十八世紀ヴェネツィア。病床の母と貧しい家族を救うため、才能ある少年マルコは「マリア」として女装し、名門音楽施設ピエタへと足を踏み入れる。
そこで出会ったのは、赤毛の神父ヴィヴァルディと、青い瞳の貴族の娘ベアトリーチェ。
天性の才能を見抜
かれたマリアは特別レッスンを受けることになるが、同時にベアトリーチェとの間に芽生える感情に戸惑いを覚える。女性として生きる日々の中で、彼女は徐々に自分自身の本質に気づき始める。
しかし真実は隠し続けられない。仮面舞踏会の夜、マリアはベアトリーチェに秘密を打ち明ける決意をするが――
二つの魂を持つヴァイオリニストと貴族の娘は、身分と性別の壁を越え、音楽だけが知る真実の愛を追い求める。
水の都ヴェネツィアを舞台に、ガラスのように透明で繊細な、そして力強い魂の旋律が今、響き始める――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 12:00:00
27837文字
会話率:42%
水の都ヴェネツィア、18世紀初頭。
「ピエタ」と呼ばれる孤児院で、二人の少年が運命的な出会いを果たす。
金髪で活発な天才ヴァイオリニスト・レオナルド。
翡翠の瞳を持つ謎めいたヴィオラ奏者・サビーノ。
彼らの奏でる音色は、やがて二つの魂の対話
となり、ヴェネツィア中を魅了していく。
春の出会い、夏の共鳴、秋の別れ、そして冬の再会――四季の移ろいと共に深まる絆。
「私たちの友情は、音楽のように永遠だ」
しかし彼らを待ち受けるのは、時代の壁と厳しい試練。
貴族の庇護、別離の痛み、そして再会の喜び。
ヴィヴァルディの「四季」が奏でられる中、二人の少年は生涯をかけて証明する――
真実の絆は、死さえも超えて響き続けることを。
歴史に埋もれた、二人の魂の調べが今、甦る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 18:00:00
29839文字
会話率:40%
中学2年生のヴァイオリニスト・月島ひかり。音楽室で見つけた不思議な古時計によって、彼女は400年前のバロック時代へとタイムスリップしてしまう。
フィレンツェではモンテヴェルディとオペラの誕生に立ち会い、ヴェネツィアではヴィヴァルディの「四季
」初演のソリストと親しくなる。厳格なバッハの家庭で音楽理論を学び、ヘンデルと共に「水上の音楽」でテムズ川を航行し、ラモーのオペラの創作過程を目撃する——。
偉大な作曲家たちとの出会いは、ひかりの音楽への理解と情熱を深めていく。しかし懐中時計の針が速く回りはじめるたび、彼女は次の時代へ、そして最終的には現代へと戻らなければならない。
作曲家たちは気づいているのだろうか?彼女が未来からやってきた少女だということに——。
バロック音楽が生まれた瞬間に立ち会う少女の冒険が、今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 16:15:09
47411文字
会話率:45%
「君の音楽には、ふまじめさが足りない」って言われてもなあ。
敬愛する師匠からバッサリ斬られて、悩む若き音楽家の話。
最終更新:2025-02-13 15:41:48
2796文字
会話率:30%
島国ヴィヴァルディには存在しないはずのサクラを見た瞬間、ペリーウィンクルは気付いてしまった。
この世界は、前世の自分がどハマりしていた箱庭系乙女ゲームで、自分がただのモブ子だということに。
しかし、前世は社畜、今世は望み通りのまったりラ
イフをエンジョイしていた彼女は、ただ神に感謝しただけだった。
ところが、ひょんなことから同じく前世社畜の転生者である悪役令嬢と知り合ってしまう。
転生して尚、まったりできないでいる彼女がかわいそうで、つい手を貸すことにしたけれど──。
保護者みたいな妖精に甘やかされつつ、庭師モブ子はハーブを駆使してお嬢様の婚約破棄を目指します!
※感想、レビュー大歓迎です。
※ポイント評価して頂ける場合は、下部に⭐︎がありますので、そちらからどうぞ!
※他サイトでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-27 17:10:12
137717文字
会話率:24%
明治のミッション女学校を舞台にした百合小説。全8話+エッセイ4篇。
物語後半において、父権社会および男尊女卑をあらわす言動が出てきますが、明治時代という設定上やむをえないものであり、他意はありません。気にされる方は本作をお読みにならないよう
お願いします。
【BGM】ヴィヴァルディ『モテットより~まことの安らぎはこの世にはなく』
※一度投稿したものの、執筆に行き詰まり削除した作品です。
あれから8ヶ月――ようやく完成したので、満を持しての再投稿。
カクヨムにも投稿しています。
カクヨムでは、なろう未掲載のエッセイを連載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-07 00:00:00
16442文字
会話率:6%
人型兵器ガヴァダヴァダンと戦う為に武術を学んだゴタロウ=ヴィヴァルディの話。
流派名猫パンチとふざけているが実力は折り紙つき。
師匠の死をきっかけに宇宙を奔走して惑星ベイザにたどり着いた時に争いが始まりガヴァダヴァダンや武術家
と戦う。
そして、宇宙を支配できるという八玉(やたま)の宝玉を巡ることになり道中に仲間もできるが離れてしまう。
一番に慕った兄弟子の裏切りの真相を知りたがり別の兄弟弟子とともに戦場へとむかう。
そして、兄弟弟子との死闘の果てに宇宙の平和を得るのが本人の意思なのだろうか答えを導き出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-19 02:00:00
76794文字
会話率:61%
『「またね」』関連作品。
時系列は「先輩と私と先輩と」の前、ボク(土井)が2年生になったばかりの4月のこと。
* * *
4月、桜の花びらが舞う頃、タマキとボクは出会った。
最終更新:2017-05-13 16:21:19
41316文字
会話率:41%
難破幸紀(なんぱゆきのり)が、弟の難破幸秀(なんぱゆきひで)に復讐(じごく)を見せる原因になった物語は、高校時代へとさかのぼる。
キーワード:
最終更新:2014-01-26 01:11:08
1516文字
会話率:52%
フルートと共に孤児院であるピエタ院に捨てられていエイミーは、たぐいまれな音楽センスをヴィヴァルディに見いだされ慈善コンサートではソロ奏者として頭角を現していた。
1度もピエタ院を出たことはなく、ひたすらにフルートに専念していた。
誰にも心
を開かず慈善コンサートをこなすだけの日々
その時、家庭教師とともにグランドツアーとして孤児院を回っていた裕福なイギリス貴族のウィリアムズ家のジョーに出会う。
自分より年下の女の子が熱い目をしたフルートの女の子に一目惚れした彼は一生彼女を守っていくことを誓った。
ピエタ院への多額の寄付とエイミーのフランス行きの学費や下宿の面倒を引き受ける。
しかし、エイミーはジョーの存在はしらない。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2012-08-15 17:15:58
2094文字
会話率:5%