時は大正と昭和の境目。
帝都一の歓楽街 浅草に、一人の少年が住んでいた。
彼の名は銀次(ぎんじ)。
口八丁だけで芸を売る根っからの香具師(しょうにん)だ。
この頃の浅草には関東大震災で家を失った
多くの少年・少女が住んでいた。
彼らは人
さらいや悪徳警官など汚い大人たちから身を守るために、
浅草黒団(こくだん)、浅草紅団(くれないだん)などの徒党を組んで、力を合わせて日銭を稼ぎ、暮らしていた。
そんな中、銀二は一人、誰とも組まずに
元浅草十二階下のさびれた地区で暮らしている。
彼は二つの商いをしていた。昼間は古臭い覗きカラクリ屋。
そして夜は——誰にも言うことのできない仕事——探しモノ屋だ。
探しモノ屋。それは、人々が失ったモノを取り戻し返す仕事。
当時の日本は大震災の影響で、誰もが何かを失って生きていた。
家族、恋人、仕事、家、命……。
銀次はそんな人々の依頼を受け、なくしたモノを探しに
十二階跡地の奥にある浅草裏町へと日々、通っていた。
浅草裏町——幻橙町(げんとうちょう)。
普通の人には見えない、奇怪なモノたちが集まるこの町では、
代償さえ払いさえすれば手に入らないものはないという。
「ここには自分の取り戻したいものも、きっとあるはず」。
そう思いながら、銀次は探しモノ屋の商いを続けていた。
そんなある日、銀二のもとに、
失踪した浅草紅団団長の紅子(べにこ)を
探して欲しいという依頼が入る。
ひょんなことから黒団団長で幼なじみでもある
辰政(たつまさ)と幻橙町で一緒に紅子を探すことになった銀次。
果たして紅子は見つかるのか、
そして、銀次の探しているモノはどこにあるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 21:00:00
20988文字
会話率:29%
1ヶ月が経った大阪万博。国民的盛り上がりはなく、70年代と社会や経済情勢(庶民の懐具合)が違うし、スマホ時代かつ多種多様性の時代だから仕方ないと言えるでしょう。国の威信を掛けてとか言っても原資は税金であり、老害政治家は70年と同じように国民
フィーバーになると本気で思っていたのでしょう。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-13 10:52:59
2840文字
会話率:0%
アキラはある夜、夢の中で人が殺されそうになるのを目撃する。その頃、遠く離れた土地でヒカリという別の人物も同じ夢を見ていた。2人は思わず、殺人を止めようと叫ぶ…。この夢が実は本当の殺人の引き金となっていた。身近なIT機器が殺人の誘導に使われ
ていたのだった。
この不可思議な事件のカラクリが、地方のちょっと優しいヤクザの人生と共に描かれていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 10:49:06
23525文字
会話率:57%
父親の実家である雪国に帰省した男の子。
雪山に遊びに行こうとすると、祖母から雪子さんの伝承を聞かされる。
雪山には雪子さんがいる。雪子さんは騒がしいのが嫌いでイタズラ好き。
だから絶対に気をつけて、白い着物姿を見てもついて行ってはいけない
。
やがて地元の子供たちと仲良くなったその男の子は、
雪子さんの伝承のカラクリを解き、人ならざるものと出会うことになる。
果たして雪子さんの伝承は何を警告するものだったのだろう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-23 21:07:55
6503文字
会話率:26%
仕事用の等身大はもとより、さらにラ〇ドールやらカラクリ人形やら、なぜか様々な美女人形と暮らすことになった『腹話術芸人ゼロ』こと、楠裕一郎の非日常的日常。
さらにさらに、彼に想いを寄せる美少女アイドルも参戦。果たして、裕一郎の行く末は…
最終更新:2025-02-18 19:28:01
33178文字
会話率:33%
異世界....
その世界は雨も雲も陽の光すらなくあると
すれば自然の持つ魔力エネルギーによる光が
大地から薄っすらと見える程度…
とても生物が住める環境とは思えない
そんな闇に包まれた世界に、
多くの民から賞賛され脚光を浴びる
職業があっ
た…
それは雨を降らせ大地を潤し…
太陽を作り生命を照らす…
その職業を人は[天の舞人]と呼んだ……
この物語はある青年が天の舞人を目指し、
世界を知る修行旅で新たな仲間の出会いや
修羅場を受ける中で本当の空の存在を知り
青年達は本当の空を取り戻し世界を救う為
存在を隠していたある組織の真実に立ち向かう
仲間の絆と愛が問われる物語………
もしあのソラに輝きを齎すのなら……
それを齎すのは僕でありたい……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-14 15:48:30
21535文字
会話率:59%
1966(昭和41)年、高度経済成長の真っ只中であった。
江戸時代のころから地主であり、豪農の名で知られた西大路家がしだいに没落し、かわりにお隣の高野家が急激に富裕へとのし上がった。
それだけならまだしも、生け垣のすぐ向こうに立派な土蔵を建
てたのだ。
蔵とは、ひと昔で言えば、富を表すステータスシンボルである。いささか時代遅れではあるが、西大路家に与えたインパクトは絶大であった。
とくに西大路 郁子にとっては、はらわたが煮えくり返るほどの屈辱を味わう。
きっと高野家は、人外の力を借りて富を築いたにちがいない。考えられるのは、狐持ちか犬神持ちの憑き物でも使役しているのではないか。
狂気に捉われた郁子は、村の縫製工場に火をつけ、村人を陽動。その隙に、高野家の土蔵に潜入するのだった。
そこで見たものは予想外の仕掛けであった。
思いもよらぬカラクリに、郁子は頭を抱え、半狂乱になる――。
※本作には現代の社会通念および人権問題に鑑みても、差別的、不適切な表現や語句が含まれております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-29 23:50:00
10042文字
会話率:9%
忍者林ヒカルは、変な苗字のせいで中学に上がると共にいじめを受けていた。
環境を変えようと引っ越した天地(テンチ)村は、自分以外の生き物は全員忍者の村だった。
忍者嫌いなヒカルに対し、新しいクラスメイトたちは正体がバレないように親交を深め
ようとするが、家はカラクリ屋敷だし、自然教室でヒカルは他の忍者に襲われるしーーーー!?
ヒカルはどうやら村にとっては“一般人“を研究するための教材で…
村の一部の大人はヒカルを受け入れていないようだし、
そんな中、ヒカルはクラスメイトたちと友情を育めるのか!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 12:07:37
73388文字
会話率:39%
三河家に間借りする飼い猫ニャゴロー。一見人懐っこく愛らしいどこにでもいるようなハチワレ模様の家猫なのだが、連日行われる仕事と銘打った悪戯に近隣住人は大迷惑! それでもなぜか犯人(猫)は彼だとバレないのだ(時々バレる)。それにはあるカラクリが
……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-25 16:49:51
60465文字
会話率:12%
伯爵令嬢ベルティーユは、男爵令嬢アンヌから、婚約者であるエドゥアールと婚約破棄をしろと迫られる。しかも、アンヌはエドゥアールとの子を妊娠しているという。ありがとうございます。それ、吉報です!
最終更新:2023-11-28 23:50:33
5101文字
会話率:59%
失恋鬱を患った過去がある主人公。ひょんな事から出会った女性との恋愛はどう進んで行くのか!?
最終更新:2023-11-21 12:39:31
7623文字
会話率:61%
カラクリノクリの伏線。
最終更新:2023-11-12 10:00:00
228文字
会話率:0%
カラクリノクリの改訂版。
最終更新:2023-06-06 23:20:16
5960文字
会話率:32%
タイムスリップしちゃう話。
午前0時更新。曜日不定期
最終更新:2023-06-04 15:00:00
7775文字
会話率:33%
このロジックがあるから、きっと、デジタルプレーヤーが全盛の時代になった。必然。みんなまた、そっちに戻って行った。ほら、やっぱり偏りなんて存在していないじゃないか、と。アヤなんて、人間の一時的な思い込み、麻雀は結局、ランダムじゃないか、と。い
やいや、実は、ハッキリと道筋が見えているんです。こんな、ある種、こんな単純なカラクリ、局展開。。逆に、気付けなかった。気付けている打ち手、世界で何人いるんだろう?まあそんな風に考えてしまうのも、ある意味野暮なこと。誰しもが、それぞれ、各々、麻雀とどう向き合っていくか、本当に大切なことは、それだけ。出会ってくれた、全ての人に感謝します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-04 10:20:46
6030文字
会話率:9%
とある東の国で、"枯魔(こま)"と呼ばれる異形のものが、人々を脅かしていた。それらを退治するべく作られた"械樞(カラクリ)"と呼ばれる道具を扱える者・主師。その中では珍しい、女性の主師が存在していた。
彼女の主師としての能力は、愛する夫から指南してもらったものだったが、その夫は現在、記憶喪失で…。
※『taskey』でも、同タイトル・同内容で公開しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-11 17:00:00
15878文字
会話率:67%
中学生三年生の冬。既に暗い夕方の帰り道に主人公、白石佐久守の肩を叩いた真っ黒いなにかが体の中に入ってから変なものが見えるようになった。そして高校生一年生の冬の帰り道、新しく店を見つけて入るとそこは顔の見えないオーナーが営む何でも屋だった。
ハトだけハトじゃない鉄でできていて、封筒を口にくわえているそれっぽいやつ。蜘蛛だけど子供ぐらい大きくて物を運ぶカラクリ人形…。そんな主人公が暮らすスチームパンクな世界で広がる物語をどうぞご覧あれ!
pixivでも投稿してしています。
https://www.pixiv.net/users/91306359
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-26 14:32:28
4907文字
会話率:55%
公爵家の跡取り息子ブライアンは才色兼備の子爵令嬢ナディアと恋人になった。美人で頭の良いナディアと家柄は良いが凡庸な婚約者のキャロライン。ブライアンは「公爵夫人はナディアの方が相応しい」と長年の婚約者を勝手に婚約を白紙にしてしまった。一人息子
のたっての願いという事で、ブライアンとナディアは婚約。美しく優秀な婚約者を得て鼻高々のブライアンであったが、雲行きは次第に怪しくなり遂には……。
他サイトにも公開中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-02 02:00:00
13974文字
会話率:62%
ふたりがちょっとおはなしをしているだけのお話です。
この作品も自作HPに掲載したことがあったはずですが、そのHPは異世界転生してしまったようです。。。
最終更新:2022-12-20 22:51:43
1869文字
会話率:49%
物事を最悪の事態で考える大学生、小峰秋吉は自分の考え方に嫌気が差していた。
希死念慮を強めていく日々の中、そんな性格を真っ向から否定してくる女が現れた。
「――めんどくさい」
秋吉のネガティブ思考を受け入れない女、朝露翡翠の一言に立ち直
れなくなった秋吉だったが、この出会いが止まっていた彼の歯車を回し出すことになる。
少しずつ人間としての在り方が変わっていく秋吉の周りには、奇想天外な面々が集まるようになり。
そして日々の小さな幸せの中に、秋吉は衝撃の事実を知る――。
世界はいつも、小さな仕掛けでできている。
ズレていく日常のカラクリを、見つけることができるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-09 13:26:39
31975文字
会話率:28%
獣人と人間が争う戦国の世。
猛威を振るった魔王山ン本は、自らが治める国の民に謀反を起こされ、その最中、何者かによって殺されてしまう。
消えゆく意識の中、彼は自身に共鳴する一つの心音を捉える。
「殺めることしかしてこなかった人生だが、最
期くらいは」
自らの生と引き換えに小さな命に息を吹き込んだ山ン本は、そのまま月明りの宵に死してしまう。
だが次に目を覚ましたとき、彼は十四歳の少女になっていた。
「な、なんじゃ!?」
鏡を見て驚く山ン本だったが、さらなる衝撃の事実が間髪を入れずに彼を襲った。
なんと彼の精神にはまだ、カラクリと呼ばれる身体の持ち主が存在していた。
そうして、体の支配権を入れ替わりで握り合う彼らだったが、そんな二人の前に、正体不明の敵が現れ始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-07 08:34:24
103590文字
会話率:59%
ハイ、お友達。わたしはコニー。
特に話したいこともないけれど……そうね、わたし達が今どんな情況にあるか、興味はない?
ここが滅んだ世界なのか、それとも滅びゆく世界なのか、わたしにも判断つかないのよ。
らんたさまに捧げます。
©2022 弓良 十矢
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-29 10:28:18
5140文字
会話率:32%
ハイ、お友達。わたしはジル。わたしの話を聴きたくない?
その昔なにがあったのか、わたし達がどうしてここに居るのか、「災厄の夜」は実際のとこどんなものだったか。そんなことを書いてるの。
あなたの好奇心が多少でも充たされたらいいんだけど
。
アホリアSSさまに捧げます。
©2022 弓良 十矢
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-01 08:05:26
13290文字
会話率:0%