所轄の刑事、佐水和真は武道『十六段の男』。ある朝、和真はひったくりを制圧するが、その時、警察を名乗る娘が現れる。その娘は中条今日子。実はキャリアで、配属後に和真とのペアを希望した。二人はマンションからの飛び降り事件の捜査に向かうが、そこで和
真は幼馴染である国枝佑一と再会する。佑一は和真の高校の剣道仲間であったが、大学卒業後はアメリカに留学し、帰国後は公安に所属していた。
ただの自殺に見える事件に公安がからむ。不審に思いながらも、和真と今日子、そして佑一は事件の真相に迫る。そこには防衛システムを巡る国際的な陰謀が潜んでいた……
武道バカと公安エリートの、バディもの警察小説。 ※ミステリー要素低し
月・水・金更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-02 18:40:00
78072文字
会話率:56%
三国志知識なんぞないという方、特に女性にも楽しんで貰える作品を目指しました。大胆な創作設定で描く、過去にない恋愛憎ドラマ三国志。
本作は、この後始まる長編への序章的作品です。
切なく耽美な大人の世界観で綴ります。……
【あらすじ】
中国後
漢末期の混乱期。細作一族・韋虞(いぐ)氏の郷で、性奴隷とされていた孤児少年、狛(はく)は、細作にさらわれてきたらしき美麗少年、遙(よう)と出会う。
性別不明の謎めいた遙から、あるとき狛に投げられた衝撃の言葉。それにより、人生に諦めかけていた狛は、己の未来を自ら大きく変えていく。
そして成長した狛を待ち受けていたものは、驚きの事実であった。……
この後迎える三国時代の激流に、人生を巻き込まれることになる少年・狛の、出立期物語。
【用語解説】
◆細作(しのび):秘密や内情を密かに探るしのび。諜報、破壊、暗殺などの闇仕事を行うプロ。
◆字(あざな):姓名とは別に持つ、通常呼び合う時に使用する名前。他人が相手を本名(諱:いみな)で呼ぶのは禁忌(タブー)。
◆漢王朝:秦王朝後に劉邦が創立した、中国初の長期統一王朝。前漢と後漢に分かれる。
◆泰山(たいざん):兗州泰山郡(山東省中部)にある泰山山脈の主峰。死者の霊が集まる場所として信仰される。
◆垓下(がいか):現在の安徽省宿州市霊壁県。「霊壁奇石」は中国四大奇石の一つ。
◆五斗米道(ごとべいどう):後漢末に起こった初期道教の宗教結社。
◆漢中(かんちゅう):益州(四川省方面)の南鄭(陝西省漢中市)を中心とした一帯。漢王朝発祥の地。
◆荊州(けいしゅう):七郡を擁する広大な州(湖北・湖南両省を中心とした一帯)。
◆中原(ちゅうげん):黄河の中・下流域にある平原。中原の覇者は天下に君臨できる。
◆新野(しんや):荊州南陽郡(河南省南陽市)に属する県。
◆刺史(しし):州の監督官。やがて権限を強めた『牧』へと移行。
◆牧(ぼく):州の長官。行政・軍事全てにおいて、州の最高権限を持つ官。
◆三国鼎立:中国が三つの勢力(魏・呉・蜀)に別れ、鼎の足のように互いに対立する状態。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-30 20:47:35
16738文字
会話率:19%
遥か昔、魔族、エルフ族、人族、ドワーフ族、獣人族が争う世界では、巨大な魔力を秘めた魔石を巡る戦いが続いていた。
王子ロイ・ラインハルトは、魔族の王が魔石を使って他国を侵略しようと画策していることを知り、各国の代表による一騎打ちで決着をつけ
る案を提案する。
一ヶ月後、各国の代表と魔族の幹部が激突する戦いが始まり、三日三晩の激戦の末、勇者が魔王を倒し魔石を破壊した。
しかし、勇者も命を落とし、見届け人のロイ王子は帰国後、争いを招く貴族を排除し、魔族と人族を統一したライン王国を建国する。こうして多民族国家が成立し、平和が訪れた。
それから五十年後、ライン王国は繁栄し、争いのない世界が築かれていた。
その中で、リズ・ヴァートリーという少年が勇者に憧れ、祖父と共に旅をしながら、将来の夢に向かって成長していく物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-16 11:51:08
9790文字
会話率:16%
烏摩(からすま)煌夜(こうや)は東洋の倭(ヤマト)の出身の魔導工兵であった。
開国後、西洋のアングロ・サクソン連合王国と同じ島国で少し違いはあるものの同じく連邦国家であることで意気投合して同盟関係になったことで煌夜は朝廷の命令で他国の魔導工
兵がどのようなものなのかを知るためにアングロ・サクソン連合王国に入国する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-25 10:00:00
50732文字
会話率:43%
### あらすじ
#### エピソード: 初めて知った妹の存在
俺には9歳年下の妹がいることを20歳になるまで知らなかった。両親が俺が6歳の時に離婚し、父親に引き取られた俺と、母親の再婚相手との間に生まれた妹が別々に育ったからだ。俺が母
親と再会し、妹の存在を知るきっかけは、高校時代から付き合っていた彼女との別れ話だった。
高校入学直後から付き合い始めた彼女との関係は、学校生活を中心に続いたが、俺がアメリカに留学することになり、遠距離恋愛を余儀なくされる。数年後、彼女から別の男性への気持ちを告白され、大きなショックを受けた俺は急遽日本に帰国する。
帰国後、彼女との関係は終わりを迎えたが、父親との会話で母親に会うことを提案される。母親との再会は感動的なものとなり、そこで妹の存在を知ることになる。母親は、俺と引き離された悲しみを埋めるために妹を産んだと語る。
この経験を通じて、俺は「誰かのために夢を追いかける」ことの限界を感じ、自分のために生きることを決意する。妹との再会を経て、俺は新たな人生の章を歩み始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-12 03:11:02
9713文字
会話率:49%
日本に帰国後の豊太郎はエリスが居ない現実に打ちひしがれていた。そんな豊太郎は捨てた筈のエリスを自分の力で取り戻そうとする。5年後、自分で海外に行ける程の権力と金を手に入れた豊太郎は、5年前にエリスと過ごした故郷に帰るが、そこにエリスは…
最終更新:2024-05-20 13:26:26
6554文字
会話率:15%
エクスフォニア公国後継者フロード・ユーティー・フォン・エクスフォニアの側近であるアレーナ・フレア・フォン・ランディールは、彼から、ある依頼をされる。
自分に持ち込まれた聖女リディアナとの縁談を解消してほしい、と。
最終更新:2024-05-08 11:27:06
9745文字
会話率:60%
世は乱世。何正三尺という、魔王もひれ伏す化け物はハルマニ帝国で陸軍参謀補佐をしていた。
彼の欠点は数えるには多すぎる。魔力、筋力、剣の技術、これらで彼の右に出るものはなかった。しかし、知力と常識、そして特にマナーが致命的にかけていた。そして
それらは彼の癇癪の原点でもあった。ある日、この化け物は帝王の戴冠式で、最大クラスの癇癪を発症する。同日、簡易裁判で国外追放が宣告された。しかし僕を追放して本当に良かったのだろうか?軍がどうなっても知らないよ。ざまぁwwww折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-13 11:59:46
1452文字
会話率:34%
ウォーレン王国後継者の妃選びには独特の方法が用いられてきた。それは『ほほ笑みの花』という国の後継者の妃に相応しい人間の笑顔でしか蕾が開かない不思議な花を使うという方法だった。
ある夜、国中の年頃の令嬢が集められ王子の婚約者選びの舞踏会が開か
れていた。
参加者の一人であるコーデリア・クローズ伯爵令嬢は過去のトラウマから笑顔が作れない。義母と異母妹にいじめられ周囲からは不気味がられて過ごしてきた彼女は当然『ほほ笑みの花』を咲かせることはできない。ところが偶然出会ったアルフレッド王子はなぜかコーデリアを気にかけてくれる。
しかしそれが原因で彼女は家から追い出され縁戚のいる田舎のアンカーソン村へと行くことになるのだが……。
笑顔を忘れてしまった少女が田舎でのんびり過ごすうち周囲の温かさと自分の強さで笑顔を取り戻すほのぼとスローライフです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-31 20:41:27
97204文字
会話率:51%
記憶を無くして目覚めた竜皇国後継者グンティーヴァは、暗殺未遂が起こったと聞かされ、混乱する。誰の言葉を信じていいのかも分からずに逃げ出すその姿は、かつて国民の絶大な信頼を勝ち取っていた若き名君から程遠いものであった。慕っていた者は失望し、覇
権を狙っていた者は勢いづく。敵竜国の侵攻が迫り、人族国やエルフ国が軍備強化を固め戦に備える中、先帝崩御に加えた後継者暗殺未遂に混乱を極める竜皇国。国内外の危機に次期竜皇は戸惑いながら歩を進める。
Ghunthiva, the successor of the Dragon Empire, awoke with no memory and was confused when he was told that an assassination attempt had taken place.
He runs away, not knowing whom to believe.
It was a far cry from the young mastermind who used to win the immense trust of the people.
Those who adored him were disappointed, while those who had been aiming for supremacy were emboldened.
The Dragon Empire is in turmoil due to the fall of the previous emperor and an assassination attempt on his successor.
With the invasion of the enemy Dragon Kingdom looming, the Human Republic and the Elven Kingdom were strengthening their armaments and preparing for war.
The next Dragon Emperor with amnesia began to search for the way to go.折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-13 08:25:00
12383文字
会話率:20%
サントレス大陸西部に存在しているレスタン帝国。豊かな土地を持ち、平和な国民の暮らしが垣間見える、建国300年の歴史を持つ大国だ。
そして300年の間、他国からの侵攻を全て跳ね除けてきた強国でもある。
この国では皇帝・皇族のもとに5つの貴族
が直属しており、この貴族達が守護者として国を支えている。
その名は『伍戦貴族』。
建国時代、それぞれが数え切れないほどの武功を上げ、その名を轟かせ、建国後も幾つもの侵攻を防いできた。
その功績と帝国への忠誠に初代皇帝は深く感謝し、5つの貴族にそれぞれ特別な爵位を授けた。
『護爵家』
『森爵家』
『炎爵家』
『氷爵家』
『雷爵家』
爵位につけた名はその一族の象徴である異能力から付けた。
現在では帝国の重臣や将軍などの役職を得て、帝国を支えている。
そんな中で、氷爵家のノア・グランス=ド=イグナシアは破天荒で自由人な父から半ば無理やり当主の座を譲られてしまう。
多くの理不尽に見舞われるがそれでも、ノアは皇族に、皇帝に、帝国の為に尽くす。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-22 21:04:02
3662文字
会話率:30%
ここは瑞国、後宮<千華宮>
伝説の寵姫だった前世の記憶が残っているせいで異常なまでのナルシストになった
モグラ似の女官・胡香蘭(18)
「陛下が絶世の美女であるこの私をご所望する気持ちはよ~くわかります。でも私、寵愛はこりごりなんですの
」
×
とある事情から愛を厭う氷の皇帝・焔幽(23)
「モグラの分際で、その自信はどこから来るんだ!?」
千年にひとりと謳われる美貌と才で伝説の寵姫となった貴蘭朱。
彼女の魂は輪廻転生し、また瑞国後宮<千華宮>に戻ってきた。
今度は決して美女とはいえぬ、モグラ似の平凡な女官の胡香蘭として。
平和な女官生活を満喫するはずの香蘭だったけれど、皇帝焔幽の目に留まり
妃として溺愛……ではなく、宦官として側近になることを命じられた。
宦官となった彼女の仕事は『皇后とそれに準ずる地位である三貴人の選出』
愛を厭う氷の皇帝、個性豊かな皇后候補の姫たちに囲まれた二度目の後宮暮らし、開幕です‼
「どうしたって愛されてしまうようですね。あぁ、私ってばなんて罪深いのでしょう」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-21 17:19:34
100228文字
会話率:41%
第1章 - 突然の異世界召喚
平凡な日本のOL、佐藤美咲は仕事からの帰り道、突如として謎の魔法陣に巻き込まれてしまった。目が覚めると、美咲は見たこともない美しい異世界の森の中にいた。彼女は驚きつつも、自分が異世界に召喚されたことを理解し始
めた。
この異世界では魔法が存在し、魔法使いが貴族として尊ばれ、一般の人々は平民として暮らしていることを知った美咲は、自分が魔法を使えることを発見する。彼女は心躍る気持ちで新しい世界に溶け込んでいく決意をする。
第2章 - 魔法学園での日々
美咲は異世界での生活に慣れるため、魔法学園に入学することを決める。魔法学園では貴族の子女たちが学び、魔法を鍛える場所である。美咲は異例の才能を持ちながらも、平民出身のためにいくつかの困難に直面する。
しかし、美咲は努力と友情に支えられて、少しずつ魔法の才能を開花させていく。彼女の魔法の実力は次第に注目され、学園の貴族たちとも打ち解けていく。
第3章 - 冒険と友情
美咲は学園生活を送りながら、異世界の様々な場所で冒険をするようになる。仲間たちと共にモンスターと戦い、遺跡の謎を解き明かし、宝物を探求する日々は刺激的で充実していた。
仲間たちとの友情は深まり、美咲は異世界での新しい家族を見つける。彼女の優しさと温かさは、周囲の人々に多くの感動と希望をもたらしていく。
第4章 - 世界の危機と真の力
ある日、異世界が邪悪なる存在の脅威にさらされる。魔法使いたちの力だけでは対抗できない恐ろしい敵が現れたのだ。
美咲は自分の力だけでは無力なことを感じつつも、仲間たちと共に立ち向かう決意をする。彼女は自分が日本から持ち込んだ知識を駆使して新たな魔法を生み出し、仲間たちと力を合わせて敵に立ち向かっていく。
第5章 - 勝利と未来
困難な戦いの末、美咲たちは世界を救うことに成功する。彼女の日本からの持ち込んだ知識や経験が、新たなる魔法使いたちにとっての希望となった。
美咲は異世界での冒険を終え、日本に帰ることを決意する。しかし、彼女の心は異世界との絆でいっぱいだった。彼女は帰国するものの、異世界での友情と勇気を忘れることはなかった。
異世界での冒険は終わったが、美咲の新たなる冒険はこれからが始まりである。彼女は帰国後も日本の地で魔法の力を生かし、新たなる世界を築いていくのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-31 23:14:28
3269文字
会話率:29%
東洋の大国、白龍王国。魔術という特殊な力を有した世界でも類を見ない強大な国家である。
軍門の名家、姫宮家の長男として生まれた姫宮伯怜は、学校を卒業したら軍に入り、いずれは家督を継ぐ身である。武芸と魔術の才能に優れた伯怜は、少年時代の2
年間を異国で過ごし、その才能は同年代では敵う者がいない程であった。
帰国後の学校生活は、多くの友人や幼馴染であり国の王女である皇龍愛理と過ごしたことによって、安寧の時期であった。
学校卒業後、伯怜は軍に入隊し、困難はあったが無事に正式な軍人となる。しかし、軍の仕事だけでは生活していけないと考えた伯怜は、友人とともに猟団を立ち上げ、数々の依頼をこなしながら仲間とにぎやかな生活を送っていた。
一方、伯怜と愛理は恋仲であり、二人ともお互いを強く意識している。そんな中で伯怜が出した答えとは……。さらには伯怜のことを慕う新たな想い人が!?
戦闘を伴う軍での仕事、仲間との冒険、剣と魔術によるバトル、恋愛模様、新たに集う仲間、時にはのんびりとした日常……。様々な人間ドラマが待ち受ける物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-15 22:35:20
104530文字
会話率:42%
「アザリスタ、君の非道な振る舞いにはうんざりだ! 今ここで宣言する、僕たちの婚約は破棄すると!」
卒業式の式典でいきなり隣国の第一王子、ロディマス=リオネル・アルニヤに婚約破棄されるアザリスタ=ピネリス・ラザ・フォンフォード第一王女。
国
の為の政略結婚ではあっても公衆の面前で面子をつぶされた彼女は涙にむせこの場から逃げ出すように馬に乗って立ち去る。
そして落馬をして意識不明の重体になってしまう。
そんな彼女が再び目を覚ました時、聞き慣れない声が頭の中でする。
「一体何が起こっているのですの?」
動揺する彼女に休む暇を与える事無く様々な難題が降りかかって来る。
彼女は愛する祖国を守り抜く事が出来るのか?
*本作予約投稿となります。
*お話自体は毎日更新します、予定では中編の物語になりますので。
*海外出張中となりますので、コメント等いただいた場合帰国後にご返答させていただきますのでよろしくお願い致します。
*不在中でもバシバシ誤字脱字ありましたらご指摘ください、とっても助かりますので!
*少し真面目ですが、基本的にコメディーテイストです。
*作者の無知ゆえおかしなところもあるかもしれませんので、ご指摘ただけますと助かります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-25 06:00:00
53575文字
会話率:34%
十六歳の貴族の少年エルム・オーランドは、異文化交流のために留学していたブリューテ国の学校で、隣国であるロテュルス王国の実家から緊急の手紙を受け取った。その手紙に記されていたのは、エルムの双子の姉であるリーリエが自殺未遂をしたという内容で―
―!?
帰国後、エルムはリーリエが自殺を試みた原因が彼女の婚約者であるオーティス・レンブラントの浮気癖とその周囲の令嬢たちによる嫌がらせであることを知る。エルムはオーティスとリーリエの婚約を解消すべきだと主張するが、相手は格上の侯爵家であり、なおかつ領内で起こった水害について先方から支援を受けていたため、オーランド伯爵家側からは婚約解消を言い出しにくい状態にあった。それを踏まえ、エルムはリーリエのふりをして、オーティスと交流し、先方から婚約解消を申し出てもらえるよう仕向けるため動き出すが――!
※当作品は「カクヨム」においても同様の内容を掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-10 07:13:51
24188文字
会話率:46%
2011年3月11日大地震と大津波が原子力発電所を襲う。その未曾有な災害に対して電力会社も日本政府も為す術もなかった。その中、孤軍奮闘で立ち向かう主任黒田一樹と操作員の小島鉄平がいた。彼らは絶対絶命の危機を何度も救い一時は最悪事故が避けられ
ると思われた。しかし、彼らの奮闘もむなしく、想定外事象が続き水素爆発が起きる。日本では250キロ避難の最悪シナリオが出るほど緊迫した状態になった。黒田の家族は津波で亡くなり、小島の家族は避難中に亡くなる。悲痛な思いの中2人は命を掛けて事故に対応した。原発事故が起きる7年前、黒田は普通の運転員の一人で小島は学生だった。この2人が運命の糸に操られるように原子力発電所の安全を担う立場になっていく。黒田は子会社に出向となり、出向先社長から原子力発電所の運転訓練用シミュレータの提案書の作成を命じられる。社長の熱意と妻の協力より提案書は完成する。その提案は採用され、その製作の為に新人を募集し、その募集に小島と弟をバイク事故で亡くし失意の西田が採用された。最高の技術力を持つ日芝千葉工場の小林主査がシミュレータを製作することになる。シミュレータ完成後、中越沖地震が起き、黒田は徹底的な地震対策の為、その調査を西田に命じる。西田は津波高さ15.7mを求め会社に提出するが、認められることは無かった。西田はその計算データ外部流出より会社を辞める。その当時小林主査はアメリカでプロジェクトリーダ―として活躍していた。西田の辞職を知ると西田をNRCへ紹介する。1年半後、小林主査は黒田と小島をアメリカに呼ぶ。渡米した黒田と小島は9.11テロで遥かに進んだ安全対策を目にする。帰国後黒田は安全対策案を報告するが、受け入れられることはなかった。黒田の話を聞きつけた新聞記者がその原発大惨事予測について記事をする。黒田と小島は安全対策担当から排除され運転員に戻される。2011年3月11日。黒田と小島が運転中に大津波が襲い原子力発電所は水素爆発に至る。事故がほぼ収拾され発電所から離れた2人には事故を救えなかった罪悪感に苛まされることになる。小島は会社を辞め、黒田は妻を亡くした寂寥感から西田に原子力を小島に娘雪子を託して人生の幕を引く。10年後西田はNRCから戻り、原子力規制委員会の副委員長の就任の記者会見で驚きの宣言をする。小島は墓参りで10年前に託された手紙を雪子に渡す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-22 23:53:43
410285文字
会話率:50%
「魔術師は魔法が使えない」の外伝になります。
建国後の皇女と王女のお話です。
国を任された残念王女と皇女は退屈のあまり、自分たちも冒険の旅に出かけることに…
残念王女がいるかぎり、まともな旅になりそうもありませんが…
最終更新:2023-02-10 00:00:00
56458文字
会話率:67%
時は戦国後の太平の時代。誰もが戦の傷が癒えぬままに平和を築き上げつつある日々のこと。天下泰平を築いた将軍のお膝元である常陸國にてとある怪事件が発生する。藩の情勢を正すため幕府は兵を向かわせるが全滅してしまう。将軍は己の懐刀である一人の男に
白羽の矢を立たせる。人の世の安寧を守るものとして魔と闘い続ける、辛く険しい道程を行く武士を描いた物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-05 23:22:51
62604文字
会話率:54%
世界は簡単に裏切った。
失望し絶望した彼は、ちっぽけな仕返しとともにこの世を去ってしまう。
――かに思われたが、なんと異世界に転生してしまった。
その異世界で、少年はネロ・クロウドとして、7人しか現れることのない魔導師となり、世界の意志に
抗い続ける。
そんな少年を、世界は嘲笑う。
※番外編について
本編とはほぼ関係ありません。時間軸もめちゃくちゃですが、たいていは建国後の話となっています。たぶん短編。
※建国編について
ゆるりと更新していきます。番外編との時間軸は前後しますが、やっぱり番外編にはあんまり関係ありません。(17.8.24)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-14 22:00:00
1566676文字
会話率:41%