「それは、恋の終わりだった」
すれ違い、言葉を交わせなくなったふたりは、静かに距離を置いた。
だが季節がめぐる中で残ったのは、消せなかった想いと、言えなかった本当の気持ち。
――あのスープの味と、あの日の手紙を忘れられないまま。
やがて、
偶然とも必然とも言える“再会”がふたりを結び直す。
恋の終わりを経て、初めて見つけた「愛する」ということ。
これは、終わってしまった恋を、ふたりで“終わらせなかった”物語。
静かな朝の食卓から始まる、もう一度の「はじまり」の話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 21:00:00
18500文字
会話率:21%