愛知県名古屋市藤が丘駅から徒歩10分とちょっと、住宅街にポツンとあるBar.アジール。
そこに1人の大学生が訪れる。格式高い雰囲気を漂わせるBarではあるが、そこには思いもよらない出会いが待っている。
最終更新:2024-10-09 14:04:01
4288文字
会話率:44%
ぼく唐木慎吾は、大学3年生でまもなく4年生になる。安定した職に就くために、本格的に就職活動に取り組まなければならない時期なんだけど、最近、路上ライブを始めた。ぼくのファンもそれなりについている。ぼくの父は生まれてすぐに失踪し、母もぼくが小
学校に上がる頃に癌で死んだ。おばあちゃんが一人で苦労しながらぼくを育ててくれた。ぼくたちのおんぼろの家には不釣り合いなほど大きな沙羅の木があり、誰が呼び始めたか知らないけれど、ぼくの家の前の道は「沙羅の木坂」と呼ばれ、ぼくの家は密かに「幽霊屋敷」と呼ばれている。ぼくが大学一年生の時、おばあちゃんが脳梗塞で倒れ、しばらくして認知症になってしまった。まだらぼけになったおばあちゃんは、ベッドの中で自分の陰惨な過去を振り返っていた。ぼくはそんなおばあちゃんの世話を一人でしている。いわゆるヤングケアラーだ。それでも、なんとか奨学金とバイトで学業と大学生活を続けている。そんな時、ぼくは交通事故に遭い、入院してしまった。一人になったおばあちゃんを恋人の美由が面倒をみると言ったが、彼女も大学生なのでそれは無理だ。路上ライブに来ていたシャネルスーツを着た三枝未華子というキャリアウーマンが介護をしてくれることになった。三枝さんは我家に同居するようになった。三枝さんはぼくをプロのアーティストにしようと動き始めた。
ぼくは子供の頃から、父が母とおばあちゃんに殺されて、沙羅の木の下に埋められたという妄想を抱いている。最近、父と名乗る男が子供を連れて帰ってきて、同居するようになった。そして、優しいと思っていた母の過去が男によって暴かれていった。おばあちゃんのうんこの臭いのする我が家が、彼ら彼女たちの人生の最終避難所(アジール)であるかのように、訳ありの人間ばかりが集まって交差する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-31 00:00:00
118863文字
会話率:31%
「自分らしさという言葉が私は嫌いです」国語の自習プリントにそう書き残してイギリスへ旅立った狭霧。
クラスメイトの僕は最後に金工室で彼女の苦しみを聴いた。蛇の牙が食い込む痛みとしてその苦しみを知った。
僕はきっと彼女のアイデンティティを保
存する役目を与えられたのだと思う。
でも、どうすればいいのだろう?
僕に何ができるのだろう?
それはたぶん、いつか彼女が帰る場所を用意しておくことだ。高校の三年間、僕は川間の地・北千住に籠り、不変のアイデンティティを求めて多くの人々を訪ね歩く。
2016年10月までの作品に加筆。
自意識の問題に踏み込んだ純文学です。
書きたい小説に時間の全てを捧げられる境遇にでもならない限りこの先これ以上の作品は書けないでしょう。今のところ僕の作品の中で一番いい小説です。
モチベーション維持のため完結まで評価は封印しておきます。
2019年12月12日より16日までR18制限に引っかかり検索除外状態になっていましたが、一部削除、削減により復活しました。
カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-13 10:34:10
624679文字
会話率:56%
いらっしゃいませ、アテイスタアジールへようこそ。
アリーヴァ王国で人気の店、アテイスタアジール、通称『A&A』。
昼は紳士淑女の集う喫茶店だが、夜は自警団やギルドハンターで賑わう酒場に姿を変える。
ウェイター兼バーテンダーのゼスト、ぽんこ
つウエイトレスのアウラ、ほぼ毎日二日酔いの料理長ヴァローナ、唯一の良心スイーツ担当のウィアとA&A支配人クラート。
五人の訳あり従業員が、お客様の願いを叶えます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-30 22:25:40
26422文字
会話率:39%
三島文学には現実の日本とは別の「来るべき理想の日本」の姿があった。その国境線を持たない空間は、現実世界に対する外部・緩衝地帯・アジールではなかったか。それを放棄した民族は不毛の現実を、何も変わらない、変えられない現実を背負って生きていかざる
を得ないのであろうか。
*この作品は「革命防衛帯思想部」にも掲載されています。なお、そちらは近いうちに粛清されます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-05 23:13:25
15026文字
会話率:4%
魔法が貴重なものであった時代から、日常的なものになるまでの過渡期にある世界。
その世界最大の領土と人口を誇る王国、エルーデ。
主人公アジールはそのエルーデの第二王子だったが、ある日、剣の師匠である男に家族を皆殺しにされてしまう。
恩
人である男の突然の裏切り。その動機は狂気かそれとも……。
地位も財産も全てを失った主人公の復讐劇が今、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-17 20:43:25
16244文字
会話率:38%
僕はいわゆる、「外交官」だ。外国人と交渉し、母国へ利益を持ち帰るのが仕事。
その仕事にやりがいと誇りを感じつつも仕事で会う連中は紳士淑女であるとは限らず、中には話の通じない野蛮な人種もいるので辟易している。
最近は少し、転職も考
えている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-07 15:36:10
2325文字
会話率:13%
身体を押されて電車に轢かれたが、目覚めると見知らぬ森の中にいた。森の中を歩くと狼の魔物に追われ、絶体絶命の所をグルセイル帝国の第一王女であるアーシェに救われた。彼女に救われ、住む場所もない所を聖騎士であるアジールの養子になり、誓った。アーシ
ェを守るために聖騎士になる、と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-12 19:21:40
68714文字
会話率:31%
学校の屋上に集う四人の少女たち。アジールの崩壊は、「侵入者」の痕跡の発見とともにはじまった。
最終更新:2015-04-12 11:54:15
10328文字
会話率:52%
突然ゲームの世界に放り込まれたよくあるストーリー。
ゲームでリアルの世界の科学を手に入れる。
日本のために閉じ込められた人々の奮闘をお届けします。
最終更新:2014-08-18 19:11:53
3154文字
会話率:46%