◇イントロダクション
魔法使会社の落ちこぼれ女性社員が、特命を受けて二度と帰れない出向に赴く。行き先は戦国時代。
彼女の任務は元同僚である【織田弾正忠信長】に近付き、背中をタッチする事。
ま、どうせ会社じゃお荷物扱い。
同期のオトコたちなん
て、みんなクズ。アンタらの顔を見ないで済むなら、仰せのままに何処へなりとも行ったるし。
―― 北近江の武将、浅井長政に成りすました社内ニート女子のサバイバルストーリー ―
◇アラアラなあらすじ
時間跳躍を可能にした魔法装置を悪用し、戦国時代へ跳んだ魔法会社の元従業員、自称・織田信長。彼の目的は本物の織田信長に成り代わり、信長が果たせなかった日本統一とその先にある世界制覇だった。その彼を秘密裏に会社に連れ戻すため、閑職に追いやられていた浅井ハナヲに声がかかる。
深く考えないまま指示に従った浅井ハナヲは同装置で永禄年間に跳び、浅井長政の成り代わりとして人生を再スタートさせる。
いじめっ子の六角義治や、頑固親父の浅井久政らに辟易しながら、近江国で戦国大名生活を営み、遂に(ニセ)織田信長との対決に臨むのだった。
――浅井備前守長政に生まれ変わった魔法使いの元女子社員が、戦国時代で奮闘するお話。【完全空想歴史ファンタジー(ラブコメ)】です。東部大阪弁を話す主人公ですのでご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 11:30:00
75257文字
会話率:33%
生活保護を熟知した人間が闇落ちしたら。
そんな振り切った『無敵の人』備前はある日、駅前で座り込んだ底抜けに明るい家出少女を拾います。身体目当てではなく、生活保護を受けさせて甘い汁を吸うために。
貧困ビジネス。受給者を囲い込んでピン
はねする方法もその一つ。
あたかも犯罪行為のようですが、現実に、平然と、合法的に、一般企業としてさえ営まれています。有料老人ホームとかね。もちろん優良な施設もありますとも。
ですがその実態は、この作品を通じて徐々に晒されていくでしょう。
もちろん行政側の事情にも触れていきます。
晒してほしくない情報もきっとあるでしょう。
なろう規約に反する既存制度や政治の批判は控えますがネ。
この作品は行政側の人間であった主人公、備前が制度を上手く利用しようと試みます。
氷河期世代で苦渋を舐めてきたにも関わらず、他の世代からは自己責任と虐げられてきた主人公ですから容赦などいたしません。犯罪上等、法律なんかクソ喰らえ。強いて言うなら氷河期世代を軽んじた時代の自己責任。
これからもっと、氷河期世代の生活保護申請がはかどりますネ!
そんな無邪気な思いを込めて、氷河期世代に送るエールとして書きたいと思います。
■賛否両論? 読んでいい人、悪い人■
生活保護を受給したい人、学びたい人はとりあえず読んでおけ。
保険や税金の取立てにも詳しいので、いつか抜け道や知識をひけらかすかも知れん。
都市や地方で異なる立ち回り方の違いもわかるかも知れん。
正直、言っていいのか悪いのかわからない範囲でおっかなびっくり書いていくからヤバい内容だと思ったら教えてほしい。修正の検討はする。
それから主人公の性格は最悪だが、たまたまクズ主人公を描きたかっただけで、作者の意思を反映したものでも、代弁させたいものでもない。
だが特定の属性を持つ人間には辛辣かも知れんので読まないでおけ。
そこら辺を理解できない人は読まないほうがいいのは始めに断っておきたいと思う。
かなり口が悪く、やること為すこと悪い主人公なので、「人権がー!」とか言い出す可能性がある人には読んでほしくないすらある。
PVと☆1だけ入れて無言で去るのが良いだろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 11:01:33
331457文字
会話率:77%
「異世界生活をエンジョイする日まで、なんとしても生き延びてやる――!(死んでるけど)」雑に異世界転生した俺は、どういうわけか勇者の必殺技に巻き込まれ、いきなり瀕死に陥る。そのうえ空間魔法で俺の死は完全に抹消された――はずだった。再び目覚めた
とき、ユニークスキルでアンデッドと化し勇者のアイテムボックスに閉じ込められていた。憧れのモンスターになれて一応テンションがあがる俺。一方で俺が生きていると都合が悪いらしい勇者は、今度こそ殺そうとモンスターを次々に差し向けてくる。ピンチを乗り越えるため収納されたアイテムを(勝手に)駆使するうち、俺は最強アンデッドモンスター目指してメキメキ進化していく。てんこもりのモンスターをシバき倒し、ときに仲間に加えながらアイテムボックス脱出へと突き進む。***カクヨムにも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 10:11:35
468103文字
会話率:25%
平和を愛する魔術師エルネストは、才能を妬む同輩に襲われる。絶体絶命の彼を救ったのは滅ぼされたはずの邪神だった。邪神はエルネストをただ一人の総主教に任じる。「そういうわけで布教よろしくの」。ポンコツ少女化した邪神にちょっかいをかけられながら、
右往左往するエルネスト。次々に巡り合う女司祭たち。なんとしても引き入れたい! でも相手は善神教だったり、はたまたクレイジーな悪神だったり……。ときにまったり、ときにシリアスに邪神を返り咲かせるため奔走する。
***
カクヨムさまで平行連載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-12 14:33:08
113184文字
会話率:20%
天明四年(一七八四)、飢饉の影響で福田村の小百姓で十一歳になったばかりの千代は、口減らしの為に冬が来る前に岡山城下にある備前屋に奉公に出される。城下では政情不安もあって「鵺がご政道を正しに現れた」という噂が広まっていて、奉行所もその取り締
まりに動き始めていた。ある夜の事、千代はその鵺を目撃するが、それは備前屋の表具職人である幸吉と彌作の兄弟であった。幸吉は幼い頃から鳥のように飛ぶ事を夢見て研究を重ねて仕掛けを工夫して夜な夜な試していたのである。この兄弟に千代は興味を示して自分も表具職人となって手伝う事を夢見る。しかし、里の母親の病もあって、借金を抱える父親は千代を女衒に売り飛ばす。表具職人の夢を絶たれ、遊女となって京の島原に旅立ってゆく千代に幸吉は千代に飛ぶ事を見せようと決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 21:57:20
17396文字
会話率:45%
春チャレンジ2025向け作品。お題は「学校」。
備前岡山藩士・津田永忠は、主君池田光正に命じられ、閑谷の地に庶民のための学校を建てることとなった。
これはその完成に至るまでの物語――。
最終更新:2025-05-15 23:42:23
4111文字
会話率:25%
人生は長いようで短いってのはよく聞くけど、短いようで長い、って時もあると思う。
仕事で停滞した毎日を過ごしていた俺は、ある日実家の母さんから、親父が酒を飲むときに使っていた備前焼を押し付けられてしまった。
俺は親父が死ぬまで、一緒
にうまい酒を飲んだ記憶がない。
そんな備前焼に酒を注いで、一口飲んでみると……。
※コロン様が主催する、『酒祭り』の参加作品になります。
詳細はこちらにて
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/2124503/blogkey/3426976/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 22:21:03
3431文字
会話率:44%
今から約1300年前の奈良時代、国には政治を統べる表天皇と祭事を澄める裏天皇の二人の天皇がいた。
表天皇に付く陰陽道の始祖と言われる吉備真備(きびのまきび)は、その超人ぶりに鬼退治の吉備津彦のモデルとされている。
そんな吉備真備に従った備前
に住むたたら鉄の鍛冶集団、温羅一族は裏天皇を崇拝していたため、吉備真備の謀略で窮地に立たされる。たたら神の加護、加重加速の術が使える陣、火、水、光、影の五人は辛うじて難を逃れたが、そのまま修羅道に落ちてしまった。
修羅道で1300年間戦いに開けくれ、五人は祟羅陣、焔羅彩夏、氷羅柊、煌羅七星、影羅陸として現代に転生した。
吉備真備はその間に秘密結社「八咫烏」を結成し、陰陽道の最大奥義死者を強化して操る「死霊術」の媒体元素である瘴気を祓う裏天皇「祓戸大神」を封印した。八咫烏の傀儡となった天皇によって現世の地獄化が一気に進むはずだっかが……。
進まない原因は封印された時空の狭間で瘴気を祓い続けた祓戸大神だった。祓戸大神は迷い込んだ浦島太郎に助けられて現世に浦輝夜として生まれ変わる。
祟羅陣が死霊術による式鬼神から浦輝夜を救い、自分が温羅一族の生まれ変わりだと思いだす。
そのキョンシーや式鬼神たちとの戦いが八咫烏の十二天将や陰陽道の素質を持つスターシードたちの戦いに他の4人を巻き込んでいく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-11 20:09:44
106791文字
会話率:29%
○あらすじ
•1939年9月11日、突如としてガルニアへゲルタニア
が侵攻を開始。この事によって、アルビニア帝国、フランクランド共和国がゲルタニアへ宣戦布告した。
当初はガルニアとその同盟国のアルビニア、フランクランドの三国vsガルニ
アへ侵攻したゲルタニア一国と誰が見てもすぐ終わりそうな戦争であった。
しかし戦火はやがて各地へ波及し、世界大戦にへと発展していくのであった…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-28 18:55:47
10383文字
会話率:39%
亀王丸(のちの足利義晴)を推戴し、上洛を夢見ていた義村には、倒しておかねばならない敵がいた。
備前守護代浦上村宗。
赤松被官でありながら半独立勢力のごとく振る舞いだした村宗を治罰すべく出陣した義村。
キャスティングボートを握るのは赤松か浦上
か。
歴史に埋もれた重要局面を浮き彫りにする渾身の一作。刮目せよ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-28 12:09:22
12910文字
会話率:34%
私の名は、レスティーヴァⅦ。レスティーヴァと覚えて頂ければ結構です。
全高は二〇メートル弱。太陽系第三惑星『地球』で外宇宙戦闘用に製造された人型兵器です。パイロットでなく、戦闘ロボットそのものの方です。
といっても、このお話に、地球も
宇宙も出てはきません。
何故なら、私はまだ機能テストの最中で、実戦配備前の機体で、そのテスト中、異空転移ドライブのトラブルで、どうやら次元を跳び越えてしまったようだからです。おまけに自己修復用のナノマシンシステムの不調に見舞われたらしく、全高二メートル弱までサイズダウン現象が発生してしまいました。
不調の原因と、次元を跳び越えてしまったメカニズムの解析が済むまで、下手に帰ろうとするのは危険と判断した為、私はその見知らぬ世界で、ひとまず時を過ごすことにしました。
幸いなのは、私が自律行動可能なヴォイスコンピューター搭載型であったこと。
私には疑似人格が仕込まれており、人間とコミュニケーションが可能なこと。
何より、無人テスト中で、テストパイロットを巻き込むことがなかったことでした。
とはいえ、すべてが問題なしとは、行かないのが世の常です。
私の場合も、どうやら、少々困ったことにはなってしまいそうです。というのも。
飛んだ先は、忠誠的な文明レベルの、ファンタジックな魔法の国だったのです。
果たして、どうなることやら、困ったものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-30 20:00:00
85072文字
会話率:42%
時は天正。織田の侵攻によって落城した高遠城にて、武田家家臣・飯島善十郎は蔦と名乗る透波の手によって九死に一生を得る。主家を失って流浪の身となったふたりは、流れ着くように訪れた富山の城下で、ひょんなことから長瀬小太郎という若侍、そして尾上備前
守氏綱という男と出会う。そして善十郎は氏綱の誘いにより、かの者の主家である飛州帰雲城主・内ヶ島兵庫頭氏理のもとに仕官することとする。
峻厳な山々に守られ、四代百二十年の歴史を築いてきた内ヶ島家。その元で善十郎は、若武者たちに槍を指南しながら、穏やかな日々を過ごす。しかしそんな辺境の小国にも、乱世の荒波はひたひたと忍び寄ってきていた……
(『アルファポリス』にて発表していた作品を、加筆修正したものです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-31 20:04:44
163101文字
会話率:52%
拙著「マイネル ダートンの功績」のマイネルのモデルとなる人物についての紹介。
日本初の有人飛行を成功させた江戸時代の備前の鳥人の話
最終更新:2022-09-08 19:57:44
981文字
会話率:0%
自身の出生の秘密と、目的のため、冒険者になろうとするオーガの女性。
ハルベルトという辺境伯領都の冒険者ギルドにて出会ったのは、ドワーフ、ダークエルフ、ハーフリング、ビーストの女性たちだった。
冒険者として名を上げるために、彼女たちはパーティ
を組む!
そして、いつかは吟遊詩人に語られるような冒険者に!
……なのに、何でハーレムに!?
そんなわけあり女オーガの冒険譚!
設定資料は後日公開予定。
文章的に久しぶりにガッツリ書いてることもあり、文体が堅いです。
できる限り読みやすいようにしていく予定です。
なろう、アルファポリス、カクヨム、ノベルアップに掲載しています。
不定期更新です。
できる限り、頑張りますが遅筆なため、生暖かい目で見守って下さい。
PixivFunBoxにて、拙いですがVOICEROIDを使っての読み上げファイルを投稿しております。
https://larcail.fanbox.cc/?utm_campaign=creator_page&utm_medium=share&utm_source=twitter 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-31 22:44:55
229394文字
会話率:37%
汎銀河歴2066年……とある惑星での戦闘で主人公とヒーローが出会う。
その出会いはヒーローの仕組みを大きく変えていくことになる……。
スペース示現流なるパワーワードを思いついたのと、SFネタをちょっと書きたくなったので、短編で投稿。
正直
、設定は穴だらけですが、好評なら連載にしようかとは検討中。
最近、”僕のヒーローアカデミア”に今更ハマったりと、多大に影響受けてます(最後の辺りのネタは確実に影響受けてる)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-07 02:54:10
11835文字
会話率:21%
神の気まぐれにより、異世界に誘われる大谷吉継。
異世界にて何を見て、そして、何を成すのか。
最終更新:2020-08-14 20:08:14
5491文字
会話率:40%
我が名は高木能登守鑑房、通り名を弥介と相申す。
天文23年(1554年)頃の九州は肥前の国東部は、下尅上の真っ只中であった。
そして、儂は死んだ。
さて、死んだのじゃが此処はどこであろう。
辿り着いた白い場所で、金髪の自称女神とやらに
『あなたは勇者となって世界を救うのです。』と意味不明な命令を受けた儂は、異世界「アイウラ」へと三人の若者達と旅立つのであった。
緩めの世界に一人、ガチの修羅が降り立つ。
勇者?すきる?すていたす?
そんなものは知らぬ。と断言する男。
高木能登守鑑房こと、ヤスケが仲間達と冒険の旅に出る。
ユルさとガチさを織り交ぜた冒険譚となります。
別小説と並投稿しますので、ゆったりとお話しを進める予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-30 12:00:00
371363文字
会話率:36%
『梟雄』と言われた備前国の戦国武将宇喜多直家の伝記。
最終更新:2021-07-02 08:39:27
10796文字
会話率:40%
庄助が、生きていたと知った安五郎は、誠二郎の裏切りを知る。
本気の誠二郎は、安五郎に攻撃をしかける。
玉助と、付け髷弥平と共に、安五郎の攻撃を躱すばかりの庄助には、戦う得物がない。
間一髪のところを、玉助に救われ、何とか難を逃れた庄助は、闇
に飛びこんだ安五郎に安堵する。
童も美月も無事であると知った庄助は、誠二郎を促して拝田村へ戻ろうとするが、髷を切られた弥平は、怒りが収まらず、庄助の口を借りて敵討ちを主張する。誠二郎は、それを庄助の言葉と受け止め、共に安五郎の後を追う。
竹取の金太郎という、特別な技を持つ安五郎は、滅法強い。庄助が手にした山刀は、簡単に折れてしまう。応戦する誠二郎に、逃げるだけの庄助は安五郎に押されがちだ。
素間の進言によって、間の山の芸人らしく戦った庄助は、安五郎に一矢報いた。逃げていく安五郎を誠二郎が追う。
一連の様子を、昭暝が覗っていることを知った庄助と素間は、朝熊岳のご神木へと、昭暝をおびき出す。昭暝は主様に喰われる。
一件落着を祝って、庄助は古市の備前屋へ招かれる。拝田村の面々、金剛證寺の和尚と三八、誠二郎を招いた宴は、神凪さんの主催だ。神宮の祭主ですらも一目を置く神凪さんは、伊勢の影の実力者と言われる。誰もその正体を知らないと言われる神凪さんは、素間だった。宴たけなわの中、庄助は、想いを寄せる美月が男だったと知って、衝撃を受ける。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-29 12:50:33
19477文字
会話率:32%
大学生の主人公「僕」と、ヒロインの「私」が織りなす決して結ばれることも描かれるべくもないしょうもなきラブストーリー。
最終更新:2021-02-26 02:51:33
10220文字
会話率:21%
西暦20xx年
各国の技術競争が激化。すべての国が宇宙開発へと名乗りをあげた時代。
急激な技術革新によりあらゆる人が宇宙に魅せられ、憧れた。
宇宙進出が容易になったとき、僕は夢を叶え宇宙へ。
そこで出会った謎の少女に一目惚れをし、一
緒に過ごすように。
しかし、その出会いが実は…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-11 17:51:44
4851文字
会話率:56%
備前焼作家の弟子をしている陶芸家見習の宮下緋紗はバーで出会った、林業組合員の大友直樹に関心を持つ。
遠距離の二人はネットゲームで再会し交流を深める。ネットゲーム内で直樹は知名度の高いプレイヤーでレベルも高く強い所謂ヘビーユーザーだ。ゲーム
内においても現実世界においてもお互いに魅力を感じずにおれない。互いを意識し始めた二人は直樹が毎年年末年始にバイトしている静岡のペンションで一緒に働くことにする。ペンションで働くうちに緋紗と直樹はお互いの内面へと触れていき惹かれあっていく。
今度は春の窯焚きに緋紗が直樹を誘った。一緒に窯を焚き、ますます心惹かれていく直樹は一緒になることの決心を固めていく。
エブリスタ 小説大賞 2019 光文社キャラクター文庫大賞 優秀作品折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-07 02:00:00
143365文字
会話率:59%
子どもたちへ。
そして、子を持つ親たちへ。
*
うっひっひ、いっぱい釣れた! お母さんびっくりするかなぁ。
春香はバケツを片手に意気揚々と帰路についていた。帰路といっても、家の前の堀から玄関までほんの五メートルくらいだ。
春香、五歳。
当時、件の堀は整備前。土の堀であった。
こっそりくすねた煮干しやスルメ(お父さんのおつまみ)をタコ糸に結わえ、その辺で拾った棒につける。
一時間もしないうちにバケツの中はザリガニでひしめき合っていた。大きくなったらザリガニ漁師になろうかな。
「見てー! 大漁!」
台所に立っていたお母さんは、振り返るなり目をぎょっと見張った。
「あんたそれどうすんの!」
どうしよっかなー。そうだ!
「飼うー!」
両手を振り上げて叫ぶ春香。バケツから跳ねたザリガニが三匹、床に落ちた。
カクヨム、エブリスタ掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-10 00:39:48
7962文字
会話率:25%