俺を冷たい目で見下ろした。
「ごめんね。智也くんといても、退屈だったの」
全てが終わった。
絶望と悔し
さ、嫉妬で狂いそうな夜。
気づいたら、俺は歌っていた。
そして、深夜のテンションでネットに投稿した歌が、ほんの少しだけ、誰かに届いた。
――ここから俺の物語が始まる。
あの女が後悔して泣く日まで、俺は歌い続ける。
寝取られた陰キャ男子が歌い手として成り上がる、痛快逆転ラブストーリー!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 20:10:00
51409文字
会話率:26%