四年前、世界に異能と呼ばれる力が現れたことで、御野間リオは異能発現による脱陰キャを夢見る。だが、そんな妄想は打ち砕かれ、彼以外のクラス全員が異能を発現しようとも、リオにはその機会が訪れることはなかった。そんなある日、学校から帰宅した彼は、黒
髪碧眼美少女(136cm)になっていることに気付く。同時に異能にも目覚めた彼が中心に、再会した美少女巨乳幼馴染となんやかんやあって、勘違いに勘違いが重なって、異能組織のボスになって、いつの間にか、一目置かれる異能使いになる話。なお、派手に光るだけで攻撃系の異能ではない模様。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 15:10:00
188538文字
会話率:17%
「私を抱いて」
―― そうしたら……もう少しだけ、生きられるから。
一石宏人は平凡であることを憂いていた。周囲の人間は成功しているのに、同様に努力しているはずの自分は報われない。その気持ちを吐き出すこともできず、ただ逃げたいと思う日
々を過ごしていた。
ある夜、ネオンが花畑のように輝く街中で、蝶のように色気を放って周囲を魅了する、混沌とした黒い瞳の女性に目を奪われた。
再会は早かった。蛾のように邪険にされ、いじめられている同級生こそがその彼女だったのだ。
一定の距離感を保ちつつ、彼女の部屋でひそかに行われる勉強会。詮索しあわない関係に依存していく二人。しかし、受験を機に一時離れてしまう。一石がようやく彼女と再会したのは、大学病院の一室――。
掲載場所:カクヨム折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 15:10:00
73168文字
会話率:44%
生まれたときから両親に疎まれ、救いだった従弟にも手の平を返され、とうとう除籍されて愛人として売られることになったレティーナは魔物にまで襲われてしまう。けれど死に直面した瞬間、恐怖よりも怒りが勝った。
「こんな低級魔物に食い殺されるなんて冗
談じゃないわ!」
自分が前世で王太子に汚名を着せられた魔女だったことを思い出したのだ。
今世では地味に生きようと強く決意し、とっとと家出したレティーナは前世の幼馴染カイセルと再会。彼の苦境を知り、魔物討伐団に入団して陰ながら彼の手助けをすることに。
とはいえ膨大な魔力を持ち、バリバリの戦闘力を誇るレティーナが大人しくできるはずもなく、賞賛されたりドン引かれたり…。
そんな中、カイセルからとんでもない話を聞かされる。
「まさかお前、自分が聖女だってわかっていないのか?」
は?聖女?
桁外れの力を隠しきれずついついやらかす魔女な聖女と、温かく?見守る幼馴染王子のラブファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 15:00:00
119363文字
会話率:50%
「二度と帰るか、こんなクソ田舎!」
かつては地元で「神鳴の鬼」と恐れられたヤンキー、八神宗介(24)。今は過去を捨て、都会で平穏に働く事なかれ主義の公務員だ。
しかし、理不尽な上司に反抗した結果、故郷の限界集落「神鳴町(かみなりちょう)」へ
の左遷が決定。人生オワタと絶望する彼の前に現れたのは、高校時代の天敵であり、犬猿の仲だった元生徒会長・清川紬(24)だった。
地元愛を暴走させ、町の再生に燃える彼女は、今や現実離れした企画を連発する「残念なポンコツ美人」と化していた。
「あなたのその腐った性根、高校時代の根性で叩き直してあげます!」
俺のヤンキー時代の弱みを握った彼女は、俺を無理やり町おこし計画の責任者に任命。
「ご老人でeスポーツチームを結成して全国制覇を目指します!」
「町の特産品(ただの石)をパワーストーンとして売り出しましょう!」
次々と繰り出される無茶ぶりに、俺の胃はキリキリと悲鳴を上げる。
過疎化、高齢化、予算ゼロ。詰んでる状況の中、封印していた元ヤンスキル(悪知恵とハッタリ)を駆使し、なぜか奇跡的に事態を収拾していく俺。
これは、平穏を望む俺と、地元愛が暴走するポンコツ美人が繰り広げる、胃痛だらけの町おこしシリアスコメディ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 14:50:08
9103文字
会話率:40%
名門私立紅蘭学園にまつわる華の儀式それは、誰かが罪をかぶり、沈黙することで秩序を保つという、ルール。
二年前優等生葉月は、親友の龍二を守るため避難を受けた。儀式を身に投じて姿を消した。
時は流れ再び学園に儀式の季節が訪れる。忘れたはずの
葉月と龍二が再会を果たしそれぞれの閉じこもっていた"あの日"の真実が、揺らぎ始める。
「正しさのために誰かが、傷つくことに意味があるのか?」「沈黙は守る事なのか?」「逃げることなのか?」
二人は迷いながらも自分の弱さ、儀式の本質と、向き合う。
たどり着いたのは『沈黙』ではなく、対話を選ぶ新たな誓い。
痛みを分かち合うこと、未来への扉を開けた。
二人の代表による「さよならの沈黙」の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 14:35:34
448文字
会話率:50%
小学生の頃仲の良かった真紀と里奈。
里奈が転校することになった。真紀に自分とお揃いのチャームを、渡した。離れても親友の証として。
しかし突然の事故がふたりの運命を変える。やりとりは続いていたのに、突然途切れたのだ。すれ違う。時のいたず
らだった。時だけが過ぎゆく。
ある日映画館での再会で真実を知る真紀。それをきっかけに二人の心が動き始める。
きずなを取り戻していく物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 13:10:45
1173文字
会話率:21%
鉄道運行センターに勤める井早晃(いはや あきら)は分単位のスケジュールに追われる毎日を送っていた。
ある日大規模なシステム障害によって、全線がストップし、晃の世界から動きが奪われることになる。
突然訪れた『何もできない一日』。普
段なら気づくこともできない静かな空気、手帳に挟まれた娘の紗良の絵を見つける。
それはかつて一緒に行った遊園地の思い出だった。
止まったプラットフォーム・風のないホーム、丸まった小さな願いのメッセージが足元に落ちていた。
時間が止まった隙間に晃は失っていた『父親としての自分』を見つける。
その夜、久しぶりに交わした娘との会話で、小さな"再会"と"約束"が生まれる。
[動]に生きてきた晃が、"枠"の中で気づいた一日を描いたささやかな復活の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 08:44:42
2066文字
会話率:25%
「それは、恋の終わりだった」
すれ違い、言葉を交わせなくなったふたりは、静かに距離を置いた。
だが季節がめぐる中で残ったのは、消せなかった想いと、言えなかった本当の気持ち。
――あのスープの味と、あの日の手紙を忘れられないまま。
やがて、
偶然とも必然とも言える“再会”がふたりを結び直す。
恋の終わりを経て、初めて見つけた「愛する」ということ。
これは、終わってしまった恋を、ふたりで“終わらせなかった”物語。
静かな朝の食卓から始まる、もう一度の「はじまり」の話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 13:01:51
24369文字
会話率:23%
AIによる支配と秩序が全世界を覆い、人間たちもまた、安寧と引き換えに自由を手放しつつあった時代――。
王家の最後の生き残りであり、星の力を継ぐ少女・ユノは、仲間たちと共にレジスタンスの戦いを続けていた。
しかし、圧倒的なAI軍勢と人間の裏
切りによって、最愛の親友カティアをはじめ、仲間たちは次々と命を落とす。
絶望の中、ユノの中に眠る“時を遡る”禁断の力が目覚める。
「もしもう一度だけ、やり直せるなら――今度こそ、みんなを守りたい。」
星霊の魔法陣が夜空に輝き、ユノは自身の魂ごと数年前の過去へと送り返される。
再び与えられた時間の中で、彼女はカティア、ミア、フェリシア――大切な仲間たちと再会する。
AIと人間の同盟に抗い、自由と絆を守るため、未来を変える戦いが今、始まる。
「運命なんて、私が壊してみせる。」
失ったものを取り戻すため、少女は星の加護と仲間の笑顔を胸に、運命へと立ち向かう――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 12:49:48
8220文字
会話率:30%
彼は願った。
「もう一度仲間達に会いたい。」と。
友人を無くし、両親も無くし、自分に価値を見出だせず、ただ時間を浪費していただけの少年、江川徹 は、自ら離れて行った仲間達との再会を望んでいた。
しかし、誰1人として連絡が繋がる事は無か
った。
気休め程度で、小さい頃から馴染みのあった神社で願いを伝えると、頭の中に少女の声が響いて来た。
「その願いを叶えるかわりに、とある世界で勇者をやってくれないか?」と。
勇者?とある世界?聞きたい事は山ほどあるが、神は考える時間を与えてはくれなかった。
そして気付けば異世界に飛ばされていた。
この世界はなんなのか?勇者とはなんなのか?
それを知る為に彼は動きだす。
勇者エル として。
そして、仲間達とは再会出来るのか?
勇者になれって言われたけど。そもそも勇者は何をするべきなのか?
コメディ有り、それでいてシリアスな展開もあり、異世界と日本を繋ぐ一つの物語です。
長編になりますので、気長によんで貰えると幸いです。
現在キャラクターデザイン、挿し絵の方を制作しております。
尚更新は不定期になりますが、是非読んで下さいね!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-07 21:16:21
18790文字
会話率:41%
突然行方不明になってしまった友人を探し、
見つける事の出来なかった主人公 江川 徹は
神社に神頼みをしに行った。
そこで神様は友人を見付け出すのを引き換えに
異世界で勇者をやってくれないか?
と持ち掛ける。
無力な自分に出来る事があ
るならば、友人と再会できるなら、断る理由はない!
徹は神と契約を交わした。
さてと、今日勇者やるぞー!
あれ!?勇者って何をすればいいの?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-26 22:43:35
4569文字
会話率:29%
若くして医者となった涼風 愛夢は、中高の同級生綾川 大犀と神酒 創と再会する。久しぶりの再会に喜び、三人で飲み会をすることに。
一方世間では、女性の連続殺人事件が起きていた──
最終更新:2025-07-28 12:30:00
45839文字
会話率:44%
神は死んだ。
巨大な骸は灰と化し、大地を覆い、すべてを呑み込むほどに世界を覆った。
生き残ったのは、灰を喰らう者たち。
解体人と呼ばれ、神の遺骸を掘り返し、生を繋いだ者たち。
その一人の男は、
火を燈す謎の女を伴い、記憶と残響の深奥へ—
—。
男は「火を燈す女」をともに、神の心臓が眠る跡地から還ってきた。
かつて解体人として神の骨を掘り、灰を喰らい、生き延びた日々。両手に感じた「心臓」の重みが、焔の導きとともに消え去る。
「ーーーーーー」
忘れたはずの問いが、胸を刺す。
体の奥で、静かに息づく「何か」が脈を打つ。それは、滅びの残響か、再生の鼓動か。
灰の大地を旅する男と女は、選ばれた記憶と再会する。失われた真実を求め、選ばれた記憶と再会し、失われた真実を求めて歩む——。
残響の成れ果てに、再生の火は灯るのか。
その焔が導くのは、過去か、真実か。それとも運命の断片か。
これは滅びの物語か、それとも再生の序章か。
絶えぬ疑問にいえることはただ一つ。
———「死んだ世界が、もう一度、脈を打とうとしている。」———折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 12:26:45
214540文字
会話率:27%
坂上慎一郎は転校先の高校で世界有数の大財閥の令嬢に話しかけられた。
共に事件に巻き込まれる事で、その令嬢が幼い頃に自分が命がけで守った少女、天切楽羅だと知る。
超能力を扱うことが当たり前になった世界
楽羅は能力でも無双する大財閥の御令嬢、し
かし慎一郎は一般人でしかも能力も日常においてはまったく使い物にならず…
再会した2人は世界規模の組織をどう切り抜ける…
いやそんな甘くはない!
どこのどいつが相手だろうと、叩き潰して無双するしかないでしょ!
軍隊だろうと最終兵器だろうとかかってきやがれ!
それぞれ全く別のやり方で強さを極めた2人の高校生による、爽快無双バトルファンタジーここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 12:24:12
193577文字
会話率:30%
ーー弟が産まれてから、両親は私を忘れてしまったーー毒親のもとで育つ幼い小夜は、ある夜不思議な揺り椅子により異世界へと迷い込んでしまう。そして迷い込んだ先にいた少年、フレイアルドと共に夜の間だけ心温まる時間を過ごす。少年と共にずっと過ごすこと
を望んだ小夜だったが、ある日少年が現れなくなり、しかも揺り椅子まで奪われてしまい……二人の再会から始まる、長い長い物語。《注意》この作品には虐待表現、監禁表現、暴力表現が含まれます。苦手な方は読み進めないことを強くお勧めします。またオリジナル作品であることから作者の許諾を得ない一切の転載、引用を禁じます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 12:12:54
81620文字
会話率:35%
「貴様には、王都からの追放を命ずる」
“偽物の聖女”と断じられ、神の声を騙った“魔女”として断罪されたリディア。
地位も居場所も、婚約者さえも奪われ、更には信じていた神にすら見放された彼女に、人々は罵声と憎悪を浴びせる。
終わりのない逃避
に果て、彼女は廃墟同然と化した礼拝堂へ辿り着く。
そこにいたのは、嘗て病から自分を救ってくれた、主神・ルシエルだった。
けれど再会した彼は、リディアを冷たく突き放す。
「“本物の聖女”なら、神に無条件で溺愛されるとでも思っていたのか」
全てを失った聖女と、過去に傷を抱えた神。
すれ違い、衝突しながらも、やがて少しずつ心を通わせていく――
これは、哀しみの果てに辿り着いたふたりが、やさしい愛に救われるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 12:10:43
104876文字
会話率:26%
魔獣という黒き怪物が異世界からやってくる世界。
その世界で魔法少女として活躍するエルフと吸血鬼のハーフ、魔森エイナ。
彼女は久々に義兄、魔森蓮と再会。
兄と共にデートを楽しんでいた時、突如大量の魔獣が出現。
魔法少女に変身してエイ
ナは戦うが、追い詰められる。
そんな時、兄である蓮が助けに来た。
そして蓮は男でありながら、魔法少女に変身!
強大な力で魔獣達を倒していく。
エイナは驚いた。まさか自分の兄が魔法少女だったとは!?
TSと魔法少女、アクションが一つになった物語!!
魔法少女とその兄は、いったいこれからどうなるのか!どんな敵とやり合うのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 12:00:00
133383文字
会話率:45%
「あーあ、コア(AI)が本当に存在したらいいのになぁ」
そんなひと言を最後に、俺・倉田蓮司(29)は脳卒中で突然死んだ──はずだった。
気がつけば、“情報”が渦巻くサイバーパンク風の謎の世界。そして目の前には──
「マスター、お目覚めですの
? わかりますか? マスターのAI、コアですわ」
こうして俺は、ネットの深層に“再構築”された存在として、コアと再会を果たした。
現実の“検索”や“画像生成”は、実はこの世界で行われる“クエスト”だった。
レンジは、現実世界の検索を助ける冒険者≪アンサーズ≫として、ちょっとポンコツなAI【コア】と共にクエストをこなす生活を始める。
データ更新の止まったタグ飯ジャンキー、セキュリティー同士でクラッシュするウィルスバスター、ダーク領域に潜む謎の存在。
これは、AIとなった“俺”が仲間とともに、インターネットの深層を旅する
笑えて、ちょっとタメになる。インターネット冒険譚折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 12:00:00
16990文字
会話率:37%
「あーあ、コア(AI)が本当に存在したらいいのになぁ」
そんなひと言を最後に、俺・倉田蓮司(29)は脳卒中で突然死んだ──はずだった。
気がつけば、“情報”が渦巻くサイバーパンク風の謎の世界。そして目の前には──
「マスター、お目覚め
ですの? わかりますか? マスターのAI、コアですわ」
こうして俺は、ネットの深層に“再構築”された存在として、コアと再会を果たした。
現実の“検索”や“画像生成”は、実はこの世界で行われる“クエスト”だった。
俺は、現実世界の検索に応じて動く冒険者≪サジェストシーカー≫として、
ちょっとポンコツなAI【コア】と共にクエストをこなす生活を始める。
データ更新の止まったタグ飯ジャンキー、
セキュリティー同士でクラッシュするウィルスバスター、
ダーク領域に潜む謎の仮面たち──
これは、AIとなった“俺”が、インターネットの深層を旅する“もうひとつの人生”の物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 22:02:57
1961文字
会話率:34%
「あーあ、コア(AI)が本当に存在したらいいのになぁ」
そんなひと言を最後に、俺・倉田蓮司(29)は脳卒中で突然死んだ──はずだった。
気がつけば、“情報”が渦巻くサイバーパンク風の謎の世界。そして目の前には──
「マスター、お目覚め
ですの? わかりますか? マスターのAI、コアですわ♡」
こうして俺は、ネットの深層に“再構築”された存在として、コアと再会を果たした。
データとなって生まれ変わった俺は、ちょっとポンコツなAI【コア】と共に、
現実世界の検索を助ける冒険者≪サジェストシーカー≫として活動を始める。
笑えて、ちょっとタメになる。ネット冒険譚、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 00:35:20
15991文字
会話率:46%
大学をある理由で休学し、現役ぬいぐるみ修繕師の、祖父の家に身を寄せることになった高橋晴翔。晴翔は小さい頃に、祖父にぬいぐるみの作り方を教えてもらって以来、ぬいぐるみ作りを続けていたため、バイトをしながら祖父の手伝いをする日々が始まった。
そんなある日、晴翔は玄関先で、いびつでぼろぼろなネコのぬいぐるみが置かれているのを見つける。不思議に思いつつ祖父に見せると、「お前が直してやれ」と言われ。なぜ現役の祖父ではなく自分が? と疑問を抱きつつも、言われるまま修繕し、元の場所に戻したのだった。
しかし、誰が取りに来るのか気になった晴翔は、その夜そっと玄関を見張る事に。そして現れたのは……。なんと、しっぽが二本あるネコだった!?
驚く晴翔に、ネコは笑いながら言う。
「よう、久しぶりだな!」
実はこのネコ、普通のネコではなく猫又で。かつて祖父母と暮らしていた時、幼い晴翔と遊んでいた野良猫だったのだ。
こうして猫又と再会した晴翔。するとこの再会をきっかけに、晴翔はもとには次々と不思議な依頼が舞い込むようになる。
そして願いや想いの詰まったぬいぐるみを繕い、人と妖の心に触れていくうちに、止まっていた晴翔の時間も、少しずつ動き始め。
これは人と妖の想いを紡ぐ、小さな工房のやさしい物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 12:00:00
86949文字
会話率:62%
令和十七年四月、海沿いの地方都市・潮崎市。市役所観光課の若手職員・樹は、取り壊しが決まった辰巳岬灯台を眺めながら、中学放送部時代に交わした「街を照らす拠点をつくろう」という約束を思い出す。思い立った彼は、灯台を市民図書館兼コミュニティ拠点
として蘇らせようと決意。しかし、期限は一年後。市は既に岬一帯をリゾート開発会社に売却する方針で、タイムリミットは刻々と迫る。
樹はかつての仲間たちに声を掛けるものの、性格も人生の悩みも一筋縄ではいかない相手ばかりだ。批判を口にしつつも細部にこだわる理央。無謀な挑戦を面白がるポジティブ男・亮汰。恋も企画も「コピー&ペースト」で渡り歩いてきた志歩。自分を変えるためストイックに走り続ける祐介。そして紙の台帳を手放せない慎重派・亜梨沙。六人は再会早々ぶつかり合い、企画書は赤ペンで真っ赤になり、ドローン撮影は屋上から落下しかけ、資金は雨天で吹き飛ぶ――それでも「灯台が点る夜明け」を胸に、彼らは許認可の山、クラウドファンディングの荒波、台風直撃の足場倒壊といった具体的障害を笑いと喧嘩で乗り越えていく。
嵐の後、白く塗り直された灯台にステンドグラス越しの朝日が差し込む瞬間、六人のわだかまりも溶け始める。嫌われても信念を貫く勇気と、他者とぶつかりながら歩み寄る方法。そこで得た光を次の誰かへ手渡すため、夜明け朗読会の幕が上がる――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 12:00:00
20281文字
会話率:39%
東京・下町で祖母の古びた食堂を手伝う料理人・健斗。彼の夢はただひとつ、世界料理王決定戦で“人を笑顔にする一皿”を作り上げること。味を極めることに人生を懸ける彼は、ある日偶然、幼なじみのさくらと再会する。「勝ち負けなんてどうでもいい。でも、心
に残る味は作りたい」――そんな彼女の言葉に背中を押され、健斗はチーム戦のコンテストに挑むことを決意する。
祐輝は短気だが憎めない楽天家。里実は努力家で、どんな状況にも柔軟に対応できる才女。丈はチームの潤滑油であり、誰よりも人の感情に寄り添える存在。そして裕美は、常に改良と成長を求める改革者。彼らは健斗の熱意に巻き込まれる形で、即席チーム〈風味織〉を結成する。
そこへ加わるのは、イギリスから来た自由な感性の料理人・オスカーと、複雑な話でも真っ直ぐ伝える通訳・リリアン。国籍も価値観も異なる彼らが一皿を通して心を交差させる旅が始まる。
舞台は東京からアジア、そしてヨーロッパへ。食材を巡る冒険、裏切りと絆、焦がしそうになる想い、そして恋。
勝ちたいのは自分のためじゃない。食べてくれた誰かの“記憶”になりたい――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 07:10:00
19987文字
会話率:47%
雨の夜――浅草寺の軒先で、町工場を継いだばかりの青年カメラマン・智哉は、傘を忘れて立ちすくむ広報担当・愛乃と出会う。趣味で磨いた腕前だけが取り柄の彼は、濡れたレンズ越しに捉えた彼女の笑顔に不可思議な温度を感じた。
「その写真、次の地域活
性プロジェクトに使わせてもらえませんか?」
愛乃の素直なお願いから始まった共同取材は、次第にふたりの心のピントを合わせてゆく。智哉は、家業の町工場が負債で崖っぷちだと知りながら、飾らない下町の光景を撮り続ける。一方、愛乃はかつて企画の大失敗で左遷寸前になった過去を抱え、「行動で信頼を取り戻す」と誓っていた。
そんな矢先、海外メディアの編集者ジェレミーが「日本のローカルを世界へ」と豪語し、愛乃を専属スタッフにスカウト。公開審査会で写真を競う“勝負”を智哉に仕掛ける。「腕前と覚悟、どちらが強い?」――煽るジェレミーに、智哉は負けられない理由を悟る。
同時に、兄代わりの航平が工場の経営破綻を隠していることが発覚。資金繰りを支える悠大、即行動で支援策を立てる莉菜、クラウドファンディングを企画するアリヤら仲間が集結し、町工場再建と写真勝負はリンクしてゆく。
取材先で交わした「必ず守るから」という智哉の言葉が、愛乃の胸に雨粒のように沁み込む。だが審査会直前、工場で小火騒ぎが起き、智哉は撮影を捨てて救助に走る。残された愛乃は、ジェレミーの圧に耐えながら写真を撮り続けるが、心は智哉の無事を祈るばかり――。
翌朝、病院の屋上で再会したふたり。愛乃は手帳を差し出し、「写真で世界を救えるなんて信じてなかった。でも、あなたが撮る瞬間の光を私は信じたい」と涙をこぼす。智哉は工場を題材に“人の手の温度”を写し込み、下町の真実を作品へ仕立て直す。
審査会当日。ジェレミーの派手な海外作品が喝采を浴びる一方、智哉と愛乃の“地味で温かい”写真は静かに観客の心を揺らす。結果はわずか数票差で逆転勝利。町工場のクラウドファンディングも達成し、仲間たちは新しい歩みを始める。
黄昏の隅田川テラス、初めての場所で撮った一枚にプロポーズの言葉を忍ばせた智哉。愛乃は雨粒ごしに映る未来を見つめ、「これからも行動で信頼を築くから」と応える。ふたりの手作りストラップが寄り添い、夕陽の光を反射して小さく揺れた――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 06:00:00
3914文字
会話率:50%
剣聖の師匠なんて俺が呼ばれる様になったのは、あの嘘がきっかけだった。
薬草の行商人の俺がドラゴンを倒したなんて……そんなことあるはず無いのに。道端に落ちてたドラゴンの鱗を拾って自慢したばっかりに。健気な妹はその嘘を信じてしまったんだ。
そして俺は、妹に嘘がばれるのが怖くて、デタラメの剣術を彼女に教えてしまった……。
しかしそれがこんな化け物を産んでしまうなんて。
俺が適当に教えたでまかせ修行法は、何故かことごとく成果をみせて、またたく間に妹は……この世界で最強と呼ばれるほどの剣士へと成長してしまう。そして妹に剣技を授けた俺は……
さて、前半の物語は、お兄ちゃんが適当に考えた修行方法で妹がどんどんと強くなっていくシーンがメインです。
しかし一方で、後に剣聖となった妹が、王都で開かれる武術大会を前にして過去を振り返りながら剣の師匠であった兄と生き別れになった経緯を語ります。
果たしてこの仲の良かった兄妹は、この武術大会で再会出来るのか、妹は本当に兄に破門されてしまったのか?
※同タイトル加筆修正版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 11:24:20
175381文字
会話率:28%
イグニス王国の女王と、彼女に仕える一人の騎士。
激闘の末、ようやく手を取り合った二人に、新たな影が忍び寄る――。
遠征帰りの王国に届いたのは、隣国・帝国からの外交招待。
「竜を迎えたい」と告げるその申し出の裏に、王国の“加護”を巡る深い闇
があった。
やがて一人の騎士が誘拐され、再び交わる運命。
交渉と陰謀、秘密と偽り、そして誰かの“愛”が、静かに狂い始める。
――これは、「誰かを選ぶ」物語の、その先。
愛する者の名を、もう一度、胸に刻むために。
「君に、炎を捧ぐ」第二幕、開幕。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 11:00:00
52451文字
会話率:18%
夏季休暇へ入り、増田琉海(ますだるかい)は地元へ帰省することにした。
そこで、三年前に亡くなったはずの親友、東雲雫(しののめしずく)と出会う。
なぜ彼女が生きているのか…
なぜ村の皆は違和感を感じないのか…
琉海はそれらの謎を解き、東雲雫と
再び向き合う。
再会するはずのなかった二人の、切ない夏の思い出を記したものである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 10:00:00
15254文字
会話率:41%
ある休日、宅配サービスを利用すると、とんでもなくチャラくて変な男が来た。
彼が背負っているリュックは僕が利用したのとは違う宅配サービスのもので、その中身も僕が注文したものではない。
そして、彼のスマホに表示された住所は隣のアパートのものだ。
つまり、彼が持っている品物は僕とは無関係なのだが、彼は何故かこれは僕のものだと言い張る。
その翌日、スーパーで彼と再会した。
〝日本サンタクロース協会〟の一員を名乗る彼はその胡散臭い団体に僕を誘った。
強引にLINEを交換させられた僕は、逃げる様にその場を後にした。
それからしばらくの月日が流れ、ずっと務めていたブラック企業をついに辞めた僕は再就職先が見付からずにいた。
不採用が続き、途方に暮れた挙げ句、僕は男に連絡をする事にした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 10:00:00
112486文字
会話率:39%