亀王丸(のちの足利義晴)を推戴し、上洛を夢見ていた義村には、倒しておかねばならない敵がいた。
備前守護代浦上村宗。
赤松被官でありながら半独立勢力のごとく振る舞いだした村宗を治罰すべく出陣した義村。
キャスティングボートを握るのは赤松か浦上
か。
歴史に埋もれた重要局面を浮き彫りにする渾身の一作。刮目せよ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-28 12:09:22
12910文字
会話率:34%
戦国前期。播磨国は混迷の渦のなかにあり、過去の名族赤松氏も落ちぶれていた。赤松政村は八歳にして家を継ぎ、戦国大名となった。しかし、それは父が家臣による下剋上で強制的に隠居させられた結果によるもので、大名と言っても名ばかりでしかなかった……。
最初は厳しい現実を受け入れられなかった彼だが、ある出来事がきっかけで誓う。今は家臣の傀儡に甘んじていても、いつの日か父の雪辱を果たし、家名を復活させると。
そんな彼の前に立ちはだかるのは下剋上を狙う重臣の浦上村宗。そして、六十歳にして家を裏から操る女大名、洞松院。それぞれの思惑が交錯し、離合集散、合従連衡が繰り返される。
赤松家内の争いに、足利将軍家や管領の細川家の争いも加わり、より混迷の度は増していく。
繰り返される激しい謀略戦の末に、生き残るのは誰か?
信長よりずっと前の時代の誰も知らない、ドロドロな戦国絵巻、ここに開幕!
(※ 旧サブタイトル「播磨戦国謀略戦」から変更しました)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-25 20:08:46
113491文字
会話率:25%