幼馴染の「晴秋」と「夏生」。晴秋は3年前、両親を一度に事故で亡くし、独りになった今もその家にとどまり続ける。
晴秋は毎年誕生月にあたる9月に咲く「コスモス」を家族で春に植えていた。まるで、それが「二つ目の誕生日」のように。その思いを胸に、
独りになった今も毎年春にコスモスを植え、枯れていく秋を迎える。
夏生は晴秋の脆さや失意からくる「コスモスの呪縛」から救い出そうと寄り添い続け、ある決意をする……。
痛み、悲しさ、失意…そしてそれを乗り越える成長と癒やし……純愛系BLストーリー。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-29 01:26:56
14722文字
会話率:32%
ぼく唐木慎吾は、大学3年生でまもなく4年生になる。安定した職に就くために、本格的に就職活動に取り組まなければならない時期なんだけど、最近、路上ライブを始めた。ぼくのファンもそれなりについている。ぼくの父は生まれてすぐに失踪し、母もぼくが小
学校に上がる頃に癌で死んだ。おばあちゃんが一人で苦労しながらぼくを育ててくれた。ぼくたちのおんぼろの家には不釣り合いなほど大きな沙羅の木があり、誰が呼び始めたか知らないけれど、ぼくの家の前の道は「沙羅の木坂」と呼ばれ、ぼくの家は密かに「幽霊屋敷」と呼ばれている。ぼくが大学一年生の時、おばあちゃんが脳梗塞で倒れ、しばらくして認知症になってしまった。まだらぼけになったおばあちゃんは、ベッドの中で自分の陰惨な過去を振り返っていた。ぼくはそんなおばあちゃんの世話を一人でしている。いわゆるヤングケアラーだ。それでも、なんとか奨学金とバイトで学業と大学生活を続けている。そんな時、ぼくは交通事故に遭い、入院してしまった。一人になったおばあちゃんを恋人の美由が面倒をみると言ったが、彼女も大学生なのでそれは無理だ。路上ライブに来ていたシャネルスーツを着た三枝未華子というキャリアウーマンが介護をしてくれることになった。三枝さんは我家に同居するようになった。三枝さんはぼくをプロのアーティストにしようと動き始めた。
ぼくは子供の頃から、父が母とおばあちゃんに殺されて、沙羅の木の下に埋められたという妄想を抱いている。最近、父と名乗る男が子供を連れて帰ってきて、同居するようになった。そして、優しいと思っていた母の過去が男によって暴かれていった。おばあちゃんのうんこの臭いのする我が家が、彼ら彼女たちの人生の最終避難所(アジール)であるかのように、訳ありの人間ばかりが集まって交差する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-31 00:00:00
118863文字
会話率:31%
残り3年。たったそれだけのことだろうか。
最終更新:2020-12-24 03:11:27
10221文字
会話率:52%
【魔王様と暁の姫】の会話形式の小噺。
ルシュラ・トレイカ
暁の国の王様。
クオイ・ロゼ
絵本作家兼王様の親友(らしい)
リシュティア
暁の姫と呼ばれている少女。
ヨル
紫紡の国の姫に仕えている少年。
オリメ
紫紡の国の姫君。ヨルが
仕えているお姫さま。
ロキ
北欧神話の神様。クオイとは師弟の関係とか。少年の姿をしている(本人が気に入っている)
トール
北欧神話の神様。ロキとは永い付き合いであり、友だち。青年の姿を取っている。
ユーリ
夜の魔王様。暁の姫を溺愛していて、陽の魔王様とは親友。
カロライト
陽の魔王様。暁の姫と夜の魔王様とは深い繋りを持つ。結構お茶目。
メイサ・クル・ラサレ
蒼の国の女王。寒さには強いが、暑いのは苦手。
イア
陽花の国の姫。兄のハルに溺愛されているが困ってる。ルシュラが好き。
ハル
陽花の国の王。妹を溺愛していて、ルシュラがきらいらしい。
フェンネル
クオイのグリフォン。普段は手の平サイズで、クオイのかばんに入っている。甘党。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-03 01:01:56
236文字
会話率:100%
鈴の音が紡ぐ縁。
祖母の見舞いに来た少年が、初夏の神社で白い妖怪と雨宿りする話。
※Twitterで頂いたお題『ある日、森のなか、妖怪に出会った少年(ショタ)』より書かせて頂きました。
最終更新:2017-05-28 14:12:42
4435文字
会話率:25%
猫が主人公、猫が友人、猫がライバル、猫がヒロイン、あと少し人。
のんびりまったり猫の生活。
平仮名、片仮名いっぱい。
漢字はちょっぴり。
最終更新:2015-03-24 00:01:00
448文字
会話率:4%
山野は、再就職したのはUFOオタクのオーナーが経営する小さな警備会社だと思っていたが・・・
最終更新:2011-05-06 12:05:32
30836文字
会話率:59%