その才は、誰より与えられるもの?
最終更新:2024-11-09 21:30:00
3219文字
会話率:2%
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。
そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。
大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家
族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。
しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。
フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。
しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。
「あのときからずっと……お慕いしています」
かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。
ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。
「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、
シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」
あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。
この作品はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-26 17:30:00
737783文字
会話率:49%
10年間ひきこもりで完全に煮詰まった者。
10年間家から一歩もでないひきこもりを抱えた親。
30回見合いしながら結婚相手が見つからずもうすぐ40歳になる者。
10年間必死に努力したが夢をかなえられなかった者。
年収200
万円、たぶん10年後も年収200万円だと思う者。
10年間必死で頑張ったが正社員になれず雇止めされた契約社員。
20年間四畳半のボロアパートに住んでいるが誰もそんな自分の事を気にかけてくれない者。
アパートを借りることすらできずにネットカフェを転々とする日雇い労働者。
コミュ障で一人も友達がいない者。
しめつけるような孤独に苛まされている者。
好きな人に必死でアプローチしたらストーカー扱いされた者。
人からバカにされなめられ軽く扱われた記憶しかない者。一人前の人間扱いされた事のない者。
子供のときイジメられた相手を見返してやろうと思って必死にがんばったが成功せずイジメた相手の 方が自分の10倍稼いでいる者。
夫が必要な生活費を渡してくれない妻。
妻から1万円しか小遣いをもらえない夫。
あんたなんか産むんじゃなかったと言われた子供。
息子の家庭内暴力で救急車を呼んだことのある親。
3桁の借金を抱えて立ち往生している者。
貧しさに堪えかね兄弟に援助を求めたら虫けらのように扱われた者。
高校受験に失敗して灰色の学生生活を送り大学受験にも失敗して二浪の末ボーダーフリーのクズ大学に入学するも耐えられずに中退した者。
ブラック企業に入社したが耐え切れず退職しそのままうつ病にかかった者。
事故で回復しない障害を負った者。
決して回復しない持病を抱えた者。
障害を持つ同居家族と自分の未来が見いだせない者。
夜ごと悲哀と後悔に枕を涙で濡らしている者。
惨めな人生をやり直す時間がなくなった中年。
身寄りのない老残の身をさらす老人。
これからの人生にどう考えても希望が見いだせない者。
これはそういう人々のための人生論である。
心配しなくていい。快楽は限られた少数のものかもしれないが、幸福は万人に与えられるものだから。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-18 07:00:00
64222文字
会話率:4%
死んだら知らない場所にいた。気付けば集落になり、村ができ、街となり――気付けば国となった。国作りの中心となっていた6人の魂は、周りの者達に請われ王となる。いつの間にか領土も広がり、人種も増え、種族も様々。6人での統治は難しいと、領土に寄り
王を別にたてた。彼等は皇帝となったのだ。
安定した帝国は人々が穏やかに過ごす。その中で、彼等も彼等なりに楽しく生活をしていた。
最初の6人のうち、紅一点の皇帝桜は感情の表現が苦手だ。好き嫌いの表出は大切なものを奪われる原因となった。
だが、この世界では関係ない。周りにいる者達のためにも、少しでも感情を表出したいと願っている。感情が伝わらないことに寄るトラブルを避けられれば、周りの者達の苦労も減るだろうと判断したのだ。努力をしてみても、理解し得ない感情は表情に出ない。感情を言葉にする練習は成果があるのに、表情には出なかった。
皇帝桜が最も苦労を掛けていると思っている相手――最初の6人の皇帝達の一人、皇帝凜夜。生前から彼女に仕え、彼女を愛している彼は別に何とも思っていない。彼女から与えられるものは、例え苦労だろうが何だろうか喜びを感じている。
そんな彼等彼女等の話
※文豪コロシアムにも同一作品を投稿しています
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-28 21:43:16
99419文字
会話率:31%
魂は死後、冥界で洗われ現世に戻る。現世と冥界を隔てる三途の川は狭間と呼ばれる空間にあり、冥界を管理する冥人(くろうど)と、魂だけとなって狭間に侵入できる人間とが協力し合い治安を守っていた。
──一体何から守るのか。生物の輪廻を妨げる、人
の信仰から産まれた概念体を〝神〟と呼ぶ。その〝神〟が人間を作り替えたものが、〝天使〟だ。神の使いであることは確かだが、実質存在を歪められた人間の魂だ。
冥人(くろうど)、アキヒコと契約した茜も、治安維持を担う特殊刑務官の一人。天使に極刑を下すため、日々狭間に潜ってパトロールや天使への刑罰を下すワーカーホリックである。
常に口うるさく陽気なアキヒト。諸事情で自身を引き取ってくれた叔父家族に、特殊刑務官の同僚。友人や仲間たちに囲まれて過ごす茜だったが、巨大な天獄の門の調査と破壊のため狭間に潜り込んだところ、出てきたのは天使と化した己の両親だった。
何故父も母も信仰に溺れ、天使に堕ちてしまったのか。戦いの中、茜はその真相に向き合うこととなる。
救いとは与えられるものにあらず。己が手で見つけるものである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-30 21:00:00
97815文字
会話率:47%
クレス・オーデルは最弱で、不遇な少年だった。
母親を亡くし、父親には捨てられ、生まれつき身体が弱く。そのことを周囲から嘲笑われ、多くの辛酸をなめてきた。唯一、心根の優しさだけが取り柄ではあったが、そのようなもので数多のハンデを覆すことな
どできない。
それ故に、クレス自身も半ば諦めていた。
そんな折に、少年は『授かりの儀』に出席する。
これは成人となることを神々に認められ、各々にスキルを与えられるものだった。もっともクレスは期待をしていなかったが、そこで彼は女神の声を聞く。
多くの苦難を労われ、同時にクレスは【倍速化】の力を授かるのだった。
――【倍速化】は他の追随を許さない。
誰よりも圧倒的な効率性で努力したクレスは、いつしか最強の魔法剣士となっていた。神速に至る剣技に、高速詠唱による魔法。
さらには治癒術による異常な回復速度。
それでも、クレスの人柄は変わらない。
弱き人々を守るために少年は戦い、周囲に認められるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-18 07:00:00
8657文字
会話率:37%
独房。そこはベッド、トイレしかない質素な空間。……いいや、忘れてはならないのはそう、囚人。これで完成。
ここから生まれるのは嘆き、怨み、退屈……。死刑の時を待つ囚人などそんなもの。彼に与えられるものなどない。その必要も。干渉されないのは
むしろいいことと言えたが、できることはただ眠ることと妄想くらいなもの。
あるはずもなかった輝かしい人生を想像し、時には自慰もしたが、どこか虚しい。
それでもするしかなかった。男はベッドに横になり、目を閉じる。そこは思いのままの世界。時間をかけ、繰り返し行ってきただけに中々に鮮明、設定も凝ってきた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-06 11:00:00
1737文字
会話率:22%
勇者とは。
世界によって彼の称号の持つ意味は多少異なるのだろう。
ある世界では悪しき存在を討伐する者を。
ある世界では人々の希望となる者を。
またある世界では高嶺の花へと挑んだ男性を。
総じて勇者と呼ばれる者たちはその勇
敢さを称えられ贈られる称号だ。
しかしこの世界では少し違う。
この世界では勇者という称号は生まれた瞬間に定められる。
得てして努力の余地なく、後天的にその称号を与えられるものはいない。
故に彼の少年は勇者にあらず。
故に彼の少年は勇者を否定し。
故に彼の少年は勇者を志す。
これはルシカの叛逆の物語だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-19 22:27:07
607文字
会話率:8%
誰か。誰でもいいの。──わたしを、愛して。
物心着いた時から、アオリに与えられるもの全てが姉のお下がりだった。それでも良かった。家族はアオリを愛していると信じていたから。
けれど姉のスカーレットがこの国の竜王陛下である、レナルドに見初めら
れて全てが変わる。誰も、アオリの名前を呼ぶものがいなくなったのだ。みんな、妹様、とアオリを呼ぶ。孤独に耐えかねたアオリは、隣国へと旅にでることにした。──そこで、自分の本当の運命が待っているとも、知らずに。
※アルファポリス様でも連載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-16 01:04:10
9429文字
会話率:37%
公爵令嬢クラリーシャはデキる女すぎて許嫁の王子に嫉妬され、婚約を破棄されてしまう。
あげく戦争で武勲を立てた男爵に「ウチの倅の嫁に欲しい」と論功行賞で要求され、下げ渡されてしまうのである。
ああ、なんという人生紙風船! しかしクラリーシャは
めげなかった。
「幸せとは誰かに与えられるものではなく、自分の腕力でつかみとるものなのです」
新しい婚約者がダメ男くさい? 一緒に人間的魅力を磨きましょうね~。
男爵令嬢に落ちぶれた? 実力で見返して差し上げましょうね~。
ああ、満ち足りていない人生こそ、未来は希望であふれている!
幸せ(ゴール)を目指すクラリーシャの爆走は誰にも止められない!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-15 19:00:00
63220文字
会話率:35%
ペットと飼う資格とは何か。
筆者はそれを1度飼って死の瞬間を体験し、それでも飼うと決めた者に与えられるものだと考えている。
つまり、全ての人間は1度目にペットを飼う時、特に猫や犬などの高度な知能を持つ生物を飼う場合においては平等に資格を持
っていない状態だと考えているわけだ。
その理由について説明しつつ、直近で自身に起きていたことを書き連ねる。
なお、本エッセイは同居していた猫をダシに人気取りを目的に描いたものではない。
複雑に渦巻く感情から、どうしても書かずにはいられず書く事にした。
投げかけた全ての問いかけを猫を飼う飼い主が受け取ってもらえると幸いである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-02 01:11:20
11498文字
会話率:0%
女の子だから赤いランドセル。
女の子だからスカート。
和香《わか》は幼い頃から、女の子だからと与えられるものを嫌だと思っていた。
自分のことを男ではないかとすら感じていた。
そう思うことが普通ではないと、成長するにつれて気付かされる。
誰にも言えない違和感を抱えたまま高校生になった和香は、自分と似た空気を持つ女生徒、涼子《りょうこ》と出逢う。
https://plus.fm-p.jp/u/chihayafactory/book?id=11
にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-15 17:11:36
38959文字
会話率:30%
才能というのは残酷なものだ。与えられるものには二つも三つも惜しみなく天は振舞う。そうでないものには、絶望が襲い掛かり、生きている意味すら見失い路頭に迷う。そして俺は、後者だった。
才能を与えられなかった、ただの凡人。それが俺の人生で得
た、たった一つの称号。
天才の名前を欲しいものにし、テレビでもネットでも毎日ほめたたえられる親父とは、まるで違う。
「龍彦、大丈夫だ。お前にも、いつかきっと芽が出る時が来るさ」
父はそう言って俺を励ますが、その言葉は、俺のわずかに残された自尊心を削っていくだけだった。天才が凡才を憐れんだ言葉のかずかずは、コンプレックスも相まって、ただの冷たい氷針のように俺を突き刺す。
「ありがとう、父さん。俺、頑張るよ」
そう言えるなら、どれほどよかっただろう……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-09 21:45:35
6544文字
会話率:38%
青鳥文子は五歳の女の子。文子の父は自然美をこよなく愛する画家で、風景しか描かない。美しい風景を求めて日本中を飛び回っている。
道東の山村から戻った父は、一枚の絵画を描き、姿を消した。
描かれたのは、木漏れ日に包まれる森の中、ヤグルマギクの花
が咲き乱れる、美しい風景。
それら自然美を背景にして佇む、背筋が凍る程、美しいこども。
文子と母は父の行方を追って、父が失踪前、最後に訪れた道東の山村を訪れる。
そこで、文子は父が描いた美しいこどもーー神様と邂逅する。
文子に与えられるもの。それは愛か、それとも祟りか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-18 23:52:30
36637文字
会話率:41%
この神の存在の無条件性を否定する事は出来ない、鬱陶しい事にQED_(:3」∠)_20220527.0055
キーワード:
最終更新:2022-09-06 07:42:11
2113文字
会話率:0%
よく言う冥土の土産とは?人は何を得、何を失うのか
最終更新:2022-07-25 21:02:20
256文字
会話率:0%
ある王国の伯爵家の令嬢、ガブリエラ・フェンサー。彼女は悪役令嬢という、然るべき役割があった。その役割は本来の親に与えられるものであったが、そうでは無くなってしまう。行儀見習いで伯爵家の侍女をしていた平民の少女、アルマ。彼女によって、ガブリエ
ラ・フェンサーという悪役令嬢という役割は無くなり、一人のただの伯爵令嬢となる。自身の家族からその存在を厭われ、アルマ以外の周りからの陰口を聞いてため、少し大人びた思考を持って育ってしまうガブリエラ。異母姉妹に婚約者を取られ、でもあんまり気にしない。婚約も破棄されたし、将来は侍女になろう。 ガブリエラは基本アルマ以外信用していません。アルマは諸事情によりガブリエラから離れます。離れることに後悔はしていない。でも、アルマはガブリエラの最大の理解者だからこそ、悩み続けてしまう。でも、ガブリエラからの手紙で癒されます。どっちが主役?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-18 21:00:00
26982文字
会話率:29%
自称普通の男子高校生・七生奏多(ななみかなた)は自称死神の少女・篠神命奈(しのがみめいな)と出会う。
というか出会い頭に殺される。
そう。その少女はなんと自称ではなく、冥府からやってきた正真正銘の死神であった!
必死の説得も空しく冥府へと誘
われる奏多。そこで彼に与えられるものとは!?
その後、どうにか無事に転生を果たした彼の前に現れたのは、なんと――!
そこから始まる、いろいろな意味でとんでもない美少女たちと織りなす学園ラブコメ……の皮をかぶった、一年間の戦いの記録。
奏多君は生き延びることができるか!?
(※おっさんホイホイなパロディネタが豊富に含まれております。ご注意ください)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-31 23:51:32
183322文字
会話率:47%
最強スキル「憤怒」を得た主人公だったが失敗に打ちのめされる主人公。そんな中で彼は成長する。成長とは与えられるものではなく、己の心と向き合うことでのみ得られるご褒美なのだ。
最終更新:2020-06-21 02:05:56
1709文字
会話率:3%
この世界には、レベルという制度がある。モンスターを倒したり、依頼をこなす、さらには家事を手伝うなどの特別なことをせずとも経験値は得られる。人間、モンスター、魔族、天界には神族などが暮らすこの世界では、レベル10になると、スキルが与えられる。
このスキルで、その者の職業が決まるといっても過言ではない。スキルが複数与えられるものもいる。桜ノ宮翔は18歳でようやく、レベル10に到達した。普通なら、12歳でレベルは10に到達するものなのだ。なぜ、彼はここまで到達が遅かったのか。さらに、やっとの思いで手に入れたスキル『体力強化』は強いのだろうか。さらに彼の同志、菊谷有紗とともに約束は果たすことができすのだろうか。彼らの冒険は始まったばかりである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-16 18:00:00
2200文字
会話率:88%