ヒノメールは男爵の娘。
今は戦場にいる。
なぜならうちの国の王子とあちらの国の王女についてトラブルが起こり、その後始末で争いになっているとか。
正直、理由を知る前に今の状態をどうにかしないといけないので忙しく、気にしている暇はない。
父の容
態がよくないので代行として。
偽りの仮面をつけて軍妃と呼ばれるくらい擬態を磨く。
戦いが終わると田舎貴族の令嬢としてまったりと家族の魔動物達と暮らしていた。
ドラゴンやその素材を狙う者達を振り払ったりとのんびりできないが、それ以外はまずまずな生活。
その暮らしがまた脅かされそうな気配に警戒していると、かつて戦場で対峙した傭兵団の団長であるノイスが住まう家にスカウトしにきた。
ののほんと暮らして戦わないけれどと言うとそれでも構わないので移住しにこいと誘われる。
魔動物達と移住し、彼の住む国へ向かう。
そこには傭兵団の住む施設があり、間借りすることに。
想像していたよりも日々、まったりな時間になる。
どんどんヒノメールの故郷として形作られていく。
誘ってくれた彼も彼女の平和な日々を送りたいという願いを叶えてくれる。
ノイスはあれやこれやと世話を焼いてくる。
そんな折、またもや祖国でトラブル解決の為に自身を探しているという話を耳にする。
悩む彼女へ男は偽装婚を提案してきた。
毎日更新・完結予約済み・10万文字超え折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 06:00:00
27464文字
会話率:25%
十四歳のユナーナ。
豪華な衣装を纏った家族たちが、冷たい視線を浴びせていた。
名門伯爵家の長女として生まれたが、生まれつき魔力が極端に低く家族からは、家の恥と蔑まれてきたのだ。
優秀な妹だけが可愛がられている。
王太子と妹の婚約が結ばれるか
らとユナーナは家から追放を言い渡される。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 06:00:00
2844文字
会話率:14%
テシアは公爵令嬢で転生者。
悪役令嬢として生まれたらしい。
ゲームのタイトルを思い出す。
学園のカフェテラスで王子から身に覚えのない断罪をされ国を追われた。
両親も価値観が貴族に染まった人達なので、婚約を破棄された娘を素っ気なく見送る。
別
にそれでいいと、こっちこそ笑う。
そこで違う国の人が住処にしていたところに現れて色々言ってくるから見ていればいいと、言う。
少しずつ近付く距離に、仲良くなる。
一方、追い出した祖国ではさまざまな問題が浮上し、対応に追われていた。
テシアについても情報を受けていた王子。
魔族の宰相という、一目置く存在と結びつくなど、計算外。
事態はさらに悪化した。
隣国との国境付近で、突如として強力な魔物が暴れ出し、多くの被害が出たらしい。
兵士たちでは手に負えず、王国は窮地に立たされていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 06:20:00
16355文字
会話率:20%
地味で目立たず、ただ真面目に働く王宮の女官・エミリア。
しかし彼女の正体は――剣術・魔法・語学すべてに長けた首席卒業の才女にして、実はとんでもない美貌と魔性を秘めた、“自覚なしギャップ系”最強女官だった!?
王女付き女官に任命されたその日
から、運命が少しずつ動き出す。
訛りだらけのマーレン語で王女に爆笑を起こし、夜会では仮面を外した瞬間、貴族たちを騒然とさせ――
さらには北方マーレン国から訪れた黒髪の第二王子をも、一瞬で虜にしてしまう。
「おら、案内させてもらいますけんの」
その一言が、国を揺らすとは、誰が想像しただろうか。
王女リリアは言う。「エミリアがいなければ、私は生きていけぬ」
副長カイルは焦る。「このまま、他国に連れて行かれてたまるか」
ジークは葛藤する。「自分だけを見てほしいのに、届かない」
そしてレオンハルト王子は心を決める。「妻に望むなら、彼女以外はいない」
けれど――当の本人は今日も地味眼鏡で事務作業中。
王族たちの心を翻弄するのは、無自覚最強の“訛り女官”。
訛って笑いを取り、仮面で魅了し、剣で守る――
これは、彼女の“本当の顔”が王宮を変えていく、壮麗な恋と成長の物語。
★この物語は、「枯れ専モブ令嬢」の5年前のお話です。クラリスが活躍する前で、少し若いイザークとライナルトがちょっと出ます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 06:00:00
27123文字
会話率:23%
気づけば異世界。しかもモブ美少女な伯爵令嬢に転生していたわたくし。
静かに余生——いえ、学園生活を送る予定でしたのに、魔法暴発事件で隠していた全属性持ちがバレてしまい、なぜか王子に目をつけられ、魔法師団から訓練指導、さらには騎士団長にも出会
ってしまうという急展開。
……団長様方、どうしてそんなに推せるお顔をしていらっしゃるのですか?
枯れ専なわたくしの理性がもちません——と思いつつ、学園生活を謳歌しつつ魔法の訓練や騎士団での治療の手助けと
忙しい日々。残念ながらお子様には興味がありませんとヒロイン(自称)の取り巻きへの塩対応に、怒らせると意外に強烈パンチの言葉を話すモブ令嬢(自称)
これは、恋と使命のはざまで悩む“ちんまり美少女令嬢”が、騎士団と王都を巻き込みながら心を育てていく、
――枯れ専ヒロインのほんわか異世界成長ラブファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 20:00:00
100036文字
会話率:33%
異世界転生したのに――なぜこんなに昭和なの!?
異世界+濃厚昭和=未知の世界
皇立学園に通う侯爵令嬢ユリは、目立たぬ“モブ女子”として平穏に暮らす予定だった。
だが、クラスは地獄のカオス。
ぶりっ子ヒロインは昭和アイドルの再来。
悪役令
嬢は元お立ち台のワンレンボディコン。
王子は竹刀片手に吠えるヤンキーで、
まともなのは、ユリだけ……のはずだったが、
実は“皇国一の連載作家”という裏の顔を持つ彼女は、
今日も濃すぎるクラスメートを観察し、“観察日記”として発信中!
異世界転生モノのテンプレをぶっ壊す、笑撃の昭和ギャグ開幕!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 06:00:00
21666文字
会話率:33%
ある日、乙女ゲームの世界に転生したミリア。
転生前からの推し!辺境伯嫡男ルートを目指していたが、彼女の前に現れたのは
自己肯定感が爆裂し、女の子はみんな自分のことが大好きだと信じて疑わない完璧ナルシスト王子・ルキウスだった。
どんなに他の
攻略対象に接近しようとも、ルキウス王子は全てのルートをかき回し、ミリアの心も身体も独占しようと猛攻を仕掛ける。
王子ルートに抗おうとするミリアの意思を少しずつ揺さぶっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 05:11:04
20044文字
会話率:50%
古くから女性が想い人のために刺繍布や装飾品を贈る風習がある国で、染織材料店を営む元男爵令嬢のリュシア。
両親が遺してくれた店を切り盛りしながら、怪我をして騎士としての夢を諦めた恋人ダリオの身の回りの世話や金銭的援助をするなか、リハビリのか
いもあって彼は騎士に復帰することに。
彼との結婚を目前に控えていたリュシアだったが、親友との浮気が発覚。亡き両親の遺産で買った家も受け継いだ店も言葉巧みに名義を変えられていたことで、リュシアは何もかも失ってしまう。
そんな打ちひしがれたリュシアの前に現れたのは、商会を運営するという一人の美しい青年ネル。お人好しな彼に住み込みで雇われ、小さな居場所を得たリュシアだったが、伝統と独自の技術を掛け合わせた祈りを込める刺繍には不思議な力があり……。
※他サイトでも連載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 05:10:00
59137文字
会話率:45%
聖女召喚に巻込まれ、自分は英国人とのハーフだから、黒髪・黒目ではないので
王城を追放される? と思った。
しかし、この国の王女(金髪・菫色の目)に似てるから身代わりって?!
追放を逃れるため、淑女教育をビシビシと叩き込まれ、生き残りに必死
になる。
ところが、王女専属の侍女達の磨き上げと詰込み教育の成果で、
王女は無事に毒から回復したと思われ、(再び)臣下達に慕われてしまう。
え、私でいいの?
この王女、現王妃(国の乗っ取りを企んでいる)に、
毒を盛られたが、驚異的回復で、本国から任務失敗と勘違いされる。
現王妃牽制のため、身代わり→特別任務(式典に出て本物とみなされよ)
というムチャ振りを受ける。期間は1週間! 更に必死に頑張る。
ところが、更に臣民に慕われる。私、こんな経験なかった...。
王女専属侍女達・監視人、詰込み教育で、逃亡の準備も出来ない。
頼みの綱は、ある風景をキッカケに、懐かしい記憶が少しづつ湧きでたこと。
別の異世界にいた、その知識で日本へ戻れない理由を理解...。
この能力で、やっと情報集めを開始。更に、専属侍女長が格別な報酬を受ける
ようしてくれた。周りの人達の好意も感じ、役に埋没してゆくが...。
逃亡資金も稼ぎながら、式典も無事に努め始めるが...。
王弟・王太子殿下は聖女披露に、逆転劇を目指し一国を掌握する狙いが...。
事件発生で、私に幸運(悪運?)転がって...。
王女の実情を知る一部の者は、本当の王女は...。
式典を無事進めて行くにつれ、薄々、王女を傀儡政権の道具と企む勢力も...。
そして、この国の動乱が始まり、これに巻込まれ王弟直轄領に幽閉?...。
北隣の大国の王子(王女の婚約者)も動き出し...。え、私、結婚させられる?
更に、周辺国からの侵攻も始まった。
その後、王位継承権3位の立場の為、味方側(王弟・王太子)から、国盗りの
傀儡化を防ぐ為に殺処分の連絡が...。
さてこの先、
・この窮地から起死回生、できるのか?
・この動乱との関わりはどうなっていくのか?(王子と結婚させられる?)
・または逃亡して、安住の住処を見つけ、自由に生き延びることができるのか?
今の私では、ハピーエンドなど、考えられない!...。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 05:10:00
622459文字
会話率:30%
これは、特に面識もないが無性に王子が殴りたくて仕方ない少女と、彼女(の拳)に運命を狂わされた男たち(複数形)のお話である。
前世の記憶を思い出したことで、少女は一つの願いを抱くようになる。
――くっそあの王子超殴りてぇ!
自分
の生まれた『ここ』が前世で一度だけプレイした乙女ゲームの世界だと気づいた時、『ここ』にあの殴りたくって仕方のない王子(攻略対象)達がいるのだと気づいた時……少女は『王子を合法的に殴る方法』を考え始める。
そして気付いた。
そうだ、魔法学園に入ろう。
『王子様』を殴ったらアウトだけど、『同級生』なら殴ってもセーフ!
それが武術の授業ならむしろ殴らないでどうするよ!
王国でも数の少ない女騎士を目指し、王子を殴る為に拳を磨き、少女は魔法学園に入学した。
繰り返すが、王子を殴る為に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 05:00:00
602143文字
会話率:27%
前世の記憶に目覚めた子爵家三女、ミシェル・グロリアスは思った。
ああ、王子を殴りたい……と。
生まれた世界が前世で一度だけプレイした、乙女ゲームの世界だと気づいたからである。
攻略対象の王子達にイライラしていたミシェルは、合法的に王子を殴る
方法はないかと模索し始めた。
そして、思う。
そうだ、魔法学校に入学しよう!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-21 07:15:56
10719文字
会話率:4%
私の父は、馬鹿だった。自分勝手で我儘で、欲望に弱くて、楽しいことに目がなくて。そして嫌なことは徹底して嫌がって遠ざける。最低の『魔王』だった。
そんな父が、書置きを残して失踪した。魔王が嫌になったんですって。
その『魔王』の肩書と魔力
で今まで散々我を通して好き勝手してきた男が何を言うのか……だけど、これは好機かもしれない。私が玉座を継いで、『魔王』になろう。そして父を政治の中枢から締め出すんだ!
意気揚々と、魔王になった私。
万歳三唱で喜ぶ家臣たち。
だけどそんな私達の希望に満ち溢れた新しい日々も、新たな情報によって水を差された。
勇者が『魔王』を殺しに来るんですって。
多分、本来の標的は父なんでしょう。他国にも散々迷惑をかけていたし、いつか刺客が放たれるとは思っていたもの。
だけど、その討伐対象。
ざっくり『魔王』なんて言っているけれど。
……その魔王、今は私のことなんですけど。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-12 00:00:00
51057文字
会話率:25%
竜樹は32歳のサラリーマン。異世界に転移してギフトの御方という地位を得て、いわゆる王宮住みの自由業となった。
異世界でもスマホが使えるのは便利だが、便利すぎて欲しいと言われても困る。なんか作れないかなーと思ってたら、それっぽい物を作れる人が
いました。
放置された平民側妃の子、ニリヤ王子(5歳)と出会い、貴族側妃からのイジメをやめさせたく、しかし敵にまわすことなく、灰色の解決をするぞーと心に決める。
よし、スマホの機能を真似た魔道具で、TVを作ろう。そしてニリヤ王子を放送して、国民のアイドルにしちゃおう。
敵もいるかもしれないが、味方もいっぱいいるぞ!
とさせたい竜樹が送る、放送事業と日常のごちゃごちゃしたふれあい。出会い。旅もするよ。
最初なかなか王子と出会いません。ふわっとした話で、正確性より更新を重んじるので、柔らかい気持ちで見てやってください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 05:00:00
2653296文字
会話率:37%
以前、南場ゆいな名義で販売していた同人電子書籍の、ちょい書き直し版です。再掲部分が投稿し終えるまで、週に2話ずつ更新します。『王子様を放送します』が完結したら、新しく書いたお話が増える予定です。ーーーーーここは諏訪見町。人間達は生きる力を弱
くして、わんこやにゃんこ達に、繁殖力や生命力を頼る事となった。違法遺伝子操作され産まれて、闇のトラックからこぼれ落ち、パートナーとして、雄雌耳尻尾付きの獣人として、広まるキッカケとなってしまった彼らは、人間達の思惑はどこへ、自分がこの人!と決めたらまっしぐら。お仕事わんこにお家のわんこ、警察にゃんこにお家のにゃんこ。人間達もてんやわんや。犬は犬コミュニティで夜に犬会議して回覧板を回すし、猫は猫で夜に猫会議、猫は回覧板回しません。自由。ーーーそんな諏訪見町のわんこやにゃんこ達の、愛と放浪と自由とお仕事のお話ですーーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 21:06:24
59798文字
会話率:21%
王太子✕主人公(杖)。
飼い主とペットの溺愛生活みたいな感じです。ときどき弟王子。
(弟視点は切ないです。王太子視点はシリアス気味。ごめんなさい)
恋愛ジャンルか迷ったけど、主人公が人じゃないため、ギリギリ恋愛じゃないのかな?で、異世界フ
ァンタジーに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 04:54:50
28405文字
会話率:21%
微妙にシリアスですが、ゆりあ編→健一郎編→ふたつが絡んで怪盗団をしながらラブコメの予定です。
ゆりあは拗らせ女子なんで、ゆりあはちょっと……な方は、健一郎編からどうぞ~。
<ゆりあ編>
中学校から帰宅してまったりしてたら異世界
召喚、しかも猛獣扱いってなんでよ? 召喚の媒体となって私の家の物を寄越せって、絶対に思い通りになってなんかやらないんだからね! 家に戻るために早く召喚術を使えるようにならなくっちゃ。召喚できるものがなくなって私のライフ数がゼロになる前に、ヨガと歌でストレス発散しながら、異世界エネルギーを検証しつつ、とにかく今日を生き抜きます!
<健一郎編>
自宅介護員として生きた屍のように過ごしていた健一郎は、目覚めると異世界にいた。召喚先のメラン王国は経済的にも状況的にも大変で、なんとかしようと無理を続ける王子の姿に健一郎は自分を重ねる。力になりたいと思うけれども、本調子でない健一郎はなにもできない。できないながらも少しずつ変化を起こしていく。
現在小休止中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-25 18:07:25
202824文字
会話率:44%
令和最大のクソゲー。
そう呼ばれた、『わくわく! 恋の学園大戦争!』、通称『わく学』。
平成最後、令和最初のGWに発売された乙女ゲームであり……そして、『伝説のクソゲー』としてその名を馳せた乙女ゲームである、その特級呪物を産み出
したコウエンジシステムズの新作ゲームとして――起死回生の一発として発売され、そのまま葬送歌となってしまった――乙女ゲーム、『わくわく! 恋の王宮大闘争!』、通称『わく王』。
なんとなく、ぬぼーっとしたキャラ絵(お金が無くて絵心のあるスタッフ作)
一枚絵が延々とスライドショーの様に流れるOPアニメ(行間を読む必要がある)
全く深堀しないキャラ造形(乙女ゲーキャラとしての魅力をお腹の中に置いてきた)
山も、谷も、落ちもないストーリー(制作会社の伝統芸とか十八番と呼ばれる)
クソゲーのチャンピオン大会に出場するために作られた様な、まるで蟲毒の様なクソゲーの世界に突如転生した高校生、『成宮和也』は今日も思う。
――なんか思ってたんと違う!! と。
このお話は『平凡王子』と呼ばれたルドルフ・ラージナル王子と、『完璧王子』と呼ばれたアドルフ・ラージナル王子、そして『悪役令嬢』クラウディア・メルウェーズと男爵令嬢クレア・レークスの、愛憎――愛憎? 交わるお話である。
……たぶん。
※カクヨムでも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 04:00:00
453631文字
会話率:69%
その美貌にして、ルカ・ルロイは、なぜシャキーン王子に婚約を破棄されたのか…?
『男』だがらさッ
最終更新:2025-07-29 01:30:04
8097文字
会話率:25%
「これは、成るべくしてなった事だと思う」
そう言った彼が口にしたのは豆乳だった。
「俺がのんびり筋トレに励む事が出来る環境を手に入れる事は!」
「何言っているんですか、貴方は」
引っ越しの途中に立ち寄った食堂にて。思わずツッコミを入れてきた
幼馴染みに笑う。
「だって、ずっと気にしてんじゃん。都から俺を引き離す事になったって」
「それはそうですが……。貴方はムキムキだろうが脳筋だろうが王族です。辺境の領地に移るとは」
「はいはい、止め!何か貶された気もするが、感謝してるんだ、ホント。俺だけだったら城から出られてないかもしれない」
それを聞いて彼女は溜め息をついた。本当、いつもほしい言葉をくれる。この男は。
「それにしても、よく彼女たちが着いてくる気になりましたね。自称執事はともかく」
彼女の視線の先には母親と2人の子供が和やかに料理を食べている。その横のテーブルに着いているのが、自称執事の美丈夫と彼らのもう1人の幼馴染みだ。
「そろそろ拠点変えようと思っていたから、丁度よかったんだって。俺の影響なくなるし。だから、成るべくしてなったって思ってる。王位継承権云々関係なくな。ともかく王都脱出お疲れ様」
「貴方こそ」
「俺は馬車の中で腕立てと腹筋していただけだからなぁ」
「そういえばそうでしたね。流石に引きました」
「仕様がないだろ、暇だったんだし。……ん、何かアイツ酔ってる?」
そう言って視線を向けた先は幼馴染みの男。何故か手から水を噴出させている。
「ちょっと!何でお酒飲んでいるのですか!?」
子供たちは喜んでいる。が、彼は普段ならこんな事しない。
「水芸しない!床が濡れる!自称執事、なぜ止めない!「無理」って、最初から諦めるなぁぁっ!」
布巾をひっ掴み、そちらに駆け寄る彼女。
それを見ながら平和だなー、と彼は思った。
--と、いうメンバーでお送り致します。やんごとなき筋肉アニキとその護衛で幼馴染みの筋肉ダルマと幼馴染みのインテリ令嬢、王子様な外見の美中年、母親な料理人とその子供のウサミミフードと義理の息子の辺境のんびり生活(ただし筋トレ重視)。恋愛なんてない!チートもない!あるのは楽しい筋肉生活だけだ!!
筋肉の筋肉による筋肉のための隠遁生活 (スローライフ)、開幕します。
「明日は俺、馬車に乗らずに走るから」
「止めて下さい!」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 01:00:00
710503文字
会話率:36%
ソレイユ王国の姫リネッタは活発で溌剌とした少女だ。髪を一つに結い上げ、女騎士のような格好をするものだからお姫様らしくないと揶揄されていた。
リネッタは隣国のルナーラ王国との取り決めにより、その国の王子との婚姻が決まっていた。12の時に出会っ
たルナーラ王国の王子、シルビオと同じ時を過ごすうちに、リネッタはすっかり恋に落ちていた。
しかしリネッタが19になる年、婚姻も間近に控えたある日のこと、ルナーラ王国の聖堂にて、聖女が現れたのだと話題になる。
聖女はシルビオの幼い頃の知り合いであり、そしてその頃からお互い恋焦がれている相手なのだとリネッタは知り、このままでは失恋のみならず、婚姻がなくなってしまうことを危惧する。
「もしかして邪魔者は私の方、なのですか…?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 00:32:50
332953文字
会話率:46%
公爵令嬢フローラは第一王子ハロルド殿下の婚約者である。
しかし、彼女は学園の中庭で、ハロルド殿下の大切な人を害した罪で婚約破棄を言い渡された。
憎悪と嘲笑の渦巻く観衆の中心で、フローラは思う。
———ああ、やっと、やっと……! この状
況になってくれた!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-02 05:10:28
10134文字
会話率:32%
自然豊かで平和な王国に、美しい娘が生まれた。イルザと名付けられた娘は、ある日を境に滅亡する王国の夢を語り始める。やがて魔女と呼ばれるようになったイルザを、誰もが恐れ近付かなくなった。屋敷から出ることもなく、悪名を馳せるイルザは、初めて参加し
た王宮のお茶会で王太子と出会う。完璧な王子様と呼ばれる王太子を恐れながらも、イルザは悪夢を語り、未来を変えようとする。家族にすら見捨てられたイルザが、生きるために変わろうと努力するお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 00:22:24
88917文字
会話率:13%
人類の敵である魔王は勇者と聖女の手によって葬られた。
人々が魔王の消滅を望む中で、ただ一人の悪女だけはそれを悲しんだ。
「私、強くなります、今度こそ貴方を守る為に。時間が巻き戻り私が全て忘れてしまっても、必ず貴方に会いに行って貴方を救い
ます」
少女は自らの命を捧げて時を巻き戻し全てをやり直す事を望んだ。
産まれてきた先は、魔王を封印した英雄の一人である魔法使いの娘?!
虐げられていた幼少期……なんてフラグは全てへし折ります!
闇の大精霊と契約したり、王子様達に好かれたり、魔王に溺愛されたり、はたまた強くなる為に筋肉を愛する日々。
「夢では好きな人がいたみたいなの。でも、目が覚めるとその感情が思い出せないんだよ、なんでかな……」
最悪なバッドエンドの未来をハッピーエンドに変える為に、メンタル鋼少女が未来を切り開いていく!
「悪役令嬢は魔王と婚約して世界を救います!」
これは「乙女ゲームの世界に転生した」というお話……だけでは無いのかもしれない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 00:08:29
1622442文字
会話率:55%
のほほんと暮らしていける?どうだろう?でもまあどうにかなるさ、きっとね!
犬、猫、キツネ、タヌキ、ひつじ、くま、うさぎ、狼、ハト、スズメ、リス、ネズミ、普通の動物に見えて全部モンスターだった!?
ってケセランパサランもいたね、ゴメンゴメン。
私はテイマーでもケモナーでもない。単なる食堂の下っぱのアルバイト。ここは異世界。ボロボロだった私を食堂のおばちゃん達が助けてくれた。
ちなみに職のステータスも異世界人、食堂のアルバイター、動物に好かれる者、の三点です。え?サ○エさんが見えた?じゃあジャンケンやっとく?いらない。あっそ。じゃ続けるわよ
第8王子にも何故か気に入られて、祝福まで、あれ?
獣達と過ごすもふもふのんびりライフ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 00:06:37
1071903文字
会話率:57%
「バッドフラグしかないの⁉︎」
ある日池に落ち気付いた。
弟と共に乙女ゲームの世界に転生したと。
それもなんと家ごと没落、死亡エンドの悪役令嬢に!
原因は婚約者、アルバート王子と主人公の邪魔をしたから。
ならすぐ婚約破棄よ!
なのに別れられない理由が発覚。
それは私も知らない、死の真相ですって⁉︎
このままじゃ弟もいるのに!
王子の信用不足バッドエンド‼︎
だったら!
「忠臣になって、王子の恋路も手助けします!」
それでも襲うバッドフラグ!
一部下として王子を支え、運命を変えたい悪役令嬢と、王子の思惑の行方は⁉︎
※略称フラない、挿絵非表示可折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 00:00:45
1378341文字
会話率:38%
私はぼっちを謳歌すると決めた、高校デビュー失敗者だ。
なのに突然学園の『王子様』に告られた。
女の子を釣るエサとして。アホである。
「聞かなかったことにするから、他当たって」
まさかこの発言が、そのプライドに火をつけるなんて
。
高校平穏ぼっちライフは崩壊、望まぬ恋愛バトル勃発?
※投稿不定期です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-28 23:59:35
50730文字
会話率:34%
「攻略キャラとシナリオがクソすぎる」
大炎上しながら、逆に人気が出た乙女ゲー『星屑のマジカリティア』。
悪役令嬢は死なないのに、主人公はよく死ぬクソゲーの、悪役令嬢に転生しましたの。
唯一癒しの主人公が、ほぼバッドオンリー!
だから私
がざまぁで没落し、彼女の幸せを叶える!
流れ星作戦ですわ!
「ざまぁされフラグを貯金よ!」
でも雲行きは怪しく?
※最後に普通に軽めのざまぁもします
7/17 完結しました! ☆平均4.5ありがとうございます!
7/18 完結したのにブクマが増えてる⁉︎ ありがとうございます! あと誤字報告もありがとうございます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-19 13:36:59
19182文字
会話率:24%
現代日本で普通の男だった主人公、島優(しま ゆう)は、突然異世界に召喚されてしまう。そこで目覚めた彼女は「エリザベス・グレイシャル」という名の悪役令嬢として、王国の宮廷にいることに気付く。
しかし、彼女は知る由もなく、前世の記憶とともに、
自分がこの世界の悪役令嬢として運命づけられていることを理解する。そして『心の中で語りかける男の声』気付けばいつの間にか心と心の切り替えスキルが身についてた。そして「相手の心を読む」力。その力を使い貴族を操る事を提案した男。こうして奇妙な悪役令嬢が誕生したのである!
悪役令嬢は、ヒロインたちの妨害や王子との政略結婚など、数々の試練に巻き込まれる事になる。
そしてエリザベス(ゆう)は誓う。悪役令嬢らしく「悪役」を演じようとする。
明らかにメイドの中に紛れてた者がいた……。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
著者の一言。初の「悪役令嬢」を書いてます。
初なので試行錯誤しながら書いてます(笑)
なので更新は遅れ気味になります!
読者様が楽しめるように頑張ります!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 00:00:00
17214文字
会話率:64%
僕は道を探していた、そして見つけた道は過酷で常に死と隣り合わせだった
死を感じる事で生きている実感を得る、そんな道も有るのだと気付いた僕はただひたすらに前へ進んだ
進んだ先に有るのはさらなる死地への近道か、今はまだわからない
最終更新:2025-07-28 23:59:48
156760文字
会話率:47%
『シンデレラを王子と出会わせ、末永く幸せに暮らせるように導く』そんな依頼を受けたのは世界に名立たる魔法使い。彼を師に持つシンシアはさっそくとシンデレラに会いに行くが、気弱なシンデレラは王子との出会いの場である舞踏会に行く事を拒否してきた。
このままでは依頼をこなせない。そう考えた師の提案で、シンシアはシンデレラと入れかわって生活をすることに。
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シンデレラと王子様と魔法使い、それと代理シンデレラのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 23:22:10
59005文字
会話率:39%
卒業パーティーを目前に控えたとある日、俺は友人からとある噂を聞く。
パーティーの場で第一王子が公爵令嬢を糾弾して婚約破棄を言い渡す……と。無関係なはずなのに従兄弟が王子のとりまきのため、俺にまで被害が及ぶ可能性が……!?
会場で王子を止めて
無関係をアピールするため、俺はパーティーに参加するためエスコート相手を探し始めた。
そうして声を掛けたのは、温室にこもる少女ティギー。箱庭の魔女と呼ばれる彼女と、次第に親しくなっていき……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-16 23:49:30
45496文字
会話率:36%
「コーネリア・カルナン、きみと俺とでは吊りあわない、きみとの婚約は破棄させてもらう」
夜会の最中に告げられた第一王子レオンハルトからの婚約破棄の言葉に、公爵令嬢コーネリアは傷つきも嘆きもしなかった。
そうして迎えた翌朝……のはずが、なぜか
夜会のあった日の朝に戻っている。
全てが昨日と同じ。だが誰も昨日のことを覚えておらず、終わったはずの夜会がまた開かれる。
そんな異常な状態の中、婚約破棄を言い渡すレオンハルトの様子だけは違っていた……。
繰り返す『今日』から脱するため、コーネリアはレオンハルトと協力することに。
そして次第に彼の人となりと婚約破棄の真意を知る……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-02 15:00:00
256902文字
会話率:31%
主人公のミラグロスは、育ての親の元で暮らしており、幼い頃事件にまきこまれ家族と記憶を失った過去がある。この国唯一の魔法使いの末裔であることから、王子であるケイリーの婚約者となったが、魔法が使えないことから肩身の狭い思いをしていた。
あると
き彼が奇病にかかり、ミラグロスの献身的な支えも虚しく、死の淵を彷徨う。その時見舞いに訪れた義妹が治癒魔法を使い回復したことで状況は一変する。
婚約解消、義母や義父との確執、義妹の策略により、生贄となり国を追われることとなる。
そんな状況でミラを救ってくれたのは、困ったときに手を差し伸べてくれた青年だった。
主人公を徹底的に甘やかし、穏やかな生活の中で記憶を取り戻す。
かつての事件の真相を知り、自分を捨てた全ての者と決別する話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 23:10:00
92787文字
会話率:55%