*この小説は Wizardryを リスペクトして 書かれているようだ*
(注意事項もちゃんと読んでね)
竜骸迷宮――それは、かつて古代文明を完膚なきまでに破壊した巨竜の亡骸が元になっていることから、そう呼ばれている。
その最奥には『神の
秘宝』が眠るといわれ、それを求める王宮より認められた「探索者」たちは、数百年もの間、竜骸迷宮へ挑み続けていた――
齢十八になる青年エルスウェンは、無限の魔力を持ち、若き天才魔法使いと称される。
まだ探索者となって数ヶ月と新米ではあるが、失われた古代魔法を使いこなすなどして、すでにその頭角を現していた。
そんな彼の所属するパーティが、竜骸迷宮内で、漆黒の剣士の姿をした魔物と遭遇することで、物語が動き始める……
竜骸迷宮へ挑む、常に死と隣り合わせの探索者たち。それぞれの想い、戦う理由、生き様を目に焼きつけよ。
*業務連絡*
『カクヨム』でも連載しています。そちらのほうが進んでいるので、一気読みしたい方はぜひカクヨムまでいらしてください!
*この物語を 読むにあたっての 注意事項*
・迷宮ものを標榜しておりますが、この序章においては迷宮探索、迷宮内の描写は全体の一割以下となっております。あらかじめご了承ください。
・一部残酷な描写が含まれます。残酷なものを書くことが主題、目的ではないのでさらりと書くようにしていますが、流血したり臓物がこぼれたりします。苦手な方は、ご注意ください。
・この小説はWizardryをリスペクトしつつ、それを着想元として書かれた独自の小説です。中身はWizardryそのものとは全然関係ありませんので、ご了承ください。あくまで、オリジナルのファンタジー小説として読んで頂ければ幸いです。
・一般的なWEB小説の体裁、いわゆるテンプレからは外れた小説です。あらかじめご了承ください。(例 ステータスやレベルなどは出てきません)
・人と人のドラマが紡がれる本格ファンタジーとして書きましたが、一気読みのライトノベルとしても楽しめるよう心がけて書きました。Wiz好きも知らない人も、ファンタジー初心者でも、どなたでも楽しめるはずなので、どうか肩の力を抜いてお楽しみください!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-27 21:20:00
208523文字
会話率:40%
二千年前、二つの強大な帝国の間で戦火が上がり、その結果、一方の帝国はグリーンホル村を割譲することとなった。しかし、この割譲は、更なる悲劇の始まりに過ぎなかった。帝国の貴族たちは、村が敵の手に落ちることを阻止するため、村を滅ぼすことを決意した
のだ。破壊の只中で、幼い少年は、灰と化した家族の亡骸に囲まれていた。怒りと絶望が少年を恐るべき魔神へと変貌させ、その力は帝国全体を滅ぼすほどだった。
世界の神々は、この闇の化身を止めるべく介入し、魔神を未来へと追放した。魔神の内に潜む邪悪な魂は、いつか人間性を取り戻す手助けとなる、選ばれし人間の出現を待っていた。
二千年後、旧帝国の護衛であったアリアンは、謎の機械によって未来へと飛ばされる。彼は、自らの運命を変えた機械の秘密を解き明かし、過去へと戻る方法を探していた。
未来でアリアンは、追放された魔神を宿す人間と出会う。二人は、それぞれの過去を取り戻し、魔神を闇から解放し、そして時間移動装置と、その背後に潜む者の恐るべき真実を暴く、複雑な旅路を共にすることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-25 06:29:22
51009文字
会話率:42%
高校生の魚川真夜(うおかわまや)は、飼っていた金魚マヤヲの亡骸が墓から掘り起こされ、なくなっていたので落ち込んでいた。
すると夢に金魚のマヤヲが竜となって出てきた。
そして朝、目が覚めた真夜は、マヤヲが自分を守護する存在になったことを知るの
だった。
その時から真夜は【魚使い】として生きることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-23 03:34:57
4804文字
会話率:29%
「みんなそう。私だってそう、あなたを捨てた母親もそう! 愛されるわけないじゃない、死体臭い子供なんて!」
死者と話す少女、ロザリー。
身寄りのない彼女は、遺跡調査を行う組織で暮らしていた
発掘された遺体と会話し、情報を聞き出すのだ
ある日
、ロザリーは運命の亡骸と対面する。
亡骸はロザリーを悪夢に導き、その悪夢を経て彼女は変わる。
「魔導」と呼ばれる異能を持つ魔導騎士が支配する世界で、力を得たロザリーは何を望み、何を選ぶのか。
やがて骨姫と呼ばれ、世界を動かすことになる少女の物語。
【序章】→【学園編】→【騎士編】……と進む予定ですが予定は未定です。
※カクヨム様でも連載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-21 19:00:00
909366文字
会話率:52%
領主一家に仕える下働きとして生きてきた、孤児の少女ノア。
土地神ガロンデルテとの出会いが、彼女のその後の人生を変えることになる。
土地神として、永らく人々を守ってきたガロンデルテは、ノアの力を借りて命の灯火が消える前に真の神への昇華を
果たす。
ガロンデルテの亡骸から現れたのは、白竜の子供シオン。竜王からのお迎えだと言う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-08 11:29:56
33142文字
会話率:48%
カクヨムにも投稿させていただいてます。
プロローグ+一章分で40話のストックあるので毎日2話ずつ投稿予定です。予定時間は12時過ぎと20時過ぎを予定しています
現代日本。そこで暮らす"不知火 蒼馬"は両親が蒸発してし
まい、親戚の家を転々とタライ回しにされる日常を送っていた。
そしてまた他の親戚の家に向かう途中で居眠り運転の車が突っ込んできて事故に巻き込まれる。
その結果蒼馬は死亡してしまう。
しかし死んだ蒼馬の体は謎の光に包まれ突如消えてしまう。蒼馬の亡骸は何故か異世界に召喚されたのだ。
召喚した当人達からはすぐに亡骸を遺棄されるが、その遺棄された亡骸を謎の少女"リン"が拾ってしまい…
これは死亡して異世界に転生ではなく亡骸を召喚された挙句にゾンビにされた少年の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-18 12:10:00
165745文字
会話率:56%
安楽死が認められた世界。亡骸を埋葬するための山が自分の町に建てられた――。
《自らで死を管理する》という名目で個人の選択として安楽死が国で認定されるようになった。
自ら死を選ぶ人は多く、いつしか、安楽死を選んだ人のみを埋葬する場所を建設する
ことになった。【卒塔婆山】。田舎の町に住む私の家付近に建てられた“人口の山”。
向かいに見える山を見たくなくてカーテンすら閉めっぱなしにしてた私だけど、通学途中に山でうろつく不審な人物を見かけて……?
この作品はエブリスタ、カクヨムに掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-06 17:33:20
5110文字
会話率:38%
生きることですら魔力を必要とする世界。
無魔力者のミルリミナ=ウォーレンは、魔力がないことで何度も死線をさまようほどの病弱な体で生まれついてしまった。
そんな中、皇家に次ぐウォーレン公爵家の娘ということでフェリシアーナ皇国皇太子ユーリシアの
婚約者に選ばれる。
だが顔合わせでミルリミナの良くない噂が本当のことだと知り、皇太子と不仲になってしまった。
婚約破棄されるだろうと思っていたが、なぜかそのまま5年の歳月が流れついに婚姻の儀が執り行われることに。
その婚姻の儀の最中、ミルリミナは皇太子を狙った矢の盾となり命を落とす。
ミルリミナの亡骸の前で、ウォーレン公爵から噂が事実と異なることを聞かされ、己の行いに悔いるユーリシア。
だが厳かに行われた葬儀の最中、突然ミルリミナの亡骸が暖かな光に包まれた。そのままミルリミナの体の中に吸い込まれ、ミルリミナは息を吹き返す。
魔力が全くない空っぽの体に聖女リシテアの力が宿り、再び生を与えられたのだ。
息を吹き返したミルリミナのもとに足繁く通うユーリシア。
ミルリミナに次第に惹かれていくユーリシアだが、ミルリミナは嬉しく思う反面、皇太子の盾になって死んだことへの罪悪感と、聖女としての自分が必要なだけだと思い込む。
そんな中、皇太子の命を狙った反政府組織「リュシテア」にさらわれたミルリミナ。
魔力至上主義国家であるフェリシアーナ皇国に反発する低魔力者たちの集団「リュシテア」に、無魔力者であるミルリミナは次第に共感していく。
複雑に絡み合っていくユーリシアとミルリミナの想い。
果たして二人の想いは、このまますれ違ってしまうのだろうかーーーーー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-25 17:03:53
1259693文字
会話率:42%
九歳の誕生日を迎える日、森で暮らすユウヒとその母親は、黒いローブの者たちに襲われ、あっけなく母親は殺された。悲しみと怒りの中、ユウヒは自分の中にある力を発動することに成功するが、力を制御できないユウヒは、その炎の力によって黒いローブの者たち
だけでなく、母親の亡骸、帰るべき家、それらを森ごと火の海へと沈めてしまう。そして、その力は、ユウヒをも侵略しようとした。そんな悲しい事件から10年後、ユウヒは、母と自分を襲った黒いローブの者たちの属する組織に関する手がかりを手にする。あの日以前の記憶をうまく思い出せないユウヒは、母が殺された理由を知るため、そして復讐のために組織を追うことを決意する。たとえ灰になったとしても、その炎は消えない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-25 00:20:00
181340文字
会話率:36%
───2025年1月1日
この日、日本国は大きな歴史の転換点を迎えた。
札幌、渋谷、博多の3箇所に突如として『異界への門』──アナザーゲート──が出現した。
渋谷に現れた『門』から、異界の軍勢が押し寄せ、無抵抗の民間人を虐殺。緊急
出動した自衛隊が到着した頃には、敵軍の姿はもうなく、スクランブル交差点は無惨に殺された民間人の亡骸と血で赤く染まっていた。
この緊急事態に、日本政府は『門』内部を調査するべく自衛隊を『異界』──アナザーワールド──へと派遣する事となった。
一方地球では、日本の急激な軍備拡大や『異界』内部の資源を巡って、極東での緊張感は日に日に増して行く。
そして、自衛隊は国や国民の安全のため『門』内外問わず奮闘するのであった。
この作品は、カクヨム様にも投稿しています。
この作品はフィクションです。
実在する国、団体、人物とは関係ありません。ご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-24 06:00:00
18037文字
会話率:31%
魔力を持った龍の亡骸から成る木 龍木によって魔法が使える世界。そんな龍木からは魔法の水晶が実る。そして魔法使いが手にしたとき、その者のためだけに形を変え、それは強大な力を手に入れる。それが、この世界においての魔法の理。
龍木から一番近
い小さなそして重要な村の次代の長、アルガレン・バースレイズ。炎の魔力と龍の魔力を持つ彼はその日、裏切られた。父が最も信頼していた人間に。そして救われた。たった二人の新米騎士に。
彼は騎士になった。裏切りの理由を探すため、そして恩人たちへ誓ったことをを果たすために。
——その心にアトリビュートは応える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-22 02:52:38
14609文字
会話率:50%
強い意志の力を持って相手に念を送り、悪夢を見せる。平安時代の陰陽師を思わせるような特殊能力を授かった 石川 花 は、裕福な家庭にメイドとして雇われた。新薬開発の事業で成功を収めた 伊藤 敬一郎 の元で働くうちに、重大な秘密を掴む。心にどす黒
い殺意を抱いた彼女は、夢魔の力を使いターゲットを精神的に追い込んでいく。
ある日、警視庁捜査一課の刑事 鷹野 剛 の元に、奇妙な事件の捜査依頼が舞い込んだ。呪いで殺された、とされる遺体が見つかったのだ。死亡診断書には心不全と書かれたのみだったが、明らかに衰弱している外は目立った外傷も薬物も見つからない。そして立て続けに2人が不審死をしていた。オカルト好きで有名な 朧月 十座 と共に現場に向かった彼らがみたものは ───
※本作品はミステリィの性格上、残酷表現と取れる表現を含みます。
─────────────────────
ジャンルの性質上「死」と切り離せないミステリィを自分が書くことに始めは違和感を覚えました。でも、人の生命をテーマに織り込むためには、死をもたらすほどの憎しみを描く必要があると思います。今までに書いたジャンルの中で、特に好評をいただいた作品がミステリィだったのは意外でした。今回の作品はホラーと組み合わせる、という自分にとって初めての試みです。
─────────────────────
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-16 21:04:42
7343文字
会話率:23%
十八歳の少年レイには十三歳から共に暮らす学校の教師であり、孤児だったレイを義弟として教会から身を引き取った義兄のデイレスがいた。臆病で人を怖がるレイにデイレスは自分がいつでもいるといって学校で苛められていた彼の心の傷を癒す本当の兄のような存
在。しかし、彼への信頼と憧れの思いはいつしか恋心に変わっていた。
男が男に恋をするだなんて可笑しく、いけないことなのだろう。レイはその感情を必死に堪えていた。
レイが学校を卒業する数日前、彼を虐める男子の集団はデイレスが死神であるといった噂話をしていて、レイはそれを耳にしてしまう。
死神というのは、数年前にこの村の山の麓にある教会をたった一夜で乗っ取り、大鎌で殺した人間の血肉を貪る世にも恐ろしき存在。何千もの人間を廃教会へ連れ出し、殺戮を続ける凶悪な化物のことだ。
あんなに優しいデイレスが死神な訳が無い。
しかし、学校を卒業した日の夜、デイレスに連れられてやってきたのは廃教会。
血生臭い悪臭が漂う中レイは教会の地下室、祭壇のある小部屋へと誘導される。
グチャリ。
肉塊が踏みつけられた音だった。
恐る恐るレイが下を見下ろすと___
そこみは他の死体よりも損傷が酷いレイを虐めた彼らの亡骸だった。
デイレスの名を叫ぶレイの白い頬に背後から彼の冷たい掌が触れる。
「ああ、そんなに怯えないでくれ。余りにも可愛い過ぎて俺の喉がお前の血を欲しがっている」
デイレスの黒髪は白銀の長髪に変わり、赤い瞳には獣のような鋭い瞳孔が。
爪も伸びていて、ニヤリと笑う口元からは獰猛な二本の牙が零れていた。
祭壇上の椅子に腰掛け漆黒の大鎌を背負うその姿は死神そのものだった。
無垢な子どもの血は上手い
そんな噂と好奇心だけでレイを引き取ったデイレス。
しかし臆病なレイがデイレスに対してのみ甘えるその姿に理性が吹き飛ぶ程のとある衝動を引き起こしていた。
溺愛から生まれた愛の歪みはエスカレートしていく。
そしてレイは感じた。
死神を前にした恐怖、絶望、心臓の悲鳴。
それと興奮。
教師として、普段の好青年なデイレスの面影は無いが、殺しと血に飢えた本来の彼の姿は実に妖艶で、引き込まれる。
抱き合った二人は今宵......
赤黒く歪んだ、けれども相思相愛故に契約の首輪を取り付けて監禁を受諾した少年と彼を愛する闇深き死神のストーリーが今、幕を上げる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-08 22:23:41
43380文字
会話率:23%
右目に猫の魂を、下腹に魔女の魂を抱え、死ぬことのない娘「化け猫ユエ」
死ぬことはないが、死に瀕するたびユエは思い出を喰われ、なくしていく。
そんな中での結婚生活が終わり、未亡人となったユエは“故郷”である西方の都市シュダパヒを訪れた。
こ
の街で暮らした記憶は既にない。
もし元の名を呼ばれてしまえば、ユエの魂は今度こそ魔女に喰らいつくされる。
それでも、かつて家族だった人に伝えなければならないことがあった。
あの頃の「あの子」の気持ちが胸に入り込み、ユエが後悔の重さに膝をつく。その頃、街では魔女の再来を求めて少女が魔法を組み上げていた。
もうどこにもいない「あの子」を抱いて、化け猫ユエが爪を振る。
「わたしがいま感じてるのは、あの子の亡骸なんだろうね」
シリーズ前話: 化け猫をまつ https://ncode.syosetu.com/n3795jn/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-04 17:50:00
48293文字
会話率:22%
ここは神の世界であり、ありとあらゆる事象を司る神が住んでいる。森の神や川の神、竈の神や音の神•••と言ったように個性豊かな神が調和しあって生活している。
主人公のエルフリーデは森の神であり、自然を愛し平和を愛し心穏やかな種族の神であった。そ
して彼女の一族は代々この広大なバルト原生林と呼ばれる森の番人として守り続けていたのであった。
しかし、ある時それは悪魔に襲われてしまう….彼女の住む村では月に1度森を出て街まで向かい生活に必要な物を買う役目があるのだが、エルフリーデが帰ってくるとそこに広がるのは見るも無惨に殺された一族の亡骸と跡形もなく破壊されてしまった思い出の村の姿であった。
いつもは大人しかったエルフリーデはここで初めて怒りに狂い自分も死んでしまおうかと自暴自棄になってしまうのであった。そんな彼女を止めたのは彼女の幼い時からの親友であり、妹的な存在である川の女神のセリーヌのおかげであった。
再び生きる意志を取り戻したエルフリーデはセリーヌと共に自分の一族を破滅に追いやった魔神を討伐することに第2の人生を捧げるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-16 21:21:17
4082文字
会話率:35%
――この国は、大昔に死んだ龍のその亡骸の上に創られた。
今、創生の龍の復活を企む者たちが動き始めようとしている。龍は、目醒めてはいけない。目醒めれば……
現代日本のとある町。
美津野木梓(みずのき あずさ)は、スポーツが好きな男子高校生。
勉強はほぼ不得意だが、祖父の影響で日本史だけは得意だ。
ある日の放課後、友だちと別れて帰宅途中のこと。迷子らしき幼女と出会う。そして突然、正体不明の男たちに襲われる。
何とか逃げおおせた梓は、ふと祖父が何度も聞かせてくれた伝説を思い出す……。
決して目覚めてはいけない龍に見出された少年は、運命の戦いへと引きずり込まれる。
現代を舞台としたバトルファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-05 22:07:24
127321文字
会話率:61%
スーリヤ国では、貴人が死ぬとその妻も埋葬されるという風習がある。
王妃アイシャも、若くして病死した夫の亡骸と共に墓室に入る。愛する夫にお供できるのは妻として名誉であり幸せのはず──だが、墓室が閉ざされる直前に、アイシャは夫の死の真実を知
らされる。
アイシャの侍女で、夫の側室でもあったダミニが夫を裏切って毒殺していたというのだ。
信頼していたダミニの裏切りに怒り絶望し、夫を助けられなかったことを悔やみながらアイシャは息絶える。やり直したい、と強く願いながら。
そして気付くと、アイシャは十年前の夫との婚礼の席にいた。時を遡った奇跡に驚きつつも、彼女は決意する。今度こそ夫を陰謀から救い出し、共に生きるのだ、と。彼女の決意は、夫との「未来」を、国の在り方を変えることができるのか……!?
※カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-24 09:10:00
76585文字
会話率:32%
春も未だ遠き日、運命の王子は愛した少女の亡骸を抱いて慟哭した。
摩天楼に浮かんだ煌びやかな貴種の微笑みを血涙する憎悪の眼で睨み上げ、復讐を胸に帝国を発った。
春も未だ遠き日、運命の聖女は未だ世界の悪意を知らない。悪なる者と善なる者の
区別さえつかずに落雪する大地に横たわる者どもを見つめていた。
春も未だ遠き日、野良犬は旅立った。
世界を知るために、好奇心を満たすために、そして己が死を覆すために。俺は運命の駒じゃない、俺は俺だと遠吠えを謳いながら野良犬は世界を駆け抜けた。
時は来た。春はもうすぐ傍だ。さあ聴こえるだろう運命の足音が!
舞台はすでに整った、帝国はすでに沸騰しているぞ。無限に積み重なる憎悪の負債が大量の死を願い、悪意の聖歌を唱え始めている。
これより始まるは嵐の春。狂気と裏切りがルールの狂った宴。何も知らぬでは絶命は必死。何一つ欠ける事のない準備は整っているのだろうな!
お前が立ち向かうは死の運命。生半可な決意ではまた犬死にだ。今度は誰を信じる、その友を信じていいのか? 馬鹿め、幾度裏切られれば学ぶのだ。どうせ裏切られるのなら先に裏切ってしまえ。友も女もすべて裏切ってしまえばお前は無敵だ!
野良犬よお前に守り抜けるのか? 愛した公女を、憎めぬ友を、兄と慕った閣下を、そして己が身を、お前の積み上げてきた全てが試されようとしているぞ。
春はすでに眼前にあり、革命の聖女の物語が幕を上げる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-16 10:22:51
1916555文字
会話率:51%
岩と砂ばかりが彼の瞳に映る。荒廃した世界を彼は一人で歩き続けていた。戦争と環境破壊の末に人類が滅びた……などと彼は思いたくなかった。だから探し続けている。仲間を、亡骸ではなく生きた人間を。まったく手がかりないわけではなかった。吹き荒れる砂
嵐から逃れ、入ったビルの残骸。そこの壁に文字が書かれていたのだ。
『我々はここを離れ、カデシュという町を――』
「『コランという町を目指すことにする。まだ緑が残っていると噂だ。方角は西。座標は』……か」
彼はそう呟いた。カデシュという寂れた町(もっとも、そのほとんどが残骸だが)にたどり着いた彼は、まだ形を保っている家を何軒か調べた。そのうちの一軒で、壁に『コランという町を目指すことにする』と書かれているのを見つけた。
あの瓦礫の地からここへ移り住んだ人々は、また移動したらしい。名もなき瓦礫の地からカデシュへ。そして今度はコランへ。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-08-04 11:00:00
2204文字
会話率:44%
魔力を持ち操る者を魔女・魔術師と魔力を持たぬ人間は畏怖を込めてそう呼んだ。
魔術協会とユリウス国。彼らが住まうところは違えど、同じ言語を扱い順調に交流が行われてきた。
だが、どうしても深く関わり合う上で些細なことで諍いは発生してしまう。どち
らに非があろうとも1vs1なら勝つのは決まって魔女、魔術師側。謝罪し和解までいくものの人々も腹の中ではよくは思っていなかった。
長と国王は永久問題として頭を悩ました。このままではいずれ対立を招いてしまうと策を模索している時、事件はついに起きてしまった。
報復の意を込めて、あるいは無関係に、ある時人の操る荷馬車は長の一人娘。魔女の娘を轢き殺してしまった。
後に対面することになった我が子の変わり果てた姿、亡骸を前に長ら両親は崩れ落ち、あまりの悲惨さから参列者らは復讐を誓った。
彼らに同調する者も多くおりあわや戦争にまで発展しかけた時、当時のユリウス国の王が謝罪し当事者を秘密裏に魔術協会に差し出した。
長らは、彼を前にして瞳を揺らし、然れど生きよと述べた。
この者を殺せば心は幾分晴れるだろう。だが、我々二間の関係に埋めようのない亀裂が生じることになる。..娘は..あの娘は...ユリウスのこと...大好きと言っていたんだ...。だから...せめて...。帰ってくれ。二度と俺らの前に姿を現すな...。
国王...協会の内部が落ち着くまでしばらく関係を絶つことを許して貰いたい。
絶縁状態の関係のまま王ら長らの寿命が尽き、代代わりしても関係性は変わることはなかった。
だが、白の魔女、ホワイトリリー。絶大な魔力を持ちし者の出現により事態は好転。彼女は人々のために力を振るい魔女の価値を示し続けた。
その甲斐あって徐々に二間の蟠りがほどけていく。
しかし、同時に、国王は危惧した。
白の魔女が味方のうちは頼もしい。
だが、もし、もしも、その力を我々人間に向けることがあったなら...。
そんな折、魔術教会の長と名乗る者から信じられない提案を受けた。
白の魔女を消すため我自ら力を貸そうではないか。
成功した暁には、我々魔女、魔術師と、人間、昔にあったような関係性を取り戻したいと思っておる。我らの代で、また歩みを共にしようではないか。
差し伸べられた小さな手を目にし、迷うことはなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-08 16:00:00
45570文字
会話率:28%