とある古書庫で、奇妙な顔文字 (´・ω・) が無数に書き込まれた薄汚れた冊子を発見した主人公は、その頁を捲るたびに広がる不気味な囁きと顔文字の洪水に徐々に呑み込まれていく。歪んだ文字列が現実と幻想の狭間を侵食し始め、部屋全体が顔文字だらけの
地獄と化すにつれ、主人公自身も次第に「(´・ω・)」の存在と同化してしまう恐怖を味わうのだ。最初は戯れのようにも見えた顔文字たちが、いつしか蠱惑的な力を持ち始め、読み手の脳裏にさえ棲みつく不可思議な悪夢へと変貌する。果たしてこの顔文字地獄から抜け出す術はあるのか、それともすべては既に手遅れなのか――恐怖と愛嬌のあわいで揺れ動く怪奇譚が、いま幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-17 16:58:58
4750文字
会話率:18%
記者志望である福丸叉雨は、就職活動で惨憺たる結果を残したのち、株式会社不可知世界という怪しげな雑誌社に、オカルト雑誌の記者として採用される。
同僚がみな変人奇人であることに入社初日から打ちのめされた叉雨に対し、悪趣味な編集長は、最初の
仕事を命じる。
それは「心理遺伝」という非科学現象にまつわるものであり、その真否を確かめるべく、夢遊病状態で両親を殺害した女性に会いに、山奥の精神病院へと赴くことだった。
そこで、叉雨は次なる殺人に巻き込まれて――
日本三大奇書「ドグラ・マグラ」を下敷きに、異常と正常の境界、人間の精神の真髄を描いたミステリ。
なお、本作は、すでに著作権の切れている古典(1936年に著者死亡)からの引用を行い、また、その設定・世界観の一部を引き継いでおります。念のため「二次創作」として登録していますが、登場人物を共通させているわけではなく、おそらく一.五次創作くらいではないかと思います。ですので、夢野久作の「ドグラ・マグラ」を既読でも未読でも楽しめます。同作のネタバレにもなりません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-26 17:28:51
172619文字
会話率:39%
最近、夢見が悪くてね。
一日目の夢はエログロナンセンスな映画のポスターを見ることだった。
江戸川乱歩氏や、夢野久作氏のレトロ漫画風の。
二日目の夢は殺人鬼に鉢合わせる夢。
自分の部屋で、人間のデッサン人形がバラバラにされていた。
三日目の夢
は一周忌の葬儀だった。
絢爛豪華な場所で、赤みを食わせられた。
そういえば最近、映画が上映されるみたいだね。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
最近、こんな夢を見たんですよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-15 18:30:51
912文字
会話率:27%
妖精の小人みたいなオッサンの話。「夢野久作童話賞」で無残に散った作品を再利用。
最終更新:2023-12-05 20:52:28
1561文字
会話率:15%
絶望や恐怖など強い心的外傷を受けた際、『その時点で成長が止まってしまった自分』が内に誕生する。
人はその『成長が止まってしまった自分』を胎児のように内に抱えながら生きている。
《胎児》は悪夢…………つまり、その時感じた絶望や恐怖を繰り返し見
続けている。
《胎児の夢》を繰り返し見ることが苦痛である《胎児》は、自身の存在に気づいて欲しいと願い、《母体》に自分の見続けている悪夢を追体験させる。
この時に起きる怪異を、《胎児の夢》を自らの著書に織り込んだ夢野久作氏の著作から《ドグラマグラ》と呼ぶ。
《母体》が《ドグラマグラ》と呼ばれる怪異に触れることで、《母体》の中で眠る《胎児》が顕在化して自我を持ち、《母体》に自身が見続けている“悪夢”を見せる。
《ドグラマグラ》に触れ、《胎児の夢》を見せ続けられた《母体》が発狂すると《胎児》は《母体》を乗っ取り、次の《ドグラマグラ》を引き起こす……。
「暁市連続失踪事件」を追う刑事、松岸壱弥(まつぎし いちや)。
友人が失踪したと警察を訪れた青年、雁野結丹(かりの ゆに)。
海外から帰国したら恋人が失踪していた弓戸彰巳(ゆみど あきみ)。
暁市で美容室を経営する男、柚希颯志(ゆずき そうし)。
《ドグラマグラ》を研究する医師、宝条燎吾(ほうじょう りょうご)。
5人の男が、暁市で起こった怪異に立ち向かう。
元々は「インセイン」というTRPGのシナリオとして考えていたものをノベライズ化したものです。
※女性読者向け作品です。
※残酷描写、グロテスクな描写があります。
※メインではありませんがBL、ボーイズラブを思わせる描写があります。
※2022年、アルファポリスのホラミス大賞に応募して玉砕した作品です。アルファポリスからはこの作品は削除しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-01 04:51:19
33543文字
会話率:23%
夢野久作の猟奇歌のオマージュ的作品
最終更新:2020-11-09 18:09:45
659文字
会話率:0%
人よりちょっとだけお兄様が好きな黒髪の女の子、呉モヨコ。彼女は実は人には見えないモノが見えるのだ!
そんな彼女の中学に舞い降りた都会からの天使、もとい転校生。井ノ口絢香には秘密があったのです。
それは引っ越し先の家に住んでいた女子高生の幽霊
エル=ラブリ(ペンネーム)に呪われているってこと。
呪いを解いてほしかったら犯人探しを手伝えーと迫られる絢香はついにクラスでもボッチの呉モヨコの力を借りることを決意する…!!
九州のくそ田舎で女子中学生たちが豆腐の角を頭にぶつけられて死んだ女子高生の幽霊の依頼で犯人を探したり探さなかったりするお話です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-10 20:49:02
189332文字
会話率:51%
屠殺場としか思えない蹂躙の限りを尽くされた戦場。折りたたまれた人間の身体の山々。その災禍を巻き起こしたのはたった一人の少女だった。その驚異的な身体能力がありながら彼女は魔族たちの中で全く英雄視されることはなかった。
なぜなら彼女、櫻は魔
王の長女でありながら徹底的に疎まれる呪われた生まれだからである。
そんな櫻も戦場に立たないときは魔王軍属の学生として生活を送っている。が授業の類に全く顔を出さない。今やそれは進級にも足りないほどである。そしていつの間にか学園生活指導部に目をつけられてしまった。
生活指導部の長の少女、琉架は授業に出ない櫻に付きまとい何とか真っ当な学生生活を送らせようとするも周りから向けられる目もあってそううまくいくわけがなかった。
そしてそんな二人に目を付けたとある組織の陰謀が渦巻き始め、その流れは二人を否応なく飲み込み始める。
グランギニョルの舞台の幕が上がるとき二人のカーテンコールはどんな形で訪れるのだろうか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-06 21:40:26
122252文字
会話率:43%
夢野久作著『ドグラ・マグラ』の続編を想定した二次創作小説。
よく夢を見ることから「集合的無意識」を研究しようと考える大学生の須藤 要(すとうかなめ)は、世界大戦末期に知り合った福岡の青年から、地元に伝わるという奇妙な連続殺人事件の話を聞き、
自分の研究もそっちのけで事件についての情報収集に没頭。ようやく取り寄せた新聞記事などから更に興味を惹かれ、夏休みを利用して単身福岡へ向かうのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-01 19:00:00
7131文字
会話率:57%
【ショートショート】
最終更新:2017-08-09 20:27:31
745文字
会話率:0%
※夢野久作
代表作『ドグラ・マグラ』。デビュー作『あやかしの鼓』
一九二六年以降から活躍した作家夢野久作の『猟奇歌』を取り入れたサスペンス物語です。
主人公は女子高生。昔から殺人願望はあったが特に問題起こすことなく普通の女子高生ライ
フを送っていた。しかし、ひょんなことから人を殺してしまい、人を殺す快感を知ってしまった彼女は血を求める獣のように次々と人を殺す様になってしまう。
『異常』とは何か、『正常』とは何かを問う物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-26 14:28:02
14295文字
会話率:43%
夢野久作の胎児の夢をモチーフにしたドグラ・マグラのオマージュ短編です。
最終更新:2017-01-19 23:58:23
4587文字
会話率:6%
とある科学者の独白。鍵括弧を使わない小説です。全五回です。ホラーなのか自分でも分かりませんがとりあえずホラーにしておきます。芥川龍之介の河童をモチーフにしました。太宰治の駈込み訴えにも影響を受けました。夢野久作の作品にも影響を受けました
最終更新:2016-06-03 16:48:35
31032文字
会話率:0%
私がはじめて読んだとき「これは何だ」と仰天した日本トンデモ小説について解説します。
最終更新:2015-11-11 22:02:06
2049文字
会話率:0%
「わが国十何万の精神病者はこの病を受けたるの不幸のほかに、この国に生まれたるの不幸を重ぬるものというべし」の言葉で有名な、明治の代表的精神医学者、呉秀三博士。古文書にある怪異譚の中から精神医学的現象を探った彼の著書『磯邊偶渉』を現代語訳して
みる。
なお本書は日本探偵小説三大奇書のひとつ『ドグラ・マグラ』と関連が深い事でも知られ『夢野久作ドグラマグラ幻戯』にも抜粋が載っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-15 10:02:54
8460文字
会話率:0%
この作品の語り手の少年はクローンの人間である。作中に出る「あの頃の僕の日記」は実は彼自らではなく、彼のコピー元の亡くなった少年が書いたものである。亡き少年が自分の記憶をクローンの彼に残すべくして毎日細かく書いた生命記録がその「日記」である
。そして、クローンの主人公にまだ予備のクローンが用意されてある。彼、クローンは、いずれ自分が死んだら、元の少年が書いた「日記」のみならず、クローンの自分がその日記を読んだ時の感想、という自分が生み出したアイデンティティをも次のクローンに伝えるために、元の日記に「解説」を書き加えた。この「日記」と「解説」を合わせ、彼ら2人の視線に観察されたもう一人の、彼らと似た状況にある、クローンに記憶を残そうとする、「ヒメ」という名の少女の生き様を書き記した。
ヒメは3年間をまたがる膨大な計画を巡らせ、少年の殺意を煽りヒメ自らを殺すように計らった。自らの死と同時に体内の核融合炉を暴走させ殺人者の少年を道連れにした。目的は「殺したいほどの憎しみというもっとも激しい感情と、殺人を起こしたあとの我が身を案じる恐怖が、少年の日記を辿ってクローンに伝わるかどうかを確かめることである。そして、自分の科学者としての使命感と、弟の少年を翻弄さ悲惨な最後をと遂げさせた罪悪感が、クローンに伝わるかどうかを試すという同時進行のもう一つの実験例でもある。」
それから、そもそも全ての計画の首謀者ー彼らの父親には、クローンに記憶を残す形で寿命の制限を越える新しい人類の祖となるべくして育んだ二人の絆を深まらせるのと同時に、彼らの持ち得るすべての感情を身内に一度体験させ、他の人間の思惑に惑わされ難いように仕立てる意図もあった。
斯くして二人は殺し、殺され、死に、蘇る、というような過程を辿り、強化された兄弟の絆を得る。それからは国際的なテロリスト集団を束ね、技術の進歩に伴わず停滞した道徳倫理に未だに支配されている世の中を急進化させて行くのである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-23 04:38:18
44820文字
会話率:59%
小説家である「私」はふと立ち寄った書店で驚きの事実を目の当たりにする。真実を求め「編集者」と対峙する彼が辿りつく更なる深遠とは。
小説とは何なのかを問いかける反ライトノベルの新機軸。
最終更新:2010-01-16 20:51:38
3436文字
会話率:8%
海外出張先でエヌ氏が目にする恐怖とは
最終更新:2009-08-06 19:59:36
2930文字
会話率:39%