古の聖人は「まず己の無知を識れ」と言った。
その言葉の真意など凡夫の私に知り得る術は無い。外側をなぞって知っているフリをするくらいがせいぜいだろう。
私にはそもそも「悪法もまた法」と言って毒の入ったワインを飲み干す気概も無く、また自分
が犠牲になる事で世の人々に真理真相の必要性を説く勇気もない。
だが現実問題としてこの世は全てを包み隠す霧に覆われ、人々はその中で足掻くばかりだ。
この駄文が、その渦中で光明を探す勇敢な者の一助となるならば幸いというものだろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-16 15:14:23
3278文字
会話率:8%
ある日を境に、妹以外への想いや気概を全て無くした双葉秋季は、高校生になって二年目の秋に、いつものように自室で休んでいると突然自称『女神』と『魔神』名乗る者が現れた。
自称神と名乗る者たちから『一年後、あなたの妹が勇者に選ばれ、異世界に召喚
されてしまうことが確定しました。』と、告げられてしまった秋季は、妹を争い事から護るため、一足先に異世界へ向かうことを決める。
女神と魔神からお詫びとして、従者とスキルついでに称号を貰い、冒険の日々が始まると思いきや、待ち受けていたのは修行や偵察といった非情な現実だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-22 00:00:00
198121文字
会話率:41%
いや~、この国のネットニュースって本当に権力者が嫌いだよね。その癖自分では絶対動こうとせず、人がやろうとしている事に文句ばかり言っている。
そんなんで『明るい未来』がやって来ると思っているのかね?結局他人任せじゃん。
最終更新:2024-10-16 12:00:00
2096文字
会話率:0%
自分の価値に気付いていないマーガレットは、この国きっての資産家、ブランドン辺境伯と結婚することになった。
社交的な妹リリーと比べられた人生で、初めて自分が必要とされた出来事だ。
ブランドン辺境伯の元へ、幸せの絶頂を噛みしめながら、
初めて夫に対面するマーガレット。
「マーガレットだって! 俺が結婚を申し込んだのは、リリーだ」
「この結婚はただの間違いだからな。離婚可能な時期となる半年後までの手違いの夫婦だ」
待っていたのは、妹リリーへ結婚を申し込んだはずのブランドン辺境伯。
こんな事になったのは、妹リリーの我儘のせい。
この結婚は、マーガレットに内緒のまま、リリーから押し付けられたものだった。
辺境伯が求めていた妻は、当主不在の時に、気難しい個性を持った従者達をまとめて屋敷を仕切れる気概。
「マーガレットが、気難しい叔父上と交流があるのは驚きだな」
到底マーガレットには出来ないと思っていたが、屋敷にいる偏屈な人物達がマーガレットにどんどん従順になっていく。
「薬を作るって、マーガレットが!」
リリーの特技だと思っていた、薬草を煎じた薬作り。実はマーガレットの特技だと知った辺境伯。
マーガレットに恋心を寄せ始め、離婚を取り消したい。
なのに、鈍感な妻は夫から逃げ続ける。
夫からの必死のアプローチも空しく、妻には想いが伝わらない。
「俺との離婚祝いか、お前たちの結婚祝いか知らないが、マーガレットへの最初で最後の贈り物だな」
夫が隊長を務める兵士の1人へ、妻が想いを寄せていると信じ込み、身を引く夫。
離婚の期限が迫ったその時、妹リリーがマーガレットと辺境伯の前に現れた。
我儘なリリーは自分に届いている悪条件の縁談話を押し付け、離婚予定の姉に代わって、辺境伯の妻の座を手に入れようとする。
夫はリリーを追い返すが、それでも2人が両思いであることに気付いていない手違いの夫婦。
その気持ちは、些細な事をきっかけに通じ合う。
正式な夫婦になった2人が王都の社交界で見聞きしたものは、自分の価値に気付いていない、マーガレットの本当の評価だ。
効果抜群の薬を作るのに鈍感すぎる妻と、口が悪いのに紳士的な夫の、すれ違いラブコメディー。
一途に妻を想う俺様口調の必死な片想いは、何をして、何を言えば成就するのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-13 09:32:49
120114文字
会話率:26%
武田晴信(はるのぶ)とは、武田信玄の出家前の本名です。拙著では信玄の前半生を対象にしており、晴信の名でとおしています。
欲望のためなら手段を選ばない極悪非道の人間、あるいは悩み事一つない完全無欠のスーパーヒーローとして描かれることの多い
信玄ですが、ここでは気弱で心根のやさしい人間が、戦国時代を生きぬくためには非情にならざるをえない苦悩を書きます。
物語は、前世の記憶をもつ現代人が、当時の自分、武田晴信について紙に書き残そうとして始まります。そのため、主人公は「私」という人称代名詞で語ります。また、カタカナ言葉も地の文で使用しています。
武田晴信には禰々(ねね)という妹がいました。禰々は十六という若さで死にます。死因ははっきりしていません。自ら命を断ったのかもしれません。十六というのは数え年であって、現代なら中学三年生くらいの女の子です。
晴信は妹の嫁ぎ先を侵掠し、夫を殺し、子供を禰々から引き離しました。
晴信が禰々に対して、どのような気持ちでいたのか、それを伝える文書はありません。感情を他人に吐露することはなくとも、慚愧の念で自分を責めていたのではなかったか。
▼武田信玄のイメージを180度ひっくり返す気概です。史実や逸話に基づいていますが、根本的な間違いがあれば、ご指摘いただけるとありがたいです。お気軽にどうぞ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-13 21:15:55
116164文字
会話率:15%
テレビで放送されていた『忠臣蔵』をみての感想。
最終更新:2023-12-17 22:16:25
920文字
会話率:0%
野良猫には基本的に名前などないのだ。まあそれはそうだろう。それでも猫同士で呼び合う名くらいはある。俺の場合、トラ模様だから単純にトラだ。親分などと呼称されることもある。俺は体躯が立派な猫なのだ。なにせ大きい。だから寝床を共にする連中は俺が守
ってやらなくちゃならない――それくらいの気概がなくちゃならない。せっかく大きな身体に生まれたんだから、俺はみんなのために矛や盾になってやる必要がある。俺自身キザッタらしいことだと思いながらも、そこにあるのは決意だろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-01 12:02:41
3839文字
会話率:50%
俺っちは〇という。〇だから〇だ、〇なんだなぁ、〇だから。名字はそうなのだけれど、たいていの「仲間」は下の名前で呼んでくれる。「○〇」とか「○○さん」って。俺っちはそのへん、心地良く思っている。自衛軍に所属し、それから某中南米のゲリラに応じた
ときにもなかった現象だ。自衛軍でもゲリラでも中途半端な働きしかできなかった俺に声をかけてくれたヒトがほんとうにいたのだから。俺は彼のために――いや、彼の組織のために働こうと決めた。ほんとうは早々に相手を見つけて結婚して、また自衛軍に舞い戻っても良かったのだけれど、それは違うと思った。俺っちはまだまだ現場第一だ。同僚のために身体を張る気概だってある――つもりだ、ううん、それは絶対だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-15 04:25:19
4084文字
会話率:60%
多分バスに乗って外を眺めていた時に考えていた事を9月16日に書き留めていたようです。さっきノートを読み返していて見つけました。
自分にはまだそういう気概はないんですけども、人生どん底だと思い込んで諦めかけていた自分に言い聞かせたいです。
人
それぞれ幸福の形は違うと思います。生きるのも独りではままならない自分が小説を書いてもいいのは相当な贅沢だと感じています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-03 17:13:21
200文字
会話率:0%
自称料理が特技でそれ以外に自慢できる所はなし。責任は取りたくないし難しいことは他人に押しつけたいし、でもそんな事する気概もない主人公は、とにかく流れに流されて、気付いたら死んでる。そんな話。
現在八章。
シリアスになれない主人公によるパ
ニックホラー風味のなにか。
人は死にますが怖さはありません。
****
更新は遅いです
主人公の歩みも遅いです
章タイトルを変更しました。先行ネタバレ方式です
なお常に作者への縛りプレイを発動しています
毎回どうすりゃ良いんだと思いつつだらだらやってます
ご都合主義的ナーロッパ標準装備折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-02 22:53:08
1133989文字
会話率:40%
「く、櫛崎(くしざき)さん、おはよう!」
「…………」
「嗚呼櫛崎さん、今日もお肌がスベスベで見蕩れちゃうわ!」
「…………」
氷の女王こと櫛崎さんは、今日も男女問わずクラスの人気者だ。
辞書の『傾国の美女』の欄に載っててもおかしくな
いくらいの絶対的な美貌を持っている櫛崎さんなので、さもありなんといったところではあるが。
だが櫛崎さんはそんなクラスメイトたちに対して、いつも通り無表情のガンスルーを決め込んでいる。
にもかかわらずみんな「櫛崎さんはそうでなくっちゃ!」とか「嗚呼、櫛崎さんの射抜くような冷たい瞳、素敵……」と、恍惚とした表情を浮かべている。
うちのクラスにはドMしかいないのだろうか?
まあ、俺は至ってノーマルなので、冷たく無視されるとわかっていて挨拶をする気概はない。
なので隣の席に座った櫛崎さんのことも、一瞥するだけですぐスマホに目線を戻した。
――が、
「…………」
「――!?」
何故かそんな俺のことを、今日も櫛崎さんは無言でギロリと睨みつけてきたのである。
またオレ何かやっちゃいました??
てなことがあった週末の日曜日。
妹のみちるに半ば無理矢理買い物に付き合わされ、二人で街中を歩いていると、偶然櫛崎さんと出くわした俺たち。
が、何故か櫛崎さんは俺たち二人を見て、絶望にまみれたような顔をし……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-28 21:09:22
6294文字
会話率:50%
国内随一の名門、ヴィオーザ魔法学院。 そこにユリウス・ヴォイドという謎の新入生が、一ヵ月遅れで現れた。
目つきが悪く口も態度も悪く、そのくせ魔法使いとして極めて優秀な彼は、来て早々から悪目立ちをし、誰かと親しくなろうという気概は感じられない
。
だが、誰も知らなかった。 こんなユリウスの目的が――――『友達を千人作る』だったなんて。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-21 18:09:58
71561文字
会話率:23%
反省しつつ、サンプルサンプル。
最終更新:2023-01-27 11:19:55
1256文字
会話率:0%
シュークリーム頼んだら、中身がカスタードじゃなくてカラシだったような、そういうやつよ。
最終更新:2023-01-23 11:51:14
1037文字
会話率:0%
どこぞの漫画では連載の最後に、主人公の剣の先にみかんを描いて出版社に対して最後の反抗をしたらしいが、俺はそれを聞いて戦慄してしまったね。
なんて気概のあるやつなんだ。
俺はもちろん、普通の人間であるわけだからそんな気概などミリもない。
まあ
、そこが常人と常人ならざる者との境目っていうことなんだと思うが、俺は全くその人たちが羨ましいとは思わないね。
ここで、これまた常人ならざる者のライトノベル作家はきざにも「閑話休題」なんて言葉を使うんだろうが、ああ、全く惹かれない。
閑話休題
ところでこの物語とはどんなものか。
それは、普通な人間であるこの俺の、普通の物語だ。
昨今はイロモノが多いらしいが、だから王道へとまた回帰する。
そんな動きがあっても面白いんじゃないか?
まあ、そんな精神論ならぬラノベ論などどうでもいい。
凡人が饒舌に語ったってなんの魅力にもなり得ないわけだから、さっさと始めるとしよう。
さあ、これが凡人な俺の、転生物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-09 13:17:43
83917文字
会話率:35%
※この作品はカクヨムにも掲載しています。
【サスペンス】 ✕ 【ヒューマンドラマ】
何の能力もない平凡な人間が、「無敵の人」になったら、起こすこと……
日々不満だらけの生活を送る孤独なアラサーの男。
だが、現状を変えるほどの勇気も気概も
ない。
そんな空虚な毎日を送る中、男はあることがキッカケとなり、無敵の人になる。
普通の男が無敵の人になった時、彼を取り巻く世界は大きく変わる。
そして、男はある奇妙な目的を持つようになる……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-12 13:58:24
50822文字
会話率:11%
歳を重ねたから。
結果は残せなかったから。
気概も薄れてきているから。
そう思っていても。
キーワード:
最終更新:2021-07-14 19:06:38
438文字
会話率:0%
今井千尋は転生?転移?した経緯も分からぬまま見知らぬ地、異世界へ来てしまった。
言葉も通じずこの世界の常識もなく、それでも生きていくだけの気概だけは持ち合わせていた。
そんな千尋は異世界に来て唯一得た能力を駆使して成長していく。その名も『ミ
ッション』。
この異世界のスキルに右往左往しつつも出会いや別れ、失敗や成功を、トラブル、ハプニング、ラッキースケベなどを経験しながらも逞しく"笑って生きる"をモットーにヒューマンドラマを描いていく。
そんな1人の男の冒険記である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-27 18:46:39
30840文字
会話率:27%
人の魂は三つの部分からなる。 「理性」、「気概」、「欲望」。 近代化による普遍化、消費型生活は「理性」と「欲望」を利用して気概を捨てさせた。人々はわずかに残された気概の一部、「他人と平等に扱われたい」という「対等願望」にすがり、この世界を生
きている。そして誤差はあるが、それが達成されている。簡単に言うと、誰もが誰かをしのぎたいという「優越願望」を持たない時代が到来したのだ。 主人公、香乃智はその世界を嫌悪していたが、新しい価値、誰かを超える何かを見つけられない、「役に立たない」自分に失望していた。 大学受験の終わった三月、失望した彼のもとに一人の少女が現れる。 現代社会の毒素、世界の閉塞、彼自身の無価値。平和と共存する人間の価値を問うように少女とともに彼は歩き始めた。
なお、同ネームでpixivにも投稿しました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-14 18:10:45
633494文字
会話率:51%
コロナウィルス第2波をめぐる話です。
ポーは予言していた。
魔法時代の「猫」の恐ろしさを予言していた。
「魔法」の二文字さえ、新聞記事として書けない新聞記者達よ、国の世論をリードしていく気概はどこに行ったか。
芸術の力を信じる、作家
の月矢。
芸術よ甦れ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-06 15:22:31
1105文字
会話率:15%
「魔王ならば、世界を征服するくらいの気概を持ちなさい!」
魔王に攫われた公爵家令嬢は、自分を攫った理由の不甲斐なさに腹を立て、攫った張本人を足蹴に世界を征服する。
「世界の一欠片たりとも、渡しはしませんわ!」
これは世界を手中に収
める悪役令嬢と、それに振り回される人々の物語。
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※女性の方にも男性の方にもお楽しみ頂ける内容を目指しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-15 18:11:36
108245文字
会話率:36%