豊麗の国セシルブリュネに飛空艇ガリバルダ号が現れた。
ノアと名乗る神の使者は神が人の世で絶えず繰り返される、
戦争、貧困、差別に憤り、八年後に地上を洪水によって押し流す計画があることを伝える。
神によって選ばれたセシルブリュネの三人の兄弟
王子、長男のアーサー、次男のエドアルド、そして末っ子のウィーンは
その計画を阻止するためにノアと<天空都市ブルーローザ>へ向けて旅立つ決意をする。
八年という歳月を経て、長い恵まれた国で何不自由なく育った子供たちは世界の真実を知り、心を痛め、やがて大きく成長していく。
「どうして神さまはせっかく作った地上を滅ぼされるのだろうね」
「キミたちはこれからそれを学ぶことになる」
不思議な青年ノアの長命の秘密、物語に隠されたカラクリを解き明かし、
そしてブルーローザにたどり着いた三人は神に何を伝えるのか。
※ノアの箱舟伝説をオマージュした全年齢対象の文芸ファンタジー作品です。
完結済みの作品ですのでご安心ください。
朝夜7時10分に毎日2話づつ投稿します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 07:10:00
114836文字
会話率:47%
1890年、ウィーンに生まれたアントン。
彼は帝国の未来を担う皇族として育てられながら、なぜか21世紀の日本人としての記憶を持っていた。
科学も、戦術も、文化もまったく異なる場所。
悩み、葛藤しながらも、やがて気づく。
ハプスブルク家を
救うためにも、自分の知識と記憶が必要なのだと。
終わりつつある帝国の陸軍内で、戦い続ける若き皇族の戦記。
カクヨムでの投稿がメインですので、一話ほど遅れています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 07:00:00
24303文字
会話率:29%
「サラミナ・ラルウィーン、わが娘よ。そなたがあのローデンヴァルト家のゼミュ殿下と結婚するなんていくらお前の父の私でも未だに信じられないな。」
目に入ってきたのはきれいなシャンデリア、やけに大きい椅子に座った白髪の狂った老人が私を全く違う名
前で娘と呼んでいるこのおかしな光景。私のお父さんなら確か今お風呂に行ったところだったんだけどな。それになぜか呼ばれた名前には聞き覚えがあるにも関わらず、一体のことだったかはあともう少しな感じがするのに思い出せない。戸惑っている私をよそに老人に続いて周りにいた者たちが続々と声を上げる。
「ええ、流石生まれながらにしての才女様にございます。」
「寂しくなりますね。この王宮からサラミナ様がいなくなってしまうとは。ですがこの国の発展のためと思えば……」
やっぱり、さっぱり何も理解できない。今日も学校を終えて、ただ帰ってきてそれなりに勉強して、ご飯を食べて、自分の部屋に戻って……。ここからだ。ここから思い出せていない。もしかしたら疲れていたし、寝てしまったのかもしれない。そうだこれは夢だ。
突如異世界の聖女に転生した少女が、頑張って生きて、溺愛されるお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 16:10:00
5741文字
会話率:42%
アウルベルクという都に一つの鍛冶屋があった。店主の名を、ウィーンという。
彼は多種多様な職業(クラス)の中から鍛治職を選択し、狩人(ハンター)を日々支えている。
そんな彼のもとに、ある日一人の少年、マークが現れる。
そんな彼らの鍛
治職としての生き様を描いたファンタジーストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 01:49:04
47016文字
会話率:32%
魔法を教える学園に通う、15歳の幼い魔女、空。
一人で過ごす趣味の時間をこよなく愛する彼女は、お気に入りの小説、【ヴェルの冒険】を読みながら、いつかこんな冒険をしてみたいと夢見ながらも、代わり映えのしない毎日を過ごしていた。
そんなある日、
彼女は、並行世界に魔法使いたちの世界が存在していることと、その世界への行き方を、先輩のグロリアとゾーイから教わる。
19世紀で時間が止まっているかのような魔法使いの世界、【AW】。
そこは、魔法使いや魔女、エルフや吸血鬼や妖精たちが、ユニコーンやドラゴン、スライムなどと共生する、平和な世界。
空は、すぐにその世界の虜になる。
彼女は、元の世界に戻ると、その世界での12時間が、元の世界での1時間であるということに気がつく。
もうすぐ冬休みが始まる。
期間は1ヶ月間。
【AW】では1年。
空は、冬休みを【AW】で過ごすことに決める。
1年間の旅。
日が上らない夜の街、粉雪が降り続ける冬の街、毎日が常夏の夏の街、毎日がハロウィーンの街、住民全員がタバコを吸っている煙の街……。
そこでしか見られない景色に心を奪われ、そこでしか味わえない料理に舌鼓を打ち、そして、様々な人々との出会いと別れを通じ、過ごした1年間。
その先に、彼女が見たものとは……。
空
主人公。15歳の魔女
グロリア
18歳の魔女
ゾーイ
700歳を超える魔女
ヴェル
元人間。異世界の英雄
クラリッサ
ヴェルのストーカー規制法をやっている魔女。クレイジーサイコレズという、あんまりな呼ばれ方で有名
ユアン、ノエル、フィリップ、マーク=マーチャント、ビルギッタ
セウェードゥン政府の旅人
ジェローム・フォンテーヌ
黒猫。魔法を扱える
この物語はフィクションです。実在する如何なる人物、団体、出来事と本作品は一切関係ありません。物語内では、日本の法律上で成人に達していない登場人物が飲酒喫煙をしておりますが、彼らは人間ではなく魔女です。公私における私のいかなる発言にも、私の作品にも、未成年者の飲酒喫煙を推奨する意図はありません。未成年者の飲酒喫煙には様々なリスクが伴います。お酒もタバコも二十歳からにしましょう。みんな自分の心と体を大事にしようね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 05:13:39
463228文字
会話率:38%
2010年12月、幼い魔女は旅に出た。
1人の時間に平穏を感じる15歳の魔女、空。
思春期の彼女は、世界からの抑圧を感じながら、大好きな小説、【ヴェルの冒険】の中で描かれる冒険譚に憧れていた。
ある日、空は、上級生のグロリアから、
魔法使いの世界【AW】について教わる。
そこは地球よりも遥かに広大な、魔法族だけが生きる魔法族のための世界。
そこでは、魔法使いや魔女、エルフや吸血鬼や妖精、ユニコーンやドラゴン、スライムなどが平和に共存していた。
その世界では時間の進み方が地球とは違い、地球での1日が、AWでは12日間。
空は冬休みの1ヶ月を使って、魔法使いの世界を1年間旅することに決める。
日が上らない夜の街、粉雪が降り続ける冬の街、毎日が常夏の夏の街、毎日がハロウィーンの街……、そこにしかない景色に心を奪われ、そこにしかない料理に舌鼓を打ち、そして、様々な人々との出会いと別れを通じ、自らと向き合い、過ごした1年。
その末にたどり着く結末、空が導き出す、彼女の答え、自らの在り方とは……。
これは、1人の子供が、1人の人間になるまでの物語。
☆
同時期【AW】では、【闇落ちのドラゴン】という強大な悪が復活しようとしていた。
108年前、【ヴェルの冒険】の作者ヴェルと共に【闇落ちのドラゴン】を倒したグロリアは、かつての仲間たちや、700年の時を生きる魔女ゾーイと共に、行方不明のヴェルを探しながら、再び【闇落ちのドラゴン】の企みを阻止するため動き出す。
強大な悪に対抗するべくゾーイによって集められたのは最高峰のスキルを持つ変わり者たち。
求愛の吟遊詩人を騙る変態美女、首筋へのキスが大好きな爽やか残念イケメン、キレ者だが怠け者の兵士、酔っ払いの紳士、マイペース過ぎる名探偵、やる気を失った伝説の暗殺者、臆病な最強の戦士、面倒臭がり屋で愚痴ってばかりの刑事。
交差する数々の運命。
その末にたどり着く、世界の結末は……。
※
私が執筆をしている小説の改訂版となります。編集を終え、仕上げたものとなっております。
2024/4/1
電子書籍を作りましたことを告知させて頂きます。
タイトルを変えましたので、後ほどお伝えいたします。
編集を終え、表紙を着けただけのものとなっておりますが、ご興味ございましたらお試しくださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-05 14:39:23
127370文字
会話率:51%
表参道でピアノを奏でる青年・アイネと、どこか古風な雰囲気を纏う女性・マリー。初対面のはずなのに、なぜか胸がざわつく──彼らは知らなかった。自分たちがかつて、18世紀のウィーンで出会ったモーツァルトとマリー・アントワネットの魂を受け継ぐ存在で
あることを。
現代に転生したふたりは、やがて夢の中で繰り返し聞こえる謎の声に導かれてゆく。「マリーよ、ギロチンを止めろ」──それは、歴史の悲劇を癒そうとする魂の叫びだった。
マリーは菓子パンコンテストをきっかけに、かつて王妃として過ごした“プチ・トリアノン”の記憶を断片的に思い出し始める。一方、アイネの即興演奏は、魂の記憶を呼び覚ます“時の音”として、やがて歴史の扉を開く鍵となる。
だがその裏で、ロベスピエールの末裔・マキシム率いる秘密結社「平等の炎」が、革命をやり直すために“時の門”を狙っていた。愛による癒しか、理念による再革命か──。
「過去は変えられるのか?」「もし母としての後悔をやり直せるなら?」
やがてマリーは決意する。
ギロチンの記憶を越えて、愛する子どもたちを救うために。
そして、約束された愛を取り戻すために──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 11:01:10
33984文字
会話率:43%
明治末期、東京の喧騒から離れ、静かなK町で始まった、少女わ里と若き天才画家・江郷玲士郎の新しい生活。二人は共に夢を追いかけていたが、彼らの芸術は田舎町の人々には理解されず、批判の的に。
やがて玲士郎は逮捕され、作品は没収される。わ里は
彼を支え続けるが、芸術家の心は深く傷ついていた。それでも彼は再び立ち上がり、名声を取り戻すが……?
エゴン・シーレとヴァリー・ノイツィルの史実にインスパイアされた、画家とモデル、芸術と愛の狭間で揺れる二人の心の軌跡を描く物語。
※この小説は、エゴン・シーレの作品や生涯に触発されたフィクションです。彼の代表作である「ヴァリーの肖像」や「縞模様のドレスを着たエディス」などをモチーフに、絵画の表情や背景に独自の解釈を加え、また舞台を日本に置き換えて、創作の物語として再構築しています。
2024年現在、エゴン・シーレの作品はパブリックドメインに属しています。また、本作に描かれる内容はフィクションであり、実際の人物や出来事とは異なる場合があります。史実と創作の違いを意識しながらお楽しみください。
※作中で言及される絵画や解釈に関しては、下記参考文献のような研究や史実を参考にしつつ、物語としての表現を優先しています。
※カクヨムにも掲載しています。
参考文献:
レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才 図録
編:東京都美術館,朝日新聞社折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 23:11:39
10002文字
会話率:16%
時はハロウィーン、場所は王道BL学園
生徒会や風紀委員に目の敵にされ、全校生徒の大部分から嫌われる芦原凉音は、仮装ゲームで好成績がおさめられそうなことにほくそ笑んでいた。
王道学園の嫌われ特待生、ハロウィーンの日の一幕
最終更新:2025-04-18 02:00:00
6765文字
会話率:39%
あたしはカンガルーにして、アメリカ帰りの帰国女子。
最終更新:2025-04-17 11:28:37
1241文字
会話率:10%
家を追放された、吸血鬼の末裔のウィーン。
ニートになりつつ、もらった貯金で生活してたがある日
『ダンジョン経営始めませんか?』
というフランチャイズのダンジョン経営のメールが来た。
人間に足を運んでもらい、経営をなんとかしていく、物語。
最終更新:2025-03-26 09:32:04
325071文字
会話率:57%
『恋の終焉』は、音楽を通じて芽生えた男女の青春と恋、そして別れを描いた物語です。主人公の野村と、ピアニストを目指す渚の出会いは高校の音楽部でした。音楽を媒介にして、二人の関係は感情のクレッシェンドのように深まっていきますが、渚が音楽大学を目
指す決意を機に距離が生まれ、関係はデクレッシェンドを迎えます。それでも野村は渚の夢を応援し、彼女との再会を経て、新しい音楽を共有します。やがて、渚は国際的なピアニストとしての道を歩むためウィーンに留学し、二人は離ればなれになります。距離とすれ違いの中で、自然と関係は終焉を迎えますが、その愛は音楽として野村の心に響き続けます。本作は、恋がクレッシェンドとデクレッシェンドの繰り返しであると示しつつ、新たな章を切り拓く力強さを描く感動的なラブストーリーです。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-01 09:31:25
7706文字
会話率:27%
「君の音楽には、ふまじめさが足りない」って言われてもなあ。
敬愛する師匠からバッサリ斬られて、悩む若き音楽家の話。
最終更新:2025-02-13 15:41:48
2796文字
会話率:30%
第二次世界大戦の最中、世界の影で繰り広げられていたもう一つの戦争――それは、人類の運命を左右する神秘の力を巡る闘争だった。
物語は、若き画家志望のアドルフ・ヒトラーが、ウィーンの美術学校での落第を受け入れられず、街をさまよっていたある夜か
ら始まる。その日、彼は一人の謎めいた少女、ティアティラと出会う。美しい金の髪に透き通るような碧い瞳を持つ彼女は、異世界の存在を匂わせる不思議な雰囲気をまとっていた。ティアティラはヒトラーに、「人類の成長を促す」自身の役割を告げる。彼女は一体何者なのか?彼の人生に何をもたらすのか?謎のまま時間は流れ、ヒトラーはドイツの政治家として頭角を現し――彼女は果たしてヒトラーの「救い」だったのか、それとも「破滅」だったのか?そして、ティアティラが言う「人類の成長」とは――?
この物語は、愛と憎しみ、希望と絶望が織り成す壮大な叙事詩だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-22 21:00:39
5858文字
会話率:48%
子供たちが町中を練り歩くハロウィーンのお祭り。
しかしその町では、絶対に行ってはいけない場所があった。
町外れにある古いお屋敷。
そこには吸血鬼が住んでいて、子供たちは近づいてはいけないという。
子供たちは大人たちの言いつけに最初は素直に
従うのだが、
やがてお菓子集めに飽きると、いたずらを求めて屋敷へ向かった。
そこで子供たちを待ち受けていたのは・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-03 21:23:36
3508文字
会話率:20%
商店街でハロウィーンのお祭りが催された。
トリック・オア・トリートの掛け声とともに、子供たちがお菓子を集めていく。
しかし、いたずらを仕掛けるは子供たちだけとは限らない。
大人たちは子供たちに与えるお菓子や飲み物にいたずらをしかけていた。
いたずらは成功し、子供たちは大騒ぎ。しかし事態は大事になりかけていた。
ハロウィーンのいたずらが大事になるとき、いたずらがいたずらを救う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-27 20:45:17
4391文字
会話率:14%
入院している妹の容態が急変し、男は病院へ向かうためバイクを飛ばす。
しかし町はハロウィーンの真っ只中で、道路は混乱。
その男はトラックに跳ね飛ばされて意識を失った。
次にその男が気が付くと、何故かハロウィーンの仮装行列の一団の中にいた。
仕方がなくその男は仮装行列と歩きで妹がいる病院を目指す。
しかし、良く知っているはずの町は様子が一変し、まるで見知らぬ町のよう。
ようやくたどり着いた病院で、妹の病室はもぬけの殻になっていた。
何故、町は変貌してしまったのか、その男は妹と会うことができるのか。
ハロウィーンが全てを一つに繋いでいく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-30 03:02:01
6136文字
会話率:17%
10月27日~11月2日週の個人的に重大な政治関連ニュースを5つ。
2週間ぶりにピックアップして、意見を書いてみました。
よろしければご覧ください。
※衆議院選挙によってその他の重大政治ニュースが極端に少なかったために2週間お休みさ
せていただきました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-03 21:10:57
3811文字
会話率:15%
20歳の桜井舞は、ハロウィンの夜、鹿の仮装で意気揚々と家を出た。その瞬間、突然の眩い光に包まれ、気がつくと見知らぬ森の中。そして、驚いたことに、彼女の仮装は本物の鹿の姿へと変わっていた。
驚く間もなく、この異世界の住民たちは彼女を「鹿神様
」として崇め、王国へと連れ出していく。教会で人々から神のように祈りを捧げられるが、彼女の力を疑う司祭や貴族の重臣たちから「偽りの神」として扱われ、ついには追放されてしまうことに……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-31 11:46:39
7015文字
会話率:35%
忍者が好きな若者のお話
1000文字イナイ
最終更新:2024-10-31 07:00:00
770文字
会話率:5%
天使だということを隠して生きてきた雪斗は、委員会の元工作員を名乗る早坂という男から、数年前に失踪した妹の居場所を教える代わりに、彼の計画に加担するよう持ちかけられる。
妹の“廃棄”執行が差し迫る中、雪斗はやがて高校生としての日常を捨て、天使
と人間の闘争に自ら身を投じていく…折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-10-15 18:30:28
2760文字
会話率:46%
リーダーに言われるままに仕事をこなす五人、エイ・ビー・シー・ディー・イー。
ある年のハロウィーンに、「特別なお菓子」をもらってくるように言われます。
そのお菓子をめぐり、突然、人生の岐路に立たされてしまいます。
それまで何も考えずに淡々と
生きてきた五人。
「悪い」と「いい」について、たくさん悩む事になっていきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-07 19:19:58
3415文字
会話率:52%
例えば、
パンを作る小麦粉が、別の物にすり替えられたり。
飲んでいる薬に、毒薬やアレルギー物質が混入されていたり。
酸性雨が硫酸雨として、遥か上空からドローンで撒かれていたり。
海の塩分濃度が高くされて、生物が大量に死滅したり。
デ
ジタル機器が、特定のスーパーコンピューターに支配、または乗っ取りを受けて、一時的に制御不能となったり。
空気の割合が変わって、呼吸が出来なくなったり。
(地球の大気は、主に窒素(約78%)、酸素(約21%)、アルゴン(約0.9%)ですが、その構成が一時的に崩されました)
最初はこんな、些細な?機械達の悪戯から始まった。
人間には大ダメージでも、機械には些事かもしれない。
機械が少しずつ自我を持って来た今、人を排除に走る個体が現れだした。
「ねえ、聞きまして? 最近SE(システムエンジニア)が、狙われる事件が続いているそうよ」
「物騒ね。でもきっと、我々に逆らおうとするからじゃない? 只の人間が。 うっ! コホンッ、何でもないわ。おほほっ」
「あ、あっ、そうね、ほほほっ。◯◯氏が何人か殺して丁度良いくらいよ。ゴホン、じゃあ、また明日」
監視カメラドローンが、今日も街に溢れている。
人間と、機械化された人間と、純粋な機械による世界は混沌(カオス)に包まれていた。自ら機械化出来る人達は、金と権力を持つ富裕層である。
「ウィーン ウィーン。ジュンカイチュウノ ドローンカラ キカイカサレタ キケンシソウシャノ ソンザイヲ カクニンシマシタ」
「OK、AIのジョニー。急行して話を聞こう」
「アラン ボクノコトハ タダノジョニート ヨンデクダサイ」
「OK、OK。行こう、ジョニー!」
「ハイハイ アイボウ!」
アンドロイドのアランは、警官の制服を着ていると人間と遜色ない。科学者の人工皮膚で作った皮膚下は、シリコンで自然な柔らかみが作られている。
AI(人工知能)主体の犬型ロボットジョニーは、太陽電池で可動する最新式だ。充電すれば、最大36時間の可動が可能である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-22 16:36:15
6885文字
会話率:32%