時間に追われる男・佐野は、コンビニのレジで列を無視し、
小さな声で「急いでるんで」とだけ告げ、前へ進んだ。
ほんの数秒を惜しむその行動に、
誰も声をかけなかったが──
その空気は、静かにどこかへ積もっていた。
翌日、同じ店、同じ列。
今
度は誰かが彼に道を譲った。
あの日、割り込まれた誰かかもしれない。
……けれど、恨みの色はなかった。
譲られた佐野は、言葉を詰まらせたまま、
レジ前で財布の中の札が見つからず、弁当を戻す。
“やさしい仕返し”は、気づかせるだけの出来事。
誰も責めない、何も壊れない、
ただ、自分の影に出会うような物語。
──それだけのことです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 00:25:40
590文字
会話率:6%
クラスコンパで会計係を任されて、参加者から三千円ずつを集めた。
千円札三枚を持ってくる者がほとんどだったけれど、そうして集めた千円札の中に一枚、不思議なお札が混ざっていた。
(「カクヨム」「エブリスタ」でも掲載しています)
(「カクヨ
ムコンテスト10【短編】」では中間選考を通過。エブリスタの「超・妄想コンテスト第230回『集める』」では、受賞はできなかったものの、受賞の下の枠である「優秀作品」に選ばれました)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 06:30:00
2093文字
会話率:13%
本屋でバイトする佐々木陽菜。毎週土曜日になると、謎の若い男がやってきて「五十円玉二十枚を千円札と両替してほしい」と頼んでくる。
その目的とは一体……?
最終更新:2025-05-19 19:25:13
2722文字
会話率:50%
ベタベタになった千円札が、ポケットの中にあった。
僕はそれを見て、ある映画のワンシーンを思い出した。
人の価値とは何なのか。
人の価値が失われるのはどんな時か。
考えてみると面白いかもしれません。
最終更新:2025-05-13 19:49:42
1747文字
会話率:14%
女性(マネキン)を助けようとして死んだニート男は、魔法の世界へと転生する。そして数年。二人の女の子を侍らせてチーレムを始める……つもりが、村は襲われ、魔法が使えなくなってしまった。ということで自分で作り出す、魔術の構築を生業として冒険を始め
る……!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 16:02:15
50759文字
会話率:33%
性別を転換する能力を持つ女。男として暮らすが、好きな男の子が出来たので告白を……で、失敗する話。
キーワード:
最終更新:2024-11-07 16:07:38
1463文字
会話率:23%
にちじょうのはなし(?)
キーワード:
最終更新:2024-11-02 20:46:27
849文字
会話率:23%
新しいデザインの五千円札に、肖像画を載せることをオファーしに行った私は、予想外の拒絶を受けることになる。
最終更新:2024-07-23 12:00:00
1713文字
会話率:12%
本日、2024年7月3日から新紙幣(1万円札:渋沢栄一、5千円札:津田梅子、千円札:北里柴三郎)が発行されることになりました。
今回は紙幣の話を中心に昨年4月に僕が話題にした「預金封鎖」についてもついでに語っていきたいと思いますのでど
うぞよろしくお願いします。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-03 17:13:07
4228文字
会話率:5%
2000円なんて安すぎるよ…
最終更新:2023-11-23 17:48:07
420文字
会話率:10%
逸話集めてマインドマップと考察。
大河ドラマ『光る君』の話も少々と、二千円札にまつわるゴシップも。
目次
1 2024年大河ドラマ『光る君へ』
2 父と娘
3 宮中
4 紫式部日記の紫式部
5 文学として
6 二千円札
登場人物
紫式
部:ヒロイン
清少納言:敵
藤原彰子:紫式部の主、中宮
藤原定子:清少納言の主、元中宮
藤原道長:彰子の父、関白
藤原為時:紫式部の父
藤原宣孝:紫式部の夫
一条天皇:天皇
後一条天皇:彰子との子
後朱雀天皇:彰子との子
何でもいいから感想書いてって。
内容や間違いの指摘はもちろんウェルカム、絵文字でもマウントでも全然かまわない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-06 23:00:00
20881文字
会話率:1%
エッセイです。
悪魔の囁きって、本当にあるんですよ。
耳は貸さない方がいいです。
最終更新:2023-10-16 18:12:28
535文字
会話率:20%
毎日12時頃に更新。
(序:金郷教騒動編)
4月1日。喧嘩が強い事くらいしか取り柄のない俺──神宮司はダッチワイフ付きエロ本を買いに行く途中、怪しい宗教団体に追っかけられている不思議な少女と遭遇してしまう。
自称記憶喪失の少女が俺の妹を自
称してきたので、仕方なく彼女の親を探そうとするが、見つかったのは親ではなく本物の"魔法使い"。おいおい、こんな現実世界に魔法使いがいるなんて聞いてねぇぞ。
ていうかモノホンの魔法使いと遭遇するくらいなら、異世界転生したかった。女神様から授かったチート能力で無双しつつ、爆乳だらけのハーレム築きたかった。ハーレム築く事ができたら、大きいおっぱい揉み放題だし!!
迫り来る新興宗教"金郷教"。突如、右の手に纏わりついた白雷を撒き散らす謎の右の籠手。"神堕し"なんていう訳の分からない儀式に神の器が作った"神造兵器"。
いや、ただの高校生が背負うにはちと荷が重過ぎないか?
けど、まあ、仕方ない。小さい女の子を見捨てたら、エロ本に没頭できないだろうし。
果たして、俺は無事ダッチワイフ付きエロ本を買う事ができるだろうか──!?
(破:魔女騒動編)
「頼む、私を信じてくれ」
4月9日。聖十字女子学園のゴミ捨て場にて、古びた跳び箱の中に閉じ込められていた自称聖十字女子学園生徒会長を名乗る男(?)──四季咲楓と出会った俺(占いサイトに嫌われた魚座民)は、成り行きで彼女の美点を奪った魔女とやらに喧嘩を売る事になる。
時にはラミアの怪物に襲われ、時には吐き気を催し、時にはケンタウロスの怪物に襲われ、時には腹痛を催し、時には千円札を失ったかと思えば、セクハラで訴えかけられたりなど、再び俺の身に次々に苦難と試練が襲いかかる──!
いや、俺、エロ本欲しいだけなんだけど!
(急:人狼騒動編)
4月20日。
クラスメイトである一匹狼──小鳥遊神奈子の家にプリントを届けに行った俺は、またもや魔法絡みの事件に巻き込まれてしまう。
国際魔導機関『magica』第3支部に追われている小鳥遊一家を助けるため、今度は世界一の魔術師"絶対善"と喧嘩する事になる──!?
って、いや、俺、エロ本欲しいだけなんだけど!いつになったらエロ本入手できんの!?ねぇ!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-17 22:20:29
988090文字
会話率:38%
千円札を捨てたと思ったら、今度は五千円札をポイしたー。
最終更新:2022-05-02 07:23:03
1251文字
会話率:19%
私は、生活能力がない。
※痛いの苦手な人は読まないでください!
最終更新:2022-04-02 21:30:35
1029文字
会話率:11%
千円札一枚でお金持ちになった気がしないでもない。
最終更新:2021-03-17 20:00:00
2020文字
会話率:33%
ショートショートです。12月最初の日曜日に一通の妙な手紙が届いた。封筒を破って中を覗くと、便箋と千円札が3枚入っていた。
この作品は「日本SF作家クラブ公認ネットマガジン「SF Prologue Wave」」に掲載されています。また「イン
ターネットラジオ局ALFA」の朗読企画『朗読男女~5分で聞けるオリジナル物語~』で朗読されました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-21 12:24:24
1454文字
会話率:6%
五千円札を失くした。が、見つけた。だが、見つけた場所が悪かった。
最終更新:2020-11-05 19:33:04
1292文字
会話率:8%
高校に上がったばかりの少女二人
少女達の甘く切ない物語
最終更新:2020-09-17 00:41:25
6097文字
会話率:21%
ここは、この世の中とは違う少し違う世界フィリスティア。
機械よりも魔法が発達したこの世界で
大人と子供の狭間にたつ少女のお話。
最終更新:2020-08-15 00:44:42
9166文字
会話率:33%
彼は財布の中身を確認した。
千円札が1枚と、小銭が少し。
どうやら財布の中身は勝手に増えてくれないようだ。
腕時計に視線を動かす。そろそろ家を出る時間だ。
彼は玄関を飛び出した。
謎を解き明かすために。
最終更新:2020-05-22 20:41:48
8674文字
会話率:34%
幻のゴーストスイーパーの親戚の弟子が襲来!
よくわからない事件をホトケの力でほどよく解決!
おおよそ400字ちょっとで終わるソフトでハードなボイルドのドキュメンタリーコメディ?!
最終更新:2020-05-22 19:31:07
705文字
会話率:0%
幻のゴーストスイーパーの親戚の弟子が帰ってきた!
よくわからない事件をホトケの力で力任せに解決!
おおよそ400字ちょっとで終わるソフトでハードなボイルドのドキュメンタリーコメディ?!
最終更新:2020-05-21 20:58:00
675文字
会話率:17%
幻のゴーストスイーパーの親戚と名乗る人物から免許皆伝を得て独り立ちしたしがない悪霊退治の仕事をするケチなお嬢さんのハードでソフトなボイルドのような日常的業務内容を記した物語。
最終更新:2020-05-19 21:42:39
1607文字
会話率:0%
2000円札って昔あったよね
最終更新:2018-12-17 04:08:14
1485文字
会話率:16%
私の住んでいる地域の桜は、4月2日に満開になるらしい。だが、そんな話はどうでも良いのだ。
今、私は、パソコンの横に置いた二千円札に大変困らされている。目の前に二千円札が存在していて、その存在が私をひどく困惑させている。ちなみに言ってお
くが、こんな紙幣があったっけ? などと首を傾げるほど私は世間に疎くはない。
ちゃんと二千円札が、2000年に発券されたことくらい知っている。そして、この二千円札は、2001年の4月の桜が咲いている時期に、私が使った二千円札である。間違いない。16年振りに私の手元に戻ってきたようだ。金は天下の回り物というけれど、これはお金を抽象化した概念であると私は認識していた。具体的に、使ったお札がまた自分の所に帰ってくるなんて想像をしたことなど一度もなかった。
少しだけ昔話をしたいと思う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-02 11:47:41
6958文字
会話率:0%