ホーミュリア一族現当主、ヘラ・フォン・ホーミュリア。彼女はいつも家で一人だった。遊ぶ友達と言えば、メイド長のターカス。ターカスはロボットだが、ある日、新式のメイドロボットを買い入れてからは雑用係に回されて、休む場所は裏庭の端にある倉庫に。そ
んなターカスを見ていられず、そして父も母も居なくなってしまった家に未練もなかったヘラは、ターカスを連れて家を出ると決め、ターカスにそれを命じてしまう。ヘラとターカスはどこへ行ってしまうのか。二人の暮らしは上手くゆくのか。二人はまたホーミュリア家に帰ってくることはできるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 12:32:08
181900文字
会話率:48%
ヴァデリア伯爵アヴェーナ家長女アミータ。
彼女は、とある同人乙女ゲームにおいて悪役令嬢となり、ゲーム主人公の妹に討たれるか、主人公と国家・国民全てを底なしの泥沼に沈めて共に滅ぶ「はず」であったであった。
彼女の運命は、八歳の時。
魔法属性を判断する貴族洗礼式の場にて大きく変わる。
水属性の名家にただひとり土属性と認定されたアミータ。
継母らに酷くなじられ、父からも冷遇されて悪役令嬢になっていく切っ掛けだったその瞬間。
前世記憶とゲーム世界での記憶が幼い彼女の頭の中に流れこんできた。
衝撃のあまり気絶した後、目覚めたアミータは決意する。
自らの破滅を防ぎ、継母に「ざまぁ」した上で前世での未練を叶えると。
「もう一度、この目でダムを見たい!」
前世にて水資源工学を学んだゼネコン(総合建築会社)社員で巨大建築物ラブのオタク女性は、「泥かぶり姫」と呼ばれながらも平民らと共に異世界でのインフラ整備を開始する。
だが、そんなアミータを貴族らは嘲笑し冷遇する。
継母のイジワルで宮廷舞踏会から追い出されそうになった彼女。
そんなアミータに救いの手を伸ばす者がいた。
それは王弟にあたる幼き公爵(プリンス)閣下のイグナティオ。
少年(ショタ)公爵と泥かぶりなゼネコン令嬢が出会ったとき、新しい物語が始まる。
目指せ、巨大ダム建築。
知識チート・イチャコラ全開な物語をお楽しみくださいませ。
毎日、12時20分頃更新!
なお、カクヨムにて同時連載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 12:20:00
272105文字
会話率:40%
【毎日2回投稿。朝6時と夜18時】
(※この小説は、終わりまで執筆済みですので、ペースを落とさず駆け抜けます)
運命を変える石を拾った。その石は宝石のように美しく、内に大きな力を宿す。
モンスターと呼ばれている者等が落とし、彼らは元は
人間。
災い齎す瘴気を振り撒く墓標、ラビリンスに集う未練を残した魂が変化した姿であり、そのモンスターの力を使い、そこで穢れを払い浄化の役目を担う者達を魂の解放者と呼ぶ。
それに選ばれたレトリは、ラビリンスに向かう最中、一人の少年と出会う。
彼を追うように件の場所に入った先で待ち受けるのは、モンスターとは違う真っ黒な異形達、夢の世界、そしてラビリンスを統べる者。
ゴルくんと呼ぶようになった少年との共闘、そして決裂、新たな出会い。
新たな強敵も現れ、窮地に立たされた時、姿を見せたレトリの持つ石に宿る女の子。
常軌を逸した力を持つ彼女は一体何者か。悪夢の中で、真相は明かされる。
この小説は、2サイト同時投稿です。
小説家になろう NOVEL DAYS折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 12:00:00
125211文字
会話率:62%
現実より多くの人々が野球に熱狂し、男女問わずプロの舞台にさえ飛び込む別の現代。
埼玉県の公立強豪校で一応ショートのレギュラーだったものの全国的にはまるで無名の選手だった月出里逢(すだちあい)は高校3年の秋、野球への未練を完全に断ち切る為、
分不相応だと自覚していながら敢えてプロ志望届を提出し、その年のドラフト会議の日を迎えた。テレビの前で同年代や大学・社会人の有名選手が次々と指名されていくのを溜息交りに眺めていたが、六巡目で逢はまさかの指名を受ける。
逢を指名したのは、日本球界12球団で"最弱"と名高い天王寺三条(てんのうじさんじょう)バニーズ。そして逢の指名を促したのは、かつての高校球界のスター投手で、現在は女子大生でありながらバニーズのオーナーも務める三条菫子(さんじょうすみれこ)。1学年違いの逢と菫子はお互いたった一度だけ練習試合で対戦したことがあった。
体格に恵まれず、実績的にも本来なら指名に値しない逢だったが、実は人間離れした身体能力を持ち、そして、その身体能力さえも霞む程の類い稀な才能を秘めていた。菫子は逢の破格の潜在能力を見抜き、球団再建に加え、ある別の目的の為に逢を引き寄せたのである。
これは、実力も精神もまだまだ未完の大器である月出里逢が、幾多の困難を乗り越え、やがてとある怪物投手と共に"史上最強"と謳われるまでの英雄譚。
(1~3日に1回くらい?のペースで1回2000文字前後くらいを予定)
twitter:https://twitter.com/best_yayoilover
表紙絵や挿絵、設定画など:https://www.pixiv.net/users/57502957
ノベルアップ+(挿絵あり):https://novelup.plus/story/160942909折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 12:00:00
2490929文字
会話率:63%
とりあえず生きていたが40で病気で死んだ
後悔も未練もなっかた男が異世界に
まぁとりあえず生きてみよう
自分なりに何となく
そんな感じです
最終更新:2025-06-30 04:00:00
462168文字
会話率:0%
現世に未練を残したまま事故死した、零崎 沙雪は、乙女ゲームの中の悪役令嬢に転生した。その令嬢、エルーフィア・クレアシンは主人公の邪魔をし、破滅フラグが!あるけど、友人関係になるかもしれない…
破滅フラグをポキっと折るために、エルーフィア(沙
雪)は悪戦苦闘
思わぬ方向に行ったり来たり。
とりあえず、せっかく異世界に来たんだから、魔法を使いこなしたいな!
そういえば、エルーフィアは高位貴族で、王家の血族だからだから三属性ある。え、でも水と闇しか使ってなくない?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 23:36:48
105353文字
会話率:33%
とある事情から父と離れ、早見蓮は叔母の家に身を寄せていた。
高校一年の春休み前、蓮は道でうずくまっている男性を見つけて手を貸す。
男性の案内のもと訪れたのは、現世と隠世の狭間にあるという明戸神社。神社の主だという男性――総一郎は悪縁を断ち
、迷い訪れた人の捨てたいものを手離す手伝いをしているのだという。
戸惑う蓮に対して、総一郎は自分のもとで仕事をしてみないかと提案する。施設に入った祖母と再び一緒に暮らすためにお金を貯めたかった蓮は、訝しみながらも総一郎の誘いを受けた。
仕事の初日、蓮はもう一人の人ならざるものと再会する。それは望めばどこにでも連れて行ってくれるという都市伝説、導き様だった。彼女は蓮を苦しみなのない世界へ導こうと誘う。
愛を求めてやまない人、未練を残す猫、嘘で自身を塗り固めた少年。迷えるあらゆるものが導かれる明戸神社で蓮はさまざまな生き様を目の当たりにする。
蓮が選ぶのは、行き場のない現世か苦しみのない理想郷か――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 23:20:00
24515文字
会話率:41%
死んだ女子高生の、未練の物語。
最終更新:2025-06-29 23:00:00
1236文字
会話率:4%
30歳の国語教師・椎名遥香は、これまで恋愛に縁なく、古典文学と歴史を愛する“真面目な先生”。ある日、母校がロケ地になったことで再会したのは、かつての教え子で今や国民的俳優となった一之瀬湊。5年前、告白し損ねた湊は「ずっと好きでした」と再
び想いを伝える。
教師と元教え子という立場、周囲の目、過去の未練と新たな恋心の間で揺れる中、2人は密かに交際を始める。だが、湊の共演女優・瀬戸美優の存在や、遥香に思いを寄せる同僚教師たちの嫉妬、さらには週刊誌による“キス報道”など、さまざまな障害が2人を試す。
秘密の交際の末、2人は結婚。子どもを授かり、双子の奏翔と結咲が誕生する。湊は俳優を続けながらも家庭を第一に考え、遥香も教育支援センター勤務を経て現場復帰。子育てとキャリアの両立に奮闘しながら、家族で少しずつ信頼と理解を育んでいく。
続編では、湊が“家庭があること”を公に語り、世間からも温かく受け入れられるように。結咲の口から「うちのパパは俳優」と漏れたことで学校で話題になるが、家族の絆がそれを乗り越える。
やがて、家族全員で年賀状を撮る日常の幸せに包まれ、遥香は確信する――この人生は、恋以上に深い「運命」だったと。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 22:30:00
23980文字
会話率:32%
事故で父と兄を同時に亡くし、悲しむ暇もなく女伯爵として家門を背負う事になったハリエット。
襲爵して二年。ようやく新当主として落ち着いた頃合いに舞い込んできた縁談の相手は、王配候補から外れた令息、ルキウスだった。
次期女王である王女に未練タラ
タラのルキウスは初夜に言い放つ。
「キミを愛せるかどうかわからない」
なんなのだその中途半端な宣言は。流行りの『キミを愛することはない』の方が振り切れていて潔いわ!
ウジウジ乙女のルキウスと結局は結婚することになったハリエット。
そして王女に心を残しながら、挙動不審ながらも夫としての務めを果たそうとするルキウスを見て、いつしかハリエットは思う。
「早く後継を産んで、彼を自由にしてあげたい……」と。
いつもながらのご都合主義。
性行為の直接的な描写はありませんが、ぷんぷん匂わせるワードが出てきます。
地雷の方は自衛をお願いいたします。
誤字脱字……(*´σー`)エヘヘ、スマソォ…
アルファポリスさんにも時差投稿します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 22:00:00
41326文字
会話率:27%
ある日プレイヤーと呼ばれる謎の集団に襲撃された、平凡な農民のカイト。
攻撃を受けながらも妹のアイシャだけはなんとか逃がすことに成功するが、敵の放った銃弾に倒れてしまう。
その時カイトの目の前で、突然ステイタスボードが展開。
【警告:NPC
_Kaito_0537から、異常データが検出されました。転生メモリーを起動中です】との文字が表示される。
脳内に流れ込んできた、現代社会を生きる日本人だった頃の記憶。
転生前のカイトは武内 海斗という名で、人気ゲーム『レッド・アース 〜血塗られた大地〜』の廃課金ユーザーでありトップクラスのランカーだった。
しかし猛暑の中クーラーも付けずにゲームに夢中になりすぎたせいで、VRゴーグル内のコードがショートし爆発。
その結果、パンイチでアイスの棒をくわえたまま命を落とす。
ゲームに相当強い未練があったせいで、ゲーム世界のNPCに転生したらしいことに気付いたカイト。
勇者を鍬を使ってあっさり撃破し、彼が持っていた銃を強奪する。
銃を使用して敵を殲滅したカイトは、唯一の家族であるアイシャのことだけはなにに変えても守り抜こうと心に誓う。
しかし平凡なNPCとしての生活は、生粋の戦闘狂であるカイトにはなかなか難しくて……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 21:48:57
75475文字
会話率:23%
本所の長屋に住む凜は医者の傍ら、夢を買う商いをしている。
人が寝る間に見る夢には、元になる種がある。それを「夢種」という。
獏にとり夢種は飯だ。
人にとっては大変貴重な珍品で、一部の人間の間では高値で取引されるらしい。
夢種を人から買い取り
時に喰い、時に御上に売り付け……、献上するのが凜の商いだ。
稲荷神社の神使である狐にせっつかれながら、怠く商いをこなす凜。
夢種に苦しめられ、救われる人々を眺めながら、凜は今日も、人に紛れ、人を眺めて生きる。
人に化け、人の世で暮らす獏・凜と狐の優太が夢種を介して出会う人生、江戸の人情話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 21:00:00
48729文字
会話率:28%
リドギア王国魔術師団長だった私バーベナは、「この戦いが終わったら、話したいことがあります」と、最年少で魔術師団に入団した部下のギルに言われた。
だがその戦いで私は亡くなった。
ヴァルハラから追い返されて再びリドギア王国に生まれ変わった私は
、今度は貴族令嬢オーレリア・バーベナ・チルトンとして暮らしていた。
そして戦争の英雄として魔術伯爵になったギルとの縁談が持ち上がる。
一度も会わないまま結婚したその夜に、ギルは言った。「貴女を愛する気はない」と。
これは、白い結婚を終わらせようと頑張って空回り続ける夫と、そんな夫によってヴァルハラへの未練を断ち切ることにした妻の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 20:00:00
381117文字
会話率:40%
恋は、視えるものじゃなくて、気づくもの。
失恋から始まったこの物語は、ずっとそばにいてくれた“君”を見つけるための恋だった。
> 「――見えるんだよ。“縁”が」
岡山の片田舎にある、ちょっと地味な公立高校。
恋に不器用な新入生・
綴清雅(つづりせいが)は、「高校で彼女を作る!」という軽い決意と共に入学する。
けれど、一目惚れの告白は速攻で撃沈。落ち込む彼に話しかけてきたのは、
気さくで優しい、だけどどこか静かな空気を持つ少女・美作紗季子(みまさかさきこ)だった。
その日から、彼の“左目”は不思議な力を宿す。
――人と物との“縁”が、光の線となって視えるようになったのだ。
やがて始まる「落とし物探し」の依頼。
嬉しさ、後悔、未練――触れたモノに宿る想いが、清雅の“右目”に過去の記憶を映し始める。
でも、“視える”ことと“わかる”ことは、違った。
見えても届かない想い。
見えなくても感じられる気持ち。
「気づいた時には、君がそばにいた」
視えなくても、大切なものはちゃんとそこにある――。
これは、“縁”が視える力を持った俺が、
“視えること”より“気づけること”の意味を知り、
そして、本当に好きな人に恋をするまでの話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 19:40:00
12738文字
会話率:35%
深夜23:30。
世界は“ナイトコード”と呼ばれる異常空間に書き換わる。
そこでは、人々の“未練”が世界の均衡を崩す存在として現れ、
放っておけば、ナイトコード関係なく現実そのものが静かに壊れていく。
高校生・結城楓は、転校生の少女・暁
詩遥と出会い、
世界の裏側で続く“崩壊を食い止める活動”の存在を知る。
誰かの記憶が消え、誰かの存在が変わる。
昨日物をどこに置いたか忘れる。最近地震が多い。人の名前を思い出せない。
……それでも、誰も“崩壊”に気づかないまま、日常は続いていく。
――「コーダ、夜が始まる瞬間を覚えてる?」
青春も、記憶も、やり直せないとしても。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 19:10:00
34982文字
会話率:32%
国家プロジェクトの完遂を目前に、主人公・高槻光は交通事故により突然命を落とす。
目覚めたのは、「転送管理局」と名乗る死後の施設。
そこでは魂が前世の行いに基づいて“最適な世界”に転送され、記憶を消された状態で新たな人生を歩んでいた。
だが
光は強すぎる未練により即時転送が見送られ、
“観察係”として他者の再生を一週間見守る役割を与えられる。
「干渉は禁止。もし破れば、思考だけが残る“無”の世界へ──」
死後でありながら、働き、悩み、ルールに縛られながらも、
光は観察を通じて次第に気づいていく。
転送先の世界は“救い”なのか、それとも別の形の“罰”なのか。
そして、自分が救えなかったものは、本当に終わってしまったのか。
――これは、“死んだあと”に始まる、
もう一度「人を見つめ直す」物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 19:00:00
16076文字
会話率:33%
ここには2つの世界があります。
一つはこの世界、生きる者が住む世界。人間界と呼ばれています。翡翠の神様が全ての生命のために創ったそうです。
もう一つ、世界があります。霊界と呼ばれています。この世界は、未練を持って死んでしまった少女の魂が集ま
る世界です。柘榴の神様が1人の友達のために創ったそうです。
はるか昔、翡翠の神様と柘榴の神様は1人の友達と共に世界を創るために旅をしていました。その度の末、翡翠の神様と柘榴の神様はそれぞれ世界を創ることができました。
しかし、その後翡翠の神様は人間界に、柘榴の神様は霊界に封印されてしまいました。
その封印の期間は100年。今は、封印が始まってから、100年とちょっと。つまり、封印はもう、解けているのです。
主人公である、人間界の少女、星月夜翡翠がある日たどり着いた魔法屋と呼ばれる場所。そこは、実は霊界へつながっている、本来ならばたどり着くはずのない場所。
そこで彼女が目にしたのは、魔法を使う少女。
その出会いが彼女にもたらしたのは……?
これは、そんな世界で繰り広げられる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 19:00:00
183728文字
会話率:36%
俺はおっさんリーマンの美石屋敷 玄武(みいしやしき げんぶ)。趣味は鉱石研磨。道端の小石から宝石と呼ばれるものまで気に入った『石』をピカピカに磨きあげるのが好きで好きで仕方ない。仕事の傍ら、投稿系サイトに[ミーシャ]の名前で磨いた石や研磨工
程動画をアップもする。
そして、ミーシャこと美石屋敷 玄武は、社畜と趣味の鉱石研磨の不摂生なルーチン生活を続けた結果、自室で病死。「明日届く予定のパワーストーン原石セット、せめて開封だけでも……」と未練たらたらだったせいかか否か、気付いたら異世界に転生していたので、気ままに石を研磨しながらスローライフを楽しむ事にした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 18:10:00
603163文字
会話率:63%
金と青のオッドアイで生まれついた由椰は、神無司山の麓の村で気味悪がられ虐げられて育った。由椰が十六歳のとき、雨不足で村が干ばつになり、土地神様への生贄として山奥の洞窟に閉じ込められる。
それから三百年後。神無司山と隣合う二神山の土地神・烏月
の従者であり、あやかしの泰吉と風夜が、花嫁衣裳を着て眠っている由椰を見つける。生贄として捧げられた由椰は、なぜか朽ち果てることなく、十六歳の姿のまま眠り続けていたのだ。
神無司山の土地神・烏月のもとに連れて行かれた由椰は、魂を清めたのちに人の世に還されることになるが、なぜかうまく還れない。
由椰が人の世に還れないのは、現世に未練がないかもしれない。そう考えた烏月は、人の世での未練を思い出すまで由椰をそばに置くことになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 17:15:02
12813文字
会話率:41%
死者はナイフを突き立てる。
この世界で生きていた証を刻むように。
2024年、現代日本。
時の流れとともに文明が発達し、その都度人々の生活は移り変わってきた。しかし古来より現在まで、世界中のありとあらゆる場所において、何百年経ようとも決
して変わらないものがある。
死だ。
死は生きとし生けるもの、全てに平等に訪れる。
決して逃れることができない、それが死。
ゆえに人々は考える。
人は死後どうなるのだろうか。
未知なるものへの恐怖から、あるいは救いを求める期待から、さまざまな幻想を抱くが、多くの場合、このようになるはずだ。
もしも今生に何の未練もなく、怨みや後悔もないならば、天に上がって輪廻転生の輪に入るだろう。その逆ならば、地底に堕ちるだろう。
では、そのどちらにも行けない者は?
怨霊と化して、地上をさまようしかないだろう。
「冗談じゃねえ。怨霊なんて、どいつもこいつももれなくクソだ」
安倍隼人、17歳。
夢は、目立たず平穏に生きること。身長がもう10センチ伸びること。
霊を視、その声を聞き、ぶん殴れる彼は、今日も牛乳パックをすすりながら望まざる怨霊事件に巻き込まれていく――。
※この作品は、ネオページで連載中の作品の転載になります。
ネオページでは現在第6話を連載中です。
https://www.neopage.com/book/30048156910023500折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 17:00:00
24096文字
会話率:28%